映画『本物の家族になれるまで』の概要:アリーナと恋人のフランは自然妊娠が難しいと医師に診断され、体外受精を勧められる。悩んだ結果、2人は体外受精を行うことにした。しかし、フランの決意は甘く、親身になって治療に向き合わなかった。
映画『本物の家族になれるまで』の作品情報
上映時間:100分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:フアナ・マシアス
キャスト:パコ・レオン、アレクサンドラ・ヒメネス、アルベルト・アマリージャ、エルネスト・セヴィラ etc
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映画『本物の家族になれるまで』の登場人物(キャスト)
- フラン(パコ・レオン)
- アニメの製作を行っている。子供を持つ決心ができぬまま、アリーナに流されるように体外受精を行うことを決めてしまう。
- アリーナ(アレクサンドラ・ヒメネス)
- 37歳。フランの恋人。子供を望んでおり、体外受精を行うことを決める。姉と仲が良く、よく遊びに行っている。
映画『本物の家族になれるまで』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『本物の家族になれるまで』のあらすじ【起】
アリーナは病院で、閉経前期だと告げられる。まだ37歳だったため、酷くショックを受けた。しかも、恋人のフランも精子の異常で、治療する必要があった。精子の数が少なく、運動率も低く、奇形精子が多かったのだ。フランは肩を落として落ち込んだ。医師は2人に体外受精を勧めた。
フランは体外受精に乗り気ではなかった。動画投稿サイトで体外受精を行ったカップルを見たことがあったのだが、女性は失敗続きで新興宗教に嵌ってしまったのだ。フランは自分が納得するまで待って欲しいと頼んだ。だが、アリーナは焦っており、フランの態度に不満を募らせた。
夜、フランはインターネットの検索欄に、「彼女が体外受精を希望、自分は反対」と入力して調べてみた。すると、5000万件のサイトがヒットした。その中の1つに、体外受精を失敗することも成功することも恐れている男の書き込みがあった。フランはその人物に自分も同じ立場にいること、その後どうなったのかという質問を書いてメッセージを送った。しばらくして、その男から返信があった。その男は彼女と別れて自由を謳歌していた。メッセージには、男が色んな女性と仲良く写っている写真が添付されていた。
映画『本物の家族になれるまで』のあらすじ【承】
フランは体外受精を覚悟し、アリーナに伝えた。アリーナは喜んではしゃいだ。フランはそれでいいと納得する一方、昨夜の写真が脳裏を過った。アリーナは体外受精の件を姉に報告しようと家を訪ねた。すると、他のママ友を呼んで「母乳の会」を開いていた。傍で話を聞いていると、母乳が出なくて悩んでいる母親や、5歳の子供にまだ母乳をあげている母親がいた。皆、母乳を止めれば乱暴な子に育つと思っていた。アリーナの姉は仕事の影響から卒乳を考えていたが、他のママ友から搾乳機を持って行くことを勧められる。アリーナはそんなママ友の考えに唖然とした。
アリーナとフランは体外受精を行うため、産婦人科を受診した。待合室には何度も体外受精に失敗して、夫に見放された女性の姿があった。医師からも一発で妊娠するわけではないと忠告される。アリーナとフランは話し合い、ルールを決めることにした。その1、情報は共有する。その2、逃げない。その3、思いつめない。
アリーナは採卵のために病院を訪れた。フランに傍にいて欲しかったのだが、連絡がつかなかった。アリーナが待合室で苛々していると、ベロニカという女性に声を掛けられる。ベロニカも体外受精を行い妊娠した女性だった。「妊娠判定待ちの集会」に来ないかと誘われるが、アリーナの気分は沈んでいたため、即決することはできなかった。そうこうしている内にアリーナの順番が回ってきてしまう。これを逃すと来月になると言われたため、アリーナは治療室に向かった。採卵が終わってから、フランが遅れてやってきた。医師はフランにいつでも連絡がつくようにしてくれと頼んだ。
フランは大事な仕事があったが同僚達に任せ、アリーナと共に「妊娠判定待ちの集会」に行くことを決める。だが、そこで子供を持てなくても構わないと発言したことで、場の空気が悪くなってしまう。その時、フランの携帯に同僚(ティトとギレルモ)から電話がかかってきた。仕事の成功を知らせるもので、フランは思わずガッツポーズをして喜んでしまう。場の空気は決定的に最悪なものになった。
映画『本物の家族になれるまで』のあらすじ【転】
フランはティト達と共に、インターンのグロリアの誕生日パーティーに参加することになった。ティト達はそこで気の合う女性と出会う。フランはグロリアと話をした。グロリアは映画学校に通うため、ニューヨークに行くことを予定していた。自分の人生を後悔したくないという言葉に、フランは言葉を詰まらせる。次の日の朝、フランは二日酔いの状態でアリーナの体外受精の治療について行った。アリーナが診察を行っている最中、フランは思わず眠ってしまう。医師は呆れ、アリーナは頭を抱えた。
アリーナは医師の指示で安静にすることになった。フランはアリーナの世話を苛々しながら行った。そんな時、仕事のことでティト達と揉めてしまう。フランは腹を立てながら帰り、アリーナに思わず子供を望んでいないと言ってしまう。アリーナはショックを受け、家を飛び出した。そして、姉に助けを求めた。
アリーナの体外受精の着床が上手くいかなかった。アリーナは治療を止めることを決める。だが、医師から先送りすれば妊娠の望みが薄くなると忠告される。フランが様子を見にきてくれたが、以前の関係に戻るのは無理だった。アリーナはフランに別れを告げた。
映画『本物の家族になれるまで』の結末・ラスト(ネタバレ)
フランはグロリアと出掛けた帰り、体の関係を持ってしまう。一方、アリーナは赤ちゃんを連れ、姉の職場を訪れていた。姉は職場の前のベンチで我が子に母乳をあげようとするが、上司に見られトイレに場所を移すよう注意される。怒った姉は上司に母乳を浴びせた。上司も怒り、姉にクビを言い渡した。姉はこれで長時間労働に悩まされなくて済むと、清々した様子だった。アリーナと姉は、顔を見合わせて笑い合った。
ベロニカが出産したため、アリーナは見舞いに行った。そこで、ベロニカからシングルマザーとして出産することを勧められる。ベロニカも精子バンクを利用して出産していた。アリーナは一応、フランに精子バンクを使って出産することを報告した。
月日は流れ、グロリアはニューヨークに旅立った。フランの仕事も順調で、会社は新しい人材を雇い入れていた。ティトは恋人が妊娠したためパパになることが決まり、奥手だったギレルモも恋人ができて幸せそうだった。一方、アリーナは妊婦になっていた。手作りの小さな人形を作って販売し、生計を立てていた。
フランは会社を離れ、ロンドンに行くことを決意する。家にあったアリーナの荷物を纏め会いに行った。そして、傷つけてしまったことを謝罪した。フランが立ち去った後、アリーナはショックを受け落ち込んでいた。すると、ベロニカから会いに行って、けじめをつけることを勧められる。アリーナはベロニカに車を借り、フランに会いに行った。
アリーナが会いに行くと、フランは同僚の孫達の世話をしていた。アリーナはフランに誘われ、子供達の世話を手伝うことにした。2人は子供達とダンスを行ったりしてはしゃぎ、楽しいひと時を過ごした。子供達が帰った後、アリーナは別れを告げて帰ろうとするが、やはりフランのことを忘れられなかった。フランもアリーナのことを忘れられなかった。フランはアリーナにロンドンに一緒に行こうと誘った。
映画『本物の家族になれるまで』の感想・評価・レビュー
不妊治療に纏わるカップルのお話。妊娠について考える前は仲が良かったのだが、次第にすれ違い初めて別れを選んでしまう。体外受精に前向きなアリーナのことも、子供がそれほど欲しくなくて仕事に没頭したいフランの気持ちも理解できる作品になっている。
フランはきっと悪気はないのだが、不妊治療に身が入らなくてアリーナと病院に行く約束もすっぽかしてしまう。もちろん約束を破ったフランが悪いのだが、きちんと会話をしないまま不妊治療を始めてしまうと、こうした問題が起きてしまうのかと考えさせられた。(女性 20代)
内容が奥深く、とても勉強にもなった。子供が欲しいアリーナと、体外受精に戸惑うフランとの恋愛物語であり、ソフトに描かれていたため見やすく、面白さもあった。フランが自分の欲求を求めてアリーナと別れ、グロリアと関係を持ってしまうシーンや、姉の子供の世話をするアリーナの姿など、それぞれの考え方や行動が見え、お互いの気持ちも理解できた。離れて再び再会した二人の気持ちが同じだったシーンも感動的であり、変わらないのだと感じた。(女性 20代)
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