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映画『ひとよ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ひとよ』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『ひとよ』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0047783

製作年 2019年
上映時間 123分
ジャンル ヒューマンドラマ
監督 白石和彌
キャスト 佐藤健
鈴木亮平
松岡茉優
音尾琢真
製作国 日本

映画『ひとよ』の登場人物(キャスト)

稲村雄二(佐藤健)
稲村家の次男。東京でフリーライターとして働いている。母の起こした事件のことを許せず、母の帰りを歓迎できない。
稲村大樹(鈴木亮平)
稲村家の長男。電気屋で働いている。妻と子供がいるが、別居中。幼い頃からの吃音が治っていない。
稲村園子(松岡茉優)
稲村家の長女。美容師志望だったが、現在はスナックで働いている。母は、父を殺してまで自分たちを守ってくれたと信じ、母の帰りを喜ぶ。
稲村こはる(田中裕子)
稲村家の母。子供を守るため、暴力をふるう夫を殺めた。「出所して、ほとぼりが冷めた頃に帰って来る」という約束を果たし、事件の15年後に稲村家に戻る。
堂下道生(佐々木蔵之介)
稲村タクシーの新人ドライバー。酒も煙草もギャンブルもやらない真面目さを買われて採用された。離婚してから、離れて暮らしている17歳の息子カズキがいる。
友國淳也(大悟)
稲丸タクシーの乗客。堂下の過去を知る存在。

映画『ひとよ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ひとよ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ひとよ』のあらすじ【起】

激しい雨が降る夜、3人の兄妹が、それぞれのお気に入りの一人遊びをしながら、親の帰りを待っている。

そこへ母のこはるが帰宅し、「今、父ちゃんを殺してきた」と話す。稲村タクシーという小さなタクシー会社の社長である父は、日常的に子供に暴力をふるっていたため、3兄妹は常に満身創痍。この会社で運転手をしていた母は、子供を守るために、夫をタクシーで轢き殺したと言う。
こはるは、「これから出頭する。刑期を終え、ほとぼりが冷めた頃に戻ってくる」と3人に言い残して去る。3人はタクシーに乗り込みこはるを追いかけようとするが、見失ってしまう。

15年後。タクシー会社は、こはるの甥が引き継ぎ、守り続けている。こはるの長男の大樹は、地元の電気屋で働いている。既婚だが妻とは別居中で、幼い頃からの吃音は治っていない。子供の頃から小説家志望だった次男の雄二は、東京でフリーライターをしている。美容師を目指していた長女の園子は、地元のスナックに勤めており、毎日のように泥酔して夜を明かしている。

そこへ、こはるが突然帰ってくる。

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映画『ひとよ』のあらすじ【承】

タクシー会社の社員たちは、こはるの帰還を喜び、歓迎した。かつての「稲村タクシー」の「稲」に「丸」で「稲丸タクシー」と社名変更し、皆でひとつの家族だとこはるに伝えた。

大樹と園子が雄二を東京から呼び、こはると3兄妹が15年ぶりに一つ屋根の下で食卓を囲む。15年間、積み重ねてきた想いや迷いを伝えようとするこはるに、大樹と園子が傾聴しようとする姿勢に対し、雄二だけはこはるを突き放すような態度を取り続ける。

そんな中、稲丸タクシーに対する嫌がらせが始まる。こはるが起こした事件の記事のコピーが、会社の敷地のあちこちに貼られ、タクシーには「人殺し」「鬼女」といった落書きがされている。大樹と園子は、このことをこはるに気付かれないようにしようと訴えるが、雄二は「あなたのせいで、こういう嫌がらせを受けてきました。『殺人者の子供』っていじめられてきましたって、教えてやればいい」と吐き捨てるように言う。

稲丸タクシーの新人運転手・堂下は、給料の前借りをして、離婚してから会えずにいた息子カズキに会いに行く。堂下はカズキとの再会を心から喜んだ。

映画『ひとよ』のあらすじ【転】

園子が偶然、雄二のパソコンを見たことで、週刊誌にこはるの記事を書いたのは雄二だと発覚する。大樹と園子は、雄二を問い詰め責めるが、雄二は口論の中で「こはるが父を殺めたのは自分たちのためだったとしても、その結果『殺人犯の子供』として扱われ、自分たちの人生は滅茶苦茶になった。その事実を書き、それを踏み台にして、自分は小説家になる」という意志を吐露する。

大樹は、別居中の妻と離婚を巡ってもめていた。こはるの罪を知った妻が、「自分の子供が『殺人者の孫』と呼ばれないために…」と口にした瞬間、大樹は妻に手をあげてしまう。その場にいたこはるに、「家族に暴力をふるうなんて…」と言われると「父さんみたいだろ。母さんは立派だから、父さんを殺したように、俺を殺すか」と言う。

雄二からも大樹からも、自分の犯した罪を再確認させられたこはるだが、「母さんは絶対に間違っていない」という主張を、不器用ながら貫く。「そうしないと、子供たちが迷子になってしまうから」こはるは、堂下に本音をこぼす。

映画『ひとよ』の結末・ラスト(ネタバレ)

堂下には裏社会で生きていた過去があった。息子のために足を洗い、新しい人生を始めた彼の前に、かつての手下・友國が現れ、無理矢理仕事を引き受けさせられる。その仕事とは、覚せい剤の運び屋に、運転手として手を貸すこと。

運び屋の正体はカズキだった。友國はカズキを薬漬けにして裏社会に拘束している。カズキは堂下に「全部お前のせいだ」と怒鳴る。

堂下はその夜、酒瓶を片手に酔った足取りで稲丸タクシーを訪れる。そこにいたこはるをタクシーの助手席に乗せ、暴走を始めた。「親が相当の覚悟を決めてやったことなのに、子供は何も理解しない。いらない者同士、このまま海に消えちまいましょう」

3兄妹は15年前の雨の夜と同じようにタクシーでこはるを追いかけ、こはるを乗せた堂下のタクシーが海に落ちるのを、自分たちの乗るタクシーをぶつけて阻止した。
雄二が堂下に殴りかかり、もみ合いながら叫ぶ2人の言葉は、すれ違う親と子の悲しみのようだった。

事件の夜、堂下がカズキと再会した夜、今夜…
「他の人にとっては何でもない夜でも、自分にとって特別な夜」こはるが呟いた。

映画『ひとよ』の感想・評価・レビュー

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映画『ひとよ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『ひとよ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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