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映画『不安の種』あらすじ&ネタバレ感想

人気オムニバスホラー漫画の映像化。地方都市に住む人々に起こる奇妙な出来事を描く。『放送禁止』シリーズなどモキュメンタリー演出に定評がある長江俊和が監督を務める。石橋杏奈主演。

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映画『不安の種』 作品情報

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:87分
  • ジャンル:サスペンス、ホラー
  • 監督:長江俊和
  • キャスト:石橋杏奈、須賀健太、浅香航大、岩井志麻子、津田寛治 etc…

映画『不安の種』 評価

  • 点数:45点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★☆☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

映画『不安の種』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『不安の種』のあらすじを紹介します。

地方都市の富沼市では奇妙な出来事が頻繁に起こっていた。そんな中バイク便の配達をしていた巧は、バイク事故にあい生垣に体が半分埋まってしまった青年誠二に出会う。助けようとする巧だが、誠二の体はもう半分しか残っていなかった。その時誠二は、恋人の陽子のことを思い出していた。誠二は「見える」体質であるという彼女から死を予言されていたのだった。

一方巧は事故のショックからバイク便の仕事を辞めてファミレスでバイトをすることになり、そこで店員として働く陽子と出会う。ある日店の隅に座っていた怪しげな客に話しかけた巧は、それ以降怪しげな影に付きまとわれるようになる。神経を擦り減らして部屋に閉じこもった巧を救ったのは陽子だった。部屋にやってきた陽子は巧を部屋から出すと、巧はバイクで富沼市から逃げ出そうとするのだった。しかしその途中彼もまた事故にあってしまう。

それから数年後、幸せな家庭を築いた陽子のもとにもまた黒い影が忍び寄るのだった……。

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映画『不安の種』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『不安の種』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

オムニバス作品の映画化

中山昌亮による原作漫画『不安の種』は数ページで一つの物語が完結するショートホラーオムニバス作品だ。日常の中に潜むちょっとした不安をくすぐるような作風で人気である。恐らくこの作品を映像化する際、原作のように5分程度のショートムービーの連作にするという案もあったはずだ。それを今作では何とか1つの大きなストーリーにまとめようとしている。

だがこれには大きなデメリットがつきまとっている。第一に原作のテンポ感を大きく損なってしまうこと。そして第二に、特定の人物の物語にしてしまうことで、匿名性から来る恐怖が失われてしまうことだ。無論これらのデメリットに対する対策は講じられている。原作のエピソードを大筋から外れない程度に何とか組み入れようとする努力の跡は見える。また富沼市という地理的な縛りを設けることで、個人の物語から街の物語へとスケールアップしようともしている。これらの作戦は概ね成功しているだろう。

しかしながら物語の時系列を複雑にしたのはミスであった。物語の流れを観客の意識からそらすための策であろうが、これによって物語が必要以上に難解なものになってしまっている。また物語上の矛盾点も生まれてしまっているのだ。一本の映画にするという心意気は買いだが、残念ながらそれが作品の面白さにつながっていないと言える。


そこはどう見てもおかしな街。日常に怪奇が同化した世界観で、観る人にトラウマを植え付けたのが原作「不安の種」。しかし、今作はこの怪奇同士に関係を持たしている。これが完全に蛇足になっている。更に時系列を複雑にしたことも腹が立つ。おかげで怪奇が渋滞しすぎて全く怖さを感じない。原作ファンとしては短編集の様な仕上がりを観てみたかった。映画という長尺で表現しようとしたこと自体が失敗である。褒めるとすればオチョナンの再現度ぐらいだ。(男性 20代)

映画『不安の種』 まとめ

従来の王道Jホラーの演出を踏襲するのではなく、モキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)の手法を用いた演出は原作の作風にあっている。延々と続く長まわしは観客の精神を不安定にさせることに成功しているだろう。冷え冷えとして乾いた画面の質感もいいし、キャストに華がないのも今回に限ってはアリだろう。それだけに複雑なだけでハッタリな脚本は残念だ。物語が佳境に入り始めると違った意味で不安になってしまう。筋の通った映画にしたかったのだろうが、策士策に溺れると言ったところか。CGによる原作クリーチャー(?)の再現も売りだったようが出来はイマイチだ。人気キャラのオチョナンさんに至っては出番も遅く、原作の不気味さは表現しきれていない。原作ファンにとってはガッカリの出来なのではないだろうか。

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