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映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』の概要:J・D・バンスの回顧録を原作とし、名匠ロン・ハワードがメガホンを取ったNetflixオリジナル映画。名門大学に通う青年が、希望に溢れた人生を切り開こうとした矢先に家族の問題が立ちはだかる。

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』の作品情報

ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌

製作年:2020年
上映時間:116分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ロン・ハワード
キャスト:エイミー・アダムス、グレン・クローズ、ガブリエル・バッソ、ヘイリー・ベネット etc

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映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』の登場人物(キャスト)

J・D・バンス(ガブリエル・バッソ)
薬物中毒の母親に翻弄され続けている青年。幼い時に苦労を重ね、何とかロースクールに通いながら将来への希望を抱いていたが、再び母親が入院したと知り久しぶりに故郷へと戻る。
ベヴ(エイミー・アダムス)
J・Dの母親。シングルマザーでJ・Dと姉のリンジーを育てるために、人生を犠牲にしたことを根に持っている。薬物中毒から抜けられず、男運もない女性。
マモーウ(グレン・クローズ)
J・Dの祖母。気が強く、言葉もキツイが誰よりも家族のことを想っている。病気を患いながら、道を外しそうになっていたJ・Dを引き取り育て上げた存在。

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のあらすじ【起】

オハイオ州で育ったJ・D。祖母のマモーウは13歳で妊娠し、駆け落ちも同然に家族と故郷を捨てたどり着いた土地なのである。そしてJ・Dが13歳の時、祖父母は希望を求め、新たな土地を目指した。

14年後。J・Dは高校を卒業し、海兵隊に入った。除隊後、オハイオ州の大学を卒業し奨学金をもらいながら名門のロースクールへと通っていた。しかし、奨学金は徐々に減らされてしまう。夏のインターンの採用結果次第では、ロースクールの卒業も危うい状況である。

面接にも影響する法律事務所の食事会、J・Dは極度の緊張から必死で覚えた食事マナーも忘れてしまった。咄嗟に恋人のウシャに連絡し緊張をほぐしてもらうが、その直後に姉のリンジーから母親・ベヴがヘロインの過剰摂取で病院に運ばれたと知らされる。

すぐに地元に戻ってきてほしいとリンジーは泣きそうな声で頼むが、J・Dは人生をかけた食事会を優先してしまう。気を乱しながら、席に戻ったJ・D。育ちのいい人ばかりが揃った席では、J・Dの故郷はド田舎である。ベヴのことも馬鹿にされたJ・Dは言葉につい熱が入ってしまい大事な席をしらけさせてしまった。

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のあらすじ【承】

翌日、面接を控えているJ・Dだが、仕事だけではなく育児と家事にも追われるリンジーはベヴの面倒を一人でみるのは無理があった。仕方なく地元へ戻ることにしたJ・D。車を運転しながら、情緒不安定だったベヴとの思い出を振り返っていた。

ベヴの機嫌がよかったのはイースターの時である。怒りの沸点が低いベヴは、学生の頃とても成績優秀だったという。しかし、学費を工面できず大学への進学を断念していた。学歴をコンプレックスに思うベヴはJ・Dに時折当たることもあった。

時には、手が付けられない状態になるベヴ。運転中にキレてしまったベヴに、殺されるのではないかと恐怖に駆られたJ・Dは民家に助けを求めたことがあった。ベヴが逮捕される寸前で、J・Dが証言し救い出した記憶を振り返っていた。

病院に到着したJ・Dは、看護師に酷く当たり散らすベヴを目の当たりにする。病院のベッドに空きがなく、退院を迫られていたのである。J・Dも医師に懇願するが、退院までの猶予はわずかだった。

J・Dの祖父が亡くなって以来、ベヴは心の支えを失ってしまった。看護師として働きながらJ・Dとリンジーを育てていく決意をしていたベヴだが、父親の死を機に精神のバランスを取れなくなっていた。

仕事中に患者の分の薬をくすねていたベヴ。ハイになり、病院で奇行に至ったベヴは仕事をクビになる。子供たちのことを心配するマモーウの言葉には耳を貸さず、身勝手な行動を繰り返すのだった。

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のあらすじ【転】

ベヴのためにすぐに入居できる施設を探すJ・D。翌日の10時であるに最終面接を控えていた。久々に再会する友人たちとの時間を懐かしみつつ、ウシャを巻き込みたくないと頭を抱え、せっかくの好意も冷たくあしらってしまう。

旧友の紹介で何とか受け入れてくれる施設を見つけたが、2週間分の入居費を手配しなければならなった。持ち合わせているカードを全て使いきり何とか費用を賄ったJ・D。しかしその姿を見ていたベヴは入居を拒否するのだった。

身勝手なベヴに怒りを抱くJ・D。しかしリンジーは同じ母親という立場になり、ベヴを少しずつ許そうとしていた。その話を聞いたJ・Dは、一緒にレイという男性の元を目指した。

恋沙汰の多かったベヴはマットという恋人と別れ、突如アジア系の男性と結婚した。トラビスという同世代の少年が家族となる。トラビスは父親の育てていた大麻をくすねマリファナを嗜んでいた。その影響からJ・Dも悪い遊びに手を出し始める。

看護師として復職していたベヴだが、ドラッグはやめられていなかった。抜き打ちの尿検査があり、J・Dに代わりに採尿するように頼みこんだことがあった。看護師免許を守るために手伝ってほしいとマモーウに頼まれJ・Dは仕方なく受け入れたのだった。

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』の結末・ラスト(ネタバレ)

マモーウが肺炎で倒れ、入院することになった。ベヴの元に居てはJ・Dがダメになってしまうと思い立ったマモーウは病院を飛び出し、J・Dを迎えに行った。事実、J・Dは悪事に溺れ落ちぶれていたのだった。

一度道を外し始めたJ・Dは、マモーウと暮らし始めても堕落した生活から抜け出せずにいた。悪友と縁を切るように厳しく諭すマモーウ。ある日、J・Dは経済状況が厳しい中マモーウが自分を優先してくれていることに気づき心を入れ替える。勉強に励み、少しでも足しになるように働き始めた。苦手だった代数で一番を取り、マモーウに報告するのだった。

唯一の頼みの綱であるレイにも追い返されてしまい、モーテルに身を寄せることになったベヴ。面接の時間が迫っていたJ・Dはベヴにそのことを告げる。ベヴはJ・Dが少し外した矢先に隠していたヘロインを打とうとしていた。何とか止めたJ・Dは、心苦しい中ベヴをリンジーに任せ面接会場へと向かう。ウシャに電話をしながら、J・Dは自分自身のルーツや記憶について聞かせたのだった。

J・Dはロースクールを卒業後、ウシャと結婚し2人の息子に恵まれた。ベヴは家族の支えもあり、6年間薬物を絶つことに成功しているという。

映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』の感想・評価・レビュー

「ヒルビリー」と呼ばれ、一時は「負け犬」とまで罵られた人たちが築き上げた文化と精神を伝えてくれる一作であった。問題を抱えた3世代の一家にスポットを当て、ジャーナリズムな視点を省いていることで背景を深追いせず見られるヒューマンドラマに仕上がっている。共感はしがたい母親・ベヴの心境や、生まれついた環境により自分の手で未来を切り拓くことの重大さを知るJ・D。そしてJ・Dを強くさせたマモーウの存在という秀逸なバランスでこそ、この物語は成り立っているのだろう。(MIHOシネマ編集部)

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