映画『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』の概要:息子がある事件に関わってしまったことで、平和な一家の日常は一瞬にして崩れ去る。予期せずして犯罪を犯してしまった少年とその家族の心の葛藤を描いたサスペンス。メリル・ストリープとリーアム・ニーソンが苦悩する両親を演じている。
映画『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』の作品情報
上映時間:107分
ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
監督:バーベット・シュローダー
キャスト:メリル・ストリープ、リーアム・ニーソン、エドワード・ファーロング、ジュリア・ウェルドン etc
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映画『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』の登場人物(キャスト)
- キャロリン・ライアン(メリル・ストリープ)
- 小児科医。ジェイコブの母親。正義感が強く、真実はひとつだと信じている。
- ベン・ライアン(リーアム・ニーソン)
- 彫刻家。ジェイコブの父親。家族を守るためならどんなことでもするという父親だが、冷静さに欠ける面がある。
- ジェイコブ・ライアン(エドワード・ファーロング)
- 思春期を迎えた16歳。どちらかといえば内向的で優しい性格。死んだマーサと付き合っていた。
- ジュディス・ライアン(ジュリア・ウェルドン)
- ジェイコブの妹。マーサ殺害事件に翻弄される家族を冷静に見つめている。
- パノス・デメリス(アルフレッド・モリーナ)
- 最初にジェイコブの弁護を担当したウェンデルから紹介された刑事事件専門の敏腕弁護士。
映画『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』のあらすじ【起】
雪深い2月12日。ニューハンプシャー州の田舎町。小児科医としてキャロリンが勤務する診療所に少女マーサ・タヴァナーの遺体が運び込まれる。マーサは顔面を殴打された状態で池のそばに倒れていた。
彫刻家をしているキャロリンの夫ベンは、娘のジュディスと夕食の準備をしていた。息子のジェイコブとはレンタカーのことで朝から喧嘩をして、それきり顔を見ていなかった。キャロリンが帰宅した直後、町の警察署長がやってくる。
目撃者の証言からマーサと最後に一緒にいたのがジェイコブだとわかる。しかしジェイコブの車はあるが本人の姿は見えず、キャロリンはジェイコブの安否を心配する。ベンは車を調べたいと言う署長の申し出を拒否し、強引に署長を帰してしまう。
署長が令状を取りに行った隙に、ベンはジェイコブの車を調べる。トランクには血のついた手袋や布切れ、さらに凶器と見られるジャッキがあり、ベンは夢中でそれらを処分する。改めて令状を持ってやってきた警察は車を押収し、ジェイコブの部屋も入念に調べる。突然襲ってきた悪夢のような出来事に、キャロリンたちは言葉を失う。
映画『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』のあらすじ【承】
キャロリンはベンが証拠隠滅を図ったことに疑問を感じていたが、今は行方不明のジェイコブのことで頭がいっぱいだった。そんな時、3月11日の消印でセントルイスからジェイコブのハガキが届く。2日後にはロス、その次はカリフォルニアからハガキが届き、キャロリンはこれを警察に知らせようとする。しかしベンはジェイコブが逮捕されることを危惧してそれに反対する。2人がもめていると、テレビで友人宅に隠れていたジェイコブが逮捕され、少年拘置所に収容されたというニュースが流れる。
2人はすぐに面会へ行くが、ジェイコブは一言も口をきかない。小さな田舎町でジェイコブがマーサ殺しの犯人だという噂はあっという間に広がり、ライアン家の3人は肩身の狭い思いをしていた。それでもキャロリンたちは大金を積んで、ジェイコムを保釈してもらう。
ジェイコブは自宅へ帰っても相変わらず誰とも話そうとしなかった。友人の弁護士ウェンデルは自分が民事専門であることを理由にジェイコブの弁護を降りてしまう。その代わり刑事事件専門の敏腕弁護士パノスを紹介してくれた。
キャロリンとベンはパノスにジェイコブの弁護を依頼するが、食事をしながらマーサの遺体写真を見せるパノスの人間性に不信感を持つ。
映画『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』のあらすじ【転】
自宅での夕食中。いたずら電話に対してベンがはっきりと“息子は無実だ”と答えるのを見て、ついにジェイコブが口を開く。
あの日。マーサは些細なことで怒り出し散々喚き散らした挙句、妊娠していることを告白する。彼女は複数の男性と肉体関係を持っており、避妊をしていたのはジェイコブだけだった。父親でもないのに彼女から罵倒され、さすがにジェイコブも腹を立てたが、彼女が謝罪したのでその場は収まる。しかし車が雪に埋もれて動かなくなり、そのことでまたマーサがジェイコブを罵倒し始める。ジェイコブはカッとなってマーサを叩いてしまい、彼女はバールでジェイコブに殴りかかる。もみ合いの末、バールはマーサの額に当たり、倒れたマーサはジャッキで顔面を強打して死亡。つまりジェイコブに殺意はなく、キャロリンはこれが事故だったのだと安心する。しかしベンはこの話を陪審員が信じてくれるのか疑問だった。
ベンはジェイコブに彼女と喧嘩になってそのまま別れ、もう一度現場へ戻ると彼女が何者かに殺されており、怖くなって逃げたと偽証するよう勧める。ジェイコブは真実を話せば証拠を隠滅した父親まで逮捕されることを心配し、パノスにも嘘の証言をする。パノスはマーサが他の男性の子供を妊娠していたことはかなり有利な要素になると考え、詳細なDNAの報告書を取り寄せることにする。しかしキャロリンはベンがジェイコブに偽証させたことに怒りを感じる。
映画『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジェイコブを起訴するかどうかを判断する大陪審で証言台に立ったベンは、全ての証言を拒否すると言い出す。家族の様子を見てきたジュディスは、ベンの偽証に対して抗議し、それを黙認しているキャロリンも最低だと不満をぶちまける。キャロリンは自分がどうするべきなのか深く悩んでいた。
ある晩、近所の若者たちが嫌がらせとしてキャロリンの自宅に石を投げ、庭のオブジェに火をつける。あまりのことにジュディスはショックを受け、ジェイコブに“帰ってこなければよかった”と言ってしまう。ジェイコブはやけになって暴れ出し、ひどい火傷を負う。
病院でジェイコブの治療をしていたキャロリンは、真実を話せない息子の苦しみを改めて知り、ある決心をする。キャロリンは大陪審の証言台で誰にも相談することなく真実を全て告白する。キャロリンの絶対主義が家族を粉々に打ち砕くと言ったパノスの予言通り、そのことでベンは激昂し、翌朝ジェイコブが行方をくらます。
ジェイコブは自ら警察へ行き、全てを話していた。調書には親の署名が必要で、ジェイコブはベンにも署名を頼むが、ベンは最後まで署名しなかった。
判決の日。キャロリンたちはジェイコブが罪に問われることはないだろうと思っていた。しかしジェイコブには、謀殺は認められないが証拠隠滅と逃亡により法的保護は無効とされ、2級過失致死で5年以下の実刑が言い渡される。そしてベンにも1年の実刑判決が下る。真実の悔いはキャロリンの想像以上に重かった。
その後、ライアン一家は転居し、永久に癒えない心の傷を抱えたまま、新しい生活を始めていた。
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