映画『ハサミ男』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ハサミ男」のネタバレあらすじ結末と感想

ハサミ男の概要:若くしてこの世を去った、知る人ぞ知るミステリー作家、殊能将之のデビュー作。若かりし頃の麻生久美子の美しさが映える。最後の最後で衝撃の展開が待っている、オチが読めない作品が好きな人におすすめの一本。

ハサミ男の作品情報

ハサミ男

製作年:2004年
上映時間:119分
ジャンル:サスペンス
監督:池田敏春
キャスト:豊川悦司、麻生久美子、阿部寛、斎藤歩 etc

ハサミ男の登場人物(キャスト)

安永(豊川悦司)
知夏と共に行動する冴えない中年男性。知夏と共にターゲットを殺す『ハサミ男』の一人だと思われていたが……?
知夏(麻生久美子)
品行方正な少女ばかりをターゲットにする、巷を騒がせている『ハサミ男』の正体。彼女が犯行に及びようになったのには、とある理由があった。
樽宮由紀子(阪田瑞穂)
知夏が新たなターゲットとして狙っていた少女。しかし、知夏が手を下す前に、第三者によって先に殺されてしまう。
堀之内(阿部寛)
由紀子殺しを担当することになった刑事。実は、思わぬ形で事件に関与していた。
磯部(樋口浩二)
由紀子殺しの調査を担当することになった刑事の一人。なんと、知夏がハサミ男であることを知らず、彼女に恋心を抱いてしまう。
日高(斎藤歩)
安永、知夏と共に由紀子の遺体発見者となった人物。知夏がハサミ男なのではないか、と疑念を抱いていく。

ハサミ男のネタバレあらすじ

映画『ハサミ男』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ハサミ男のあらすじ【起】

2003年の東京、二人の女子高校生が何者かに首をハサミで刺されて殺害される、という残酷な事件が発生した。世間は、犯人を『ハサミ男』と称し、そんな狂気的な事件を大々的に取り上げる。

その犯人は中年男性である安永と、知夏という若い女性だった。知夏はターゲットとして、『美人で清潔かつ頭脳明晰な少女』を選んでいた。しかし、実際に会ってみると実は喫煙者であったり、出会い系サイトに登録していたり、と中々理想の少女には出会えない。今度こそ理想の少女を手にかけると意気込む知夏が次に狙いを定めたのは、樽宮由紀子という少女だった。

彼女が自分のターゲットとして相応しいか判断するべく、二人は彼女の素行調査に乗り出した。しかし、その途中、なんと由紀子が何者かにハサミを突き立てられ殺されてしまったのだ。勿論、殺したのは知夏達ではない。偶然ジョギングしていた日高という男と共に、死体の第一発見者となってしまった千夏と安永は、警察の事情聴取を受ける羽目になってしまったのだった。

ハサミ男のあらすじ【承】

警察に見つかってはまずい、と持参していた凶器を知夏は慌てて投げ捨てた。そして、そのハサミと、由紀子を殺したと思われるハサミの2つが、警察によって発見されたのだった。なぜ犯人はハサミを2つ用意しなければいけなかったのか、そして、なぜ二つとも手放す必要があったのか、と警察は疑問を持つ。

そして、急いで凶器を手放さなければいけなかった人物、つまり遺体発見者のうちに犯人がいることを、警察達は疑い始めるのだった。まず彼らは日高について調べ上げた。彼は東都工業大学を卒業した後、裕福な家庭環境から正職にもつかず、悠々自適に生活をしていた。そして、警察がプロファイリングした犯人像と、日高がバッチリ一致したのである。

さらに、信じ難いことが起きる。なんと、警察の一人である磯部が、知夏に恋心を抱いてしまったのである。一方、そんなことを知る由もない知夏は、次のターゲットに狙いを定めていた。由紀子の葬儀に参列していた、亜矢子という少女である。

ハサミ男のあらすじ【転】

そして、その頃事件も急展開を迎えていた。磯部が、現場に残されたハサミからとある違和感を覚えたのである。今までの殺人に使用されていたハサミと比べると、今回の凶器は研ぎ具合が甘かったのである。このことから、磯部は今回の犯行がハサミ男ではない、第三者によるものだと推測を立てた。磯部はそのことを上層部に報告するものの、一向に相手にしてもらえないのだった。

その頃、第一発見者である3人は、それぞれが思惑を抱き始めていた。日高が、知夏がハサミ男であることに気がついたのだ。一方、知夏も日高こそが模倣犯であると疑い始めていた。知夏を自宅へと招いた日高であったが、知夏によって殺害されてしまう。

しかし、そんな時、警察の一人である堀之内がやってきた。実は、今回の犯人は日高ではなく、堀之内だったのである。実は、被害者である由紀子と堀之内は恋人関係にあったが、自分を軽く見ていた由紀子に怒りを覚えた堀之内が、彼女を殺したのであった。

ハサミ男のあらすじ【結】

そして、ここで衝撃の事実か明らかになる。ハサミ男は、安永と知夏の二人ではなく、実は知夏一人だったのだ。知夏は二重人格で、彼女のもう一つの人格こそが、安永だったのである。そして、安永は知夏の死んだ父親でもあった。

生前折り合いの悪かった知夏と安永であるが、安永が借金を苦に自殺した際、知夏はそれが自分のせいだと思い込み、安永という人格を作り上げたのである。父親に反抗するようにわざと不良じみた行動を取るようになった自分への罪悪感からか、知夏は品行方正な少女ばかりをターゲットとして狙っていたのである。

結局、犯行が露見することを恐れた堀之内が自殺し、ハサミ男は日高、模倣犯は堀之内という結果で事件は幕を閉じた。本当の犯人である知夏は、罰せられることはなかった。そして、安永はここまで自分を覚えていてくれた礼を彼女に告げると、自ら知夏の前から姿を消したのだった。もう一つの人格を失い、ふらふらと街を歩いていた知夏を、磯部が保護して物語は幕を閉じる。

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