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映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』の概要:何千年もの長い間、南国と北国との戦争で荒廃しきっているエオス。選ばれし5人の勇者によって王が再び国を統一するという予言だけが、唯一の希望だった。そんな中、南国の裁判官だった主人公は突如として捕らえられ逃亡。北国を目指して旅をすることになる。

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映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』の作品情報

ヘヴンクエスト 導かれし勇者達

製作年:2020年
上映時間:93分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:マット・ビレン
キャスト:パトリック・トンプソン、ペータ・サージェント、アラン・パウエル、リッキー・キム etc

映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』の登場人物(キャスト)

ヴァンジェル(パトリック・トンプソン)
南の王国の裁判官。予言の勇者の1人であるが、本人に自信がなく頑なに否定している。北の国があることも信じなかったが、旅を続けることで信じるようになる。人の観察をすることで行動心理を読み取ることに長け、人の本質を見ることができる。
エゼラ(ペータ・サージェント)
弓の名手で女狩人。予言の勇者を助ける使命を追っている。元売春婦という黒歴史を持っており、エイマンに雇われていた。サバイバル能力に長け、ヴァンジェルと共に旅をすることで好意を寄せるようになる。
エイマン(アラン・パウエル)
南の国の領主。予言の勇者を探し出し、南国の王を世界の王にしようと画策している。元はエオスの民であり、エリカイ王子とも面識がある。闇の力の使い手でエゼラの過去を知っている。ヴァンジェルを執拗に追いかける。
エリカイ王子(リッキー・キム)
全エオスの王を父に持つ王子。光の担い手であり、慈悲深く清い心を持っている。ヴァンジェルを迎え入れ、勇者としての自信を与える。
エルダー(チャ・インピョ)
エオスの王の使者であり賢者。予言の勇者を捜索し、案内する役を担っている。光の力と体術を得意とする。ヴァンジェルに歴史書を渡し、世界の本質を教える。

映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』のあらすじ【起】

北と南の国との間で勃発している戦争により、エオスの地は何千年も荒廃している。ただ唯一、希望があるとすれば、王が戻り両国を統一するという予言だけだった。

南の国の裁判官だったヴァンジェルはある日突然、領主エイマン卿の元へ引っ立てられ理由も分からず罰を下される。だが、ヴァンジェルは処刑場へ向かう途中で反撃し、逃亡に成功。エイマン卿は戦争を終わらせる5人の勇者を探していた。その内の1人と思われる人物がヴァンジェルだったのだが、逃亡したと報告を聞き何としても生け捕りにせよと命令する。

奇しくも逃亡の旅へ出ることになったヴァンジェル。森の中で同じように逃げ出したと思われる男と遭遇。男は北の国を目指していたが、捕まったらしい。南の国では北の国は夢の国としての認識が強く、行くには無謀だと言われていた。彼から手枷の鎖を破壊してもらったが、手枷は闇の力によって作られているため、鍛冶屋に行っても外せないと言う。光の力を持つ光の担い手に頼む必要があるようだ。だが、南の国には光の担い手がいない。男曰く、北の国には光の担い手が出現しており、超常現象が数多く現れているらしい。そこで、ヴァンジェルは男と共に北の国を目指すことにした。

北を目指して森の中を進んでいた2人だったが、突如として手枷が重くなり精神攻撃を受ける。男達は動揺したが、そこへ森に住むという女に出会う。彼女は2人を自宅へ招き、手枷を外すと言う。ところが、女は魔女でエイマン卿のスパイだった。

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映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』のあらすじ【承】

2人を助けてくれたのは賢者エルダーである。エルダーはエオスの王の使者だと言うが、エオスには現在、王がいない。北の国へ行くには邪悪の門に通じる道を進まなければならないため、エルダーが道案内をすることになった。

南の国の王は北との戦争にケリをつけようと軍隊を派遣している。万を超す兵を目にした一行。全てを破壊し行軍を続けている南国は闇の力を使う。対して北国は光の力を擁し、南国と対立している。ヴァンジェルは自分の正当性を証明するため、手枷を外したら南国に戻ろうと考えていたが、エルダーから戦争の行方と目的を聞かされようやく北の国が実在することを信じる。

その日の夜、エルダーから現在に至るエオスの記録を聞いたヴァンジェル。エルダー曰く、ヴァンジェルは選ばれし5人の勇者の中の1人であるらしく、エルダーは長年彼を捜し続けていたようだ。だが、ヴァンジェルは自分が勇者などととても考えられず、北国へ向かうのは自分の人生を取り戻すためだと話す。そこでエルダーは古代の歴史書をヴァンジェルに渡し読むように薦めた。歴史書にはエオスの本質と光と闇について詳細が書かれている。エルダーはヴァンジェルと男に今後は自分達で道を切り開かなければならないと話し、去って行った。

一路、邪悪の門を目指し、疑いの湖へ。ヴァンジェルは湖を迂回せず、徒歩で渡ろうと考え足を踏み入れたが、そこへエイマン卿の追手が現れる。旅の友は早々に逃げ出してしまい、ヴァンジェルは追手に捕まってしまう。しかし、そこへ弓の名手である女狩人エゼラが通りかかり、ヴァンジェルを助けてくれるのだった。

映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』のあらすじ【転】

しばしの休息の後、エゼラと共に先へ進むことになったヴァンジェル。エゼラは旅をする勇者を助ける役割を担っているらしい。
追手から逃れつつ旅を続け、山越えをした2人。しかしある夜、追手に追いつかれてしまう。闇夜の中、エイマン卿からの干渉もあり、ヴァンジェルはエゼラとはぐれてしまう。

その後、たった1人で慣れない旅を続けたヴァンジェルは夜毎、北の国の夢を見続け夢に現れる女性から呼ばれ続けていた。疲れ果て湖の畔で身を横たえたヴァンジェルだったが、そこへ謎の男が話しかけてくる。男は近くの町へ案内すると言って、ヴァンジェルを半ば無理矢理連れて行く。

幻術にかけられ、美しい町を目にしたヴァンジェルは喜びに沸いたが、次の瞬間、正気に戻ると籠牢の中に閉じ込められていた。どうやら、町に案内した男は南国に雇われた兵であったらしい。闇夜に紛れエゼラが助けに来てくれたため、牢から脱出できたヴァンジェル。危機を察したエルダーも駆け付けていた。甘言や誘惑に負けるなど愚かだと叱られたが、その場には逃げ出した旅の友も捕まっている。ヴァンジェルは彼を助けようとしたが、残党に殺されてしまいやむなくその場から脱出。

映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』の結末・ラスト(ネタバレ)

残党兵と戦うため、エゼラが残りヴァンジェルはエルダーに連れられて行く。
再びエルダーと旅をすることになったヴァンジェルは、翌日にエゼラとも合流し先へ。もうじき邪悪の門へ到達するという時になって、再び追手に追いつかれてしまう。奇しくも隊を率いている者はエルダーの息子を葬った因縁の相手だった。エルダーは息子の仇を取るべくその場に残り、ヴァンジェルはエゼラと共に門へ向かう。襲い来る敵を屠りつつ、ヴァンジェルを守りながら門を目指すエゼラ。

一方、エルダーは因縁の相手と激しい戦いを展開し、光の力を使って奴を倒した。
その頃、門を前にエイマン卿が現れる。エイマン卿はエゼラの過去を知っており、動揺させ攻撃の手を弱める。ヴァンジェルはエゼラを励ましたが、そこへ北の国の王子エリカイが登場。光の担い手である王子はエイマン卿と対峙し憐れんだ。元は同じ国民であったはずの2人。エオス国の王が姿を隠し、闇の力を選んだエイマン卿にエリカイ王子は本来の自分を取り戻せと説得し、エイマン卿を倒した。

意識を失ったヴァンジェルは夢の中でいつも目にする女性と会う。彼女はずっと夢を介して彼を導き、共に旅をして来たと言う。そして、ヴァンジェルが本来の自分の使命を見出すのを見守りずっと待っていた。

意識を取り戻したヴァンジェルはエリカイ王子から手枷を外してもらい、ようやく北の国へ。エリカイ王子の父は全エオスの王であった。死んだと思われていた王は大地と一体になり、あらゆる場所に存在するという全能の神になったらしい。ヴァンジェルは真実を語る者として勇者の1人になるのであった。

映画『ヘヴンクエスト 導かれし勇者達』の感想・評価・レビュー

欧米で300年を超え、幅広く親しまれているファンタジー小説を映画化した作品。今作は正に序章と言ったところで、勇者が1人見つかってさあ、これからという段でエンディングを迎える。エンドロールの冒頭で、旅を終えるまで本当の目的に気付かないと文章が出るが、それを主体としたストーリー展開となっているため、延々と荒野をさ迷い歩き主人公が追手に狙われる。そもそも、主人公はただの裁判官で戦闘訓練も受けていない。ただ、守られ導かれ北の国へ到達する。これで勇者と言えるのか甚だ疑問である。主人公を守る使者たちの方がよほど勇者らしい。ファンタジー好きでもお勧めできる作品とはさすがに言えない。(MIHOシネマ編集部)

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