映画『瞳の奥の秘密』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「瞳の奥の秘密」のネタバレあらすじ結末と感想

瞳の奥の秘密の概要:定年退職した元裁判所捜査官のベンハミンは、以前担当した殺人事件をもとに小説を書くうちに、事件の曖昧な結末には続きがあったことに気付く。登場人物達の秘密めいた視線が、言葉よりも雄弁に真実を語る。

瞳の奥の秘密の作品情報

瞳の奥の秘密

製作年:2009年
上映時間:129分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ミステリー
監督:フアン・ホセ・カンパネラ
キャスト:リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴディーノ etc

瞳の奥の秘密の登場人物(キャスト)

ベンハミン・エスポシト(リカルド・ダリン)
ブエノスアイレスの連邦刑事裁判所の元調査官。定年退職し、現在は都内で一人暮らしをしている。正義感の強い熱血漢で、実直な性格が裏に出ることもしばしば。上司であるイレーネを、25年間想い続けている。
イレーネ・メヘンデス・ヘイスティング(ソレダ・ビジャミル)
連邦刑事裁判所の判事。コロラド大卒の才色兼備で勇敢な女性。25年前、判事補として現職場に転勤し、ベンハミンの上司となった。ベンハミンに惹かれつつもエンジニアの男性と結婚し、4人の子をもうけた。ファッションセンスも抜群。
パブロ・サンドバル(ギレルモ・フランチェス)
現役時代のベンハミンの親友かつ部下の調査官。冗談好きでユーモアに富むが、捜査に対する熱意は人一倍。アルコール依存症で、昼間から行きつけのバーで飲んでいる。リリアナ殺害事件を追ううちに、無残な最期を遂げる。
リリアナ・コルト(カルラ・ケベド)
ブエノスアイレスで夫と暮らす23歳の美人教師。結婚して間もなく、自宅で暴行され殺害される。誰からも愛される朗らかで優しい女性。
リカルド・モラレス(パブロ・ラゴ)
リリアナの夫。誠実で真面目な銀行員。リリアナに一目惚れして大恋愛の末に結婚したが、新婚から間もなく妻は惨殺される。心からリリアナを愛しており、リリアナの死後も独身を貫く。
イシドロ・ゴメス(ハビエル・ゴディーノ)
リリアナの幼馴染みの貧相な男性。故郷を出てブエノスアイレスに越し、職を転々としながらその日暮らしをしている。大のサッカー狂。リリアナ殺害の罪で逮捕されるが、警察に協力しすぐに釈放される。
ロマーノ(マリアーノ・アルジェント)
刑事裁判所の判事補の中年男性。出世思考で、私益のために平気で人を陥れる卑劣漢。ベンハミンを毛嫌いしており、何かにつけて嫌がらせをする。不正がバレて地方裁判所に左遷されるが、変わらずベンハミン達を攻撃する。
バエス(ホセ・ルイス・ジョイア)
ベンハミンの知人の警部。リリアナ殺害事件を担当し、ベンハミンに協力する。気の良い中年男性。

瞳の奥の秘密のネタバレあらすじ

映画『瞳の奥の秘密』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

瞳の奥の秘密のあらすじ【起】

元連邦裁判所調査官のベンハミンは、定年退職後、過去に担当したある殺人事件をもとに小説を書き始める。25年前、新婚の美女リリアナは、自宅で暴行され殺された。新郎モラレスの真摯な気持ちに心打たれた当時のベンハミンは、犯人検挙に情熱を傾けていた。

アドバイスを得るため、ベンハミンはかつての上司イレーネを訪ねて裁判所へ足を運ぶ。イレーネはベンハミンの原稿に目を通し、二人は共に事件に取り組んだ当時を思い出す。

25年前、イレーネはベンハミンとパブロが所属する部署に、判事補として転勤してきた。イレーネを一目見た途端、ベンハミンは心を奪われる。

ある日、判事補のロマーノはリリアナの殺害事件をベンハミンの部署に回す。現場でリリアナの無残な遺体を目にしたベンハミンは、事件解明を決意する。

リリアナとモラレスが住むアパートを修理していた二人の職人が、殺害容疑で逮捕される。留置所で職人達に面会したベンハミンは、ロマーノが手柄のために警察に手を回し、拷問によって職人達に自白させたことに気付く。ベンハミンはロマーノの不正を訴え、ロマーノは地方都市チベルコイに左遷される。

モラレスの自宅で、ベンハミンはリリアナのアルバムに目を通す。ベンハミンは、何枚もの写真の中に、リリアナを凝視するゴメスが映っていることに気付く。

モラレスはチベルコイのゴメスの実家に電話をかけ、ゴメスの母親から、ゴメスは現在ブエノスアイレスの建設現場で働いていることを聞き出し、リリアナとゴメスが仲の良い幼馴染みだったことを知る。

瞳の奥の秘密のあらすじ【承】

ベンハミンとパブロは、ブエノスアイレスのゴメスの家を訪ねるが、ゴメスは母親からの連絡を受けてすぐに部屋を出ていた。ベンハミンは、ゴメスの捜査開始を判事に依頼するが、証拠の信憑性が低いため要求は退けられる。ベンハミンとパブロは、独自で調査を開始する。

ベンハミン達は、ゴメスの実家に侵入し、ゴメスが母親に宛てた手紙の束を発見して持ち帰る。ゴメスは、手紙が母親以外の目に触れることを意識して、具体性に欠ける内容を綴っていた。

判事に不法侵入の件が伝わり、ベンハミンとパブロは今後の捜査活動を禁止されるが、イレーヌの便宜により二人は不問に付される。

ある日の夕方、中央駅で、ベンハミンは人混みを見つめているモラレスに偶然会う。モラレスは、毎日終業後に違う駅へ行き、通行人の中にゴメスがいないか探している。モラレスの真摯な想いに心を動かされたベンハミンは、何としてでも犯人を見つけ出そうと決意する。

パブロは、ゴメスの手紙がサッカーに関する内容で埋め尽くされていることに気付く。ベンハミンとパブロはスタジアムに通い、ゴメスを探す。ある夜、ベンハミン達は観客席にいるゴメスを発見して拘束する。

ベンハミンはゴメスを尋問するが、ゴメスはリリアナの事件すら知らなかったと話す。ゴメスが性犯罪者である可能性に気付いたイレーネは、ゴメスを侮辱して動揺させる。イレーネの挑発に乗ったゴメスは、リリアナを殺したことを思わず自白して逮捕される。

ベンハミンは、中央駅にいるモラレスに会いに行き、ゴメスを逮捕したことを伝える。

瞳の奥の秘密のあらすじ【転】

ある日、テレビで祭日パレードの放送を見ていたモラレスは、政府要人の隣にゴメスがいることに気付く。

モラレスから連絡を受けたベンハミンは、イレーネとともにチベルコイの裁判所に急行し、ロマーノに何故ゴメスを釈放したか詰問する。ロマーノは、自分に有益な情報を提供したゴメスを釈放し、政府要人の警護職に就かせていた。歯痒い思いで帰路につくベンハミン達の前に、ゴメスが姿を現して銃をちらつかせる。

ベンハミンは、ゴメスの釈放についてモラレスに報告する。モラレスは、ゴメスの死よりも終身刑につかせて一生苦しませることを望んでいる。

ある夜、ベンハミンは、酔って警察沙汰になったパブロを自宅に連れ帰って寝かせる。パブロを引き取らせるため、ベンハミンはパブロの妻を迎えにパブロ宅へ向かう。帰宅したベンハミンは、射殺されたパブロの遺体を発見する。

危険を避けるため、イレーネはベンハミンを安全なフフイへ転属させる。出発の日、二人はお互いへの想いを胸に秘めたまま、別れの挨拶を交わす。

瞳の奥の秘密のあらすじ【結】

現在。ベンハミンは原稿をイレーネに見せる。ベンハミンの本心が小説に表れていることに気付いたイレーネは、25年前に何故想いを打ち明けなかったのかとベンハミンに尋ねる。

過去を振り切れないベンハミンは、再びゴメスを追い始める。ベンハミンとイレーネは市役所へ行き、モラレスとゴメスの転居先を調べる。

ベンハミンは、現在は田舎町で暮らしているモラレスに会いに行き、小説の原稿を見せる。モラレスは辛い過去は忘れたと話すが、ベンハミンは、モラレスがリリアナへの愛を捨てるはずがないと確信している。

ベンハミンは、25年前に何故パブロが殺されたのか、ずっと考えてきた。ベンハミンは、あの夜自宅へやってきた犯人達はパブロをベンハミンと人違いし、パブロは自分がベンハミンだと名乗って身代わりになった、と考えている。罪悪感から、ベンハミンはパブロの墓参りにも行けず、過去を割り切れないでいる。

ベンハミンの事件への思い入れを知ったモラレスは、復讐のためにゴメスを誘拐し自分で射殺した、と告白する。ゴメスの死は黙殺され、捜査されることもなかった。

帰路、モラレスがゴメスを殺すだけで納得するとは思えないベンハミンは、モラレスの家へ引き返し、食事を手に裏庭の小屋へ入っていくモラレスを目撃する。小屋に足を踏み入れたベンハミンは、牢屋に繋がれている老いたゴメスを発見する。

モラレスは、ゴメスを拉致して監禁し、長年に渡って一度も言葉を交わさないという苦痛を与えながら生かし続けてきた。モラレスは、自身でゴメスに終身刑を下したのだった。

ブエノスアイレスに戻ったベンハミンは、パブロの墓参りをし、小説を書き上げる。ベンハミンは小説を手に裁判所へ向かい、今度こそイレーネに想いを告げる。

この記事をシェアする