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映画『HK 変態仮面』あらすじネタバレ結末と感想

映画『HK 変態仮面』の概要:『HK 変態仮面』は、あんど慶周のギャグ漫画『究極!!変態仮面』の実写映画。パンツをかぶったヒーローという強烈キャラクターを鈴木亮平が演じた。監督は『勇者ヨシヒコ』シリーズで知られる福田雄一。

映画『HK 変態仮面』 作品情報

HK 変態仮面

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:コメディ、アクション、青春
  • 監督:福田雄一
  • キャスト:鈴木亮平、清水富美加、ムロツヨシ、安田顕 etc

映画『HK 変態仮面』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『HK 変態仮面』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『HK 変態仮面』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『HK 変態仮面』 あらすじ【起・承】

SMクラブのドS女王様と、ドMな刑事が出会って結婚し生まれた色丞狂介。狂介が高校生になった今、父はすでに亡くなったが母はまだ現役SM嬢として働いていた。
狂介は彼女もおらず、真面目に拳法部で活動している。母親には似ず、父親譲りの正義感で人助けをしようとするが、拳法部に所属しているにも関わらず弱いため、いつも傷だらけになってしまう。

ある日、狂介は転校してきた少女・姫野愛子に一目ぼれする。愛子は狂介の隣の席になり、拳法部のマネージャーにもなって接点を持つ。
帰り道、人だかりができており、何事かと覗いてみると、銀行強盗が立て籠もっているようだった。しかも偶然居合わせた愛子も人質に取られており、狂介は愛子を助けるために銀行に乗り込んだ。
犯人の一人を倒して変装するところまではうまくいったが、覆面と間違えて女性もののパンティを被ってしまう。その時、今までに感じたことのないような興奮と快感を得る。その瞬間両親の変態DNAが覚醒したのだ。
人間の能力は、潜在能力のほんの一部しか発揮されていないが、狂介は変態のパワーにより能力を100%発揮して超人能力を身に付けた「変態仮面」となった。

覚醒した狂介は顔にパンティを被り、パンツの両端を肩まで引き上げて局部に刺激を与え、さらに強いパワーを引き出す。それだけでは飽き足らず、さらに網タイツを履いて犯人が立て籠もる現場に登場するのだった。

超人的強さと変態のインパクトで犯人に立ち向かい、人質を助けることに成功する。愛子は変態仮面の出で立ちに卒倒するが、この日以来彼を思い出しては「変態だけどかっこいい」と思いを募らせるようになる。

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映画『HK 変態仮面』 結末・ラスト(ネタバレ)

狂介はあの事件をきっかけに、変態仮面となってヒーローとして人助けをするようになり街をにぎわせるが、その反面「本当の自分は変態ではない」と悩むようにもなる。

その頃、狂介の高校が大金玉男という男に狙われる。学校に眠るらしい埋蔵金を狙って、手下を数人送り込んで学校をのっとろうとする。
変態仮面によって次々と打ち砕かれ、玉男は次に戸渡という男を教師として送り込む。戸渡は変態仮面の弱みである愛子を狙い、催眠術を使って彼女を自分に夢中にさせる。
さらには、戸渡は変態仮面になりすましてスカートめくりなどの数々の悪事を働き、変態仮面の評判を地に落とした。
狂介は対抗するが負けてしまう。なぜなら戸渡は真の変態であり、狂介はあまりの変態さ・そして強さにくじけてしまったのだ。

狂介はすっかり自信をなくしてしまうが、高校が偽変態仮面に襲われ、戸渡の術で愛子を奪われ、居てもたってもいられずにまた変身することを決意する。
戸渡と対峙した狂介は、「変態であればあるほど強い法則はない」と言い、ついに戸渡を倒す。
その時、被っていたパンティが破れてしまい、愛子に正体を知られてしまう。
敵はまだ玉男が残っており、巨大なロボットを操縦して学校をめちゃくちゃにしようとしている。狂介は使用済みのパンティでしか変態仮面になることはできない。愛子が履いているパンティを使わせてもらい、ついにボスである玉男を倒すことができた。

映画『HK 変態仮面』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『HK 変態仮面』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

最高にくだらないけど面白い

女性用パンティを被った変態のヒーローという、なんとも強烈なキャラクター。主人公狂介だけでなく、すべてのキャラクターが基本的に極端で、ばかばかしい。
狂介は一度でも使用されたパンティでなければエクスタシーを感じられず変身できないという変態で、それだけでもドン引きするのだが、さらに上を行くのが安田顕演じる戸渡である。狂介は平常時は「自分は変態ではない」という思いもあり、恥じらいも持ち合わせているのだが、戸渡は変態の中の変態。スカートめくり程度では大して興奮せず、興奮した状態で放置され、蔑まれてこそ最高の興奮が得られるというド変態。
安田顕に関してはまあはまり役(笑)と思えるのだが、鈴木亮平は他の作品とのギャップがすごい。役作りがストイックで、役に合わせて数週間から数か月で体重を数十キロも増減するというのは有名な話だが、この作品にかける思いも強く、肉体改造をして挑んでいる。鈴木亮平の肉体美も見どころの一つなのである。

福田組おなじみのキャスト陣

福田雄一監督は、『勇者ヨシヒコ』シリーズや『アオイホノオ』、『ニーチェ先生』などで知られる。それらの作品にも出演しているのが、ムロツヨシや佐藤二朗。福田監督作品や劇団員らが福田組と呼ばれ、なかでもこの二名は筆頭と言ってもいいと思う。個性派俳優で、演技のインパクトがすごいのが特徴である。福田監督らしさが出た作品に仕上がっている。


どう考えても原作から馬鹿馬鹿しいものであるのは明らかであるのに、それを全力で演じる俳優陣。とくに鈴木亮平は肉体改造までして主役を演じたというから、プロ意識には頭が上がる。安田顕がはまり役過ぎて笑ってしまった。まさに、演技で見せる映画とはこういうものをいうのだろう。

意外にもアクションもしっかりしており、福田監督のいつものノリに抵抗感がなければ楽しんで見ることができる。原作リスペクトを忘れておらず、隅々まで作りこまれた笑える作品だった。(男性 30代)


硬派と思っていた鈴木亮平さんが変態仮面の役を。とにかくおバカな感じがたまらない映画です。ちょっと下品なところも笑えます。変態仮面に変身した仮面の中の役者さんも鈴木亮平さんなのかすごく気になります。若いころの清水富美加さんがとても可愛らしかったです。
鈴木亮平さんが役によって体型を変えるといった役者としてのプロ意識等は聞いたことがありましたが、先に硬派な役を観ていたのでギャップに驚きました。何でもこなせる役者さんなのだなと改めて思いました。(女性 40代)


原作漫画を知っており、実写はそれなりのビジュアルになるだろうと予想していましたが、そのハードルを軽々と超えられてしまいました。動いているとより変態で、あまりにも馬鹿らしくてもう吹っ切れて観るしかありません。変態と正義の間に揺れ動く姿には笑わずにはいられませんよ。多分撮影の雰囲気が非常に良かったんでしょね。それにしても鈴木亮平さんの身体作りは毎度見事です。この作品をモチベーションに鍛えたのかと思うとそれでも笑えてきます。(男性 20代)

映画『HK 変態仮面』 まとめ

タイトルとポスターのインパクトが強烈で、内容も下品極まりないので映画館で観るのはなかなかためらわれるのだが、映画タイトルは『HK 変態仮面』になっているので直接「変態仮面」と言わずともチケットは買えるのでありがたい。そうはいっても恥ずかしいのは恥ずかしい。
その一瞬の恥ずかしさを乗り越えれば、確実に楽しめる作品。観て損はなかった。アブノーマルな変態とはいえヒーローものなので、ところどころスパイダーマンのようにパンティを使ってビルの間を飛び回るなどの小ネタもあり笑いどころがたくさん。本当に面白い。

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