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映画『彼とわたしの漂流日記』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『彼とわたしの漂流日記』の概要:失恋し、リストラされ、借金に追われ自殺を目論むが、無人島に漂着してしまった男性と3年間部屋に引きこもり社会を遮断してきた女性との交流を描く一作。『ヨコヅナ・マドンナ』を手掛けたイ・ヘジュン監督が描く一風変わったラブストーリー。

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映画『彼とわたしの漂流日記』の作品情報

彼とわたしの漂流日記

製作年:2009年
上映時間:116分
ジャンル:ラブストーリー
監督:イ・ヘジュン
キャスト:チョン・ジェヨン、チョン・リョウォン、ヤン・ミギョン etc

映画『彼とわたしの漂流日記』の登場人物(キャスト)

キム(チョン・ジェヨン)
自殺するために、漢江へ身を投じたが無人島に漂着してしまった男性。自力で脱出することができず、生きるために知恵を絞って新たな生活を始める。
“わたし”(チョン・リョウォン)
無人島を見渡せるマンションで、3年間引きこもり生活をしていた女性。たまたま見つけたソングンの姿に興味を持ち、観察と交流を始める。

映画『彼とわたしの漂流日記』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『彼とわたしの漂流日記』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『彼とわたしの漂流日記』のあらすじ【起】

積もり積もった融資額は7,500万ウォン。生活苦を理由に自殺を考えたソングンは漢江へ身を投げた。目覚めたソングンは周りを見渡すと、見知らぬ水辺にいた。死ぬこともできない自分の間抜けさに呆れ、目に入った63階立てのビルを目指し再び死ぬために歩き出すのである。しかしそこは右も左もわからない島。歩いても歩いても抜け出すことができない。遠くを走る観光船に手を振っても、助けを求めているとは伝わらず、砂に文字を書いても誰も見つけてはくれない。ダメ元で携帯の電源を入れてみると、運よく繋がった。そこで119番へ救助を求めるも、悪戯だと思われてしまい「自分で脱出してください」と見切られてしまう。元”わたし”へ電話しても「もう電話しない約束だ」と切られてしまう。さらにタイミング悪くセールスの電話がかかる。充電残量は残り僅か、なんとか119番に繋いでほしいと懇願するも運はソングンを見放したのか、充電が切れてしまった。

意を決して泳いで島から脱出を企むも、カナヅチのソングンは溺れ過去の苦い記憶が走馬灯のように駆け巡るだけであった。脱出への希望が薄れ、拾った布をロープ代わりに首つりをしようとするソングン。防災訓練のアナウンスが聞こえ、誰かくるのではないかと期待を抱き始め心がなかなか決まらずにいた。突然の便意に襲われ入った草陰でサルビアの花を見つけ、密を吸ってみると急に生きている実感が湧きだし、泣き崩れてしまう。ソングンは死ぬために飛び込んだことを機に、生きる決意を固めるのであった。

わずかながらあったサバイバル知識を生かし、何とか生きながらえるソングン。漂着したアヒルのボートで寝床を作り、砂に書いた「HELP」の文字は「HELLO」へと切り替え前を向き始めた。

火を起こし、何としても食べたい一心で鳥を狙うソングン。鳥の糞が頭についてしまい水辺で頭を洗っていると、死んだ魚を見つけたり、鳥を仕留め食にありついていた。ソングンはこれまで当たり前に食べていた魚や鶏肉にありがたみを感じ、満たされていた。ただ一つの敵は「退屈」である。

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映画『彼とわたしの漂流日記』のあらすじ【承】

一方で、ネットの世界に篭り3年間生きている女性がいる。部屋の中から一切出ず、家族との会話はメール。しかし、”わたし”にもルールがある。食事や運動、家族と遭遇しないための習慣だ。そして大切にしている趣味の「月の撮影」時間。こうして”わたし”なりに毎日を大切に生きている。

カーテンも開けず毎日を過ごす”わたし”が年に2度だけ外を感じる時間がある。それは空襲訓練で町が無人になる20分間。待望の時を迎え、望遠レンズを用いて町を除く”わたし”。すると砂に書かれた「HELP」の文字を見つける。何事か把握できない”わたし”が周囲を見渡すと視界に入ったのは突然全裸になったソングンであった。「地球外生物の変態」を見つけてしまった”わたし”は、翌日からもソングンを観察するようになったのである。

島の生活にも慣れてきたソングン。助けを求めるはずの観光船を見つけても、身を隠すようになっていた。そんなとき見つけた「ジャージャー麵」の袋。島に来る前の生活であればいつでも食べられたジャージャー麵。しかし島には麵の代わりになるものがなく、ジャージャー麵を食べたいという欲求と闘う日々が数日続いた。

マイホームに糞を落としていく鳥たちに腹を立てていたソングン。しかし、鳥の糞には木の実が入っていることに気づく。この木の実を使えば麵の元となる小麦が手に入るのではないか、と畑を作ることを思いつく。自分の糞を肥料にし、漂流前に着ていたスーツでかかしを作ったソングン。ジャージャー麵を食べることに「希望」を見出したのである。

映画『彼とわたしの漂流日記』のあらすじ【転】

一方で、部屋から2か月間ソングンの観察をしていた”わたし”。地球外生命体の変態に興味が止まらず、ソングンへ手紙を出す決心をしたのである。深夜、家族の目を盗んで外に出た“わたし”。ソングンが生活する島の上にかかる橋から、ワインの瓶に入れた手紙を投げ落としたのである。数日後、意を決した“わたし”の作戦は成功を収めていた。木に引っかかった手紙入りの瓶をソングンが発見したのである。手紙には「HELLO」とだけ書いてあった。誰かに見守られていたと勘づくソングン。砂に「WHO ARE YOU」と書き出し、返事をしたのである。

返事をもらえた“わたし”はこれまでにない喜びを得ていた。再び家を抜け出し「FINE THANK YOU,AND YOU」と書いた手紙を出しに向かうのである。受け取ったソングンも砂に「FINE THANK YOU」と書き出し返事をする。こうして二人は言葉を交わし合った。

いつも通り畑仕事をしながら、かかしに話しかけていたソングン。かかしの後ろにトウモロコシがなっているのを見つけ、ソングンは涙を流して喜ぶのであった。

地球外生命体のために何かしたいと考えた“わたし”は、ジャージャー麵を出前することにした。それも3種類のジャージャー麵とおまけで餃子をつけて。出前の青年とソングンのやり取りを望遠レンズ越しに見守っていた“わたし”。なんとソングンは用意したジャージャー麵を出前の青年に返したのである。どうしても理由が知りたい“わたし”はジャージャー麵を戻しに来た青年に勇気をもって声をかけた。青年はソングンからの伝言で「ジャージャー麵は僕の希望だ」と理由を教えてくれたのである。“わたし”は青年から受け取ったジャージャー麵を食べつくし、地球外生命体の言う「希望」の味を思う存分嗜んだ。翌日、“わたし”は母親と顔を合わせ一つのお願いをする。「トウモロコシを育てたいから必要なものを揃えて欲しい」と。

映画『彼とわたしの漂流日記』の結末・ラスト(ネタバレ)

それからもソングンと“わたし”の文通は続いた。そしてソングンはついに麵づくりに取り掛かる。愛情込めて育ててきた作物を挽き、打ち、自家製麵を作り上げたのである。ようやくありついた、ジャージャー麵。その美味しさに涙が止まないソングン。その様子を見守った“わたし”は「おめでとう」とつぶやくのであった。

目標を達成したソングン。“わたし”から届く空き瓶を飾り、想いを寄せ始めていた。その頃、“わたし”は部屋でトウモロコシを育てながら、これまでネットの中で演じてきた偽りの自分を振り返っていた。自分に嫌気がさし、手紙を出せずにいた“わたし”。突然、手紙が来なくなり心配するソングン。そんなとき、ソングンの身に嵐が襲い掛かる。自然の力は恐ろしく大事なマイホームも畑も全て吹き飛ばされてしまった。

“わたし”は目覚めてすぐに地球外生命体を確認。作り上げた居場所を失ったソングンは途方にくれていた。さらに、嵐の後片付けをするため、漢江の清掃員が島に訪れソングンを見つけてしまう。本来住むべきではない無人島に居たため、ソングンは確保されてしまう。一部始終を見守った“わたし”は、居ても立っても居られなくなり数年ぶりにヘルメットをかぶらず、白昼の外へ飛び出した。望遠レンズを使わず、自分の目で地球外生命体を見つけるのはなかなか難しい。しかし、偶然にもその姿を見つけた時、ソングンはバスに乗ってしまった。彼は改めて自殺するために63階立てのビルを目指したのである。諦めかけたその時、空襲訓練のサイレンがなった。バスは止まり、“わたし”は走り出した。バスに追いついた“わたし”。地球外生命体ことソングンの元へ向かい「“わたし”の名前はキム・ジョンヨンです。あなたは?」と砂に書かれた問いにようやく答え、実際に言葉を交わしたのである。二人は面と向かって笑い合い、手を取るのであった。その頃、ソングンのマイホームであったアヒルボートは大海原でゆらゆらと浮いていた。

映画『彼とわたしの漂流日記』の感想・評価・レビュー

韓国映画のコミカルさが十二分に染み出したいいとこ取りの一作であった。生きる希望を失い、身を投じた男が島に行きつき「希望」を手に入れる。実際に島に漂流した男を、ネット社会に漂流する女が見つけ出し、「生きがい」とする。ある意味、遠距離な関係性がとても滑稽だが、見るものに元気をくれる。そして生きる楽しみも与えてくれる。もっと陽の目を浴びて欲しい良作である。(MIHOシネマ編集部)


部屋に引きこもり孤独に生きてきた女と、自殺するつもりが「無人島」に流れ着いてしまい、孤独に生きることになってしまった男の「希望」と「交流」を描いた今作は、不思議な世界感と温かい雰囲気が相まってとても素敵な作品になっていました。
無人島で暮らす男が見つけた希望は「ジャージャー麺」。なんとも韓国らしいですが、この「ジャージャー麺」と言う希望があったおかげで男は生きていけたし、女も生きる意味を見出すことが出来たのが最高の展開でした。
クスッと笑えるシーンもあり、全体的にテンポが良いのでとても見やすかったです。(女性 30代)


隠れた名作でした。無人島に流れついた自殺志願者の男と、彼をマンションの上から見つけた引きこもりの女性。現代に染まった女性と、時代に逆行するようにたくましく生きざるを得ない男の不思議な出会い。設定こそ飛んでいてコメディ調でクスっと笑え、リアリティを忘れず丁寧に描いていることが凄いです。社会に馴染めない男女にもどかしさを感じるも、共感する部分は多かったです。とにかく後半引き込まれました。”生きる”とはどういうことか考えさせられます。(男性 20代)

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