映画『ゼニガタ』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ゼニガタ」のネタバレあらすじ結末と感想

ゼニガタの概要:居酒屋『銭形』は、深夜0時から闇金『ゼニガタ』に変わる。店主は強面の兄弟で、弟の方は切れると手がつけられない狂犬のようだった。店には様々な理由で金を借りに来る人々が現れては帰って行く。金と欲に塗れ足掻く人々を描いたヒューマンドラマ。

ゼニガタの作品情報

ゼニガタ

製作年:2018年
上映時間:111分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:綾部真弥
キャスト:大谷亮平、小林且弥、佐津川愛美、田中俊介 etc

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ゼニガタの登場人物(キャスト)

銭形富男(大谷亮平)
表は居酒屋を営みつつ、裏では闇の金貸し業をしている。居酒屋では枝豆しか出さない。常に沈着冷静で、金に関しての人の行動や心理を深く理解している。
銭形静香(小林且弥)
富男の義弟で用心棒兼、金の取り立てをしている。金の亡者であった父親と似ており、幼少期に母親から虐待されていたことから少々病んでいる。金に埋もれて眠るのが趣味。
剣持八雲(田中俊介)
元ボクサー。初めて勝利した試合で相手を殴り殺してしまった経緯を持つ。礼儀正しく富男からの信頼も厚く誠実。富男から金の管理を任される。
早乙女珠(佐津川愛美)
工場に勤めているが、女社会の競争に負けまいとして散財。多額の借金を抱え、夜もホステスとして働いている。見栄張りで度胸がありしたたか。
樺山博史(玉城裕規)
珠と同級生の半グレ。グループのリーダーを気取っており、磯ヶ谷に憧れ舎弟となるも、失敗ばかりしている。粋がっているだけの若者。
磯ヶ谷剣(渋川清彦)
ヤクザで以前、銭形兄弟に難癖をつけ、こてんぱんにやられており恨みを抱えている。

ゼニガタのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ゼニガタ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

ゼニガタのあらすじ【起】

寂れた田舎の港町にて表稼業は居酒屋を営み、裏では闇金業を営む銭形富男は、弟の静香と日々債務者から借金の取り立てを行っている。
その日の夜も、静香は半グレの樺山博史率いる若者のグループから借金の取り立てを行った。樺山は静香に対抗するべく元ボクサーの剣持八雲を連れて来るが、痛みにめっぽう強い静香には敵わなかった。

樺山とその仲間達を無事に居酒屋へ連行。富男の居酒屋には警官も訪れる。樺山は富男に脅されていると助けを求めたが、警官は相手にしない。現金を持ち合わせていないようだったので、持っている貴金属で許した。
樺山達は早々に店を逃げ出して行ったが、八雲だけは残る。彼は過去にリングで相手を殴り殺したことがあるらしく、富男と静香の仲間になりたいと言い出す。その申し出に静香が了承したため、富男は八雲を仲間に入れることにした。

早速、店を閉めて取り立てへ。静香を債務者の見張りに置いた後、富男は八雲を連れて次の債務者の元へ向かった。富男は相手がやくざでも自分から金を借りたら、ただの債務者だと言う。
普段は大人しく富男と静香の言うことをよく聞き、真面目で素直で人を見る目もある。八雲はなかなか良い人材だった。

工場で働く早乙女珠は、同僚の女子たちによる見栄張り競争にて散財し、借金塗れだった。故に工場の仕事だけでは返済が足りず、夜はホステスをしている。樺山は同級生で店にもよく遊びに来ていた。店のホステス仲間から回された客の相手をした珠は、アフターに付き合い富男の居酒屋へ。店の客は富男の客でもあり、珠に返済の肩代わりをさせる。珠の身辺調査はすでに終わっており、富男によって逃げ場を塞がれていた。すると、彼女は富男から更に大金を借りると言う。珠の様子を目にした富男は、彼女へ金を貸すことにし、管理を八雲に任せた。

翌日から珠は工場の同僚のロッカーを漁り、現金と金目の物を根こそぎ盗む。10日で60万円の返済をしなければならないため、毎日ロッカー漁りと情報の入手に専念。だが、彼女は富男から借りた大金を消費者金融の返済には使っておらず、面白いからというただそれだけで、金を借りたと言うのだった。
しかし、その翌日。冴えない同僚に声をかけた珠は、相手から泥棒の犯人であることを指摘され、それをネタに脅される羽目になる。

ゼニガタのあらすじ【承】

結局、泥棒騒ぎの一件で珠は工場を辞職することになり、それっきり連絡が取れなくなってしまう。珠にはGPS付きの携帯を渡していたが、それにも出ない。八雲は富男に謝罪したが、富男はそれを聞いても平然としており、怒るそぶりも見せないのであった。

その頃、やくざから呼び出された樺山。彼の上役、磯ヶ谷剣は富男や静香とも因縁があり、刑務所から出所したばかりで憧れの人物でもあった。だが、樺山は磯ヶ谷に上納金を収められず、酷く痛めつけられる。しかも、その場には磯ヶ谷の女になった珠もいるのだった。

そんなある日、富男は八雲を連れて警察署長の元へ向かい大金を渡した。すると、署長はもう金の管理はしたくないと言い出す。彼は富男の亡き父親と旧知の仲で、銭形兄弟の事情をよく知る人物であった。警察署の金庫には何十億もの大金が預けられており、すべて富男の金だと言う。署長の任期もあと2年。大金を運び出すにも時間が必要である。ひとまず1億円を受け取った富男は、次の金庫番は八雲にすると言い出すのだった。
何十億もの大金の管理に八雲は不安を抱いたが、富男には金に対する執着があまりない様子。彼は公園で絵を描いている老人から、100万円でその絵を買い取るのであった。

先に居酒屋へ戻った八雲は、ようやく姿を現した静香に金の在り処が分かったかと聞かれる。静香は後妻の子で母親に虐待されていた過去を持つ。そして、その母親から救ってくれたのが、富男だったと言う。当時、富男も小学生であったが、すでに闇金まがいなことをして大金を稼いでいたため、母親に金を渡して静香を救ったのだった。以来、静香は富男の用心棒のような役割を担っている。だが、富男は金の管理を静香に任せようとしない。彼はそれを不満に思っているようだった。

ゼニガタのあらすじ【転】

磯ヶ谷に取り入ることで復活の機会を窺っていた珠。彼女は奴の冷蔵庫に大金が収められているのを目撃してしまう。更に金と一緒に銃もあったので、密かに銃を盗んで樺山へ渡した。銃を受け取った樺山はその足で居酒屋へ。中の奥座敷では八雲が金に埋もれて休んでいたが、怯えで震える樺山は誤って八雲を撃ってしまう。その後、奥座敷に散らばる金を奪って珠と共に逃走を開始。

債務者の様子を見に行っていた富男は、畑の向こうの道を樺山と珠が乗った車が通り過ぎるのを見つける。彼は異変を察して店へ戻り、撃たれて意識を失った八雲を発見。急いで知り合いの闇医者の元へ連れて行った。
同じ頃、港へ逃げて来た珠と樺山。奪った金は1億近くあり、山分けにしても十分な金額であったが、珠はそれだけでは一生を遊んで暮らせないと言い、磯ヶ谷からも金を盗むことにした。

大事な従業員を傷つけられたことで、落とし前をつけようとする富男。だが、その兄の様子に静香が不満を漏らす。大事なことはいつも自分に話さない。30年も共に過ごしてきたのに兄の考えが掴めず苛立ちを隠せない静香は、この一件に片がついたら富男の元を去ると告げるのであった。

その頃、珠に唆され行動を共にする樺山は磯ヶ谷のマンションへ。隣室の部屋から磯ヶ谷の部屋へ入り込み、冷蔵庫にあった金を全てシーツに包んで持ち去った。
部屋へ戻って来た磯ヶ谷は、冷蔵庫の金が全て無くなっているのを発見。隣室の住人から金を持ち去った人物が珠であることを聞き、携帯へ連絡を入れる。磯ヶ谷の脅しに屈しない珠だったが、樺山は恐怖に苛まれ失禁。更に彼は磯ヶ谷の電話に出てしまうのだった。

そんな腰抜けの同級生に愛想をつかした珠は、樺山を置いて金と銃を持って車で走り去ってしまう。そんな樺山もあまりに自分が情けなく思え泣き崩れるも、そんな時に限って仲間から呼び出しの連絡が入る。仲間がいるカラオケボックスへ向かった樺山だったが、そこでは静香が待ち構えているのだった。

ゼニガタの結末・ラスト(ネタバレ)

樺山を捕まえ河川敷へやって来た静香だったが、磯ヶ谷が乗る車に轢かれ意識を失ってしまう。磯ヶ谷は樺山の仲間に静香を川に捨てるよう指示し、樺山には内臓を売って盗まれた金の責任を取ってもらうことにした。

港町を出るため、薄暗いトンネルへやって来た珠だったが、入り口で富男が待っているのを見つける。観念した珠は富男に盗んだ金の全てと銃、渡されていた携帯、更に自分の携帯をも渡し着の身着のまま町からの逃走を果たすのであった。

珠を見送った富男に磯ヶ谷から連絡が入る。富男は店に来いと告げて帰宅し、奴を迎える準備を整えた。ほどなくして磯ヶ谷が来店。カウンターには馴染みの警官が座っている。激高した磯ヶ谷を止めるために呼んだ警官は、素晴らしい効力を発揮し、磯ヶ谷は富男との交渉に失敗。怒りを抑えつつ店を去った。だが、外へ出た彼は配下が道端に倒れているのを見つけてしまう。

磯ヶ谷は静香に襲われ思わず銃を発砲。店内にもその音が聞こえていたが、富男は警官を足止め。磯ヶ谷の始末は弟に任せた。静香は銃を発砲されても臆することなく鉄パイプを振り回し、磯ヶ谷を殴り続ける。

彼は幼い頃の経験により、死に対する恐怖など皆無なのである。静香は磯ヶ谷を潰した後、店の前で座り込んだ。
富男はしょげる弟に町から出ようかと声をかけたが、静香は金が足りないからやめるのをやめると笑うのであった。

しばらく後、八雲の傷が完治。銭形兄弟は相変わらず闇金業を続けている。目下、現在の富男の心配は、2億で買った馬がレースで勝つかどうかである。結局、レースには負けてしまったが、兄弟と八雲は思わず3人で笑みを浮かべるのであった。

ゼニガタの感想・評価・レビュー

小さな田舎町で展開する金と欲に塗れた人々の足掻きを描いている。小さい町故に逃げ場がないと思い込まされている感じがまた良い。この作品によりいかに普段、人の生活が金に縛られているかが分かる。

借金をする理由はそれぞれにあり、むしろ密着した問題であると思う。闇金に手を出す理由など余るほどあるだろうが、追い詰められて借りているのだから当然、返す宛てなどあるはずがない。マイナスで追い詰められた生活から、一変して大金を得た人間がどうなるか、その結末までをきちんと描いていることから、詳細に練られた作品であると思われる。(MIHOシネマ編集部)

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