映画『彼岸島』の概要:2009年製作の日本映画。松本光司による同名タイトルの漫画の映画化で、韓国のヒットメーカーであるキム・デギュン監督がメガホンを撮ったことで話題になった作品。彼岸島で起こる吸血鬼サバイバルホラーである。
映画『彼岸島』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:122分
- ジャンル:サスペンス、アクション、ホラー
- 監督:キム・テギュン
- キャスト:石黒英雄、渡辺大、水川あさみ、山本耕史 etc
映画『彼岸島』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
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映画『彼岸島』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『彼岸島』のあらすじを紹介します。
ある高校に通う宮本明はごく普通の学生だ。
しかし数年前に兄が失踪し、そのことだけが気がかりである。
ある日、見たこともない美女(水川あさみ)が兄は彼岸島という孤島にいると教えてくれた。
明は仲間達に声をかける。
兄貴のようなケンちゃん、明の想い人ユキ、気が弱く優しいポン、頭脳派の西山、そして明朗快活な加藤だ。
翌朝早く、美女に言われた通り船着場に向かう一行。
そこで彼岸島に向かう船に乗り込んだ。
船長は謎の美女である。
彼岸島に到着した明たちはすぐにその村の異変に気がついた。
住民たちの様子がおかしいのだ。
何とその島は吸血鬼の住処だったのである。
逃げるにも逃げられず襲われていく明たちだったが、仲間の一人が吸血鬼に捕まってしまった。
そんなある時、探していた兄に再会することができた明。
何と兄はヴァンパイアハンターとして闘っていたのだ。
その話通り、次々と襲って来る吸血鬼を日本刀でやっつける強い兄。
その姿を見た明もまた仲間を助けるために闘うこと希望する。
兄の師匠と呼ばれる人が暮らす場所まで連れてかれた明。
そこは吸血鬼に家族などを殺された被害者の家族たちが暮らしていた。
早速特訓をうける明だが、兄より戦闘のセンスがあるということが判明。
修行を積み、吸血鬼の長・雅(山本耕史)に挑むのだった。
映画『彼岸島』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『彼岸島』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
漫画を読んでない人向け
自分は原作を一切読んでいない。
なぜなら興味はあるが非常に巻数が長いからだ。
本作品は見てはいないが興味のある人にはお薦めの作品であるかもしれない。
原作者ファンからは面白くないと言う評価が目立つ。
しかしこの事はどの映画も同じだ。
全くなにも知らない自分にとってはまさに彼岸島のダイジェストぐらいが実はちょうど良かったりする。
最初からB級であることは承知で観ているため、もっと凄いのを想像していたのに残念だなどとも一切思わない。
それなりに描写も怖かったし急に強くなるのも違和感があるが、ドラマではなく尺が決まっている映画なら当たり前。
そういったところが考慮出来れば楽しめる作品になっている。
配役が意外とまとまりがある
キャスティングが重要であるグループもの。
一人おかしいとその人にずっと目がいってしまうため、もう物語を楽しむことができなくなる。
本作品は主人公明を始め 、兄も吸血鬼役もそれなりに良かったと思う。
上手すぎず下手すぎずの演技が何とも癖になる感じで、よりB級さが引き立ち、嫌いでは無かった。
また明の好きな人を演じている滝本美織も唯一の演技派で、このキャスティングも秀逸だ。
ディティールは求めない
これはB級映画を観るときの鉄則である。
この映画を観るときはSFXの概念を捨て、ハリウッドの凄さを忘れて観ることが大切。
こだわりを持ちすぎなければそれなりに楽しめること間違いなし。
時間が短すぎて大変な作業であるわりには、内容が伝わる仕上がりだ。
映画『彼岸島』 まとめ
日本の漫画は素晴らしい。
それは世界的にも有名な事である。
本作品も松本光司による人気のある漫画で、それを映像化することには賛否両論あるだろう。
しかも監督は韓国の有名監督だ。
これだけでも話題性が高いからいきなりハードルが高いのは仕方ない。
世間的には良くない評価を受けていても、自分が観ると意外と良かったりするのが映画である。
本作品は実は簡易的にうまくまとめられていて中々楽しめる。
特にこれから漫画を読んでみようなどと悩んでいるなら是非観るのを薦める。
ダ・ヴィンチコードもそうだったが、ダイジェスト版だと思えばそれなりに楽しめるからである。
山本耕史の演技も面白く、新境地を開いている感じが良い。
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