映画『ムーン・パニック』の概要:2008年製作、ドイツ・カナダ合作のドラマ映画。前編・後編に分かれている長編のSF作品であり、月に衝突した天体の影響で地球が滅亡の危機に陥ってしまうという物語である。
映画『ムーン・パニック』 作品情報
- 製作年:2008年
- ジャンル:SF
- 監督:マイク・ロール
- キャスト:デヴィッド・ジェームズ・エリオット、ベンヤミン・サドラー、ナターシャ・ヘンストリッジ、フロレンティーネ・ラーメ etc
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映画『ムーン・パニック』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ムーン・パニック』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ムーン・パニック』のあらすじを紹介します。
1万年に1度の大流星群がやってくる。
人々はそれを一目見ようと、浮足立って夜空を見上げた。
アメリカのアレックス家族、ドイツのローランドカップルも例外では無かった。
しかし悲劇はその時起こってしまう。
月に直径約19キロの大きめの天体が衝突したのである。
その天体は褐色矮星といい、月の何倍もの質量を持つ重大な惑星だった。
その影響は大きく、ぶつかった欠片などが地球上の至る所に散り津波や災害を引き起こしてしまう。
災害対策本部のリーダーに任命されたマディー博士はアレックス博士とローランド博士を呼び出し、今後の地球について相談をする。
そんな時、その褐色矮星の質量は地球の2倍あることが判明した。
しかもその一部が月にめり込んでいるという。
このめり込んだ褐色矮星のせいで月は軌道が変化、地球の周りで通常とは違う回転を始めてしまう。
月が地球に近づいてしまったことで、電磁波に異常な乱れが生じ各地で放電。
人間や列車が地上から浮いてしまうなどという現象が起き始めてしまう。
このまま行くと、あと39日で地球に衝突してしまうということが予想される。
それは地球滅亡の危機と言って間違いない。
アレックス博士は自分が以前NASAでしていた研究を応用したいと提案する。
それは全無重力状態。
つまり月に人間がロケットで行き、月にその機械をミサイルで入れ褐色矮星をはじき出すというものだった。
しかし専門家がいないと出来ないこと。
飛行士3人とアレックスも月に向かうことになった。
地球存続をかけたミッションに犠牲を出しながらも無事に遂行。
月は2つに割れてしまったが、元の軌道に戻るのであった。
映画『ムーン・パニック』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ムーン・パニック』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
何にも考えないでの観賞がオススメ
この映画は、物理学や天文学の知識が皆無な人にはオススメである。
余分な知識が映画の面白さを半減、いや半減どころか面白さを無くしてしまうだろう。
そのくらい正確な論理からはほど遠く、専門家から言わせると笑ってしまうようなご都合主義が多い。
例えば月と地球の関係や無重力状態、さらには電磁波で金属でもない人間や動物が浮いてしまうなどだ。
しかし正確な化学的根拠に基づいた映画が観たいわけでもないから、そんなことは実はどうだって良い。
物語の展開さえ面白ければ帳消しになるのだ。
本作品は前編と後編に分けたドラマである。
長さだけで見ると正直長い。
俳優も昔ドラマやB級映画に出ていたような古めかしい人たちばかりだ。
しかし、中々進みが面白く飽きずに見ることが出来る。
基本的に惑星パニックには、外れがあまりない。
惑星がぶつかって地球大惨事、そこに主役家族のあれこれが盛り込まれあっという間に終わってしまうからだ。
最初ははまらなくても次第に感情移入もしてしまう。
本作品も例外ではなく、地球が大変なことになっている過程を楽しむ分には問題無い。
俳優の上手さ
本作品に出てくる俳優ははっきりいって全員地味だ。
しかし演技に関しては上手いと言う一言に尽きる。
もしブラッド・ピットなどの大物俳優がSFパニックをやったらどうなるか。
あまりにもリアリズムか無いだろう。
シリアスなドラマや恋愛もそうではあるが、パニック系はさらにリアリズムが必要。
興業成績としては難しいのだろうが、観る側からしたら無名なら無名な程ドキュメンタリー感に近づくような気がする。
本作品はそういう意味においてもリアルな恐怖を描けている。
映画『ムーン・パニック』 まとめ
最近日本でも、海外の未公開映画やドラマムービーと呼ばれるオリジナルのTV映画を放映することも珍しくなくなってきた。
人気シリーズになっている映画も3からはTVムービーになるなど、海外ならではの方法でお茶の間を楽しませているのだ。
日本も2時間ドラマ枠というのはもちろんあって、それも楽しめる。
しかし人気作品をそろそろTVムービーのしようなどという発想はあいにく持ち合わせていないのだろう。
本作品は完全なるTVムービー、それも合作作品である。
誰もが見ると興味を魅かれるSFものは鉄板であり、見やすい。
特に本作品は月と地球というわかりやすい構造で、知識が無くても入りやすい敷居の低さがポイントだ。
長い時間なのに飽きさせない作りはすごい。
NHKで放映されたということもあり、教育にも良さそうである。
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