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映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』の概要:女子高生の遥は、仕事ばかりの父とギクシャクしていた。そんなある日、亡くなった母から貰った手鏡の存在を思い出し、紛失していることに気づく。遥は神社を訪れた。そこで、人がほったらかしにしている物を回収しているキツネを見かける。

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』の作品情報

ホッタラケの島 遥と魔法の鏡

製作年:2009年
上映時間:98分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
監督:佐藤信介
キャスト:綾瀬はるか、沢城みゆき、戸田菜穂、大森南朋 etc

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』の登場人物(キャスト)

遥(綾瀬はるか)
16歳。女子高生。亡くなった母から貰った手鏡を大切にしていたが、いつの間にかほったらかしにしてしまう。仕事ばかりの父とギクシャクしている。
テオ(沢城みゆき)
ホッタラケの島の住民。人間がほったらかしにしている物を集めている。飛行機を作り、飛ぶのが夢。
男爵(家弓家正)
ホッタラケの島の住民。巨大な飛行船を所有している。鏡の力を使い、何かしようと企んでいる。

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』のあらすじ【起】

昔々、武蔵野のある村におばあさんの形見の品を失くしてしまったお百姓さんがいた。形見の品は、普段ほったらかしにしている古い櫛だった。貧しいお百姓さんは、お賽銭の代わりに裏庭の鶏が産んだ卵をお稲荷さんにお供えして毎日お祈りをした。するとある夜、キツネが櫛を届けてくれた。それから、失くし物をしてしまった村の人達は、そのお稲荷様に卵を備えてお祈りをするようになった。けれども本当は、人がほったらかしにしている物をキツネ達がこっそり持ち帰っているのだった。

遥は幼い頃に亡くなった母がくれた手鏡を大切にしていた。しかし、月日が経つ内に手鏡の存在を忘れてしまい、ほったらかしにしてしまう。高校生になった遥は、仕事ばかりの父に不満を持っており些細なことで怒りをぶつけてしまう。そんな時、手鏡の存在を思い出す。

遥は気分転換に祖母の家へと向かうことを決め、途中で神社に立ち寄った。そして、卵を供え、手鏡を返して欲しいとお祈りを捧げた。遥はそこで人がほったらかしにしている物を回収するキツネの姿を目撃する。後をつけるが、途中で見失ってしまう。キツネを最後に目撃した場所には、水の上に浮かぶ穴が開いた卵の殻があった。その卵の殻を水の中に沈めると、別の場所に移動した。そこにはキツネがいた。

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映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』のあらすじ【承】

遥が迷い込んだ場所には、たくさんのキツネがいた。遥はキツネのテオに出会い、人がほったらかしにしている物を回収していることを教えられる。それは遥が幼い頃、母に読んでもらった絵本の話と同じだった。遥は手鏡を探すため、テオに協力を頼んだ。

キツネ達は人間とは違い、物を作ることができなかった。そこで、キツネ達は人がほったらかしにしている物を拾って使うようになったのだった。テオは手鏡を探すため、遥を連れて「ホッタラケの島」に移動した。

遥は手鏡について聞き込みを行い、マバロワの店にあるかもしれないという情報を得る。その時、テオがホッタラケの島の住民であるピカンタ、ビッキ、デカゴーに絡まれてしまう。遥は3人の行いを止め、テオを連れて立ち去った。ピカンタはお面をつけている遥のことを怪しむ。

遥はマバロワの元を訪れるが、手鏡はなかった。男爵の家に保管されていたが、何者かに盗まれて行方が分からなくなったと教えられる。マバロワは遥が立ち去った後、手鏡を探して人間が侵入していることを男爵に報告した。

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』のあらすじ【転】

ピカンタ達は遥が仮面を取ったところを目撃し、人間であることに気づく。仮面を奪い取ろうと詰めかかるが、逃げられてしまう。遥達はホッタラケシアターに辿り着いた。そこでは、人がほったらかしにした物を使って人形劇が行われていた。遥はそこで、自分がほったらかしにしていたぬいぐるみのコットンを見つける。ほったらかしにしていたことを謝罪するが、コットンに冷たい態度を取られてしまう。ピカンタ達が追いかけてきたため、コットンを回収してテオと共に逃げ出した。その道中、遥とコットンは和解した。

日が暮れたため、遥はテオの家に身を寄せた。テオの家にはたくさんの飛行機があった。テオの夢は本物の飛行機を作り、空を飛ぶことだった。遥はテオの家にある飛行機に、エンジンが足りないことに気づく。おもちゃの飛行機を使い、テオにエンジンを教えた。

コットンが動いてしゃべれるのは、鏡の欠片が入れられているからだった。鏡は神様の力を持っているため、人形に命を吹き込むこともできた。遥はコットンに話を聞き、手鏡と一緒に男爵の城から泥棒に盗まれたことを教えられる。コットンが連れていかれた場所は、プチロス盗賊団が暮らす地下宮殿だった。コットンはそこから逃げ出してきたのだった。

テオは男爵に捕まり、人間を連れ込んだ罪を揉み消すことと1万枚のスタンプカード(通貨と同様の役割)を渡す代わりに、手鏡を自分の元へ持ってくるよう脅される。次の日、遥達は地下へと侵入し、巨大なぬいぐるみの体内にある手鏡を見つける。危険な目に遭いながら、手鏡を回収した。

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』の結末・ラスト(ネタバレ)

遥達は地上へと戻るが、男爵が待ち構えており手鏡を奪われてしまう。遥はテオが男爵と通じていることを知りショックを受ける。テオは弁明することができなかった。男爵は遥を家来にするため、彼女を連れてその場を去っていった。

男爵は1万枚の鏡を集めており、そのパワーを使って1000体のロボットを動かそうとしていた。そして、ロボットに人間の世界から新製品を盗んで来させようとしていた。男爵はホッタラケの島を壊し、機械を使った島に造り替える計画を立てていた。一方、テオは遥を助けるため、1万枚のスタンプカードを渡して飛行機を作って欲しいと住民達に呼びかけた。住民達は協力して飛行機を作った。

遥は記憶を消されそうになるが、騒動が起こり逃げ出すことができた。その時、男爵の城には、コットンがプチロス盗賊団を連れて攻めてきていた。男爵はロボット兵を使い迎え撃った。コットンは男爵に捕まり、体を真っ二つにされてしまう。遥は高所から投げ捨てられたコットンを掴み、抱き締めながら落下した。飛行船に乗った男爵に捕まりそうになるが、飛行機に乗ったテオが現れ助けられる。

テオ達が乗った飛行機は、男爵の飛行船と共に巨大な電球にぶつかって停止した。遥とテオは和解し、一緒に手鏡を取りに行った。遥達は手鏡を見つけるが、そこに追ってきた男爵が現れる。遥、テオ、男爵は手鏡の中に吸い込まれた。そこで、遥は自分の過去を見る。母が亡くなった後、父は遥のために泣くのをやめていた。そして、遥を元気づけようと、料理を作り必死に頑張っていた。遥はそんな父の姿を見て泣きじゃくった。

男爵が現れた。遥は母の声に導かれるように出口を見つけ、手鏡の外へと飛び出した。男爵は遥達の後を追い攻撃するが、誤って集めた鏡を割ってしまう。鏡の力が暴走し、遥達は翻弄される。テオは男爵を攻撃し、手鏡を奪い返した。騒動が終わった後、男爵は逃げていった。テオは手鏡が無事なことを遥に伝えた。

テオは遥に別れを告げ、元の世界へと戻した。遥は父に連絡を取り、怒ったことを謝罪した。

映画『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』の感想・評価・レビュー

この作品を見て、物、人、思い出など、ほったらかしにしてしまっているモノがたくさんあることを改めて感じた。蔑ろにしたいわけではないし大切にしたくないわけではないのに、どうしてそうなってしまうのか考えて少しだけ反省した。テオの性格も表情も可愛いのだが、皮膚がツルッとしているため少しだけ気持ち悪いなと思った。もう少しふさふさの質感で描かれていれば、可愛くて良かったと思う。男爵がとても冷酷な性格だったため、男爵の過去が気になった。(MIHOシネマ編集部)

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