映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「HiGH&LOW THE RED RAIN」のネタバレあらすじ結末と感想

HiGH&LOW THE RED RAINの概要:ドラマ、映画がネット上で徐々に話題となり、よもやEXILEファンだけには止まらず正反対の位置にいたオタク達までもの心臓を巻き込んだ人気シリーズ『HiGH&LOW』。本作は過去作品でも謎の多かった最強キャラ、「雨宮兄弟」を主人公にしたスピンオフ映画である。

HiGH&LOW THE RED RAINの作品情報

HiGH&LOW THE RED RAIN

製作年:2016年
上映時間:110分
ジャンル:アクション
監督:山口雄大
キャスト:TAKAHIRO、登坂広臣、斎藤工、吉本実憂 etc

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HiGH&LOW THE RED RAINの登場人物(キャスト)

雨宮雅貴(TAKAHIRO / 小野寺晃良)
雨宮兄弟の次男。女好きで、ナンパしては撃沈を繰り返す。飄々とした明るい性格。弟と共にカスタムしたバイクに乗り、突然姿を消した兄・尊龍の行方を探している。作中でも最強クラスに入る程の戦闘能力の持ち主で、『ゼロレンジコンバット』と呼ばれる近接戦闘術を用いて主に足技で戦う。
雨宮広斗(登坂広臣 / 吉澤太陽)
雨宮兄弟の末っ子。クロスのピアスがトレードマーク。雅貴とは正反対にクールな性格だが、実はかなり感情的になりやすく短気でもある。ファイトスタイルはボクシングを軸にしたもの。
雨宮尊龍(斎藤工)
雨宮家の長男。謎に包まれた存在であったが、噂によれば下の弟2人より更に強いとのこと。弟達には戦い方だけではなく、強さと共に大切なものを守ることを教え続けた。1年前に突如理由も残さず謎の失踪をした。
成瀬愛華(吉本実憂)
兄弟の墓参りに現れた謎の少女。その途中、白ずくめのヤクザ集団・久龍グループの連中に追われていたところを雅貴・広斗らに助けられる。どうやら、尊龍と何やら関係がある様子。
古野(中井ノエミ)
片言交じりで話す怪しげなハッカーの女性。純日本人ではなさそうに見える。尊龍とも交流があり、ハッカーとしての腕前は折り紙付き。
上園龍臣(石黒賢)
久龍グループ、上園会の会長。手段を選ばない冷酷な性格の持ち主で、敬語で話す紳士的な顔の裏には楯突くものを躊躇いなく殺す残忍さを持つ男。「カジノ建設計画」という名の元、官僚との癒着にまつわるデータが収められたUSBを持った愛華を口封じのため始末しようとしていた。

HiGH&LOW THE RED RAINのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

HiGH&LOW THE RED RAINのあらすじ【起】

かつて、「ムゲン」という伝説のチームがこの存在していた。その圧倒的な力を以て地域は統率が取れていた。だが、そのムゲンの力にも屈することなく挑みかかってきた兄弟がいた。「雨宮兄弟」である。本来ならば3人いる筈だが、長男の尊龍は謎の失踪を遂げており、残る弟の雅貴、広斗の2人が互角にムゲンと渡り合い、死闘の末ムゲンは解散し雨宮兄弟も姿を消した――それから、それまでムゲンが収めていた地域は5つに分かれてしまう。それぞれ「山王連合会(さんのうれんごうかい)」、「White Rascals(ホワイトラスカルズ)」、「鬼邪高校(おやこうこう)」、「RUDE BOYS(ルードボーイズ)」、「達磨一家(だるまいっか)」――それぞれの地区のアルファベットの頭文字を取り、「S.W.O.R.D.地区」と呼ばれるようになった。そして、そのどの勢力にも属さないのが、先述した雨宮兄弟である。約1年前、雅貴と広斗は「運び屋」を生業としていた。バイクで敵に追われカーチェイスしつつも受け渡し場所のクラブへと辿り着く。建物内にも彼らを狙う刺客は控えており次々に襲い来るが、いとも簡単に近接格闘術の「ゼロレンジコンバット」でなぎ倒してしまう。建物の上へと昇ると、同じように敵をあっさりと返り討ちにする兄・尊龍の姿が。無事、兄とも合流し任務を終えた兄弟達。教会の奥にある部屋で、運んできた「ブツ」の受け渡しが取り行われた。取引相手は政治家のようで、何やら外に漏れてはいけない内容のものだったそうだ。荷物と引き換えに大金を受け取り山分けする3人。しかし、何やらいつもと様子の違う尊龍。どこか神妙な様子で「拳は守るもののために使え。俺はそのためなら迷うことなく拳を使う、今までも、これからもだ」――そう言い残しバイクで去っていく尊龍。その後、彼は突如謎の失踪を遂げる。

そして1年後。ニュース番組では「カジノ法案、整備進む」との見出しからカジノをS.W.O.R.D.地区に建築しようという法案が進んでいる旨が流されている。続けざま、S.W.O.R.D.地区での抗争についてのニュースが流されてくる番組を、酒を煽りながら眺めている雅貴。この抗争には広斗も関わっており、雅貴が苦笑気味にニュースを眺める横で、広斗は興味もなさそうに勝手にチャンネルを変えてしまう。長男の尊龍がいなくなって以来、彼らは2人で暮らしているようだ。親や他の家族の姿はないが、それもその筈だった。彼らの両親は既に他界しており、明日が命日なのだと言う。墓参りに兄・尊龍は姿を見せるか呟く雅貴と、ぶっきらぼうな態度でその場を後にする広斗。広斗が去った後の部屋で、家族全員が揃っていた頃の幸福そうな写真と、両親の死の瞬間を思い出し感傷に浸る雅貴。

翌日、喪服に身を包んで両親の墓参りに向かった兄弟だったが、やはり尊龍の姿はなく代わりにまだ十代後半頃の少女がやってくる。彼女は雨宮家に用があり訪ねてきたようだが、その真相を語るよりも先に更なる来訪者が訪れる。白いスーツに身を包んだ団体は墓前にやってくるなり、藪から棒に「その女を渡せ」と少女を引き渡すように言い放つ。「お前の客か?」と不審がる広斗に、とっととよこせと声を荒げ恫喝する白スーツの男達。しかし2人は少女の手を取ると、墓前から移動し始めた。追いかけてくる男達に、「親父達の前で喧嘩なんかできるわけもねえからな」と雅貴はサングラスを掛け直し戦闘態勢を整える。男達をあっという間に倒すが、次なる刺客が車で到着し兄弟に襲い掛かる。それさえもあっさりと蹴散らしてしまう2人だが、少女からは「あの人達が誰だか分かってんの?あんた馬鹿?」と礼を言うどころか逆に声を荒げられてしまう。その横で広斗は、男達が落としていったバッジからヤクザの「九龍」グループの人間だったことを知る。少女は頷き、今の男達は九龍グループのうちの一つである「上園会」の者だと言う。広斗は少女に「つうかお前何もんだよ」と問い詰め、少女はここへ来れば尊龍と会えると思ったのだと言い、尊龍のことを知っていることが判明する。少女も少女で尊龍を探していたが、連絡がつかないのだと言う。兄弟は少女に、兄とはどういう関係なのか説明を求める。

HiGH&LOW THE RED RAINのあらすじ【承】

少女の名は愛華といい、尊龍の住んでいたアパートへと案内してくれる。「兄貴の彼女にしては若くね?」と面白半分に邪推する雅貴に興味なし、といった具合の広斗。愛華はすかさず「彼女じゃないし」と気丈に言い返し、しかし一緒に暮らしていた――という事実を語る。尊龍の部屋へと入ると室内は既に荒らされた形跡があり、室内には無数の新聞や雑誌の切り抜きが壁にびっしりと貼られていた。SWORD地区の再開発の記事に始まり、九龍グループが作っているドラッグ、レッドラムについての記事、また事故で亡くなった家族や一家失踪事件に関する内容が書かれた切り抜きなどが見られた。何故、尊龍がこんなことを調べているのか?知っていることを全部話せと愛華に言う広斗。愛華は尊龍が集めた記事の中に映っている、1人の中年男性を見つめながらぽつりと語り始めた――「九龍グループの1つ、上園会の会長。目的のためなら全てを消し去る異端の新勢力。事を起こす時は白を身に纏う。それは組織に身を捧げる忠誠の証」。邪魔者はことごとく排除し、証拠は全て消し去るのが上園会のやり口だという――尊龍が集めた証拠の中には弁護士だったという愛華の父親が自殺したという記事があった。しかし、愛華は父が自殺するわけなどないという。真相は愛華の父が請け負った依頼の中に、上園会に関する重大な秘密を掴んでしまう。そのデータが入ったUSBを、愛華の父は己の正義感ゆえに必ずそのUSBを渡すわけにはいかなかった。上園会の人間が家を訪ねてきた時、父は愛華にUSBを託し「警察には九龍の息がかかった人間がいる、だから知り合いの弁護士を頼れ」と彼女を裏口から逃がす。それが父の姿を見た最後であった。しかし、父の言うように知り合いの弁護士を尋ねても拒否されてしまい、USBの中身もロックがかかっていて覗くことができない。行く当てもなく上園会に追われているうち、愛華は上園会に潜入していた尊龍に保護される。尊龍は上園会に潜り込んだものの、それを知られてしまえば兄弟達に迷惑がかかるからと音信不通になってしまったのだった。尊龍の家に匿われた愛華だったが、当然すぐには信用することもできずに立ちつくすより他ない。尊龍は「女は好きだがガキには興味はない」と彼女とは別の部屋で生活することにし、更には1人で父を思い涙に暮れる彼女を抱きしめ「俺を壁だと思え」と慰めるのだった。それから尊龍は、USBを持ち出しどこかへと行方をくらませた……。事実を知り、驚く兄弟達。しかしUSBの中身も解析できないのにどうすればいいのかと途方に暮れる雅貴と広斗。その時、突如電話が入る。不審に思いつつも出て見れば「尊龍っちじゃないの?」と謎の女の声が響いてきた。雅貴が代わり弟だと名乗ると、どうもUSBの解析を頼んであった人物らしい。大体解析はできたのだが尊龍と連絡が取れないので自宅にかけたそうだ。続けて彼女は、この案件はもう自分の手には負えないから降りたいと言い出した。慌てて取りに行く、と言い3人はその人物の元へと向かう。

HiGH&LOW THE RED RAINのあらすじ【転】

辿り着いたのは怪しげな地下の一室。女の名は古野、解析しようとすれば自動削除されるような仕組みになっているというUSBに相当やばいものじゃないのかと尋ねる彼女。何とかしてほしいと頼み込む一同に、笑顔で「無理」と言ってのける古野だったが、引き下がらない一同に「有能なバディを捕まえる」とヘルプを頼みに行くことになる。古野の知り合いがいる先は何とS.W.O.R.D.地区にある山王連合会の根城・山王街――更に細かな場所は、ムゲンの連中が溜まり場に使っていた洋食屋「イトカン」。今は山王連合会のメンバー達がたむろしているその場所にはリーダーのコブラを始めとし、他のメンバーも揃っていた。ちなみに古野の知り合いとは山王連合会のメンバー・ノボルだった。ノボルとはアングラなサイトを通じて知り合った者同士らしく、古野は彼にUSB解析の手伝いとイトカンをシマとして貸してほしいと頼む。山王連合会の中の一部には雨宮兄弟を敵として見ているメンバーもいるが、リーダーであるコブラが止めに入り、九龍を潰せるかもしれないデータがあることを説明し納得させる。コブラにとっては雨宮兄弟は前作において共闘してくれたのもあり、「これで貸し借りなしだ」と言うが雅貴は笑顔で「貸したつもりはねえよ」とコブラの肩を叩き、店を後にする。解析は古野とノボルに任せることとなった。

その後、兄弟はかつての自分たちの家でもある工場に花束を持って訪れる。「ここで俺達、本物の兄弟になれたんだよな」と呟く雅貴に、愛華がどういう意味なのか尋ねる。すると広斗が「俺だけ血が繋がってないんだ」と答える。本来は尊龍と雅貴の2人兄弟だった中、2人の母親が病死し、父親の再婚相手の連れ子が広斗だった。当初、広斗は血の繋がりのない自分にコンプレックスを抱いており中々馴染めずにいた。広斗は荒れた学生生活を送り、不良達と喧嘩を繰り返すような日々を送っていた。心配する雅貴の言葉も聞き入れず、心を閉ざしきっていた彼だったがそんな時は尊龍が代わって彼を窘めた。尊龍には分かっていた。広斗が本当は1人で寂しい思いを抱えていることを。尊龍はそんな彼に鉄パイプを渡した上で、自分は素手の状態であえて喧嘩を吹っ掛ける。武器を持っていたのにも関わらず手も足も出せず負かされる広斗。「強くなりたきゃ拳で戦え、色々教えてやるよ」――それ以来、雅貴を含め兄弟3人は格闘技の特訓を始める。拳を通じていく内に、少しずつだが距離の縮まる兄弟達。気付けば広斗の顔には、自然と笑顔が浮かぶようになっていた。しかし、幸せな日々が続くと思っていた矢先、両親が工場内で自殺してしまう。借金を苦にした自殺として処理されるが、広斗は自殺なんて在り得ない。犯人を探してやると憤り雨の中を飛び出していく。そんな彼を尊龍は引き止め、「拳は大事なものを守るために使え」と言うが、怒りに身を任せ広斗は尊龍を殴り続ける。あえてその拳を受け続ける尊龍。しかし、「こんなとこ来なければよかった。犯人を殺して俺も死んでやるよ」と広斗が言葉を吐いた時、尊龍は涙を浮かべながら彼の頬を打つ――「そんなこと言うなよ。俺はもうこれ以上家族を失いたくない!……お前達を守るためなら俺は何だってするから、もうそんなこと言わないでくれ!」。堪えきれず雅貴も駆け寄ってきて、3人は泣きじゃくる。皮肉にも、両親の死によって兄弟の絆がもたらされたのであった。強く生きろ、と尊龍は2人に言い続ける。泣き合いながらも「本物の兄弟になるんだ」と3人は雨の中で誓い合うのだった。

過去の回想を終え、雅貴は工場が取り壊されることに感傷に浸りながら昔の記憶を思い出す。父親に借金を取り立てに来ていた男の顔を――そう、上園会の会長であるあの男だった。尊龍が上園会に潜り込んだのは、両親への復讐のためでもあったのだ。そんな中、USBの解析が終わり尊龍の行方を知らせる電話が愛華の元へ入る。

HiGH&LOW THE RED RAINの結末・ラスト(ネタバレ)

USBの解析がいよいよ終盤へと進み、見えてきたのは九龍が進めているカジノ計画の情報であった。闇献金の帳簿や地上げの情報、顧客の中には政治家や警察関係者、大企業の会長等々各界の大物揃いのようである。カジノが作られればその運営会社に膨大な資金が入り、その儲けが九龍に入ると言う仕組みらしい。そしてその金が政治家や関係者に流れると言うカラクリだという。尊龍を盗聴し、彼の行動を知った古野とノボル。尊龍はこれからリトルアジア街という場所で上園とUSBの取引をするらしい。尊龍は何故か銃を購入しており、そこから推測される動きは不穏なものでしかない。尊龍の元へ行こうとする愛華を止め、代わりに雅貴と広斗が向かうことになる。雅貴は「兄貴は連れて帰るから」と笑顔で応える。

祭りで賑わうリトルアジア街にて、雅貴と広斗は尊龍を遂に見つけその姿を人々でごった返す中、何とかその背を追いかけていく。辿り着いた上園会との決戦の場で、早速待ち構えていた構成員らに銃を向けられる2人。四方から銃で囲まれ絶体絶命の状況にも関わらず、怯むことなく「兄貴はどこだ」と尋ねる雅貴。嘲笑うだけで答えない構成員らに素手で立ち向かい、いとも簡単に銃の包囲を倒す2人。続いて向かってくる刺客達も難なく薙ぎ払っていく。しかし、その頃尊龍はUSBをちらつかせながら、上園との取引をしていた。やがて雅貴と広斗が駆け付けると尊龍は質問を始める。「10年前のこと、感謝します。皆殺しにしなかったこと。覚えてないでしょうね。あなたにとってはたった2人だったから。……何故両親を殺した?」と尋ねる尊龍。上園は「覚えてない。多分、邪魔だったからだろう」と無情にも言い放つ。「無駄話は終わりだ。とっととUSBを渡せ」と迫る上園に、尊龍は「こいつはもう俺には必要ない」とUSBを投げつける。同時に拳銃を抜き出した尊龍と上園会との銃撃戦が始まり、撃ち合いになる。USBが本物だったかを確認している隙に、裏口から逃げ出す3人。何故俺達を置いていったのかと責める雅貴と広斗に、葛藤があったことを話す尊龍。そうしているうちに、再び上園会との銃撃戦が始まる。その隙に裏口から逃げ出した上園を追う雅貴だったが上手く車で逃走されてしまい、更には広斗を銃撃から庇い続け盾になっていた尊龍が「汚れるのは俺一人で十分なんだ」とその長い葛藤に答えを出す。撃たれ続け出血しながらも、広斗の盾となり「強く生きろ」と言い続け、決してその場を動かずに銃を撃ち続ける尊龍。最後まで広斗を守り抜き、そして雨の中とうとう崩れ落ちる尊龍。戻ってきた雅貴にも、残る意識の中で何とか謝罪の言葉を紡ぎながら、確実に死へと向かっていく尊龍の命の灯。愕然と腰を落とす雅貴と、「兄貴がいたから俺達は生きてこれたのに」と涙を流す広斗。息を引き取った尊龍の遺体をそっと横たえ、駆け付けた愛華がそれを見つけ嗚咽を漏らす。両親を失ったあの日と同じように雨が降る中で、尊龍は眠るように亡くなったのだった。

その頃、逃走中の上園はUSBのファイルの中にデータが1つも残っていないのを知り愕然とする。漏れていないのなら問題はない、と答える上園。怒りに燃える雅貴と広斗の2人は上園を追いかけていた。上園のいる屋敷へガラスを割り入り込み、銃を持ったSP達にも怯む事すらなく兄から教わった格闘技で次々敵を葬っていく。大切な人を奪われた2人の目にはもう何の迷いも躊躇もない。残るは上園のみであったが、上園は車で既に逃げ出していた。兄弟は愛用のバイクに乗り、それを追う。上園の車を護衛するバイカー達の攻撃を退け、護衛者達も全て倒す2人。残すは上園の車のみだが、上園は持っていた銃で隣を走っていたトラックのタイヤを撃ち、更にトラックごと爆破させ兄弟の抹殺を目論む。大爆発の中、死を確信した上園だが兄弟は炎の中からバイクで走ってくる。もはや2人を動かしているのは執念とでもいうべきなのか、雅貴が上園の車に追いつくなりガラスを割りハンドルを操作させ車を転倒させる。そこから這い出した上園を真っ先に捕まえ、殴り飛ばしたのは雅貴の方であった。胸倉を掴むと、上園は雨宮家を侮辱するような言葉を吐き、雅貴は挑発に乗り上園を殴り飛ばす。「お前らの憎しみは永遠に消えないんだよ」と嘲笑う上園を殴り続ける雅貴を止めたのは尊龍が最期に残した言葉、「強く生きろ」というものだった……。

ニュースではカジノ推進法案が可決され、本格的にカジノ建設の計画が進むことを伝えていた。そして九龍グループの会合では、雅貴に命だけは見逃して貰えた上園だったが劉会の劉により首を切られて死亡する。

ある晴れた日、兄弟は花束を持ち喪服姿で再び墓を訪れる。そこは尊龍の墓であった。既に来客がいたようで、花束が置かれている。愛華からのものであろう。兄弟も花を添え、墓に酒を掛けてやり生前兄が好きだった煙草を置いてやるのだった。一方、愛華は尊龍の部屋を片付けて、そして自分もまた父と同じような弱い人間を助けてあげられるような弁護士を目指す決意をするのだった……。

スタッフロール後も、もう少しだけ話は続く。アイスを食べながら、広斗は結局出回ることのなかったUSBのデータはどうなったのかと同じくアイスを食べている雅貴に尋ねる。雅貴曰く、あれは「信頼できる人に預けた」とのこと。ちなみにそのアイスは、かつて尊龍も一緒になって幼少期にじゃれ合いながら食べたアイスキャンディーであった。画面は変わり、どこかの空港で立つ男。その手に握られたUSB、男の顔はシリーズでもお馴染みのメインキャラクターでもある琥珀であった。……物語は次回へと続く、というわけである。

HiGH&LOW THE RED RAINの感想・評価・レビュー

恐らく大半の人はEXILE映画というだけで遠慮してしまうと思うのだが(実は当初、私もその内の1人であった)、実に勿体ない誤解であると気付かされる。洋画に負けない身体を張ったアクションは近年の邦画でそうそう見られるものでもない。少年漫画のような少しベタな勧善懲悪ストーリーも親しみを覚え、自然とキャラクター達を応援したくなる。そして何より美男揃いの麗しい画面に、私はこの作品と共に青春をもう一度やり直しているような気分にさえなる。雨宮兄弟、最高!(MIHOシネマ編集部)

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