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映画『ハード・ターゲット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ハード・ターゲット』の概要:香港でアクション映画監督しての地位を確立したジョン・ウー監督がジャン=クロード・ヴァン・ダムとタッグを組みハリウッドデビューを果たした作品。ヒーローと人間狩りに興じる悪玉との対決を描いた勧善懲悪映画。

映画『ハード・ターゲット』の作品情報

ハード・ターゲット

製作年:1993年
上映時間:100分
ジャンル:アクション
監督:ジョン・ウー
キャスト:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ランス・ヘンリクセン、アーノルド・ヴォスルー、ヤンシー・バトラー etc

映画『ハード・ターゲット』の登場人物(キャスト)

チャンス・ブドロー(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)
表彰もされたこともある元海兵隊員。商船で働いていたが、船長を殴ってしまい失職する。正義感が強く、強盗に襲われていたナターシャを助ける。
ナターシャ・ビンダー(ヤンシ・バトラー)
幼い頃に両親が離婚し、それ以来ずっと父親と手紙のやり取りを続けていた。急に手紙が途絶えたために父親の捜索を始める。
エミール・フーション(ランス・ヘンリクセン)
身寄りのない人を標的にして人間狩りをするゲームを金持ち相手に企画して金儲けをしている。

映画『ハード・ターゲット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ハード・ターゲット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ハード・ターゲット』のあらすじ【起】

ホームレスの男が、フーションの一味に追われる。男は銃撃をかわしながら川辺に辿り着くが、最後に弓で射られて殺されてしまう。

元海兵隊員の父親を捜しているナターシャは、福祉施設を訪ねて父親が金に困りホームレスになっていたことを知る。ナターシャは立ち寄った食堂で財布の中身をちらつかせてしまったために男達に強盗されそうになる。そこにブドローが現れ、男達を蹴散らして去っていく。

ナターシャは父親の捜索願を出しに警察を訪れる。しかし、刑事はホームレスの失踪をまともな事件として取り合ってくれない。ナターシャはブドローを探し出して父親探しの手伝いを頼む。金に困っていたブドローは仕事を引き受ける。2人は再び福祉施設を訪れて父親が置き去った荷物を見付ける。荷物の中に大量のビラが見つかり、父親がビラ配りをしていたことが判明する。2人はビラ配り業者を訪ねるが、業者はナターシャの父親のことを知らないとしらばくれる。2人は警察署に呼ばれ、刑事から火事現場から父親の焼死体が発見されたことを告げられる。

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映画『ハード・ターゲット』のあらすじ【承】

エミールがビラ配り業者の元に現れ、ナターシャの父親を紹介したことを怒り、次のターゲットになる男を捜すように命じる。ブドローはナターシャの父親の焼死体が発見された現場に行き、弓で穴があいた軍の認識票を見付ける。そこにエミールの部下達が現れブドローを襲い、街を出るように伝える。ナターシャの父親が殺されたと確信したブドローは刑事に殺人事件だと訴える。

フーションは、身寄りのないホームレスを獲物にして、金持ちに人殺しを楽しませるビジネスをしていた。ビラ配り業者は獲物を探す役回りで、検視官もグルとなり殺人ではないと検視結果を偽っていた。しかし、刑事からナターシャの父親の再検視を求められた検視官はびびってしまい、フーションの部下に殺される。

フーションは最後の狩りを決行することにし、ターゲットとなる男に川まで逃げ切れば1万ドルを渡すと申し出る。男は墓場に身を隠して、依頼主である金持ちを倒して銃を奪う。そして街中に飛び出して助けを求めるが誰も相手にしてもらえず、フーションの部下に殺されてしまう。

映画『ハード・ターゲット』のあらすじ【転】

ビラ配り業者は高飛びをしようとするが、フーションの部下に見つかって殺される。そこにブドローとナターシャが刑事と共に現れる、フーションの一味と銃撃戦となり、刑事は撃ち殺されてしまう。ブドローはナターシャとバイクに乗って逃げようとするが、一味に追跡される。フーションも追跡に加わるが、ブドローとナターシャは貨物列車に飛び乗って逃げ切る。

フーションは顧客に声を掛け、ブドロー狩りを組織する。ブドローとナターシャは湿地帯を逃げ、ブドローの叔父の元を目指す、途中で毒ヘビの罠を仕掛けて追っ手の1人を倒す。叔父の家にたどり着いたブドローは叔父にナターシャを託すと、ショットガンを手に馬で逃げて追っ手を引き寄せようとする。

追っ手が叔父の家に辿り着いたところで、叔父が家を爆発させて奇襲を仕掛ける。一方、ヘリで追跡されたブドローは倉庫の中に逃げ込み、間もなく追っ手も到着する。ナターシャと叔父はブドローを助けるために倉庫を目指す。

映画『ハード・ターゲット』の結末・ラスト(ネタバレ)

ブドローとフーションの一味は倉庫の中で激しい銃撃戦を展開し、ブドローは追っ手を1人、また1人と倒していく。ナターシャと叔父が倉庫にたどり着き、叔父は弓矢で加勢する。ナターシャも銃を取り一味を撃ち殺す。叔父は足を撃たれて負傷してしまう。ブドローは二丁拳銃を操って一味を追いつめていく。

遂に生き残ったのはフーション1人となり、ブドローと一騎打ちとなる。フーションは弓矢で叔父の胸元を一刺しすると、ナターシャを人質に取ってブドローに銃を捨てさせる。フーションがナターシャに銃を装填させようとしている隙にブドローは跳び蹴りを食らわせる。ブドローとフーションは肉弾戦となり、ブドローは今まで殺されてきた人の恨みを込めてフーションを殴り倒すと、手榴弾をフーションのズボンの中に入れてそのまま吹き飛ばしてしまう。

ブドローは叔父の元に駆け寄るが、叔父はウイスキーボトルを胸元に偲ばせていたために助かった。ブドローと叔父とナターシャの3人は寄り添いながら倉庫を後にする。

映画『ハード・ターゲット』の感想・評価・レビュー

スローモーションのアクションシーンやハト、そして二丁拳銃とジョン・ウー監督ならではの演出を随所に感じることができる。ただ、残念ながらジョン・ウーの魅力が最大限に発揮されているとは言い難く、ストーリーも陳腐極まりない。ジョン・ウー監督の傑作『フェイス/オフ』には到底及ばないが、逆にジャン=クロード・ヴァン・ダムのアクション映画としてはかなり出来の良い部類に入るのではないか。ランス・ヘンリクセンの悪役ぶりも小気味良い。(MIHOシネマ編集部)

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