映画『梟の城』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「梟の城」のネタバレあらすじ結末と感想

梟の城の概要:原作は故司馬遼太郎の同名長編小説。天正伊賀の乱から10年後。伊賀忍者、葛籠重蔵の元へ時の権力者、太閤豊臣秀吉の暗殺依頼が舞い込む。重蔵は依頼を引き受けて遂行を目指すが、彼の前に伊賀の裏切り者、風間五平が立ち塞がるのだった。

梟の城の作品情報

梟の城

製作年:1999年
上映時間:138分
ジャンル:アクション、歴史
監督:篠田正浩
キャスト:中井貴一、鶴田真由、葉月里緒菜、上川隆也 etc

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梟の城の登場人物(キャスト)

葛籠重蔵(中井貴一)
葛籠家の最後の生き残りで跡取り。伊賀一の忍と呼び声が高く唯一、敵う相手がいるとすれば、友であった五平くらい。小萩の妖しさに心惹かれ、一夜を共にする。
風間五平(上川隆也)
元伊賀の忍で現在は奉行所に仕官している。忍の生き方に耐え切れなくなり、裏切って遁走。重蔵の好敵手であり、変わり身の術に長けている。密かに木さるへと好意を寄せている。
小萩(鶴田真由)
さる公卿の家の娘であったが、実はその経歴も刷り込まれた記憶。服部半蔵の手の者により、記憶を改ざんさせられ連絡係として教育された。美しく妖艶で、少々過激な面がある。重蔵に惹かれ一生を添い遂げたいと思っている。
木さる(葉月里緒奈)
伊賀のくノ一。普段は見世物小屋で技を披露し稼いでいる。五平とは兄妹のように育ち、10年前の乱の時も五平によって助けられる。重蔵へ心底惚れており、嫁になりたいと言い寄っているが、相手にされていない。
摩利支天洞玄(永澤俊矢)
甲賀の忍。伏見の奉行所の依頼で伊賀者の暗殺へやって来る。残忍で非情。必要以上に遺体を切り刻むのが特徴。幻術と変わり身の術に長けている。

梟の城のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『梟の城』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

梟の城のあらすじ【起】

古くより伊賀は隠し国と呼ばれている。近隣、四か国の険阻な山並みに隔離したように作られ、政争に敗北した武将、貴族たちが隠れるには絶好の場所であった。後にその末裔が伊賀忍者と知られるようになるのは、戦国時代になってからだ。

彼らは幼い頃から男女問わず忍びの術を教えられ、情報収集や謀略、扇動、暗殺を引き受ける。そして、伊賀忍者は部族同士でも、特定の君主に従属することは絶対にしない。この独立自尊を掲げる伊賀忍者を時の武将、織田信長は心から憎悪し天下統一の妨げになると真剣に恐れていた。

天正9年9月。織田信長は5万の軍勢を投入し、伊賀の里を滅ぼしてしまう。それから10年の歳月が流れ、天下の覇権は信長から豊臣秀吉へと移っていた。
天正19年9月。嫡男、鶴松を失った秀吉は突如、全国の諸侯を聚楽第へ集め朝鮮出兵への命を下す。彼は出兵の拠点を名護屋と定め、築城命令を出すのであった。

人が恐れて足を踏み入れない山奥の小さなお堂に、葛籠重蔵はひっそりと暮らしている。彼の家は伊賀の里でも名家で、重蔵は最後の生き残りにして跡取りであった。そんな彼の元にかつての師匠が姿を現し、さるお方から秀吉の暗殺依頼がきたと言う。始めは渋っていた重蔵だったが、師匠の説得により依頼を受けることにし、密かに生き延びていた伊賀者と接触を図った。

その後、奈良の宿場町にて宿を取った彼は不愛想な女、小萩と出会う。彼女と良い仲になり、一夜を共にした重蔵。翌朝から見知らぬ男達に襲われるようになる。どうやら小萩に依頼され、重蔵を襲わせているらしい。
堺へ到着した重蔵は、秀吉暗殺についての詳細を聞くため、ある大店へ。店の主人は連絡係として自分の養女だと小萩を紹介するのだった。

梟の城のあらすじ【承】

仲間が営む鍛冶屋へやって来た重蔵は、小萩から挑戦状を受け取る。彼女は重蔵の忍の技術を確かめるため、わざわざ店を訪れ手紙を置いて行ったらしい。その時、通りの向こうに10年前の騒乱の折、伊賀を裏切って遁走した風間五平の姿を目にする。重蔵は男を尾行したが、道の途中でくノ一の木さるに声を掛けられ、五平の姿を見失ってしまうのだった。

木さるは五平と兄妹のように育った娘だが、彼女は伊賀を裏切った五平を恨み重蔵の役に立ちたいと言う。加えて彼女は重蔵へ思いを寄せており、妻の座を狙っているのであった。

その日の夜、小萩の挑戦に乗って聚楽第へ忍び込んだ重蔵。だが、現れたのは小萩ではなく五平。彼は現在、変わり身の術によって奉行所へ士官しており、ことごとく伊賀者を追っている。重蔵と伊賀一を争う五平ならば、さもありなん。重蔵はかつての友に伊賀へ戻らないかと誘ったが、彼は断じて戻らないと言う。忍者は人にあらずと言わしめるほど、忍は人道を外れた生き方をする。五平はもうそのような生き方はしたくないと言うのであった。

城に侵入者を易々と入れてしまった咎により、門番2人が処刑される。更に残されていた小刀によって侵入者は伊賀者と推察され、奉行所の家老は甲賀の摩利支天洞玄を呼び寄せ、伊賀者を捕らえさせようと考えるのであった。

その後、重蔵の配下が営む鍛冶屋と見世物小屋が、摩利支天洞玄によって襲撃を受ける。幸い重蔵や木さるは不在であったため、難を逃れたが、気の良い従業員までも惨殺されてしまい、警戒を強める伊賀者たち。

文禄元年3月、秀吉が名護屋へ出発。いよいよ朝鮮出兵が開始される。鉄砲を用いた日本軍に敵はなく、あっという間にソウルを陥落させる。だが、長期に渡る出兵により日本軍への兵糧が足りなくなり、疲弊も相まって進軍の歩みが遅くなる。
そんな時、淀君が懐妊。家康は機を逃したと知り、秀吉暗殺による計画は頓挫してしまう。

梟の城のあらすじ【転】

このことで、小萩の養父は証拠隠滅のため、服部半蔵によって殺害されてしまい、残された小萩は重蔵へ共に逃げて欲しいと頼む。だが、彼は今更、暗殺をやめるわけにいかないと、再び都へ向かうことに。

朝鮮攻めが一進一退の攻防を展開する中、とうとう秀吉待望の御子が誕生。大喜びした秀吉は大花見会を催した他、高野山にて自作の能を披露。その場へ侵入し暗殺しようとした重蔵だったが、突然の春雷と豪雨に見舞われ暗殺に失敗。
逃走途中で五平が現れたため、重蔵は配下を先に行かせ、自分は奴と対決することにした。ところが、逃走を続ける配下の前に摩利支天洞玄とその一派が襲来。木さるも加勢に加わるものの、抵抗も虚しく摩利支天に惨殺されてしまうのだった。

酷い有様の遺体を発見した重蔵は、堂々と摩利支天を訪ね一騎打ちの対決を申し込む。術に優れていた摩利支天であったが、重蔵の前では敵にあらず。勝負はたちまちのうちに重蔵の勝利で終わる。摩利支天は逃走を図ったものの、そこへまたも五平が現れ、重蔵へ毒を塗った小刀を放つ。多勢に無勢と察した重蔵は、毒に侵されながらも命からがら逃走に成功するのだった。

どうにか小萩が住む屋敷へ辿り着いた重蔵は、彼女によって助けられ数日後には動けるまでに快復。だが、小萩の屋敷へ何者かが襲来し、重蔵は彼女を連れて安全な場所へ避難した。そこで、重蔵は再び身支度を整え、小萩の制止も聞かず秀吉暗殺のために伏見へと戻るのだった。

梟の城の結末・ラスト(ネタバレ)

重蔵が戻ると読んで、伏見にて待ち伏せていた五平。奴の姿を町中に見かけ尾行を開始するも、ならず者に足止めを食らってしまう。そこで、五平は仕方なく男達の相手をしたが、そこを市中見廻り役に発見され、役所へ来て欲しいと懇願される。だが、五平はそれどころではなかったため、石川五右衛門と名乗りその場から去るのだった。

その日の夜、伏見城へ侵入した重蔵。容易く秀吉の寝所へと到達する。彼は寝ている秀吉を叩き起こし、豪気にも対話の機会を持つことにした。
重蔵は太閤秀吉が年老いた爺であることに驚いたが、日の本一の権力を掌握する者が年老いた爺であることに笑いが込み上げて仕方ない。こんな者のために大勢の配下が命を落とした。彼は秀吉と会話した後、暗殺をやめて一発殴って逃走した。

逃走中、同じような座敷が並ぶ場所へ踏み込んでしまい、迷っている間に見つかってしまう。そのせいで、鈴を鳴らされてしまい追われる羽目に。どうにか裏門へ到達したものの、そこへ五平に襲われ、あわや殺されそうになる。

重蔵は小萩との将来を思い浮かべ、ここで死ぬわけにいかないと五平と激しい攻防を繰り広げる。2人で堀へ落下しながらも水中で争い合ったが、重蔵は水中に身を潜めることで無事に逃げ切り、五平は逃げ遅れて兵に捕縛されてしまうのだった。

牢に繋がれた五平は奉行所へ助けを求めたが、奉行所では知らぬ存ぜぬを貫き通すばかり。
更に市中見廻り役のせいで石川五右衛門だと認められ、釜茹での刑へ処されることになる。処刑場にて五平が釜茹でにされる頃、小萩への追手に襲われてしまう重蔵。彼は彼女を守り切る決意を固め、連れ立って逃走を開始。しばらく後、2人は山奥の小さな家へ辿り着き、慎ましくも穏やかな暮らしを送っているのだった。

石川五右衛門が処刑されてから4年後の慶長3年8月。豊臣秀吉は伏見城で63歳の生涯を終える。これにて重蔵と小萩の監視もようやく終わりを告げるのであった。

梟の城の感想・評価・レビュー

故司馬遼太郎の長編小説を映画化しただけあって、歴史的な面ではかなり充実した作品。内容が非常に濃く、よく見ていないと置いてきぼりにされる。秀吉暗殺の依頼を出したのが家康で、小萩を連絡係として調教したのが服部半蔵だという設定。

妖しくも激情的な小萩と堅物な重蔵は、案外お似合いなのだろうと思う。可哀想なのは、くノ一の木さると五平である。2人は重蔵と関わったせいで、非業の死を遂げてしまう。複雑な心情を描きつつ、アクションも充実。更に伏見城の豪華絢爛な内部もかなり忠実に描かれており、見どころは満載。(MIHOシネマ編集部)

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