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映画『今日子と修一の場合』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『今日子と修一の場合』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『今日子と修一の場合』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『今日子と修一の場合』の結末までのストーリー
  • 『今日子と修一の場合』を見た感想・レビュー
  • 『今日子と修一の場合』を見た人におすすめの映画5選

映画『今日子と修一の場合』の作品情報

今日子と修一の場合

製作年:2013年
上映時間:135分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:奥田瑛二
キャスト:安藤サクラ、柄本佑、和田聰宏、小篠恵奈 etc

映画『今日子と修一の場合』の登場人物(キャスト)

今日子(安藤サクラ)
夫と幼い子供と暮らしていたが、仕事での不祥事が発覚し追い出されてしまった。単身上京し、出会った男性と暮らすも東日本大震災の日に過って刺し殺してしまう。思い出と交差しながら、前を向き始める。
修一(柄本佑)
母親を守るため、浪人中に父親を殺めてしまった過去を持つ青年。真面目な分、抱え込みやすく過去に背徳感を抱いている。目標を達成し、距離を取っていた故郷に帰る決断をする。

映画『今日子と修一の場合』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『今日子と修一の場合』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『今日子と修一の場合』のあらすじ【起】

修一は刑務所から出所したが、田舎には戻らないという。引き取り手となってくれる男性と食事をしながら先の話をしていた時、大きな地震が起こった。勤め先に着いた修一の目に、津波の被害を受ける田舎の様子が飛び込む。必死に母親に連絡をするが繋がることはなく、不安に煽られるのだった。

その頃、今日子は恋人・トオルと暮らす自宅で食事の用意をしていた。ヒモ状態のトオルからお金をせびられている最中に、同じく地震に見舞われたのだった。調理中だった今日子は手に持っていた包丁でトオルを刺してしまっていた。現実を受け止めきれず、何もできずに座り込んでしまった今日子は以前働いていた生命保険会社での出来事を思い返していた。

夫と子供を抱え、稼がなければならない状況だった今日子は業績の代償として上司に身体を求められていた。さらに営業先でも同様の手段をとるしかなかった今日子。結果的に夫に気付かれてしまい家から追い出されてしまったのである。

映画『今日子と修一の場合』のあらすじ【承】

修一は浪人しながら、リストラされた父親の八つ当たりに耐えていた。我慢の限界に達した時に、鈍器で父親を殴り殺してしまったのである。背徳感から母の元には戻らないと決断し、就職をすることにしたのだった。刑期の間、手紙だけでやり取りしていた母とは再会しないまま、津波により行方不明になってしまった。

地震ではなく自分の手でトオルを殺してしまった今日子は、遺体を浴室でバラバラにし始めた。二人の出会いは、家を追い出された今日子が大きな荷物を抱えて歩いているときに、スカウトマンをしていたトオルに声をかけられたことだった。その時に財布を落としてしまった今日子。トオルの手下が拾っていたため二人は再会し、デリヘルの仕事も紹介してもらうこととなった。関係が発展しても何か隠している様子のトオルは、徐に電話でタケシと名乗っていた。疑問を持ちながらも深くは問い詰めない今日子だったが、ある日帰宅すると傷だらけで横たわっているトオルを発見する。それは職場で裏切り行為を図ろうとしていたことがバレてしまった報復だったという。そんな思い出に浸りながら、名前も知らない恋人の血で染まった今日子はただ立ち尽くすのだった。

映画『今日子と修一の場合』のあらすじ【転】

勉強熱心な修一は順調に仕事を覚え始めていた。保護監察官と社長の配慮で田舎に戻る機会を与えてもらえるが、修一は東京に残ることを選んだ。しかし、人目に隠れて何も残っていないであろう田舎町と母親を思い返し、泣き明かすのだった。

そんなこととは知らず、職場の先輩は優秀な修一を良くは思っていなかった。同僚のミキが修一に好意を寄せていることも原因の一つである。この時には修一が父親を殺めてしまったことは同僚たちに知れ渡っていた。修一の過去は、家族経営の小さな会社内ではすぐにミキの耳にも入ってしまった。露骨に動揺するミキは自分の気持ちを言葉にしながら夜道を彷徨った。しかし、修一の人柄は揺るがないと確信し、しっかりと話し合う時間を取るのだった。

ミキとの関係に前向きになっている中で、職場の先輩の嫌がらせは悪化する。嫌味に耐えかねた修一は手を上げそうになるが、仮釈放中であるためぐっと堪え直すのだった。寒々しく雨が降りつける中で、修一は一方的に殴られ続けた。

映画『今日子と修一の場合』の結末・ラスト(ネタバレ)

母親の死が確実になり、一人泣き明かす修一にミキが声をかけた。空っぽだという修一に対して、ミキは一緒に居ることを誓う。人として向かい合ってくれたミキに感謝する修一は、それまでの悲しい涙から嬉しい涙へと変え泣き明かすのだった。

もう一度大学受験に挑むことを決めた修一は、ミキの支えの元希望の大学を受験した。見事に合格を掴み取った修一の祝賀会では、嫌がらせを続けた先輩も労いの言葉をかけるのだった。長年の目標を叶えた修一は一度帰郷することにした。出発する日、修一はあくまでいつも通りに過ごし、ミキとは別れの言葉を交わさずにしばし離れるのであった。

一方で息子によく似た子供を見て、家族を思い返した今日子は硫化水素を使って自殺を試みたが失敗に終わった。徐に大きな荷物を抱え出かけた今日子。実は今日子の故郷も東日本大震災の被災地なのである。悲惨な状況をニュースで目の当たりにし、離れ離れとなった家族を想い故郷を訪ねることを決意したのであった。

同じ地に足を踏み入れた二人。今日子は夫と子供を捜すために情報を求め歩く。仮設のプレハブで息子の姿を見つけたが、声をかけることができないまま引き返すのだった。その道のりで修一と今日子はすれ違った。修一もまた、過去を求め故郷を歩き回るのである。

映画『今日子と修一の場合』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

仄暗いトンネルをただひたすらに歩いたような気分になった。単館系の邦画によく出てくる、くだらなく幼稚な存在がより鬱々しい空気に拍車をかける。今日子・修一共に人を殺めてしまっている共通点を抱えるだけでなく、過去に縛られ続けていた点も繋がる。しかし二人の時間は重なり合うことはない。それぞれに帰郷し、個々に思いを馳せるのである。少し古典的とも思える演出が多いが、主演二人の空気感により物語は成り立っていた。(MIHOシネマ編集部)


今日子と修一、それぞれが抱える苦しみや痛みを作品を通してひしひしと感じ、彼らと同じように胸が痛み苦しくなりました。
今日子を演じた安藤サクラは監督である奥田瑛二の娘、そして修一を演じた柄本佑は安藤サクラと夫婦であり、言わばこの作品は「家族」で作られた作品ですが、描かれているのは幸せな家族とは程遠い、暗く悲しい人間の物語でした。
罪を償うために「背負って」生きていくことは大事だと思いますが、潰れてしまう前に誰か手を差し伸べてあげて欲しいと感じます。(女性 30代)


震災後の社会の歪みを背景に、今日子と修一それぞれの孤独が静かに描かれていて重かった。特に今日子がAV女優として生きる選択をしながらも、どこか空虚さを抱えている姿が印象的。修一の抱える怒りや絶望もリアルで、二人が交わることで救いになるのかと思いきや、決して単純な希望にはならないところが現実的だった。(30代 男性)


全体的に淡々としているが、その分だけ登場人物の内面が強く伝わってくる作品だった。今日子の無感情にも見える振る舞いの裏にある痛みや、修一の爆発しそうな怒りの対比が見事。ラストにかけての展開も決して明るくはないが、どこか人間のつながりのかすかな光を感じさせる余韻が残った。(40代 女性)


社会の底辺にいる人々の現実を突きつけられるような内容で、観ていてかなりしんどかった。今日子が自分を消費するように生きている姿は痛々しく、修一の暴力的な側面も決して他人事とは思えない。二人が出会うことで何かが変わるのかと思ったが、そう簡単ではないところにこの作品のリアリティを感じた。(50代 男性)


震災という出来事が人々の人生にどれほど影響を与えるのかを考えさせられた。今日子の選択も修一の行動も、単純に善悪で語れない複雑さがある。観ていて苦しいが、目を背けてはいけない現実を描いていると感じた。ラストの余韻が長く残る作品だった。(20代 女性)


救いのない話に見えて、実は微かな希望も感じられる不思議な作品だった。今日子と修一はどちらも壊れかけているが、その中で他者と関わることで少しだけ変化していく様子が印象的。派手な展開はないが、人間の弱さと強さを丁寧に描いていると感じた。(30代 女性)


かなり重たいテーマを扱っているが、リアルな描写が逆に説得力を持っていた。今日子の生き方は極端に見えるが、現代社会の一面を象徴しているようにも思える。修一の怒りもまた社会の歪みの結果であり、個人の問題だけではないと感じた。(60代 男性)


観終わった後にすぐ感想を言葉にできないタイプの映画だった。今日子の虚無感と修一の暴力性がぶつかることで、ただの恋愛では終わらない関係性が描かれている。決して爽快ではないが、現実の厳しさを突きつけられる意味で印象に残る作品だった。(20代 男性)


女性として観ると、今日子の生き方には複雑な感情を抱いた。彼女の選択は理解できない部分もあるが、その背景にある孤独や絶望には共感できる部分もある。修一との関係も単純な救いにはならず、むしろ現実の厳しさを際立たせているように感じた。(40代 女性)

映画『今日子と修一の場合』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『今日子と修一の場合』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ヒミズ

この映画を一言で表すと?

絶望の中でもがく若者たちの、痛烈で生々しい青春劇。

どんな話?

東日本大震災後の日本を背景に、家庭環境に問題を抱える少年と少女が出会い、それぞれの絶望と向き合っていく物語。暴力や怒り、孤独を抱えながらも、生きる意味を探そうとする姿が描かれる。現実の厳しさと若者の不安定さがリアルに表現されている。

ここがおすすめ!

社会の歪みと個人の苦しみを直結させた描写が強烈で、観る者に深い印象を残す。登場人物の不安定さや衝動がリアルで、今日子と修一の場合と通じる重さがある。感情を揺さぶる演技と演出が見どころの一本。

愛のむきだし

この映画を一言で表すと?

愛と暴力と狂気が交錯する、圧倒的なエネルギーの人間ドラマ。

どんな話?

歪んだ家庭環境の中で育った少年が、罪や信仰、愛に翻弄されながら成長していく物語。偶然の出会いから始まる複雑な人間関係が、予測不能な展開へと進んでいく。過激な表現の中に、人間の本質が鋭く描かれている。

ここがおすすめ!

常識を覆す展開と濃密なドラマが魅力で、観る者を圧倒する力がある。登場人物たちの歪みや孤独が強烈に描かれており、感情の振れ幅が非常に大きい。社会の裏側を描く作品が好きな人には特におすすめ。

冷たい熱帯魚

この映画を一言で表すと?

日常の裏に潜む狂気を描く、衝撃のサイコドラマ。

どんな話?

気弱な熱帯魚店の店主が、ある男と出会ったことをきっかけに、徐々に犯罪の世界へ引き込まれていく。現実に起きた事件をベースに、普通の人間が極限状況でどのように変わっていくのかが描かれる。

ここがおすすめ!

圧倒的な緊張感と暴力描写が特徴で、人間の弱さと狂気を容赦なく描き出す。日常が崩壊していく過程がリアルで、観る者に強い衝撃を与える。重く暗いテーマが好きな人には刺さる作品。

誰も知らない

この映画を一言で表すと?

子どもたちだけで生きる現実を描く、静かな衝撃作。

どんな話?

母親に置き去りにされた兄妹たちが、誰にも頼らずに生活していく姿を描く。次第に生活が崩れていく中で、子どもたちの無力さと現実の厳しさが浮き彫りになる。淡々とした描写が、逆に強い感情を呼び起こす。

ここがおすすめ!

派手な演出を排し、リアルな生活の積み重ねで観る者に衝撃を与える作品。子どもたちの視点から描かれることで、社会の無関心や残酷さが際立つ。静かながらも深く心に残る一本。

万引き家族

この映画を一言で表すと?

血のつながりを超えた家族の形を問う、温かくも切ないドラマ。

どんな話?

万引きを繰り返しながら暮らす疑似家族が、ある少女を迎え入れたことで絆を深めていく。しかし、隠されていた過去や秘密が明らかになるにつれ、その関係は揺らいでいく。社会の隙間で生きる人々の姿を描く。

ここがおすすめ!

社会からこぼれ落ちた人々の温かさと脆さが丁寧に描かれている。倫理や正しさとは何かを問いかける内容で、観る者に深い余韻を残す。人間関係の複雑さや優しさに触れたい人におすすめの作品。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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