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映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』の概要:音楽家を目指すE.T.A.ホフマンは日中、裁判官見習いとして働きながら制作を行っていた。彼の日課は専ら空想で、現実世界と幻想世界を常に行き来している。そんなある日、彼は空想世界で蛇の化身である美しい娘に恋をする。

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』の作品情報

ホフマニアダ ホフマンの物語

製作年:2018年
上映時間:72分
ジャンル:ファンタジー、アニメ
監督:スタニスラフ・ソコロフ
キャスト:ウラジーミル・コショフ、アンナ・アルタモノヴァ、アレクセイ・ペトレンコ、アレクサンダー・シルヴィント etc

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映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』の登場人物(キャスト)

エルンスト / アンゼルムス(ウラジーミル・コショフ)
音楽家を目指す青年。ドイツの屋根裏部屋に住み、官庁にて仕事をしながら貧しい暮らしを送っていた。空想するのが日課となっており、若くて素敵な学生アンゼルムスになる。作曲中は没頭するあまり、踊り出すなど奇行に及ぶこともある。
ゼルペンティーナ / ベロニカ / オリンピア(アンナ・アルタモノヴァ)
アンゼルムスとエルンストが恋をする女性達。ゼルペンティーナはサラマンダーの娘で蛇の化身。ベロニカは名誉領事の娘でエルンストが歌を教えている。オリンピアは工学学者が作った機械だが、無口で神秘的。
コッペリウス / 砂男(アレクセイ・ペトレンコ)
エルンストを脅かす存在。コッペリウスは弁護士でエルンストの父親と懇意にしていた。エルンストからは目玉を奪う砂男ではないかと思われている。サラマンダーを倒そうと工学学者と結託し、エルンストに罠を仕掛ける。
リントホルスト / サラマンダー(アレクサンダー・シルヴィント)
枢密文書官で魔法使い。エルンストとアンゼルムスを励まし、守り人として常に見守り傍にいる。かつては神秘の国アトランティスにいたが、精霊王から呪いをかけられ追放されている。ゼルペンティーナの父。

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』のあらすじ【起】

作曲家の卵で裁判官見習いとして働いているエルンストは、若くて素敵な学生アンゼルムスとなり空想するのが日課のようになっていた。後の世に彼は偉大な幻想作家E.T.A.ホフマンとして名を馳せることになるが、それはまだ先の話。

アンゼルムスはヘビのゼルペンティーナに恋をしている。ゼルペンティーナは魔法使いサラマンダー・リントホルストの娘だった。枢密文書官のリントホルストは神秘の国アトランティスを追放されているが、エルンストの中で守り人という立ち位置にいる。エルンストは日中、官庁で仕事をして夜は自宅にて夢の中でも空想に浸って過ごしているのだった。

空想世界にて、ニレトコの木で日向ぼっこをしていたゼルペンティーナと出会ったアンゼルムスは、一目で彼女に恋をした。そこへ現れた父親のサラマンダーに恋をしてしまったことを明かすと、サラマンダーは自分の元へ来て仕事をすればいいと言うのである。

幼少期、エルンストの家には老弁護士コッペリウスがよく食事に訪れていた。幼いエルンストは彼が怖くて仕方なく、怖い魔法使い砂男だと思っていた。砂男は砂で攻撃し、目玉をくり抜いて住処の月へ持ち帰り自分の子供達に食わせてしまうらしい。エルンストはコッペリウスが不気味でならず、強い嫌悪感を抱いていた。

青年となったエルンストの元に名誉領事の娘ベロニカが歌を習いに通うことになった。ベロニカは美しい娘で母親と共にエルンストの自宅を訪れる。エルンストは密かにベロニカに恋をしていた。

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』のあらすじ【承】

エルンストは作曲する際、空想に浸り音楽にのめり込み現実でも体が動き出してしまうため、周囲の人々からおかしな奴だと思われていた。
サロンに出席した彼は愛するベロニカへと現在、作曲中の大作『ウンディーネ』を捧げる。ベロニカも憎からず彼を思っており、主役ウンディーネの役を演じられると喜んでいた。しかし、サロンの空気に飲まれ空想と現実の境が分からなくなってしまったエルンストは、醜態を晒した挙句、ベロニカも他の貴族に靡いてしまう。

そんな時、思い悩んでいたエルンストの元へ劇場の音楽監督に採用するという手紙が届く。喜んだエルンストが劇場へ向かおうとした矢先、物理工学学者の家を訪ねるコッペリウスを見かけてしまうのだった。これが空想か現実かまたも思い悩むエルンスト。

物理工学学者は20年もの歳月をかけてオリンピアという時計仕掛けを作り上げていた。コッペリウスはアンゼルムスの純粋な魂を得てサラマンダーを倒そうと考えている。魂を得るためにオリンピアを使おうとしているのだ。

劇場を訪れたエルンストはくるみ割り人形が活躍する劇を空想し、一人で拍手。歌芝居とオペラをこの劇場で披露できたらいいと更なる空想を展開する。ところが、劇場関係者曰く音楽監督でありながらも、エルンストは自身が作曲したオペラをオーケストラ・コックピットにて指揮できないと言うのであった。

翌朝、肩を落とし物思いに耽っていたエルンストは慌てて官庁へ。その日、彼の仕事ぶりが認められ褒美に首飾りが与えられるも、職場の上司が手柄を横取りしてしまう。エルンストは上司が首飾りの重さに喘ぐ様子を空想し、むしゃくしゃした気分で酒場へと足を向けた。
そして、興に乗って空想を声高に披露。すると、その空想が現実になり酒場の客を驚かせるのだ。

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』のあらすじ【転】

学者の家で不思議な望遠鏡を手に入れたコッペリウスは、エルンストが住む屋根裏部屋へこっそり潜入し、彼の望遠鏡とすり替えてしまう。不思議な望遠鏡は見たいものを見せるというものだったが、そうとは知らず望遠鏡を覗いたエルンスト。屋根裏部屋の向かいに住む女性がゼルペンティーナに見えてしまい、同時に瓶に入った魔女が現れエルンストを脅かす。彼は恐怖から逃れるべく空想の世界へと意識を飛ばした。

文書官サラマンダーの元へ向かったアンゼルムスは、早速仕事をすることになったが、邸には当然、ゼルペンティーナがいる。彼女と再会を果たしたアンゼルムスは、サラマンダーがアトランティスを追放された経緯を聞かされる。アトランティスにて美しい蛇の娘と出会ったサラマンダーは、統治者である精霊王から結婚を許されず呪いを受けて追放されたと言う。ゼルペンティーナ曰く、呪いを解くには清らかな魂が必要らしい。

そこで、現実に戻ったエルンストだったが、どうしても部屋の向かいに住む女性が気になって仕方ない。すると、工学学者がその娘を伴って現れる。娘はオリンピアという無口で神秘的な女性だった。学者の自宅へ招待されオリンピアと距離を縮めたエルンストだったが、ふとした拍子に彼女を転倒させてしまう。すると、オリンピアは転んだままおかしくなってしまい、学者が慌てて彼女を地下室へ連れ去って行く。2人を密かに追いかけたエルンストは、地下の工房でコッペリウスと学者がオリンピアの取り合いをしているのを目撃。取り合いは激しさを増し、とうとうオリンピアの体が真っ二つに。エルンストは彼女が機械仕掛けの人形であることを知ってしまうのだった。

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』の結末・ラスト(ネタバレ)

慌てて帰宅したエルンストは、ゼルペンティーナ以外の女性にうつつを抜かしてしまったことに罪悪感を覚え落ち込んでしまう。すると、そこへサラマンダーの使者が現れ空想の世界へ誘われる。アンゼルムスとなった彼は再び、サラマンダーの邸へ。

その日は魔法書の筆写を頼まれるが、サラマンダーからは間違えると本に呪われると前もって注意されていたために、緊張するあまり書き出しから失敗。すると、魔法書から魔女が現れアンゼルムスに魔法をかけて瓶に閉じ込めてしまうのだった。

気が付くと、自分以外にも瓶に閉じ込められている人々を目にする。だが、彼らは閉じ込められていることにも気付いていない。これら全ての出来事はどうやら魔女の仕業らしく、アンゼルムは何もできない自分に肩を落とした。自由になった魔女は外へ出て行こうとしたが、サラマンダーに見つかってしまい退治されるのだった。

サラマンダーによって瓶から解放されたアンゼルムス。ゼルペンティーナと手を取り合い神秘の国へ旅立つことに。サラマンダーからはこれまであったことを書き残し、本にするといいとアドバイスをもらった。

現実に戻ったエルンストは、ゼルペンティーナと自由を得たアンゼルムスの栄光と幸福を書き残そうと必死になったが、最終章になって筆が止まってしまう。思い悩む彼の元にサラマンダーからの手紙が届いた。
再び空想の世界へ向かったエルンスト。学生のアンゼルムスはすでにエルンストから離れ、詩人となった。サラマンダーから励まされたエルンストは、見事に物語を完成させ劇場にて披露するまでに至るのであった。

映画『ホフマニアダ ホフマンの物語』の感想・評価・レビュー

モスクワの著名な制作スタジオであるソユーズムリトスタジオが15年もの歳月をかけて制作した異色ファンタジー。ストップモーションアニメなのだが、パペットの1体1体の作り込みが非常に繊細で、瞬きや唇など細かい動きにまで拘りが見える。

ドイツ幻想文学の巨匠E.T.A.ホフマンを主人公に彼が空想する世界と現実の比喩を交え、物語が進行する。現実と空想が雑多になっていく様子が、ホフマンの感じていた世界なのかもしれないと思わせる内容が面白い。ただ、パペットの顔が共通して似ていることが多く、観ているうちに混乱してしまう。ホフマンだけでも青年と壮年、空想とで3体は登場するので何となく雰囲気で判断するしかない。ラストでの総勢50体ものパペットが踊るシーンは圧巻。(MIHOシネマ編集部)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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