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映画『フラガール』あらすじとネタバレ感想

映画『フラガール』の概要:2006年公開の日本映画。福島県いわき市にある常盤ハワイアンセンター(スパ・リゾートハワイアンズ)の誕生からの軌跡を描いた作品。フラダンスショーのシーンが話題になった作品である。

映画『フラガール』 作品情報

フラガール

  • 製作年:2006年
  • 上映時間:120分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:李相日
  • キャスト:松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代 etc

映画『フラガール』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『フラガール』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『フラガール』のあらすじを紹介します。

物語の舞台は福島県いわき市である。
昭和40年代は石炭から石油へエネルギー源が移り変わる時代であり、炭鉱町として栄えていたこの場所も陰りを見せ閉山しはじめていた。
そのことにより住民たちの職も気持ちも不安定になり、人々は心配な気持ちを隠せない。

そんな時、ハワイアンダンサー募集のチラシをみた親友に誘われた紀美子(蒼井優)。
今後を危惧した炭鉱会社が「常盤ハワイアンセンター」なるリゾート施設の建設にふみきり、そこで行われるハワイアンダンスのショーダンサーを公募していたのだ。
周りの大人たちは建設自体にも、女子たちがダンサーに応募するのにも強い反対を示した。

しかし紀美子たちは説明家に参加し、魅力に惹かれていく。
フランダンスのコーチとしてやってきたのは平山まどか(松雪泰子)。
彼女は本場ハワイでダンスを習得し、松竹歌劇団に所属していたという華やかな過去があった。

最初は素人で全く体の硬い人間を相手にやる気を見せなかったまどかだったが、少女たちの努力や熱い思いをひしひしと感じ特訓にも熱が入るように。

まどかの熱心な指導と、ひたむきな熱意により彼女たちのダンスは驚く程上達。
反対している大人たちも次第に許していく人も増えてきた。
しかし炭鉱町での落盤事故をきっかけに振り出しにもどる。
いっては来てを繰り返すやり取りの中、いよいよハワイアンセンターの開演を迎えることになる。
彼女たちは自分たちを信じ演じきるのであった。

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映画『フラガール』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『フラガール』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

松雪泰子さすがの存在感

一言で言ったら美しすぎる。
元々美しい女優であることは知っていた。
もちろん演技力もあり、今では日本の俳優界を代表するような存在である。
しかし本作品での彼女はいつもより輝いていてため息がでるほど。
しかもドラマに合わせて徐々に美しくなっていくのだ。
そんな演技が可能なのだろうか?
同じ女性としては憧れてしまう素敵な人。
フラダンスを踊っている姿なぞ、同じ人間とは思えないほどキラキラしていた。

いわき市の苦労が垣間見える

まさか常磐ハワイアンセンターに、こんな過去があろうとは思っても見なかった。
時代というものは残酷であり、人々の生活さえ変えてしまう。
炭鉱町としての生活は想像もできないが、どれだけの人々が涙を流し汗を流し努力してきたのかを考えると、映画とはいえシリアスな気持ちになってしまう。
ただの娯楽作品としてだけの楽しみにしなかった構成力は質がとても良いと感じられる。

蒼井優ちゃん頑張った!

この映画の見所はなんといっても蒼井優のタヒチアンダンスのソロ舞台である。
どれだけ練習したのだろう。
あの完璧なダンスは一体どうしたのか。
ラストのラストでかなり盛り上がらせてくれた名シーンであった。

しずちゃんの可愛さ

南海キャンディーズのしずちゃん。
大きくてどんくさいイメージがあるが、本作品でもイメージ通りのキャラを演じてくらている。
最初こそ疑問が浮かぶ容姿でスタイルだが見ているうちにしずちゃんマジックにはまってしまうから不思議だ。
かわいく見えてしまうのだ。
本当にこのような人がいたかはさておき、魅力的なキャラができたと思う。
少なくとも映画に効果的な役割があった。


窮地から成功へと続くサクセスストーリーなので、まず単純に面白い。さらに実際の話を基にしているとくれば描かれている人物達への思い入れも重なり、今もそこにあるハワイアンズという施設の見方すら変わる。炭鉱の繁栄と衰退という歴史も、そこには人がいたことを再認識するとまたその受け止め方は変わるだろう。映画はそういった諸々を含みつつも松雪泰子や蒼井優といった女優達の輝きで必要以上に重くなることなく、感情移入しやすい娯楽作品になっている。(男性 40代)

映画『フラガール』 まとめ

個人的に問答無用に感動した作品。
物語の中盤からは泣きっぱなしであった。
女性同士の話だからもっとドロドロしがちだろうが、そこは体育会系のノリでクリアしていて爽やかな感じさえする。
常盤はハワイアンセンターの魅力は今でもフラダンスショーである。
その魅力を女優陣がプロ根性で見せたダンスでめいっぱい引き出している。
この松雪泰子と蒼井優のダンスは素人目から見ても絶品であり、感動する。

ラストシーンは特に自分の知り合いが頑張ってきたダンスで成功したかのようなくらい喜べてしまう。
雰囲気といい、キャスティングといい、ストーリーといいい何をとっても抜群の映画である。

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