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映画『ズートピア』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ズートピア』の概要:ディズニーが55作品目として描いたのは、様々な動物たちが生活を共にする夢の世界。歴代のディズニー映画の中でもトップレベルの名作。子供だけでなく、大人にこそ見て欲しい一本。

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映画『ズートピア』の作品情報

ズートピア

製作年:2016年
上映時間:108分
ジャンル:アニメ、アドベンチャー
監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア
キャスト:ジニファー・グッドウィン、ジェイソン・ベイトマン、イドリス・エルバ、ジェニー・スレイト etc

映画『ズートピア』の登場人物(キャスト)

ジュディ・ホップス(ジニファー・グッドウィン)
幼い頃から正義感に溢れるウサギ。様々な苦難を乗り越え、史上初のウサギの警察官となった。
ニック・ワイルド(ジェイソン・ベイトマン)
詐欺師の狐。とある事件でジュディと出会い、天真爛漫な彼女に振り回されるうち徐々に感化されていく。
フィニック(トミー・タイニー・リスター)
ニックの相棒。外見は非常に可愛らしいが、実際は凶暴な40代のフェネック。
ボゴ署長(イドリス・エルバ)
ジュディが勤めることになった、ZPDの署長。小さいジュディをバカにして、彼女に冷たく当たる。
ドーン・ベルウェザー副市長(ジェニー・スレイト)
ズートピアの副市長。小さな羊で、常にライオンハートにこき使われている。
レオドア・ライオンハート市長(J.K.シモンズ)
ズートピアの市長。ズートピアが、どんな動物でも平和に暮らすことができる理想郷だというイメージを作った人物。

映画『ズートピア』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ズートピア』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ズートピア』のあらすじ【起】

この世のどこかに存在する世界、ズートピア。そのズートピアでは、肉食草食問わず、あらゆる動物が生活を共にしていた。そんなズートピアに、1匹のウサギが警察官として派遣された。彼女の名前はジュディ。幼い頃から正義感の強い女の子で、あらゆる苦難を乗り越え、史上初のウサギの警官として認められたのだった。

その頃、ズートピアでは大事件が起きていた。なんと14匹もの肉食動物が忽然と行方を眩ましていたのだった。同僚達がその事件にかかりきりになる中、ウサギということで馬鹿にされているジュディは事件の調査さえ許されない。ジュディは署長であるボゴに、自分も事件の調査に参加したいと願い出る。すると、なんとボコは、48時間以内に事件を解決できなければジュディをクビにするという滅茶苦茶な条件を提示してきたのだった。

一方、その頃ジュディはニックという詐欺師の狐と出会っていた。ニックが消えた肉食動物の一匹と関わりを持っていたことから、ジュディはニックを無理矢理調査に協力させるのだった。

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映画『ズートピア』のあらすじ【承】

ニックとジュディは、凶暴化した肉食動物に襲われたというマンチャスの元へと向かう。そこで、マンチャスから『夜の遠吠え』というキーワードを聞き出すのだった。ジュディに無理矢理連れまわされたニックは、なんとか彼女を巻こうと考えていた。しかし、この頃にはニックは真っ直ぐな思いを持つ彼女の熱意にすっかり感化され、彼女のために事件を解決してやりたいと思うようになっていた。

そして、遠吠えという言葉から、ジュディは狼が何らかの形で事件に関与していると考える。そして、狼が警備するとある建物に潜入するのだった。そこで、二人は信じられない光景を目にする。なんと、その建物には行方不明とされている14匹の肉食動物が閉じ込められていたのだった。

そして、その犯人はズートピアの市長、ライオンハートだった。実は、14匹の動物達はいずれも、なぜか突然野生を取り戻し凶暴化してしまったのだ。ズートピアは、肉食動物も草食動物も共に生活できる街。彼らの存在が明るみになることでズートピアの平和が侵されることを恐れたライオンハートは、こうして彼らを閉じ込めていたのだ。

映画『ズートピア』のあらすじ【転】

この大事件を活躍したジュディは、ズートピアの英雄として讃えられることになる。しかし、その時の記者会見で、思わずジュディは肉食動物の危険性を示唆するような発言をしてしまった。勿論、ジュディには肉食動物を迫害する気などさらさら無かったのだが、ジュディのその発言によって、ズートピア内では肉食動物に対する不信感が募るようになってしまった。そして、肉食動物であるニックもジュディの発言に怒り、彼女から去って行ってしまうのだった。

自らの発言を深く反省したジュディは、そのまま警察を辞め田舎に戻ることにした。しかし、そこでジュディはとんでもない発言を耳にする。なんと、ジュディの親が夜の遠吠えという単語を口にしたのだ。

そして、夜の遠吠えとはどんな動物をも凶暴化させる恐ろしい植物のことである、とジュディは知るのだった。つまり、夜の遠吠えを使って動物達を凶暴化させていた人物がいる。事件はまだ終わっていなかったのである。ジュディは今度こそ事件を解決するため、再びズートピアに舞い戻る。

映画『ズートピア』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジュディがまず向かったのは、ニックの元だった。ニックは元の詐欺師業に戻っており、ジュディはそんなニックに対して心より謝罪をする。そして、ニックはそんなジュディを許してくれるのだった。

再びバディとなった二人は、事件の真犯人を突き止めるべく動き出した。そして、とうとう彼らは真実に辿り着く。夜の遠吠えを使って動物達を凶暴化させていた人物、それはズートピアの副市長、ベルウェザーだった。小さな羊である彼女は、そのことだけで他から軽く見られる現状に我慢がならなかったのだ。そして、自分より大きい、草食動物を馬鹿にする肉食動物をズートピアから追い出してしまおうと考えたのである。

ジュディにも同じような経験があったが、しかし、ジュディは全ての動物が手を取り合える未来があると心から信じていた。そして、ニックと協力してベルウェザーを逮捕するのだった。それからというもの、ニックは警官学校に通い史上初のキツネの警察官となった。そして、正式にジュディとニックはバディを組み、日々事件を解決して行くのだった。

映画『ズートピア』の感想・評価・レビュー

かわいく楽しい動物のキャラクターが次々と出てくるので、それを見るだけでも楽しいが、本作は差別や偏見がテーマとなっており、見ていて大人がハッと気づかされるものになっている。ジュディが自分でも無意識のうちにキツネを始めとする肉食動物に対する偏見を持っていたと気づかされるシーンはかなり衝撃的であった。老若男女どんな層にでもおススメができる2010年代のエンターテイメント作品の傑作だと思う。(男性 20代)


多様性を主題にした、大人に響く素晴らしい映画です。
様々な人種の人々が交流しあう世界を、動物になぞらえて表現しています。

主人公の草食動物ジュディと、肉食動物のニックがバディとなり、物語が進んでいきますが、中盤で種族の違いによる差別やいがみあいが勃発し、最終的にはその差を乗り越えて友情を結びます。

頭の固くなった大人にこそ見てほしい映画です。世界平和といっては重いですが、世界中がズートピアのように分かり合えたらいいのに、と思います。(女性 20代)


本作でのキャラクターは動物ですが、人間それぞれの人種や性格に置き換えて考えると奥が深い話だと思います。正義感は強いけど体力的・社会立場的には弱いウサギが、屈強な肉食系の職場に入る。仕事への憧れだけではどうにもならなくても、他種族の協力者(キツネ)と事件解決をする。キツネもいじめられた過去を乗り越えて新たな一歩を踏み出す。人間もこうありたいですね。

好きなキャラクターは最後にスピード違反をしていたナマケモノでしたけど。(女性 40代)


子供と一緒に観たので吹替えにて鑑賞。吹替えに全く違和感なし。
映像も綺麗。キャラクターも可愛く個性的。でもそれだけではなくテーマのしっかりとした作品。
肉食動物と草食動物。無意識の差別化意識なのかな。弱い物が強い物を怖がってしまうのは本能なのかな。
お互いを認め合って進化していく事の大切さ。メッセージ性の強い素晴らしい映画。(女性 40代)


動物の世界「ズートピア」がしっかりと構築されており、始まってすぐに世界観に没頭出来た。様々な動物の特性をユニークに描きつつ、肉食動物と草食動物の隔たりは、人間社会でいう差別と同じような考えがあり、非常に考えさせられてしまった。ラストシーンのニックが恥ずかしそうに警察官の格好をして、ジュディと共に行動を始める所は見ている側まで晴れ晴れとした気持ちになれる素晴らしい作品であった。(男性 30代)


ディズニー映画の多くはプリンセスと王子のストーリーだが、今作は社会風刺がよく効いたおもしろい作品だった。映画は草食動物と肉食動物がともに暮らす世界に存在する人種差別をテーマとしている。個性豊かなキャラクターたちが動く世界は、わたしたちの生きる現代社会と通じることが多い。ジュディとニックの正反対なでこぼこコンビが友情を育んでいくのも観ていて愛おしい。
しかし、こういったテーマに対する見解は日々アップデートされていく。公開当時は最新だった今作も、しばらく経ってから観ると現代に沿わない部分もあるだろう。そういった現実の変化と照らし合わせながら観るのも面白いかもしれないと感じた。
ディズニー映画ならではの明るい気持ちにさせてくれる、良い映画だった。(女性 20代)


動物が住んでいるという夢のような街の中で、肉食動物と草食動物の対立と反目、偏見が描かれていて、油断してみていたら思いのほか深い内容であることにビックリした作品。

最終的な黒幕側にも同情できる理由があって、偏見は根深くままならないものなのだな、と考えさせられた。最近のディズニーは、なかなか尖った物語を提供してくるので侮れない。

登場するキャラクターそれぞれが個性的で、コミカルなので動きを見ているだけで飽きない。お気に入りは、やはりナマケモノ。分かっているのに何度見てもその場面で笑えてしまう。(男性 30代)


ディズニーが描く、動物たちが人間のように暮らす世界は、それぞれの動物たちの特徴を出したキャラクター設定や彼らの暮らしぶりがとてもおもしろかった。どんなに努力しても、努力するだけではどうにもできない壁にぶつかるジュディの姿は、私たち人間の世界でも同じであり共感できた。徐々に心を通わせていくジュディとニックの関係性がすごくよくて、ラストのジュディのスピーチとニックの姿には感動した。一筋縄ではいかない意外な結末は色々と考えさせられた。(女性 20代)


ディズニーのアニメーション映画というと子供向けの作品だと思われることが多いですが、今作は動物たちが暮らす世界を舞台に「差別」や「偏見」など現実でも問題となっていることをわかりやすく取り上げた作品でした。子供が見て感じることと、大人が見て感じることは少し違うかなと思うので、家族みんなで見て欲しい作品です。
ジュディとニックのでこぼこコンビが少しずつ心を通わせて、お互いにとって大事な存在となっていくのが本当に微笑ましいです。しっかりとしたストーリーなので最後まで飽きずに見られました。(女性 30代)


とにかくニックがかっこよくて、ジュディとのやりとりに終始キュンキュンした。動物の姿をしたキャラクターにときめくのはおそらく後にも先にも彼だけだろう。ヒロインのジュディもとても可愛らしくて、表情豊かで元気な彼女の姿に上戸彩の声がぴったりだった。
ストーリーは子供はもちろん大人が観ても十分楽しめる内容になっており、当時映画館へ観に行った周囲の人間が、私を含め軒並み絶賛していたのを思い出す。
主題歌も素晴らしく、まさにヒットすべくしてヒットしたという印象。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. natsuko より:

    人間のいない、動物たちが暮らす世界を舞台にした、ディズニー映画です。主人公であるウサギのジュディが、大都市ズートピアで起こる行方不明事件を、キツネのニックと共に追っていく…というストーリーです。ジュディは辛いことにあっても、間違っても決して諦めません。この映画のテーマは、「諦めなければ、誰でも何にでもなれる」ということです。お子さんだけではなく、大人が見ても元気づけられるような映画です。

  2. yukachi より:

    どんなに嫌なことがあろうと、とにかく前向きな主人公を見ていると、なんでもできるのだという希望が湧いてくる。無理だと思われていたことをやり遂げる快感や達成感を、映画を観ることで味わえるのではないだろうか。
    悪賢いキツネとの間に生まれた友情や、信じる心を失わない強さも、この映画からは深く感じ取ることができる。
    それでもこの映画は感動だけでなくユーモアも併せ持っている、大人から子供まで楽しめる作品に仕上がっている。

  3. janice より:

    弱肉強食の動物の世界。カーストのように動物の種類によって決められた仕事や役割をこなしながら生活している動物たち。

    そんな中、1匹のうさぎが警察官を目指して、大都会のズートピアへ。しかし警察官になっても与えられた仕事は交通整理、もっと大きな事件に取り組みたいと、意気込む中ある事件に巻き込まれ、きつねのニックと手を組み、事件解決を目指します。

    決して諦めず、仲間を信じ続けたジュディに努力すれば夢はかなうとゆう希望を与えられると共に、信じることの大切にも気づかされます。

  4. ニッシー より:

    人種に関しての差別やレッテル貼り‥。今作品では、そんな難しい問題が動物世界の中でコミカルに表現されていているので軽い気持ちで観れ、そして差別について考えるきっかけを幅広い年齢層の人たちに与えた作品だと思います。最近では、セサミストリートに自閉症のキャラが誕生したと話題になりましたが、多様性って素敵!という意識が子供たちに日常的に触れるアニメを通して伝われば、この世界はもっとより良くなっていくのでは?と思いました。もし、私に子供ができたら真っ先に観させたい作品の一つです。

  5. しげ より:

    まずとても印象に残ったのは怠け者のフラッシュとの会話。あまりにも反応が遅くて時が止まってしまったのかと思った頃に言葉が続く場面は、吹き出しました。
    ジュディが警官になるって言った時の両親の発言も印象的でした。挑戦するから失敗がある、そんな荒波の中をいく必要がないって言うのだけれど、これはきっとウサギという立場だから出てくる発想なのだろうと思うと、とてもよく考えられているって感じでした。
    ジュディとニックとの関係の変化などからも学びがあり、娯楽有りで、とても充実の作品でした。

  6. tomo より:

    バイロン・ハワード監督とリッチ・ムーア監督が手掛けたディズニー映画『ズートピア』は、3Dコンピュータアニメーション方式でつくられ2016年に公開された映画です。
    動物たちの世界で差別などの社会的テーマを扱い、子供向けだけではなく大人にも向けられた映画だと思います。
    主役のウサギ、ジュディの頑張る姿に自分を重ね合わせてしまう人も多いのではないでしょうか。
    見た目や体格の違いでバカにされても、あきらめず我が道を行く、こんなにも難しいことをやってのけたジュディは私のヒーローです。

  7. チーズ より:

    何度でも観たくなる作品です。親子で観る事を勧めます。動物達の世界なんですが草食や肉食動物関係なく、夢を持つことは素敵でそれに対して全力を尽くす事が大事だという事をこの作品から教えてもらえる事でしょう。

    また、人を見た目だけで判断してはいけない。その人の中身を知ることが最も大切だという事を学ぶはずです。

  8. yuma より:

    ズートピアで描かれた動物の世界は、完全に人間の世界とリンクしていると感じた。子供が観ると、可愛い動物たちが活躍するディズニー映画なのかもしれない。しかしこの映画のメッセージは偏見と差別だ。大人こそ観るべき、気づくべき映画なのだ。
    やはりディズニー作品とだけあって、映像はとても綺麗で心躍るものだった。キャラクターも一つ一つしっかりと作り込まれていて、違和感を覚えることがない。この仕事の丁寧さはさすがディズニーである。

  9. 瑞季 より:

    ディズニー作品なのでキャラクターはとにかく可愛い。ストーリーはそこまで掘るのかと思うほど差別などの社会問題の深いところまで追っていったなと感じました。子供はもちろんのこと大人が見るとまた違う視点になり考えさせられる作品でした。

    そしてなによりも詐欺師で悪者のはずのニックがとてもかっこよかった。優しいのか意地悪なのか、やる気があるのかないのか、色々な表情があって面白いのですが、元をたどれば善な生き物でそこがまた可愛いなと思いました。

  10. ひとみん より:

    ディズニー映画は手書き時代のものが好きですが、この映画はあまりの良さに劇場に2回も観に行きました。登場人物がみんな動物なので、子供向けだと敬遠する人もいるかもしれませんが、実は結構シリアスなテーマを描いていて、たとえば主人公ジュディの境遇や、相棒ニックに対する周囲からの評価は、私たち人間の世界で起きている差別や偏見そのものだと感じました。また、いろんな種類の動物が適応できるように砂漠エリアや熱帯雨林エリアなど様々なエリアが設けてある、肉食動物と草食動物が共存している、という点は多様性があり面白いです。
    画面の美しさ、作りこみの細かさも、さすがはディズニー。ぜひ大人に観てほしい作品です。

  11. 匿名 より:

    ジュディのように、夢をみて努力すれば実現できるのだというメッセージ性を持ちつつ、現代社会の暗い問題を入れ込んだ作品でもある。ちょっと真面目に考えてしまうのだが、単純に楽しめるところもたくさんある。まずコンビものに外れなし。純真で夢見る少女ジュディはまるで朝ドラの主人公のようで、反対にニックは社会を皮肉るひねくれ者で、それぞれのキャラクターが立っている。ジュディとニックは男女コンビだが、恋愛要素なんて微塵もなく終始友情を描いているところがいい。
    それから、随所にいろんな作品のオマージュがあるのでそこにも注目したい。『ゴッドファーザー』や『ゴジラ』など。

  12. 匿名 より:

    ①動物でアメリカ社会をわかりやすく表現

    この作品、子供向けアニメと侮ってはいけない。夢見る主人公が困難に立ち向かって解決し頑張れば夢は叶うんだと伝える単純なものではない。
    肉食度物と草食動物。ズートピアはその二つに大別される動物が共存する街である。それはまるで白人・有色人種が暮らすアメリカ社会の縮図である。
    人種によって差別してはならない、平等でなければならないというのは、子供でもわかること。差別してはいけないと誰もが頭では理解し、差別をしなようにしていると思う。だが実際、潜在意識では人種差別意識のある人は多い。それは既に子供の頃からその傾向にある。「自分とは違うもの」に対する差別意識は頭で考える以上に根深いものなのである。

    それを映画の中でも分かりやすく表現している。肉食度物と草食動物、強くて怖い動物と弱くて小さく可愛い動物など。両者は、差別・被差別のどちらにもなり得る。ジュディは肉食動物に対して、幼少期のいじめられた記憶から心の奥では「怖いもの」という意識があるし、ウサギであることにコンプレックスも持っている。ニックも、幼少期に「キツネだから、肉食動物だから」という理由でいじめられた記憶を持ち、「キツネはずる賢く悪い動物」という世間の印象があるなら、夢なんて持たずに典型的なキツネらしく生きればいいと思っている。
    草食動物のジュディも肉食動物のニックも、どちらも差別され傷ついた過去を持っているのである。
    アメリカ社会も同様で、黒人差別による事件はよくニュースで目にする。白人による黒人差別だけでなく、黒人による白人差別だってある。
    アメリカアメリカと言ってきたが、人種差別はアメリカだけでの問題ではない。どの国でだって「自分とは違うもの」に対する偏見はある。最近では人種ではなく、イスラム教徒に対する差別も色濃い。

    この映画は、弱者であり差別されてきた意識のあるウサギのジュディが、自分も肉食動物に対して差別意識を持っていることに気付くところに意味があると思う。
    差別はいけないこと、それは子供でも分かること。しかし潜在的差別意識を自覚している人は多くない。まずは気付くことから始めよう、というメッセージを持った作品だと感じた。

  13. アリス より:

    とても感動した!!また見たい(*・ω・*)