この記事では、映画『犯罪都市(2017)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『犯罪都市(2017)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『犯罪都市』の作品情報

上映時間:121分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:カン・ユンソン
キャスト:マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン、チェ・グィファ etc
映画『犯罪都市』の登場人物(キャスト)
- マ・ソクト(マ・ドンソク)
- クムチョン警察署強力班の副班長で刑事。やくざとの癒着を上手く利用し、チャイナタウンでのいざこざを解決している。洞察力に優れ適格な指示を出すことのできる中堅どころ。やくざには強気だが、一般人にはとても優しく気さく。
- チャン・チェン(ユン・ゲサン)
- チャンウォンから来た朝鮮族フンリョン組。長髪でまだ若者であるが、恐れ知らず。逆らう者は容赦なく潰すことで勢力を拡大している。金のためなら何でもする。
- ファン社長(チョ・ジェユン)
- ナイトクラブの社長でありながら、裏で活動するやり手。弟分の支配人をやられたことで、チャン・チェン打倒に暗躍している。ソクトの弟分。
- チャン・イス(パク・ジファン)
- イス組の組長。スキンヘッドでおよそ組長には見えない。ソクトにいつもたかられており、腹を立てながらも警察には逆らえずにいる。
映画『犯罪都市』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『犯罪都市』のあらすじ【起】
1990年代初頭、ソウルに定着した中国人がカリボンドンにチャイナタウンを築いたが、しばらく後より街に朝鮮族の暴力団が流入し組織は乱立していた。
2004年、ソウル。チャイナタウンを地域に抱えたクムチョン警察署強力班の刑事マ・ソクトは、ビリヤード場で襲われたドクサ組組員の件で、襲った相手が反抗勢力のイス組であることを突き止める。ソクトは警察権力を振りかざし、やくざとも対等に渡り合える存在であったため、今回の件について互いに手打ちとするよう仲裁。
その日の夜、ソクトは立ち寄ったナイトクラブの社長で弟分ファンに歓待され、勤務時間外でもあったことから快くサービスを楽しんだ。しかし朝方、ホステスに起こされクラブ内で事件が発生したことを知る。慌てて現場へと向かい捜査を開始。
前日の夜、ソクトが楽しんでいる頃、ある男とその手下がクラブに来店。ホステスに対し過剰なサービスを要求したため、支配人が対応した。だが、支配人の態度に激怒した組員が襲い掛かり、腕を斧で切り落としたらしい。仲間の男はそれを笑って見ていたと言うのだった。
監視カメラの映像から、男と手下の姿を確認。情報によるとチャンウォンから来た男はドクサ組組長を弑し、組を乗っ取った新興勢力であるらしい。そんな時、バラバラ死体が発見されたと連絡が入り、ただちに現場へ向かったソクト。遺体はドクサ組組長のもので幾つかのゴミ袋に分けて入れられていた。近くでゴミの回収をしていた回収車から、他の部位も発見され事件はおよそ想像だにしない事態へ。
映画『犯罪都市』のあらすじ【承】
新勢力としてチャイナタウンへやって来た男チャン・チェンは、若年ながらも怖いもの知らずで逆らう者を容赦なく断罪。彼はまずチャイナタウンを制する組の1つ、ドクサ組組長を殺害し組を乗っ取った。そして、次はイス組組長チャン・イスの元を訪れ地域の要衝となるゲームセンターを奪う。
その後の調べにより、チャンウォンから来た男チャン・チェンが朝鮮族のフンリョン組であることが判明。チャンウォンではかなり有名な組で、金のためなら何でもやると専らの噂だった。しかも、奴らは朝鮮族へ金を貸し返済できなければ手足を切ると言う。
部下と共に食堂で食事をしていたソクトだったが、そこへ4人組の男達が来店。彼らがフンリョン組であることに気付いたソクトは、部下を向かわせて話を聞くことにしたが、奴らは一筋縄ではいかず部下を負傷させられた上に逃げられてしまうのだった。
このことにより、チャン・チェンは配下にしばらく大人しくしていろと命令したが、イス組が行動を開始したため、2人の側近は抵抗せざるを得なくなる。部下からの連絡により、イス組に囲まれたチャン・チェンの部下逮捕へと向かったソクト。1人は逮捕したが、もう1人を逃がしてしまうのだった。
ソクトを含めた刑事たちが、チャン・チェンの部下へかなり強硬な聴取を行っている頃、イスは母親の還暦祝いに出席していた。親孝行に笑顔を見せるイスだったが、会場にチェンの部下が乱入。会場はたちまち騒然となり、そこへチェンが登場。イスとチェンは激しい戦いを展開したが、イスは負けてしまうのだった。
映画『犯罪都市』のあらすじ【転】
この騒動はニュースでも大々的に取り上げられ、巷では組織の抗争が勃発したと放送される。ソクトが所属する強力班班長は、面目丸潰れだと立腹し部下たちへ当たり散らす始末。班員たちはソクトを含め、2週間も詰めっぱなしで自宅へも帰れずにいる。挙句、抗争の件で署長に呼び出されてしまう。
チェンの件は最早、強力班の手に余ると判断した署長は、広域捜査隊へ捜査を引き継げと命令。そもそも、チェンは中国のハルビンで勢力を誇っていた組織の行動隊長であった。だが、2000年に組織が摘発され組長が死刑となり、チェンは釜山へ密航し逃れたと言う。そこで、ソクトはチェンの一件を奪われまいと口から出まかせを述べた。
実はチャイナタウンにて暗躍する組織を一掃するため、餌を撒いたのだと。署長は目先にぶら下げられた手柄に目が眩み、広域捜査隊への捜査引き継ぎを延期することにし、もしも逮捕できなければ班長とソクトをクビにすると言うのであった。
そんな折、真っ昼間堂々とある組織がチェンを襲うという事態が発生する。奴に腕を切られた支配人の報復をしようとした、ファン社長の差し金である。しかし、計画は失敗しチェンには逃げられてしまう。ソクトはこの落とし前をつけさせるため、ファン社長の元へ向かい、器物破損と暴行で彼の部下を3人出頭させるように言い、防刃ベストを渡した。
チェンは中国から中国人女性を密航させ、クラブへと斡旋することで大金を稼ごうとしていた。しかし、他の社長に同業のファン社長が邪魔だと言われる。そこへきて、見知らぬ組織からの襲撃により部下が深手を負うという事態へ陥ってしまう。激怒したチェンは潜伏先の飲み屋のママを脅し、襲撃して来た組織がファン社長の手先であることを知るのだった。
映画『犯罪都市』の結末・ラスト(ネタバレ)
ショバ代を回収する組織の組員たちは大概が暴力を盾に脅してくる。そこで、警察へ協力することにした店主達は奴らの行動を秘密裏に記録をして逐一、警察へと送った。情報は続々と集まり、一掃も間近に迫った頃、中国から公安が来て広域捜査隊と合同捜査を行うという情報が入る。これは長官からの命令であるらしく、撤回は難しいという話だった。更に捕縛したチェンの部下も中国へ送還され、死刑にされるだろうと言われる。
そこでソクトは一計を案じることにした。公安が来る前にチェンの部下を解放し、チェンの居所を掴もうとしたのである。偽の公安に麻薬の売買を持ち掛け、部下に交渉の場を与える。部下はまんまと騙されチャンへと麻薬売買の話を持ち掛けるが、奴は部下を信用したように見せかけ、実のところ不信を募らせていた。
約束通り、部下は交渉場所へと10人の配下を連れて現れたが、そこにチャンの姿はなく。一方、チャンはファン社長の店へ配下と共に姿を現す。奴は大金を得るべくファン社長を消そうと二手に分かれていたのである。だが、ファン社長は深手を負いながらも警察付近まで逃走し、どうにか助かった。
ファン社長を襲うチェンの姿を目にしたソクトの元部下。彼は以前、強力班に所属していたが、ケガを理由に情報課へと移動していた。ソクトへと連絡を入れ、逃走したチャンを尾行。奴が潜伏している場所を突き止める。追い詰められたチャンは、韓国から亡命しようと画策。だが、そこへソクトが到着。奴の部下を逮捕することに成功するも、寸前でチャンを逃がしてしまう。
再び、チャンの行方を見失ったソクトだったが、行きつけの食堂で働く少年からチャンが現れたと連絡を貰い、急いで向かった。しかし、そこにチャンの姿はなく、血塗れの店主と少年を発見する。怒りを募らせたソクトは、ファン社長から全ての事情を聞き奴が国外へ亡命しようとしていると知る。
そこで、ソクトは空港へ先回りしチャンを待ち伏せ。激しい戦闘を繰り広げ血塗れになりながらも、奴を逮捕することに成功するのだった。
後日、情報課へ移動した元部下が強力班へ戻って来る。計画立案、指揮をしたソクトと班長は、一掃検挙にて30名余りの構成組員を逮捕。後に長官から招集を得て名誉を得るのであった。
映画『犯罪都市』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
実際にあった一掃検挙の事件を、フィクションを交えて制作された作品。主演のマ・ドンソクはいかめしい容貌でありながら、気さくで温かい演技もできる優れた俳優である。相手役のチェン役に若手ではあるものの、こちらも実力派俳優であるユン・ゲサンが演じている。彼はこれまで清潔な好青年を演じることが多かったが、今作で悪役を演じたことにより俳優としての新たな一面を見せている。
現代社会において、生活を豊かにする技術は進歩しても、やくざというものは基本的にほとんど変わらない。インテリやくざも増える中、作中のやくざ達は存外古風であり、未だに暴力を盾に一般市民を脅している。それぞれの思惑や画策が交差し、絡み合う様子を巧みに描いた作品である。(MIHOシネマ編集部)
マ・ドンソク演じる刑事の圧倒的な存在感がとにかく強烈だった。チャン・チェン率いる中国系組織の残虐さが序盤からしっかり描かれているため、対立構造が非常に分かりやすい。特に終盤の追い詰め方は爽快で、力でねじ伏せるような展開にカタルシスがある。リアルな暴力描写とエンタメ性のバランスが絶妙で、最後まで緊張感を保ったまま楽しめた。(30代 男性)
暴力シーンはかなり過激だが、その分リアリティがあり引き込まれた。チャン・チェンの冷酷さが際立っていて、彼が登場するだけで空気が張り詰めるのがすごい。マ刑事の豪快さとの対比も見事で、最後の決着はとてもスッキリした。単純な勧善懲悪ながら、最後まで飽きさせない力強い作品だった。(20代 女性)
韓国ノワールの魅力が詰まった作品だと感じた。犯罪組織同士の抗争と、それを抑え込もうとする警察の構図がシンプルで分かりやすい。特にチャン・チェンのキャラクターは圧倒的で、冷静さと狂気が同居している。ラストの制圧シーンは爽快感があり、観終わった後の満足度が高い作品だった。(40代 男性)
アクション映画として非常に完成度が高いと感じた。マ刑事の豪快な戦い方が印象的で、細かいテクニックよりも力強さで押し切るスタイルが気持ちいい。チャン・チェンの非情さが物語を引き締めていて、緊張感が途切れない。ラストの逮捕までの流れもテンポが良く、見応えがあった。(30代 女性)
全体的にシンプルな構成だが、その分キャラクターの魅力が際立っている。マ刑事の人間味ある一面と、容赦ない捜査スタイルのバランスが良い。チャン・チェンとの対決は迫力があり、終盤に向けて一気に盛り上がる。余計な要素が少なく、純粋にアクションとして楽しめる作品だった。(20代 男性)
リアルな裏社会の描写が印象に残った。中国系組織の残虐さや、街の空気感がしっかり伝わってくる。マ刑事の存在がその混沌を一気に押さえ込む構図が分かりやすく、安心して観られる。ラストの決着は予想通りではあるが、それでも満足できる爽快さがあった。(50代 女性)
無駄のない展開で、一気に最後まで観てしまった。ストーリーは王道だが、演出やキャラクターでしっかり魅せてくる。特にチャン・チェンの恐ろしさが際立っていて、敵としての存在感が抜群。ラストの制圧シーンはカタルシスがあり、エンタメとして非常に優秀だと感じた。(30代 男性)
韓国映画らしい暴力描写の強さが印象的だったが、それ以上にキャラクターの魅力が光っていた。マ刑事の豪快さとユーモアが絶妙で、重い雰囲気の中でも楽しめる。チャン・チェンの冷酷さとの対比も良く、最後の対決は緊張感があった。観終わった後の満足度が高い作品。(20代 女性)
警察と犯罪組織の対立をシンプルに描きながら、しっかりとした見応えがある作品だった。マ刑事の存在がとにかく頼もしく、観ていて安心感がある。一方でチャン・チェンの暴力性がリアルで、緊張感を高めている。ラストは王道だが、それが逆に気持ちよかった。(40代 男性)
映画『犯罪都市』を見た人におすすめの映画5選
新しき世界
この映画を一言で表すと?
裏社会に潜入した男の葛藤が胸を打つ、極上の韓国ノワール。
どんな話?
警察の潜入捜査官として巨大犯罪組織に入り込んだ男が、長年の任務の中で組織の一員としての自分と、本来の自分との間で揺れ動く。組織内の権力争いや裏切りが激化する中、彼はどの道を選ぶのか。緊張感あふれる心理戦が展開される。
ここがおすすめ!
犯罪都市のようなリアルで重厚な裏社会描写を求める人に最適な一本。キャラクター同士の駆け引きや裏切りが巧みに描かれ、物語に深みを与えている。単なるアクションではなく、人間ドラマとしても強く心に残る作品。
悪人伝
この映画を一言で表すと?
刑事とヤクザが手を組む、異色のクライムアクション。
どんな話?
無差別殺人犯に襲われたヤクザのボスと、その犯人を追う刑事が手を組み、共同で捜査を進めていく。互いに相容れない立場でありながらも、共通の敵を前に奇妙な協力関係が生まれる。緊迫した追跡劇が見どころ。
ここがおすすめ!
犯罪都市と同じくマ・ドンソクの圧倒的な存在感が光る作品。力強いアクションと独特のユーモアが融合し、観ていて爽快感がある。犯罪者と警察の関係性の描き方も興味深く、テンポ良く楽しめる。
ベテラン
この映画を一言で表すと?
正義感あふれる刑事が巨大な悪に立ち向かう痛快作。
どんな話?
財閥の御曹司による暴力事件をきっかけに、熱血刑事が権力に立ち向かう。証拠隠滅や圧力に阻まれながらも、彼は諦めずに捜査を続ける。社会の不正を暴く過程で、痛快な展開が繰り広げられる。
ここがおすすめ!
犯罪都市のような“悪を徹底的に追い詰める爽快感”が好きな人におすすめ。テンポの良い展開とキャラクターの魅力が際立ち、最後まで飽きずに楽しめる。社会派要素とエンタメ性のバランスが絶妙。
アジョシ
この映画を一言で表すと?
孤独な男の怒りが爆発する、切なくも激しい復讐劇。
どんな話?
過去に傷を抱えた男が、唯一心を許していた少女を救うために裏社会へと踏み込む。誘拐された少女を取り戻すため、彼は圧倒的な戦闘能力で敵を次々と倒していく。静かな怒りが徐々に爆発していく物語。
ここがおすすめ!
犯罪都市と同様に、シンプルな構図ながら圧倒的な緊張感とアクションが魅力。主人公の寡黙さと強さが際立ち、感情の爆発が強いインパクトを残す。ドラマ性とアクションの両方を求める人にぴったり。
アウトレイジ
この映画を一言で表すと?
裏切りと暴力が連鎖する、冷酷無比なヤクザ群像劇。
どんな話?
巨大組織の内部で繰り広げられる権力争いを描いた作品。上下関係や忠誠が絶対とされる世界の中で、裏切りや策略が次々と生まれ、抗争は激化していく。登場人物たちの欲望と暴力が交錯する。
ここがおすすめ!
犯罪都市のようなリアルで容赦ない暴力描写が好きな人におすすめ。感情に頼らない冷徹な世界観と、緊張感のある展開が魅力。誰が生き残るか分からないスリリングな展開に引き込まれる。



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