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映画『幽幻道士 キョンシーズ』あらすじとネタバレ感想

映画『幽幻道士 キョンシーズ』の概要:1986年に公開された台湾製作のキョンシー作品。香港のもので霊幻道士というのが同じような時期にあったが、本作品はテンテンとトンボ・スイカ頭などが活躍する子供向けのキョンシー映画である。

映画『幽幻道士 キョンシーズ』 作品情報

幽幻道士 キョンシーズ

  • 製作年:1985年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:ホラー、アクション
  • 監督:チャオ・ツォンシン
  • キャスト:キン・トー、リュー・ツーイー、フアン・ツォンイー、フアン・ゴースー etc

映画『幽幻道士 キョンシーズ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『幽幻道士 キョンシーズ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『幽幻道士 キョンシーズ』のあらすじを紹介します。

大道芸人一座の一行は、次の公演がある村へ向かっていた。
その一行には親方をはじめ、スイカ頭、チビクロ、デッパなど親方に拾われた孤児たちもいる。
真夜中の森の中、彼らは初めてキョンシー隊を見た。
そして親方はキョンシーに影を踏まれてしまった。
道士の話だと、それはとても不吉なことだと魔除けの札をくれる。

村に着くと契約していた劇場から、他の面白い催しに変えたと言われた親方。
急にあてにしていた仕事が無くなり途方に暮れる一行だったが、親方は悔しさからその劇場の前でわざわざ大道芸を披露することにする。
通行人が足を止める中、怒った劇場のオーナーが警察に「児童虐待だ」と通報した。

取り調べを受け、捕まってしまった親方。
子供たちは金おじいさんという村の法術家のところへ預けられた。
そこにはテンテンという可愛い孫娘もいる。
急に仕事が無くなり暇を持て余した子供たちは村をぶらぶらしていた時、再びキョンシー隊に遭遇。
いたずらで1体のキョンシーを用水路に落としてしまう。

ある日、捕まった親方は牢獄で座っていた。
そこへ子供達がいたずらしたキョンシーが凶暴化して襲いかかってくる。
看守が噛まれ、何とか逃げ出そうとするも人助けのためにキョンシーに向かった親方。
そしてついにキョンシーに噛まれてしまう。

どんどん凶暴化していく親方と子供達との闘いが始まってしまった。
金おじいさんと孫のテンテンは法術を使い子供たちを特殊霊魂にし、最強のパワーを授け親方を打ち破るのだった。

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映画『幽幻道士 キョンシーズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『幽幻道士 キョンシーズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

実は結構恐い

キョンシー映画と一言で言っても色々だ。
有名なのは霊幻道士、幽幻道士であろう。

前者はサモハン・キンポーが製作したややエロティックナシーンも含む大人向き、後者はテンテンと金おじいさんが中心となってキョンシー退治をする子供向きな映画である。
この幽幻道士シリーズは全部で4作品、しかし実際にシリーズとして放映されたのは3までである。
子供が主役ということでもちろんそんなにグロいシーンは無いが、だからと言って怖くないわけではない。
特に最高であるシリーズの1作品目は、今見てもキョンシーの姿が恐い。

法術シーンの格好よさ

黄色い法衣と剣、砂やもち米を使った独特の儀式は誰しもが一度は憧れるのではないだろうか。
香港の霊幻道士シリーズも同じではあるが、こちらはカンフーの巧みな技がメインでありその次に法術がくる。
さすがサモハン監修の作品だと拍手したくなるくらいの、日用品をうまく使ったアクションはテンポ感もあり圧倒されたものだ。

しかし本作品はカンフーが上手なのは金おじいさんとトンボくらいなもので、あとはそれなりにアクションをこなすが基本的には動けない。
その彼らが法術を使う様はまさにヒーロー。
キョンシーまでもを仲間にしてしまうのだから。
この作品の見所は間違いなく子供たちの活躍である。

キョンシーの恐さ

子供だましと思っていると大変だ。
来来キョンンシーズと言うTVシリーズも人気があったが、そちらはやはりTV用で安い特撮雰囲気である。
しかし、映画の方はそれなりに考えられていて恐怖感がある。
この作品のキョンシーはシリーズの中でもピカ一の恐さを誇るキョンシーで、動きが異常に早く姿も不気味。
顔面も溶け出していて、カメラワークが近くによるとその不気味さは増すのだ。
子供が見たら絶対恐い作品である。

映画『幽幻道士 キョンシーズ』 まとめ

この映画は1980年代のキョンンシーブームのきっかけとなる重要な作品である。
テンテン率いる孤児たちと金おじいさんが、時に本気、時にコミカルに描くキッズ向けホラーとでも言えば良いだろうか。
台湾の映画村で撮影したとはいえ、描写も中国のローカル感がリアルに演出されており大人が見ても楽しめる。

そして何より親方がこのシリーズのキーパーソンである。
2にも登場する親方キョンシーは子供たちの運命をも変えてしまう。

特にスイカ頭と親方のエピソードは子供向けとは思えないシリアスさが魅力的だ。
今では知らない人もたくさんいるというキョンシーシリーズだが今だからこそぜひぜひ多くの人に見てもらいたい。

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