映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』の概要:1作目、2作目と大ヒットを記録した人気シリーズの完結編。いつもの仲良し4人組が大物マフィアと中国人のチャウをめぐる抗争に巻き込まれ、再びラスベガスの地に足を踏み入れる。2013年公開のアメリカ映画。
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』 作品情報
- 製作年:2013年
- 上映時間:100分
- ジャンル:コメディ、アクション
- 監督:トッド・フィリップス
- キャスト:ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィナーキス、ケン・チョン etc
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』 あらすじ【起・承】
バンコクの刑務所から中国人のチャウ(ケン・チョン)が脱獄する。チャウは2年前にアラン(ザック・ガリフィアナキス)、フィル(ブラッドリー・クーパー)、ステュ(エド・ヘルムス)、ダグ(ジャスティン・バーサ)の4人が結成する狼軍団とバンコクでひと騒動起こしたワルだった。
一方、ロサンゼルスで暮らすアランは42歳にもなって金持ちの実家でニート暮らしを続けていた。衝動的に購入したキリンを高速道路の高架橋に激突させてしまい、吹っ飛んだキリンの首によって高速上は大パニックとなる。尻拭いをさせられたアランの父は、心労のあまり心臓発作で亡くなってしまう。
精神が不安定なアランの様子を見かねたフィルたちは、彼の家族と相談して彼をアリゾナのリハビリ施設へ入所されることにする。しかしその道中で、大物マフィアのマーシャル一味に拉致される。マーシャルはアブダビのとある王族から強奪した4200万ドル分の金塊の半分をチャウに横取りされ、脱獄したチャウの行方を追っていた。チャウがアランとだけ連絡を取り合っていることに目をつけ、3日以内にチャウを連れてこなければダグを殺すと脅される。
アランはチャウから“今夜8時にメキシコのティアワナで会おう”というメールを受け取っており、3人はメキシコへ向かう。3人はチャウに睡眠薬を飲ませて眠らせようとするが、企みはすぐにバレてしまい、マーシャルに脅されていることを打ち明ける。
チャウは金塊を人手に渡った自分の屋敷の地下の壁の中に隠していると説明し、3人に手伝わせて金塊を取り返す。しかし金塊を手にした途端チャウは3人を裏切って逃走し、3人は逮捕される。ところが屋敷の持ち主が訴えを取り下げ、3人は無事に釈放。屋敷で3人を待っていたのは、なんとマーシャルだった。
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』 結末・ラスト(ネタバレ)
残りの金塊までチャウに盗まれたマーシャルは怒りを倍増させ、絶対にチャウを捕まえろと再び3人を脅す。携帯の追跡機能によりチャウがラスベガスにいることがわかり、3人は禁断の地・ベガスへと入る。
チャウが乗り捨てたステュの車は金も買取る質屋の前にあった。うらぶれた店内にはキャシー(メリッサ・マッカーシー)という太った店員がおり、なぜかアランとキャシーは一目で惹かれあう。そのおかげでチャウが売春婦たちとシーザーズホテルのスウィートにいることがわかる。
ステュとアランがホテルの屋上からベランダをつたって室内に忍び込み、フィルは車で待機する。コカインでハイになっていたチャウはステュに追いつめられた末、パラシュートを使ってベランダから飛び降りる。チャウは追ってきたフィルの車の天井に着地し、暴走した車から転落。ついにフィルに捕まってしまう。
3人はチャウをトランクに積み込み、マーシャルとの待ち合わせ場所へ向かう。取り戻した金塊とトランク内のチャウと引き換えに、ダグを返してもらう。マーシャルはいきなりトランクに向かって銃を連射し、その後トランクを開ける。ところがトランク内は無人で、フィルたちが撃ち殺されそうになるが、アランの手によって車内に逃がしてもらっていたチャウが後方からマーシャルと部下を射殺。4人は命拾いする。
アランはこれを機にチャウと縁を切り、真面目になろうと決意していた。あの質屋前で他の3人と別れ、キャシーのもとへ行く。キャシーもアランを待っており、2人はキスをする。
半年後。アランとキャシーの結婚式の日。アランは3人に狼軍団の解散を告げる。3人もアランの幸せを祝福し、めでたしめでたしとなるはずだったが…。翌朝、めちゃくちゃに破壊された式場内で目を覚ました一同は、ひどい二日酔いだった。なぜかフィルは豊胸手術をして巨乳になっており、そこにチャウまで姿を現す。
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
二日酔いではなかった
「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」「ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える」の2作は、狼軍団が猛烈な二日酔いで目を覚ますと周囲がとんでもない状態になっており、全く記憶のない昨夜の騒動を探っていくという作りになっていた。しかしこの完結編でその形式は取られず、ある意味平凡なアクション・コメディに落ち着いている。
ほとんどの観客は1作目2作目に続いて本作を鑑賞しているだろう。特に1作目では記憶をなくすほど呑んだくれた連中が“どうしてこんなことに?”と、その謎を解いていくという設定が新鮮で、かなり衝撃的だった。そして解き明かされていく彼らの酔っ払いぶりがあまりに無茶苦茶で、そのバカバカしさを笑ったはずだ。それを考えると、本作を見て“ん?これはハングオーバーなのか?”と感じた人も多いだろう。少なくとも私は感じた。もちろん作り手もそんなことはわかっていたと思うのだが。あえて新しいパターンで完結したかったのか、二日酔いの設定がネタ切れだったのか…その真相はわからない。
前の2作を見ていなくても内容を把握するのにそれほど支障はないので、もしかしたらこの3作目からハングオーバーを見た人が、本作を一番素直に楽しめたかもしれない。いきなりシリーズの3作目から見る人も珍しいとは思うが、たまたまそうだった人にはわりとすんなり受け入れられるコメディのような気はする。
ちょい役で登場するメリッサ・マッカーシー
2015年に最も稼いだ女優ランキングで堂々の2位に入ったメリッサ・マッカーシー(メリッサの稼ぎは約33億円。ちなみに1位はジェニファー・ローレンスで約46億円)。そんな旬のハリウッド女優メリッサ・マッカーシーが、仲良し4人組のトラブルメーカー・アランと恋に落ちる女性キャシーとして登場する。しかし彼女の出番は本当にわずか。さすがに人気シリーズだけあってメリッサの使い方も贅沢だ。
それでもアランとキャシーのシーンは濃い。ザック・ガリフィアナキスとメリッサ・マッカーシーのラブシーン?は2人の演技も絶妙で、くどいけど残る。このカップルの今後に興味がわく。そうなるとついつい2人を主演にした次が見たくなる。多分ないけど。
随分楽しませてもらったこのシリーズも、トッド・フィリップス監督が今作で最後と明言してしまったために今作でおしまい。
最終章ということでお話がシリアス寄りになり、コメディ要素が薄められてしまったのが残念。最後まで突き抜けて欲しかったところ。でも前作まででキャラクターに愛着がわいているゆえに、最後まで楽しんで見ることができた。この作品のブラッドリー・クーパーが好きだったので、この先のお話がないのは寂しい限り。(男性 30代)
映画『ハングオーバー!!! 最後の反省会』 まとめ
きれいにはまとまっていたが、やはり1作目を見たときのような新鮮な面白みはない。莫大な予算を使い、贅沢にアホらしいことをやるという姿勢は好きだ。なんだかやけにおとなしく終わったなと思っていたら、エンドロールの途中に秘密が…。一体フィルに何があって豊胸手術が施されたのか。さっぱりわからないが、アホらしく幕切れてくれてホッとした。
暇つぶしに最適な娯楽映画がこのシリーズ。悪趣味な演出もしょうもない下ネタも大歓迎という人なら、このエンターテイメントは楽しめる。
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