映画『ウインドトーカーズ』の概要:ジョン・ウー監督による派手なアクションが炸裂する戦争映画。米国が太平洋戦争で日本軍に暗号を解読されないようにナバホ族を通信兵にしていたという興味深い歴史に光りを当てた一作。
映画『ウインドトーカーズ』の作品情報
上映時間:134分
ジャンル:戦争、アクション
監督:ジョン・ウー
キャスト:ニコラス・ケイジ、アダム・ビーチ、クリスチャン・スレイター、ピーター・ストーメア etc
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映画『ウインドトーカーズ』の登場人物(キャスト)
- ジョー・エンダーズ(ニコラス・ケイジ)
- 自分の指揮下にあった戦友を大勢死なせてしまったことに責任を感じている。負傷してしまったが戦場に戻ることを希望し、ナバホの通信兵を護衛する任務を授かる。
- カール・ヤージー(アダム・ビーチ)
- ナバホ族の出身。自分の国や土地、仲間のために軍隊に入ることを決意する。部隊の仲間からのいやがらせにも負けず、果敢な兵士へと育っていく。
- ピート・ヘンダーソン(クリスチャン・スレーター)
- ジョー同様に通信兵を護衛する任務を命じられ、ホワイトホースと組むことになる。カリフォルニアの出身で仲間からはオックスと呼ばれている。
- チャーリー・ホワイトホース(ロジャー・ウィリー)
- ナバホ族の出身。元々戦争への関心はなかったがヤージーに説得されて軍隊に入る。縦笛をいつも吹いている。
映画『ウインドトーカーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ウインドトーカーズ』のあらすじ【起】
ヤージーは家族らに見送られてバスに乗り込む。バスの中には沢山のネイティブアメリカンが座っており、その中にホワイトホースもいた。
1943年ソロモン諸島で、ジョーの率いる部隊は日本兵との激しい戦闘を繰り広げていた。劣勢となる中で、ジョーは任地を死守するように命じるが兵は全滅し、自らも負傷する。
ヤージーとホワイトホースはナバホ語を基に使った暗号を勉強し、暗号を解読する訓練を受ける。ジョーは耳を負傷し、平衡感覚を失う。それでも戦場に戻りたいジョーは、看護師の手助けを借りて聴力試験を合格する。ジョーは、ナバホの通信兵を護衛する任務を与えられる。そして、通信兵が敵の手に渡りそうな場合には、どのような手段を講じても暗号を死守するように命じられる。
同じ任務を託されたヘンダーソンがジョーに挨拶する。ジョーがいる基地にヤージーたち通信兵が赴任してきて、ジョーとヤージーが組むことになる。ジョーたちの部隊にサイパン島攻略の任務が下る。ジョーは戦闘でのフラッシュバックに苦しみ、吐いてしまう。出発前夜に看護師がジョーに会いにやって来て痛み止めの薬を渡す。
映画『ウインドトーカーズ』のあらすじ【承】
1944年、サイパン島で米軍と日本軍が激しくぶつかり合う。ジョー達の部隊は最前線に送り込まれ、ジョーは鬼気迫る勢いで日本兵を次々と撃ち殺していく。カールは激しい戦闘の中でうろたえてしまう。日本軍の砲撃の集中砲火を浴び、ジョーは日本軍を爆撃するために目標座標をヤージーに伝える。ヤージーの暗号をホワイトホースが中継して洋上の戦艦にまで伝達する。日本軍は通信を傍受しても暗号を全く解読できずにおり、日本軍の大砲や塹壕は次々と爆撃される。ジョー達はさらに前進し、塹壕にいる日本兵を撃っていく。ヤージーは日本兵と銃を交えるが怖くて相手を撃てなくなってしまう。ジョーが駆け付けて日本兵を刃物で殺してカールの身を守る。
ナバホ通信兵たちはウインドトーカーズと呼ばれるようになる。兵士達は故郷のことを思いながら一夜を過ごす。ヤージーとホワイトホースは火を炊いてナバホの祈りを捧げ、悪霊払いの儀式を行う。そして、ヤージーはもう怖じ気づかないとジョーに約束する。ヘンダーソンとホワイトホースは一緒にハーモニカと縦笛を演奏して過ごす。
映画『ウインドトーカーズ』のあらすじ【転】
車両で移動していたジョー達の部隊は途中で味方の誤爆に遭い、ヤージーの無線が壊れてしまう。部隊は誤って米軍と日本軍が交戦している中間地帯に紛れ込んでしまったのだ。部隊は直ちに日本軍への攻撃を開始するも、味方の誤爆に苦しむ。ヤージーは日本兵の軍服を着て日本兵を装い、日本軍の無線を奪うことを提案する。ジョーは捕虜の振りをして、ヤージーに同行する。ジョーは日本兵の隙を突いて無線がある塹壕を占拠し、ヤージーが無線で味方に座標を修正するように伝え、日本軍を砲撃する。
その夜、ジョーとヤージーは日本酒を酌み交わす。ジョーはソロモン諸島での出来事をヤージーに話す。ヤージーはジョーに戦友のことを話して彼らを讃えるように進言する。ジョーは酔いつぶれてしまうが、ヤージーはジョーのために祈りを捧げる。
部隊は日本人の村で宿営する。ジョーは怪我した日本人の子供を見付け、痛み止めの薬を手渡してあげる。ジョーがカトリックだったと知ったヤージーは自分もカトリックとして育てられた過去を話し、ジョーをナバホの居留地に誘う。ジョーは任務を遂行できないので、任務から解くように指揮官に頼むが拒否される。
映画『ウインドトーカーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
突如、村に日本軍が奇襲を仕掛けてくる。ホワイトホースとヘンダーソンは家の中で日本兵と応戦するが、ヘンダーソンは殺され、ホワイトホースは日本兵に捕まってしまう。その様子を見たジョーはホワイトホースに向けて手榴弾を投げる。戦闘が止み、ヤージーはホワイトホースの遺体を見て、悲しみに暮れる。ジョーは自分が殺したことをヤージーに打ち明ける。ヤージーはジョーに殴りかかって銃を向けるが、仲間に止められる。
日本軍の最後の防衛拠点に攻撃を仕掛けることになり、ジョー達は偵察に向かう。途中で日本軍の攻撃に遭う。ヤージーは果敢に日本兵を撃ち殺して敵陣の奥へと突き進んでいく。ジョーも懸命にヤージーを追い掛ける。指揮官が死亡して部隊は孤立してしまい、ジョーは爆撃機の応援を呼ぶために敵の無線を奪う。しかし、ヤージーは足を撃たれジョーも負傷してしまう。敵に囲まれ、ヤージーは自分を撃ち殺すようにジョーに言うが、ジョーはそれを拒否してヤージーを抱えて逃げる。爆撃機の空爆が始まり米軍は形勢を逆転させるが、ジョーは敵の銃弾に倒れてしまう。ヤージーはジョーが多くの味方の命を救ったと讃える。
ナバホの居留地でヤージーは息子の前でジョーのための祈りを捧げる。
映画『ウインドトーカーズ』の感想・評価・レビュー
ジョン・ウー監督の真骨頂であるスローモーションなど美しくかっこいいアクションシーンは鳴りを潜めており、ただただ派手な爆発だけが繰り返される作品。『プライベート・ライアン』のような臨場感溢れるリアルな戦場を描きたかったのではと思うが、残念ながらそこまでのクオリティーには至っていない。興味深い歴史の一幕を描いた作品だったのにドラマに深みがなく、ニコラス・ケイジの演技も精細に欠く。(MIHOシネマ編集部)
ニコラス・ケイジが「戦争もの」に出演って珍しいですよね。どんな役でも挑戦する彼ですが、彼といえば「アクション」のイメージが強いです。今作も戦争ものではありますが、音楽や作品の全体的な雰囲気はアクション作品と言ってもいいでしょう。
日本軍に暗号を解読させないためにナバホ族の通信兵を使ったお話。ニコラス・ケイジの日本語が聞けるのも見どころです。戦争ものが苦手な人にも見やすい作品になっていると思います。(女性 30代)
族の言葉を暗号に使用し、そのため通信兵に民族を使い、そして敵に捕まったら暗号の解読阻止のため始末をしようという物語。次々と人が犠牲になっていきます。戦争だから仕方ないと割り切って観るしかないです。登場人物や関係性も深く描かれないので、亡くなってもそれほどショックも無い。でも戦争のリアルはこういうことなのかもしれない。少し勉強になりました。映像やセット、音楽は予算が足りなかったのかなという印象です。(男性 20代)
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