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映画『ドラゴン・ブレイド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ドラゴン・ブレイド』の概要:前漢時代の中国。シルクロードでは36の部族が領土や利権を巡って争いを繰り広げていた。シルクロード警備隊のフォ・アンは部族間の争いを失くそうと奔走していた。そんなある日、謂れのない罪を着せられ、部下と共に辺境の関所・雁門関へ連行される。

映画『ドラゴン・ブレイド』の作品情報

ドラゴン・ブレイド

製作年:2014年
上映時間:103分
ジャンル:アクション、歴史、戦争
監督:ダニエル・リー
キャスト:ジャッキー・チェン、ジョン・キューザック、エイドリアン・ブロディ、チェ・シウォン etc

映画『ドラゴン・ブレイド』の登場人物(キャスト)

フォ・アン(ジャッキー・チェン)
フン族の孤児。シルクロード警備隊の隊長。平和への思いが人一倍あり、部族間の争いを失くそうと奔走する。
ルシウス(ジョン・キューザック)
ローマ人。黒鷲軍団を率いる将軍。執政官クラッススの息子であるプブリウスの警護を行っている。
ティベリウス(エイドリアン・ブロディ)
執政官クラッススの息子。長男。野心があり、中国に進出するために弟のプブリウスを利用する。

映画『ドラゴン・ブレイド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ドラゴン・ブレイド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドラゴン・ブレイド』のあらすじ【起】

紀元前50年、交戦中にローマの軍団が消え、中国のシルクロードでその足跡が見つかった。本作は史実を基に脚色を加えて作られた物語である。

前漢時代の中国。シルクロードでは36の部族が領土や利権を巡って争いを繰り広げていた。シルクロード警備隊のフォ・アンは争いを平和的に治めようと、日夜走り回っていた。フン族の姫ムーンはフォ・アンの行いが気に入らず攻撃を仕掛けるが、フォ・アンは刃物を使って戦おうとはしなかった。フォ・アンは攻撃を止めようとして、ムーンのベールを取ってしまう。ムーンはフォ・アンを気に入り身を捧げようとした。フォ・アンは拒み、ベールを返して慌てて立ち去った。

シルクロード警備隊は身に覚えのない金の密輸の罪で検挙されてしまう。辺境の関所・雁門関へ連行され、砦の再建のために働くことになった。雁門関は終身刑を務める場所で、フォ・アンの部下達は激しく取り乱した。

ローマの黒鷲軍団を率いる将軍ルシウスが砦を奪おうと攻めてきた。フォ・アンは穏便に済ます方法はないか尋ねるが、無いと断られてしまう。仕方なくフォ・アンは戦った。その時、砂嵐が起きた。黒鷲軍団の1人が、少年・プブリウスを抱えながらルシウスに助けを求めて声を上げた。フォ・アンはそれを見て、剣を治めて避難することを提案した。ルシウスはそれを受け入れ、剣を置いた。プブリウスは瀕死の状態だったが、治療を施され一命を取り留める。

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映画『ドラゴン・ブレイド』のあらすじ【承】

地方長官からの命令で、15日間で砦を再建しなければいけなくなる。どんなに頑張っても半年はかかる仕事量だった。フォ・アンは黒鷲軍団に協力を求めた。黒鷲軍団は受け入れる代わりに、パルティア国への案内を頼んだ。案内人と共に黒鷲軍団の使者が旅立ち、残りの者達で砦の再建を行った。ローマ人の高い技術のお蔭で作業は順調に進んだ。砦にいる者達は、部族など関係なく友情を深めていった。

15日の間に無事に砦は再建された。ルシウスは現在自分達が置かれている状況をフォ・アンに話した。ルシウスは執政官のクラッススに仕えていた。クラッススはパルティアの女王であり自分の妻の妹と同盟を結んだ。長男のティベリウスが不誠実な男だったため、クラッススは末っ子のプブリウスを跡継ぎに決めていた。そして、ルシウスはプブリウスの護衛役に任命された。プブリウスはティベリウスによって仕込まれた毒で失明していた。さらに、クラッススはティベリウスに殺されていた。ルシウスはプブリウスを守るため、逃げてきたのだった。ルシウスはパルティアとの同盟を復活させ、ティベリウスの陰謀を証明しようとしていた。

フォ・アンは自分の生い立ちをルシウスに話した。フォ・アンはフン族の孤児だった。両親は敵に殺され、フォ・アンは妹と共に逃げた。その時、声を抑えるために妹の口を塞いだのだが、誤って殺してしまったのだった。幼いフォ・アンは、フォ将軍に救われた。フォ将軍は「争いが家族を破滅させ、平和がシルクロードを救う」と話していた。

使者達が戻ってきて、ティベリウスに見つかったことが判明する。ルシウスは砦を離れ、部下と共に戦いに行くことを決意する。フォ・アンはティベリウスの行動が腑に落ちず、ルシウスを引き止めた。ティベリウスが大群を率いて来たことから、狙いがシルクロードと中国であると考えたのだ。地方長官と組んでいる可能性も高かった。話を聞いていたプブリウスは、ローマ帝国を代表してフォ・アンを百人隊の隊長に任命した。フォ・アンはプブリウスから剣を受け取り、援軍を呼ぶために1人で旅立った。

映画『ドラゴン・ブレイド』のあらすじ【転】

フォ・アンが首府に戻ると、妻のショーチンが捕らえられそうになっていた。フォ・アンが戦っていると、ムーンとフン族が助けに現れる。しかし、ショーチンが子供を助けようとして矢を打たれてしまう。フォ・アンはショーチンを抱え、ムーン達と共に逃げた。ショーチンは亡くなり、フォ・アンは失意の中にいた。

ルシウスは砦で増援を待っていたが、ティベリウスに捕らえられてしまう。ティベリウスは中国に進出するため、わざと逃がしたことをルシウスに明かした。協力者はフォ・アンの仲間のインだった。シルクロードを掌握するため、インの協力の元に邪魔な存在である警備隊を罠に嵌めたのだった。ルシウスの部下はティベリウスに追い詰められ、プブリウスを抱えたまま高台から飛び降りた。

砦にいた者達は金を渡す代わりにティベリウスからフォ・アンを引き渡すよう提案されていた。フォ・アンはムーンを始めとしたフン族と共に砦に戻り、その話を聞かされる。フォ・アンは皆を守るためにティベリウスの元へ行くことを決める。そして、平和への思いを皆に語った。砦にいた者達はフォ・アンの熱い思いを受け、ティベリウスと戦うことを決意する。

映画『ドラゴン・ブレイド』の結末・ラスト(ネタバレ)

フォ・アン達は捕らえられていた黒鷲軍団を逃がし、共にティベリウスの軍隊と戦った。インはティベリウスに裏切られ殺されてしまう。フォ・アンはルシウスの元まで辿り着いた。だが、ルシウスは両眼を潰され瀕死の状態だった。さらに、敵に火を放たれてしまう。ルシウスは鎖で繋がれており、助けることはできなかった。ルシウスはフォ・アンに永遠の友だと告げ、部下達のことを頼んだ。そして、故郷に埋葬して欲しいと願いを伝えた。フォ・アンは来世で会うことを約束し、ルシウスに矢を放った。

フォ・アンは怪我を追いながらも、仲間と共に戦った。戦力を失った者は、殺すことなく逃がした。フォ・アンは攻撃の仕方を瞬時に考え、指示を出した。しかし、敵は大軍で、圧倒的に戦力が足りなかった。フォ・アン達がピンチに陥ったとき、フン族を始めとした多くの部族が助けに現れる。

激しい戦いが繰り広げられているとき、パルティアの女王と軍隊が駆けつける。パルティアの女王はクラッススとプブリウスを殺したことについてティベリウスを詰問した。副官は降伏を進言するが、ティベリウスはそれを拒みプブリウス達を殺したことを認めた。フォ・アンは戦いを終わらせるため、ティベリウスに決闘を挑んだ。そして、ティベリウスを倒した。

中国の皇帝はローマ兵に町を造ることを許可した。町の名は「レグム」。「王族」という意味である。雁門関の生き残りはフォ・アンと合流し、西域の防衛軍を結成した。

映画『ドラゴン・ブレイド』の感想・評価・レビュー

ストーリーももちろんのこと、アクションがとにかく素晴らしい作品だった。警備隊と黒鷲軍団の訓練の場面だったり、部族とティベリウスの軍隊との戦いだったり、身体能力の高いアクションがとにかく驚かされた。特に、年齢を重ねても全く衰えていないジャッキー・チェンの動きが凄かった。ルシウスとプブリウスが亡くなったことは悲しいが、ストーリーは分かりやすく人間ドラマも楽しめて一度見る価値はある作品だと思う。(MIHOシネマ編集部)

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