映画『ハード・パニッシャー』の概要:軍の特殊部隊員であるジミーは、ギャングの集団に両親を殺されてしまう。ジミーは周囲の心配を他所に、復讐することを決意する。今回の事件は、ギャングの一味が起こした強盗未遂事件と関係していた。
映画『ハード・パニッシャー』の作品情報
上映時間:106分
ジャンル:アクション
監督:スティーヴン・レイノルズ
キャスト:ダニー・ダイア、ジョセフ・アルティン、ロクサンヌ・マッキー、アリスター・ペトリ etc
映画『ハード・パニッシャー』の登場人物(キャスト)
- ジミー・ヴィッカーズ(ダニー・ダイア)
- 軍の特殊部隊員。勾留中に両親がギャングに殺されてしまう。身体能力・戦闘能力に優れている。
- モーガン(ロクサンヌ・マッキー)
- ジミーの妻。獣医。ジミーの浮気を疑い、離婚を考えていた。ジミーの任務のことは、詳しく知らない。
- スペンサー・ホランド(アリスター・ペトリ)
- 警官・警部。昇進にしか興味がなく、市民のことを全く考えていない。昇進のためにジミーの事件を捜査する。
- グリフ(マイケル・ライアン)
- 警官。スペンサーの部下。6歳の頃からジミーとは親友だった。復讐を行うジミーのことを心配している。
映画『ハード・パニッシャー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ハード・パニッシャー』のあらすじ【起】
特殊部隊員のジミー・ヴィッカーズは、両親が何者かに殺されてしまい失意の中にいた。生前、ジミーの父親のジョージは、ギャングに襲われている女性を助けたことがあった。その時、ジョージはギャングの1人を棒で殴って殺してしまう。ホランド警部は過失致死の疑いでジョージを逮捕した。
ジョージが保釈されて家にいると、ギャングが復讐のために襲撃してきた。妻のサンドラは男に乱暴された。そして、ジョージと共に生きたまま火を点けられ殺されてしまう。ジミーはそのことを知り、ショックを受ける。辛い気持ちを抱えながらも捜査を行った。
両親の葬儀が行われた日、ジミーは任務に就いていた。そのため、ジミーの妻のモーガンが代わりに葬儀を執り行っていた。ジミーとモーガンは離婚を考えている状況だった。しかし、モーガンは落ち込むジミーを心配しており、1人で抱え込まないよう諭した。
ジョージ夫妻の家から去っていく車が目撃されていた。持ち主はウォレン・エヴァンス。ウォレンの弟のジョシュアは、強盗未遂事件でジョージに殴られて死んだ男だった。ジミーはウォレンを襲い、仲間の名前をノートに書くよう脅した。ウォレンは逃がすとジミーに言われ、名前を書いた。しかし、生きたまま火を点けられてしまう。
映画『ハード・パニッシャー』のあらすじ【承】
ジミーはモーガンに会いに行った。その時、モーガンはジミーが怪我をしていることに気づく。モーガンは獣医だったため、傷を縫い手当てを行った。ジミーが帰ろうとしたとき、モーガンが追いかけてきてキスをされる。2人はベッドを共にした。
仲間はウォレンの死を知り、ケイレブの仕業を疑う。ケイレブは報酬の取り分でウォレンと揉めていた。ケイレブの元に話を聞きに行くが、無関係だと言われる。一方、ジミーは強盗未遂事件のときの監視カメラの映像を確認していた。復讐する相手は4人残っており、親友の警官であるグリフに住所を調べるよう頼んだ。グリフは復讐を止めさせたかったが、ジミーは聞く耳を持たなかった。
武装強盗事件が起き、被害者は撃たれて殺されてしまう。グリフは事件の状況をホランドに報告した。しかし、ホランドは警視とゴルフに行く約束を気にかけており、事件を真剣に捜査する気はなかった。グリフはホランドの態度にやるせない気持ちを抱く。
ジミーはギャングの一員であるダニーを誘拐した。その時、ダニーの携帯に仲間から連絡が入る。ジミーは通話ボタンを押し、お前らがジョージ夫妻にしたように焼け死ぬという脅し文句を伝えた。そして、ダニーの口からセメントを流し入れて殺した。その後、遺体が発見され、警察が捜査を行った。ホランドは出世のため、犯人を追うことにした。床には「あと3人」という言葉が残されていた。
映画『ハード・パニッシャー』のあらすじ【転】
パブに設置している監視カメラに、ジミーが覆面を着けて男を車に乗せる様子が映っていた。店長のテリーはホランドに連絡を取り、監視カメラの映像を見せた。その映像を元に、ジミーは警察から追われることになる。ジミーはモーガンの元に身を隠した。モーガンはジミーの行為を知り、激しく取り乱す。
ジミーはモーガンに聞かれ、任務で何があったのかを話した。訓練していたアフガニスタンの兵士に裏切られ、タリバンに仲間の兵士を6人殺された。ジミーは調査を命じられ、ある男に目をつけて口を割らせた。ジミーは男を生かしておけないと思い始末した。そのことで、ジミーは勾留されることになった。ジミーがこの場にいるのは、脱走したからだった。モーガンは浮気を疑っていたが、それは誤解だった。2人はキスをしてベッドを共にした。
ジミーは警察に見つかってしまうが、特殊部隊の上司である大佐に助けられる。大佐は戻って来るようジミーを諭した。しかし、ジミーは途中でやめる気などなかった。両親が殺害される前日が、任務からの帰国予定だった。勾留されなければ助けられたという思いがあった。大佐はジミーの思いを受け、48時間だけ猶予を与えた。
アフガニスタンでジミーの支援作戦に参加していたジョーが、ジミーの追跡に参加することになった。グリフはジミーを助けるため、捜査状況を教えるようジョーに頼んだ。グリフはジミーと6歳からの親友で見捨てることなどできなかった。嫌がるジョーに対して、ホランドを出世させないためだと説得した。
映画『ハード・パニッシャー』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジミーはギャングの1人を始末した。一方、ホランドは上司から事件の早期解決を急かされる。そんな中、大佐が現れ、ジミーの情報を渡すよう頼まれる。ホランドが断ると、大佐はとある話をした。2009年9月。英国本土へのテロ攻撃があるとの情報を得た。計画者の1人を拘束すると、タリバンが攻撃してきた。すぐに捕虜に自白させる必要があった。そんな中、ジミーはたった10分で口を割らせることに成功する。そして、捕虜を処刑したのだ。ジミーは優れた特殊部隊員で、国を守った英雄でもあった。しかし、話を聞いてもホランドの心は動かなかった。
軍の上層部はジミーを捕まえた際、身柄を引き渡すよう警察に圧力をかけた。一方、ジミーは部屋を襲撃し、標的の3人目を薬品を使って始末した。ホランドはグリフがジミーと通じていることに気づき、呼び出して話を聞いた。グリフは何も話さず、ホランドを馬鹿にして立ち去った。
ジミーの犯行は「正義かテロか。自警男、再び現る」という題名で記事になった。ホランドは上司から一刻も早く解決するよう叱られる。ジミーは4人目の男を捕まえ、殺そうとした。その時、4人目の男がトランクを見るよう指示した。トランクの中にはモーガンの遺体があり、手には結婚指輪が嵌っていた。ジミーはショックを受けながら、4人目の男を始末した。すると、そこにホランドが現れる。ホランドはジミーに辿り着くため、わざと病院にいた4人目の男を逃がしたのだった。グリフは激怒し、ホランドを非難した。話を聞いたジョーは、部下に銃を下ろすよう指示した。ジミーはホランドを殴り、その場を立ち去った。
ジミーは女性を襲おうとしているギャングを襲撃した。
映画『ハード・パニッシャー』の感想・評価・レビュー
復讐を終えてハッピーエンドになるのかと思いきや、仲直りできた妻も殺され散々な目に遭う主人公がとにかく可哀想だった。元々は正義感も強く、善人なのだろうと思う。そんな主人公がここまで酷い目に遭うのも珍しいのではないだろうか。あと、無能なホランド警部がとにかくムカついた。グリフがホランドに苛立つ気持ちがよく理解できる。あんな上司の下には付きたくない。ストーリーはテンポが良く、最後までさっくりと見られる作品だった。(MIHOシネマ編集部)
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