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映画『居眠り磐音』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『居眠り磐音』の概要:作家、佐伯泰英の人気同名時代小説シリーズを初の映画化。優しく穏やかだが、実は剣の達人で居眠り磐音と異名を取る主人公が、2人の幼馴染を失い婚約者とも会えない辛さを抱えながら、江戸の新貨幣についての問題へと巻き込まれていく。

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映画『居眠り磐音』の作品情報

居眠り磐音

製作年:2019年
上映時間:121分
ジャンル:時代劇
監督:本木克英
キャスト:松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑 etc

映画『居眠り磐音』の登場人物(キャスト)

坂崎磐音(松坂桃李)
九州、豊後関前藩中老の坂崎正睦の息子。坂崎家の後継ぎで幼馴染の琴平と慎之輔の3人で旧態依然の藩の政を一心することを期待されていた。剣の達人でもあるが、人を傷つけることを嫌い猫が居眠りをしているような構えを取ることから居眠り磐音と異名を取る。
おこん(木村文乃)
磐音が住む江戸町家の大家の娘。両替屋「今津屋」の奥女中として働いている。気が強く口も強い。父親とよく口喧嘩をしている江戸っ子。磐音にほのかな恋心を抱いている。
小林奈緒(芳根京子)
磐音の許婚。琴平の妹で幼い頃から磐音を慕っている。非常に芯が強く気高い心を持っている。兄の不始末で御家取り潰しとなった後、花魁となり磐音の行方を追う。
小林琴平(榎本佑)
奈緒の兄で磐音の幼馴染。病を抱える父や家族のため、城に勤め一家の大黒柱として働いている。少々、喧嘩っ早いが、情が深く押しが強い。
河出慎之輔(杉野遙亮)
磐音の幼馴染。河出家の当主であり、非常に実直で真面目。堅苦しいほど真っすぐな気性。琴平の妹を嫁に迎えた矢先、江戸へ勤めに出ることになる。
坂崎正睦(石丸譲二郎)
磐音の父。九州、豊後関前藩の中老。関前藩の旧態依然とした政を息子とその幼馴染に改変して欲しいと期待を寄せている。
田沼意次(西村まさ彦)
江戸幕府老中。全国で使える新たな貨幣、南鐐を発布。両替屋の「今津屋」の支援を受け、政策を推し進めている。

映画『居眠り磐音』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『居眠り磐音』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『居眠り磐音』のあらすじ【起】

明和9年、江戸。九州、豊後関前藩藩士である河出慎之輔、小林琴平、坂崎磐音の3人は同じ道場に通う幼馴染。中でも磐音の剣の腕は相当なものだったが、師範からは眠っているのか起きているのか分からない居眠り剣法だと言われていた。3人は江戸での3年間の勤めを終え、国本へ戻り大切なお役目に就く予定だった。

磐音は琴平の妹、奈緒と婚約中で祝言を翌日に控えている。実家へと戻った彼は関前藩の中老を勤める父、正睦より翌月から城での会計係である勘定方として役目が決まっていることを知らされる。慎之輔はすでに河出家の当主であり、琴平も早くから城勤めに入っている。そこへ、ようやく磐音も加わり、旧態依然とした藩の政を新たにしていくのだ。正睦は息子と2人の幼馴染へと大いに期待を寄せていた。

一方、慎之輔は帰宅中、酒に酔った叔父と遭遇し、新妻が不倫していると聞かされる。その証拠に祝言の際、送ったかんざしが捨ててあったと渡されては、到底嘘とは思えず。彼は帰宅早々、妻を切り殺してしまう。慎之輔の新妻は琴平の妹でもある。深夜に河出家の家人から知らせを聞いた琴平は、急いで河出家へ向かい叔父を手打ちに。ところが、家人から叔父の話は全くの嘘だと聞かされた慎之輔はショックを受けいざこざの末、琴平に殺されてしまうのであった。

この事件は城内でも大きな問題となり、河出家の叔父と当主を殺害した琴平は罪人と認められその上、深い親交のあった坂崎家までもが、咎を受ける羽目になってしまった。ところが、琴平は妹の不倫相手と噂されていた山尻家へ乱入し、息子を殺害するという事件が続けて発生。事の発端は、奈緒に一目惚れした山尻家の息子がしつこく言い寄って来たために慎之輔の妻が間を取り持ったらしいが、そこへ河出の叔父が入り、悪い噂が立ったのである。磐音は山尻家へ籠城する琴平の元へ向かい、妹から聞いた真実を明かした。すると、琴平は最後に磐音と本気の勝負がしたいと言う。どの道、琴平は咎人として深い罪を犯し、打ち首が決まっている。激しい戦いを展開した2人だったが、隙を突いた磐音の一太刀により、琴平は磐音のことを居眠り磐音と呼んで事切れるのだった。

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映画『居眠り磐音』のあらすじ【承】

しばらく後、磐音は関前藩を密かに出奔し江戸の鰻屋にて鰻を捌く職に就いていた。だが、給料はとても安く彼が住む町家の大家はこのままでは家賃が払えないだろうと考え、両替屋「今津屋」での用心棒の仕事を紹介しようとした。ところが、すでに用心棒は決まったと言われる。しかし、そこへ賊が乱入。賊は偽金で小判を得ようとしており、新たに雇われた用心棒は対抗できずに負けてしまう。そこで、磐音が賊へと立ち向かい、たちまちのうちに賊を追い払った。

すると、「今津屋」の主人は磐音に抱えている問題を明かす。この頃、江戸幕府老中である田沼意次が国中、どこでも使えるよう新たな貨幣を発布。それが南鐐という貨幣で、8枚で小判1枚分の値打ちがあるというものだった。南鐐は江戸では金で作られ、上方では銀で作られている。主人は田沼の考えに賛成のようだが、他の両替屋では金の相場が崩れるとして反対する者が多かった。その筆頭が同じ両替屋の「阿波屋」である。「阿波屋」は賛成派筆頭の「今津屋」を脅す目的で賊を送り込んだのだ。そこで、「今津屋」は用心棒を雇うことにし、腕の立つ磐音に頼みたいと言うのだった。

二つ返事で用心棒の職を得た磐音。用心棒の仕事は日没から朝にかけてだったが、給料はさほど高いものではなかった。「今津屋」は昨夜の礼として更に小判3両の特別手当をくれる。1両は家賃に持って行かれたが、それでも小判1枚はかなりの大金である。早速、その日の夜から用心棒開始。同僚は他に2人おり、どちらも浪人で気の好い男達だった。

映画『居眠り磐音』のあらすじ【転】

磐音は2人の同僚に前夜、踏み込んで来た賊の頭を尾行してもらうよう頼む。すると、やはり賊は「阿波屋」からの依頼により、脅しだけではなく「今津屋」主人の命をも狙っていることが分かり更に「阿波屋」が南鐐を買い集めていることまでが判明。そこで、「今津屋」主人は磐音を連れて幕府の勘定奉行の元を訪れ、このことを報告した。勘定奉行曰く、「阿波屋」は田沼と対立する老中の後ろ盾を得て大きく動いているらしい。

その帰り、賊の襲撃に遭った磐音。咄嗟に「今津屋」の主人が通報してくれたため、同僚の敵討ちを果たし軽傷で事なきを得た。怪我を負って「今津屋」へ戻った磐音は大家の娘おこんから手当を受ける。その礼として彼は自宅にて弔っている2人の幼馴染と慎之輔の妻、自分の過去について語ることにした。すると、おこんは奈緒が可哀想だと泣く。関前藩に戻ったその日に起こった事件のせいで、磐音はまともに奈緒の顔も見ていない。故に、彼は許婚の顔がよく思い出せないと言うのだった。

翌朝、自宅に用心棒の同僚が駆け込み「今津屋」へ。「阿波屋」が堂々と訪ねて来たと言うのだ。磐音は直接「阿波屋」と話すことにしたが、「阿波屋」は所詮、侍は商売を知らないと言って帰って行った。
ところが、その日から庶民が南鐐を1両に替えて欲しいと「今津屋」に殺到。両替の手数料として20文もらうことにしていたが、庶民は南鐐と20文をきっちり握ってやって来る。「阿波屋」が「今津屋」を潰そうと画策してのことだった。

南鐐が一つ所に集まれば暴落が進む。両替し続ける「今津屋」も潰れてしまうだろう。そうしているうちに、南鐐の相場が崩れ8枚から12枚にまで値が下がってしまった。相場が崩れるということは、両替にやって来た客が得することでもあるのだ。このままでは逆転商売となり、「今津屋」も危ない。だが、主人は田沼を支えるためにも考えを変えることはないだろう。そこで、磐音は一計を案じることにした。

映画『居眠り磐音』の結末・ラスト(ネタバレ)

「阿波屋」に大金を持った魚河岸や芝居小屋座長がやって来て南鐐を買い付け、「今津屋」に持ち込むと言い出す。更に遊郭の主人と共に花魁までやって来て南鐐を買い付けて行く。ここで、「阿波屋」の南鐐は底をついたが、しかもそこへ勘定奉行までやって来る。遊郭の主人は南鐐を1両13片で両替しており、更に南鐐の中には偽金も交じっていた。このことにより、「阿波屋」は南鐐を暴落させた首謀者だとして捕縛されてしまう。すべては磐音の策によるものだった。

「阿波屋」の主人は逃亡を果たしたものの、いずれ捕まるだろう。「今津屋」では協力者の魚河岸や芝居屋座長、遊郭の主人や花魁を呼んで祝宴を催した。その帰り、おこんと遭遇した磐音だったが、逃亡したはずの「阿波屋」がおこんを人質に取ってしまう。しかし、「阿波屋」は雇った浪人によって殺害されてしまうのだった。おこんを無事に保護した磐音だったが、浪人は磐音と本気の勝負がしたいと言う。その言葉に琴平のことを思い出した磐音。

浪人と剣を交えた彼は激しい戦いを繰り広げる。そうして、浪人を斬った。幼馴染を殺し、婚約者とも会えない。剣を交える度に琴平のことを思い出しながら、これから先も生きていく。磐音は心にそう決めていた。

しばらく後、かつて世話になっていた道場へ足を向けた磐音。師範代に頭を下げたが、師範代は有無を言わさず道場に上がれと言う。木刀を手に師範代と勝負をした磐音だったが、勝つことはできなかった。だが、師範代は何も聞かず「良く来た」と言葉をかけてくれ、更に吉原の使いから手紙を預かっていると渡してくれる。差出人はなんと奈緒だった。彼女は遊郭へと身を落とし、江戸の吉原へと辿り着いたらしい。

急いで吉原へと向かった磐音は、花魁道中をする奈緒を発見。雪がちらつく中、気高く美しい花魁となった彼女は、磐音の姿を目にすると彼が残した匂い袋を香り、ほのかに笑みを見せ前へと進んで行くのだった。

奈緒の気高い後姿を見送ってから季節が巡り、春。磐音は相変わらず貧乏で家賃も払えない上に米や味噌もない。それなのに本人はへらへらと笑っている。大家は溜め息を吐いたが、そこへ来たおこんが「今津屋」の主人が呼んでいると告げ、いそいそと出掛けて行くのであった。

映画『居眠り磐音』の感想・評価・レビュー

原作は作家の佐伯泰英の同名時代小説。今作が初の映画化となっている。他にも漫画化やテレビドラマとしても放送された人気シリーズ。主演は松坂桃李が演じたが、時代劇初主演となっている。

今作はシリーズの始まりを描いており、原作を知らない人でも楽しむことができる。時代劇初主演となった松坂桃李の演技力は良かったが、個人的にはもう少しメリハリがあった方が主人公の良さがもっと映えるかもしれないと感じた。内容としてはとても面白く、シリーズに人気があるのも頷ける。問題があった作品ではあるが、公開できて良かった。(MIHOシネマ編集部)


時代劇ながらも、とても見やすく分かりやすいストーリー展開で、映画と言うよりスペシャルドラマのような作りだったので先入観なく純粋に楽しむことが出来ました。
冒頭はかなり暗めなストーリーで始まります。この流れが続くとかなり苦しいなと思っていましたが、物語が進むにつれて出てくる、松坂桃李演じる磐音の殺陣や何かを悟ったような表情が素晴らしく見入ってしまいました。重くて暗い中に垣間見える希望の光のような磐音の笑顔がとても眩しかったです。(女性 30代)


時代劇ですが、すんなりと話の筋に入り込めました。若者向けに配慮がなされているように感じます。しかも、序章から一気に悲劇が訪れるので、ショックを受けながらも先が気になって仕方ありません。松坂桃李が磐音役にぴったりハマっており、しかも殺陣が非常に達者でした。ヒューマンドラマの要素も濃厚に描かれています。幼少からの友情や愛が、大人になるにつれて崩れてしまう様子には、深い共感と切なさを感じました。九州の方言は癖がありますが、すぐに聞き慣れます。(女性 30代)

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