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映画『包帯クラブ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『包帯クラブ』の概要:傷ついた場所に包帯を巻く青年。この行動がきっかけで、全国の癒えていない傷を癒すために「包帯クラブ」が結成される。メンバー達は、他人の傷を癒すうちに自分たちの傷に触れていく。

映画『包帯クラブ』の作品情報

包帯クラブ

製作年:2007年
上映時間:118分
ジャンル:青春
監督:堤幸彦
キャスト:柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり etc

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映画『包帯クラブ』の登場人物(キャスト)

井出埜辰耶 / ディノ(柳楽優弥)
破天荒な高校生。ワラの始めた包帯クラブに参加する。自身にもトラウマがあり、包帯クラブを通してそのトラウマを克服する。破天荒な行動の裏には、他人の痛みを知りたいという思いがある。
騎馬笑美子 / ワラ(石原さとみ)
女子高生。将来に絶望しているとき、ディノに出会う。包帯クラブを立ち上げ、他人の傷を癒すために行動する。包帯クラブを通して、自身の問題も解決していく。何事に物怖じせず、男勝りな性格。
柳本紳一 / ギモ(田中圭)
ワラの行動に興味を持ち、包帯クラブを発案した青年。ネット環境に詳しく、サイトを自ら立ち上げる。名門校出身。見た目とは正反対で、柔道部に所属していた体育会系。自身にも深い傷がある。
丹沢志緒美 / タンシオ(貫地谷しほり)
ワラの親友。何事にも明るく、ポジティブ。ギモに好意を寄せている。ワラと同様のトラウマを持っている。
本橋阿花里 / テンポ(関めぐみ)
お金持ちの家の女子高生。ワラ達の友人。常に将来を見据え、中学時代には受験のためにワラ達とは一線を引く。ワラ達を避けながらも、本音では嫉妬心を抱いている。リスキとは、喧嘩別れした過去がある。見た目も中身もお嬢様系。
芦沢律希 / リスキ(佐藤千亜妃)
貧乏な家に生まれた女子高生。ワラ達の友人。中学時代に父親の会社が倒産したのをきっかけに、ワラ達とは距離を置くようになる。テンポとは喧嘩別れした過去がある。ワラに誘われ、包帯クラブに参加する。ロック系の見た目で、気が強い。

映画『包帯クラブ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『包帯クラブ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『包帯クラブ』のあらすじ【起】

団地に住む高校三年生の女子高生ワラ。彼女は、近所のスーパーマーケットで働きながら家計を助けていた。卒業後への不安と、町の閉塞感にワラは絶望していた。

そんなある日、家事の最中に手首を切ってしまったワラ。病院へ治療に行き、屋上から町を見つめていた。そこへ、入院患者のディノという男が現れる。ワラを自殺志願者だと勘違いしたディノは、空気も読まずにワラに話しかける。

ディノは、ワラの手首に巻かれた包帯を取ってフェンスに結びつける。それを手当だと言うディノ。風に揺れる包帯を見て、ワラは心が癒されていくのを感じる。

ワラの両親は7年前に離婚した。父が、若い女と浮気をして出て行ったのだ。その頃から、ワラは映画や本にあるような愛など存在しないのだと思っていた。

公園で、友人のタンシオと話をしているワラ。タンシオは彼氏と別れ、泣きながら話をしている。別れ話をしたというその場所に、ワラは包帯を結びつける。タンシオの傷を癒すためだというワラ。タンシオは、それに感動する。

映画『包帯クラブ』のあらすじ【承】

タンシオが撮った包帯の写真が出回り、ギモという青年が興味を持つ。タンシオは、ワラにギモを紹介する。ギモは、誰かの傷を癒すために包帯クラブを結成しようと提案する。ネットで心の傷を募集し、その場所に包帯を巻いて写真を撮り、無償で投稿者へと写真を送るというものだった。

ワラ達は、発案者であるディノに会いに行く。裸足で登校したり、自ら爆竹を受けたりと、ディノは学校でも有名な変わり者だった。ディノにとってそれは、裸足でしか生活できない人間や、爆弾で傷ついた人達の気持ちを少しでも知るためのものだった。ディノはすんなりと包帯クラブに加入する。

いくつかの投稿があり、メンバーは投稿者の希望に沿って包帯を巻き、写真を撮って送る。投稿者も、彼らに傷を癒される。

ある投稿で地元の中学校を訪れたワラ達。カメラの前に立ったワラとタンシオだったが、表情が冴えない。彼女達は、自分達のトラウマにとらわれていたのだ。

映画『包帯クラブ』のあらすじ【転】

そのトラウマとは、ワラとタンシオが中学校の時に仲の良かったテンポとリスキのことだった。その二人を、包帯クラブに誘いたいとワラは考えていた。

リスキは、父親の会社が倒産してすぐに就職しなければならなくなった。それ以来、リスキは不良達と仲良くするようになってしまう。テンポの家はお金持ちで、受験のためにワラ達とは会わなくなってしまった。ある日、リスキとテンポが喧嘩をしてしまう。それ以来、彼女達が会うことはなくなってしまった。

リスキに会い、一緒にテンポの家に向かうワラとタンシオ。リスキとテンポは再び言い争いをしてしまう。

その後、リスキがクラブに加入する。クラブは順調に活動していくが、ある投稿に対する写真を撮っているとき、ディノが暴れ出してしまう。ディノ自身にもトラウマがあったのだ。その場所を全部無くしてしまおうと叫ぶディノに、ギモが自分のトラウマについて話を始める。ギモの提案で、メンバーはその場所でお葬式をすることにする。

その後、包帯クラブに批判が殺到する。汚物放置や、他人の傷で遊ぶなという意見が殺到したのだ。そして、クラブは解散してしまう。

映画『包帯クラブ』の結末・ラスト(ネタバレ)

自傷行為を繰り返すディノに、何かあるのではないかとギモは考えていた。それを聞いたワラはディノに問いただすが、包帯で片付くような問題じゃないとディノは突き返す。

テンポが行方不明になってしまう。そして、警察にタレ込んだのも批判の投稿をしたのも自分だというテンポからの投稿がワラ達に送られる。自殺を匂わせるテンポのために、ワラは町中に包帯を巻くことを決意する。

必死に包帯を巻いていくワラ達。そんな中、ディノが大量の包帯を高い建物の屋上に結びつける。そうすれば、必ずテンポが見てくれると考えたのだ。ディノの思い通り、テンポがそれを見つけてワラ達のもとに姿を現す。

ワラの問題がひと段落したあと、ディノがワラに自分のトラウマのことを話し始める。中学時代、ディノには仲の良い二人の友人がいた。しかし、突然一人の友人がもう一人の友人を刺してしまう。刺された友人に対し、自分の身代わりになってしまったのではないかとディノは自分を責めた。さらに、刺した友人の気持ちに気づかなかったことについても、自分を責めたのだった。

ディノは、刺された友人のお見舞いに行く。そして、無事にトラウマを克服する。こうしてメンバー達は、自らのトラウマを克服するのだった。

映画『包帯クラブ』の感想・評価・レビュー

本作は、全国の癒えない傷を癒す為に結成された「包帯クラブ」の活動を天童荒太の原作小説を基に描いた青春作品。
誰かの傷を癒すことで、自分たちの傷にも触れていき、沢山の痛みが存在していることに気付いた。他人や仲間の傷を知ることで登場人物たちが変化していく様子が見どころ。
多感な学生時代に経験した辛さや楽しさを思い出した。
石原さとみや田中圭、柳楽優弥などといった、今は著名な俳優陣の若かりし頃の初々しさに癒された。
何度も観返したくなるような、私にとって重要な邦画作品の一つになった。(女性 20代)

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