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映画『生きてるだけで、愛。』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『生きてるだけで、愛。』の概要:躁鬱を繰り返し引きこもりの寧子と、傷つくことを恐れ他人と深く関わろうとしない津奈木。2人は何故一緒に暮らすのか?心の叫びを聞いて欲しいのに、わかり合うことなんて滅多にない。主演の趣里と菅田将暉の迫真の演技も素晴らしく、非常にエモーショナルな映画である。

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映画『生きてるだけで、愛。』の作品情報

生きてるだけで、愛。

製作年:2018年
上映時間:109分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:関根光才
キャスト:趣里、菅田将暉、田中哲司、西田尚美 etc

映画『生きてるだけで、愛。』の登場人物(キャスト)

寧子(趣里)
躁鬱と過眠症を繰り返し、感情を上手くコントロールできない女性。無職で家事もろくにできない危うさには、自分が一番失望していた。望む形ではなかったが、カフェで働くことになる。しかし、そこでも上手くいかない。生きていること、自分が自分であることに疲れきっている。
津奈木(菅田将暉)
週刊誌のライターとして働く一見普通の青年。寧子の恋人として同居している。他人と深く関わることを避け、何事にも無関心を貫く。優しい心の持ち主であるが不器用で、寧子からの暴言や上司からの受け入れがたい命令にも淡々と従う。
安堂(仲里依紗)
津奈木の昔の交際相手。津奈木との復縁を望み、寧子と別れさせるために寧子につきまとう。かなり強気な性格で、男性のことになると周りが見えなくなってしまう。
村田夫婦(田中哲司 / 西田尚美)
寧子がバイトを始めるカフェの店長夫婦。寧子の社会復帰を応援し、失敗ばかりの寧子を温かく受け入れる。しかしその優しさや、悪気のない発言が寧子を追い詰める。

映画『生きてるだけで、愛。』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『生きてるだけで、愛。』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『生きてるだけで、愛。』のあらすじ【起】

友人の開いた飲み会で出会った寧子と津奈木。寧子が泥酔してしまい津奈木が送ることになる。そこでの寧子は初対面の津奈木に対して、荒れた口調で自動販売機に頭を打ち付け、突然全速力で走り出す。普通では考えられないような奇行だが、そこから交際が始まり、寧子が津奈木の家に転がり込む形で一緒に暮らすようになる。

しかし、寧子の状態はかなり深刻であった。鬱からくる過眠症で引きこもり、一日の殆どを布団の中で過ごす。バイトを始めようと何度かチャレンジするものの、そこにすらたどり着けない。感情の起伏が激しく、日常から津奈木に突っかかる。

津奈木は寧子の感情を逆撫でしないように、どんなに理不尽なことでも文句一つ言わずに従う。この津奈木の態度は職場でも同じであった。芸能人のスキャンダルを追う仕事は本来の希望とは違うが、上司から嫌なことを押し付けられても淡々とこなす。傷つくことを恐れ、面倒なことを避けるために、他人と深く関わろうとせず自分の内面を押し殺していた。

寧子も津奈木も、人生に疲れ切っていた。

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映画『生きてるだけで、愛。』のあらすじ【承】

ある日突然、津奈木の元カノの安堂が寧子を訪ねてくる。津奈木との復縁を望む安堂は、スーパーで買い物をする寧子をつけていたのだ。安堂は寧子に、津奈木と別れるよう一方的に詰め寄る。寧子を津奈木の家から追い出すためには、寧子に働いてもらわなければいけないと考えた安堂は、知り合いが営むカフェで寧子を雇ってもらえるように手筈を整える。思いがけない形で仕事が決まった寧子は、案外乗り気で感情が高ぶる。

そのころ津奈木は、他人のスキャンダルばかりを記事にするような仕事に嫌気がさし、爆発寸前であった。それに追い打ちをかけるように、寧子はいつもの調子で自分のことばかりを語り、津奈木の様子を気遣う素振りを見せない。そんな状況に津奈木は一層内面を閉ざし、寧子と距離を置くようになる。津奈木の心が離れていくことを感じ取った寧子は、新しい環境でのストレスも重なり鬱が深くなっていく。

映画『生きてるだけで、愛。』のあらすじ【転】

寧子のバイト先の店長の村田夫婦は、寧子の社会復帰を助けようと明るく振る舞う。寝坊を繰り返し、店でも失敗ばかりの寧子を励まし、温かく受け入れる。初めはなんとかやって行けそうだと感じる寧子だが、やはりどこかで噛み合わない。村田夫婦の優しさや安堂からの嫌がらせが次第に寧子を追い込み、バイト中に店のトイレに籠るようになる。

一緒に食事をして家族のように過ごせば鬱なんて良くなる、と考える村田夫婦は寧子や他のスタッフと食事の機会を設ける。寧子はその気持ち応えたいが、感情のコントロールが上手くいかない。冷静に振る舞おうとしても、皆に見抜かれているような気持ちに耐えきれず、再びトイレに逃げ込む。

丁度同じタイミングで、津奈木は上司に詰められたことがきっかけで、今までのうっ憤が爆発する。大事なデータの入ったパソコンをオフィスの窓ガラスにぶつけて投げ捨てるという、今までの津奈木では考えられない行動に出て会社をクビなる。

映画『生きてるだけで、愛。』の結末・ラスト(ネタバレ)

トイレに籠ったままの寧子を心配して外から声をかける村田夫婦だが、それがさらに寧子をパニックにさせる。この場から逃げ出したい寧子は、トイレを破壊し店を飛び出す。完全に躁状態になった寧子は、服を1枚1枚脱ぎ捨てながら町を全速力で駆け抜ける。寧子の異変を感じていた津奈木は、走り去る寧子を見つけ追いかける。2人が行き着いた先はアパートの屋上。寧子は一糸まとわぬ姿で立っていた。

なんとなく終わりを予感していた寧子は、今の気持ちを津奈木にぶつける。いくら感情を投げかけても返してこない津奈木にイラついていたこと、大事にしたいものすら壊してしまう自分に戸惑っていること、自分と同じくらい自分に疲れて欲しいこと、そして何故津奈木がこれまで一緒にいてくれたか疑問だということを。それを受け、初めて津奈木の口から寧子に対する想いが語られる。

「わかり合えるなんて、ほんの一瞬。でも、そのほんの一瞬で生きている。」

映画『生きてるだけで、愛。』の感想・評価・レビュー

現代社会に生きづらさや不満を抱えているリアルな若者の姿に、観ているこちら側も振り回され、気づけば様々な視点から一緒に疲れたり、イラついたり、感傷的な気持ちを暫く引きずっていた。普通とは何なのか、その捉え方や表現の仕方は人それぞれだなと改めて考えさせられた。心の深い部分で一瞬分かり合う、その瞬間のために生きるなんて苦しすぎるが、それにすがって生きる破滅的な在り方に落ちていく快感を知ってみたい気もした。(MIHOシネマ編集部)


精神的に不安定なヒロインを演じる趣里さんの演技が、とてもリアルで引き込まれました。その恋人役の菅田将暉さんは、普段の華やかな明るい雰囲気とは違って暗く頼りない役で、演技の幅広さに驚かされました。

ふたりの別れ話のシーンで、ヒロインが言う「私と別れられていいなあ」というセリフが印象的で、ずっと心に残っています。自分以外のすべての人は自分と距離を置くことができるけど、自分だけは一生自分から離れられない、ということに改めて気づかされました。(女性 20代)


自分が嫌になることってありますよね。仕事が上手くいかない時、人間関係を拗らせてしまった時、恋人や家族に八つ当たりしてしまう時。そんな自分が嫌になることがずっとだったら生きていくのが本当に苦しいと感じました。
やろうと思ってるのに出来なくて、そんな自分が嫌で、出来ていないとわかっているのに周りからは悪気のない励ましをされ、それが更にストレスになり、恋人に当たり散らしてしまう。そしてまたそれが嫌になり…という悪循環が続くこの作品。苦しくて涙が出そうになりますが、ラストの菅田将暉の言葉にものすごく感動し、救われた気持ちになりました。(女性 30代)


だらしない性格だが、そんな自分を肯定することもできない。周囲の気遣いもむなしく、人の期待に応えられず、余計苦しくなっていく。そんな悪循環を繰り返し、生きる気力を失っている寧子の姿に共感しっぱなしだった。
ぼーっとしていて陰のある趣里の演技、特に表情から、寧子の感じている生きづらさがリアルに伝わってきて胸に刺さるようだった。ラストはスッキリした気持ちになると同時に、結局このまま日々は続いていくことを痛感させるものでもある。(女性 20代)


感情のコントロールができない役を演じた趣里さん、他人と深く関わることが難しい役を演じた菅田さん、どちらも難しい役柄を納得感のある演技で表現されていて、惹き込まれました。
別れ話のシーンでの趣里さんの「私と別れられていいなあ」というセリフが強く心に残りました。どんなに深く関わった相手でもいつか別れられる、自分だけが自分と別れられない、だけど自分が好きになれない、それで辛くなってしまう、主人公の気持ちがよく分かりました。
ラストは前を向いていたのを見て、自分も自分を受け入れて前向きに生きていけたらいいなと思いました。(女性 20代)


生きてるだけで、疲れる。そんな時期ってあるよなあと、昔の自分を重ね合わせてしまった。躁鬱を繰り返す寧子の言動はぶっ飛んでいるけれど、本当はすごくまともで人一倍傷つきやすい。狂っているのではなく、自分に嘘がつけないのだと思う。

かなりエキセントリックなキャラクターだが、不思議と不快ではなかった。自分の感受性に翻弄され、もがきながらも生きていこうとする姿には強い生命力のようなものが感じられて、すがすがしい気持ちになった。
生きてるだけで、愛。このタイトルがとてもしっくりくる映画だった。(女性 40代)

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