映画『ホット・ショット』の概要:優秀なエースパイロットだが、父親コンプレックスという心の病を持つ主人公。任務のために軍へと戻るが、彼の発作を利用し戦闘機の機種変更を企む者がいた。『トップガン』をベースに多数の作品がネタに使われているパロディ映画。
映画『ホット・ショット』の作品情報
上映時間:85分
ジャンル:コメディ
監督:ジム・エイブラハムズ
キャスト:チャーリー・シーン、ケイリー・エルウィズ、ヴァレリア・ゴリノ、ロイド・ブリッジス etc
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映画『ホット・ショット』の登場人物(キャスト)
- トッパー・ハーレー(チャーリー・シーン)
- バズの息子で父親譲りの優秀なエースパイロット。相棒を見殺しにした父親に対して負い目を感じ、父親コンプレックスとなってしまう。思慮深く勇敢。ラマダに一目惚れする。
- ケント・グレゴリー(ケイリー・エルウィス)
- メールマンの息子でパイロット。父親の仇の息子であるトッパーを何かと意識し、恨みを晴らそうとしている。ラマダとは過去に恋人関係にあった。
- ラマダ・トンプソン(ヴェレリア・ゴリノ)
- 海軍の精神科医。かつてはケントと恋人関係にあったが、様々な理由から破局。トッパーに惹かれ恋をする。黒髪の美人で乗馬が得意。
- タッグ・ベンソン(ロイド・ブリッジス)
- 作戦の指揮官で提督。数々の戦歴を持つ人物で194回出撃し、194回撃墜されている。身体中が欠陥だらけで、もはや人の皮を被ったサイボーグ。
- ジェームズ・ブロック(ケヴィン・ダン)
- 副官。戦闘機の機種交換を企み、相手の社と結託している。父親コンプレックスのトッパーを引き戻し、彼を引き金に墜落事故を起こそうとしていた。
映画『ホット・ショット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ホット・ショット』のあらすじ【起】
今から20年前、フレムナー米空軍基地。パイロットのバズは、自分の無謀な操縦で戦闘機を故障させてしまう。そのせいで相棒のメールマンを見殺しにするという、悲惨な事故を起こした。
そして、現在。バズの息子であるトッパー・ハーレーは、ネイティブアメリカンの集落で隠遁生活を送っている。彼は父親譲りの優秀なエースパイロットだったが、とある理由から除隊処分にされ、二度と空には戻らないと誓いを立ててこの地にやって来た。
だが、そこへ父親の元同僚だったという海軍の少佐ジェームズ・ブロックがトッパーを訪ねて来る。寝ぼけイタチという秘密作戦に参加して欲しいという誘いだった。
トッパーは集落の長老と相談した末、海軍へと戻る決意をする。そうして、愛車のバイクでダドレー海軍基地へ。途中、乗馬を楽しむ美しい女性を発見し、ひとしきり自己アピール。
その後、軍の宿舎へと入ったトッパー。彼にとってそこは懐かしい場所であり、新たなチームを組む仲間との苦楽を共にする場所である。しかし、チームの中に父親が見殺しにしてしまったメールマンの息子ケント・グレゴリーも所属しており、トッパーは彼から父親の罪を咎められる。すると、チームの数人がその件について反応を示し、実は一連の事件の関係者や親族であることが判明する。仲間の仲裁もあり、ケントとトッパーはひとまず仲直りの握手をして、その場を治めた。
数日後、精神科医との面会にやって来たトッパー。オフィス内に基地への道中で会った美しい女性がいるのを発見して声をかけた。すると、彼女が当の精神科医だということが分かる。精神科医ラマダ・トンプソンは、トッパーに幾つかの質問をして彼の動向や仕草を観察。トッパーが父親の罪で負い目を感じトラウマとなっているのを、すぐに見抜いた。そして、父親コンプレックスと診断し、治療に通うよう進言した。
映画『ホット・ショット』のあらすじ【承】
作戦前の実戦演習が開始。トッパーらが操縦するのは主力戦闘機でハイテクを搭載した最新鋭軽量機だった。彼らは敵のレーダー感知を避けるため、超低空飛行で目的地へ。しかしその最中、ケントと張り合おうとしたトッパー。父親の二の舞になるという言葉で、動悸息切れに眩暈を感じ隊列から大幅に軌道を崩してしまう。すぐに回復したため、事なきを得たが、もしこの状態が頻繁に起こるようであれば、墜落事故を引き起こす可能性は大いにあった。
その点に注目し、わざわざ軍から除名したトッパーを引き戻したのには理由がある。ブロックは裏取引を行い現在の戦闘機からロックマン航空機の戦闘機へと変更しようとしていたのだ。今の戦闘機がトッパーの発作で欠陥機と判断されれば、ロックマン航空機の最新ジェットが海軍へと導入される予定だった。
そうとは知らず、トッパーは海軍御用達のバーへ。そこにはラマダにケントやチームの仲間も訪れていた。トッパーはピアノ演奏にてラマダにアピール。すると、まんざらでもなさそうな彼女の姿にケントが嫉妬を覚える。ラマダとケントは過去に恋人関係にあったため、よりを戻そうとするケント。しかし、そこへ因縁の相手トッパーが現れラマダの心を攫ってしまうのであった。
ラマダと濃密で熱い夜を過ごしたトッパー。そのせいで翌日の出動時間に寝坊してしまう。同じ頃、トッパーの相棒が目の欠陥のせいでチームから外され、宿舎から去ろうとしていた。だが、トッパーが遅刻していることを知り、彼が相棒のふりをして機体へと搭乗してしまう。
今回の実戦演習にて好成績を収めれば、海軍が誇るエリート飛行部隊へと配属されると聞いたパイロット達。
そんな中、遅れて飛行場へやって来たトッパーは、自分の機体が飛んでいることに眉をしかめる。しかし、交戦中に事故が発生し、1人のパイロットが命を落としてしまうのだった。
映画『ホット・ショット』のあらすじ【転】
ブロックは今回の事故で充分だと判断。ロックマン航空機に機種変更の申請をするよう促したが、相手はもっと派手な墜落でなくては根拠が弱いと主張。これには納得がいかないブロック。
仲間を亡くしたトッパーは、自分が寝坊しなければ起きなかった事故だと罪悪感に苛まれる。彼は悩んだ末にラマダの自宅を訪れ、軍から去ることを告げた。結局、自分は相棒を見殺しにした父親と同じなのだと言う。だが、ラマダはそれに異を唱える。精神科医である彼女は父親コンプレックスを持つトッパーを、作戦に加えるのは危険だとブロックに進言していた。だが、実際はその進言が聞き入れられることはなく、トッパーは戦闘機に乗っている。誰かが作戦を妨害しているのだ。
ラマダはトッパーを励まし、作戦の妨害をしている者を暴いて欲しいと頼むのだった。
ベンソン提督に呼び出されたブロック副官。提督は今回の墜落事故の責任を遅刻したトッパーに負わせ、軍から再び除名しようと言う。だが、ブロックはトッパーのパイロットとしての能力は非常に優秀であるため、作戦には欠かせないと進言。除名は免れた。
同じ頃、ラマダの自宅へ散歩から帰って来たトッパーとラマダ。家の前で鍋を抱えたケントと遭遇する。彼は抱えた鍋を自分の物なので返してもらうと言う。しかし、その鍋はそもそも初めからラマダの物である。ケントは出撃が1時間後に決定したとトッパーに告げ彼は結局、鍋を持って行ってしまった。
その後、トッパーはラマダに出会った瞬間から惹かれていたと告白し、熱烈な愛を囁くも、ラマダからは一人になって考えたいと言われてしまう。
そうして1時間後、地中海を航行する空母艦載機へトッパー含め戦闘機部隊が着艦。船にはロックマン航空機の社長が、作戦見学の名目で乗り込んでいた。社長は整備士に合図し戦闘機に細工をさせる。全ては確実に自分の社の戦闘機を選ばせるためだった。
映画『ホット・ショット』の結末・ラスト(ネタバレ)
トッパー達の任務は敵の核兵器工場を破壊することだ。先導するのはトッパー機。様々な状況から、トッパーはブロックが作戦の妨害をしているのではないかと推測。彼に忠告したが、ブロックはしらを切るのであった。
いよいよ作戦実行の時。全ての戦闘機が異常もなく空母艦載機から飛び立つ。ほどなくして敵機を発見。トッパー機が先導に出るも、ブロックが引き金となる一言を発してしまう。その言葉に発作を起こしてしまったトッパー。彼は最早、使い物にならず部隊の先導すらままならない。敵機はチームの後部へ迫り、他のパイロット機は散開。このままでは全滅してしまう。ブロックは即座に作戦の中止を宣言した。
しかし、トッパーは発作のせいで身体がこわばり、身動きが取れない。そこで、ブロックは20年前の墜落事故について真実を明かした。
当時、バズと同じ部隊に所属し、共に飛んでいたブロック。バズの無謀な操縦のせいで戦闘機が故障したのは真実だったが、問題は後半部分。ブロックがその目で見たのは、バズが相棒であるメールマンを助けようと必死に奮闘している姿だった。しかし、とうとう片翼が機体から離れてしまう。バズは必死にそれを引き止めようとしたが、機体から落下してしまうのであった。
ブロックがバズこそ英雄だと言うと、あら不思議。トッパーは発作から回復。あっという間に敵機を殲滅。更に単機で核兵器工場へと向かい、熱追尾ミサイルを引き連れ工場爆破の任務を遂行するのだった。
機体を破損しつつ、空母艦載機への着艦を成功させたトッパー。彼は仲間達から英雄と称えられ、ケントとも和解。
負傷したブロックがロックマン航空機の陰謀を明かしたことで、問題は万事解決。凱旋した海軍だったが、ケントに捕まったラマダを目にしたトッパーは、空母艦載機から下りず戦闘機に乗って飛び立ってしまう。ラマダは必死に追いかけたが、止めることはできなかった。
ネイティブアメリカンの村長の元へ戻って来たトッパー。頼まれていた電池を渡し近況報告をすると、なんとテントの奥から民族衣装を身に着けたラマダが現れる。彼女はトッパーを追いかけてここへ辿り着き、彼を待っていたのだ。そうして、2人は情熱的な口付けを交わすのであった。
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