「今日子と修一の場合」のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は?

今日子と修一の場合の概要:多くの命を奪った東日本大震災を機に、帰る故郷を失った二人の男女を歩む人生を描く。監督は「長い散歩」を手掛けた奥田瑛二。主演に娘の安藤サクラと柄本佑迎え静かながら重厚感のあるドラマとなっている。

今日子と修一の場合の作品情報

今日子と修一の場合

製作年:2013年
上映時間:135分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:奥田瑛二
キャスト:安藤サクラ、柄本佑、和田聰宏、小篠恵奈 etc

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今日子と修一の場合の登場人物(キャスト)

今日子(安藤サクラ)
夫と幼い子供と暮らしていたが、仕事での不祥事が発覚し追い出されてしまった。単身上京し、出会った男性と暮らすも東日本大震災の日に過って刺し殺してしまう。思い出と交差しながら、前を向き始める。
修一(柄本佑)
母親を守るため、浪人中に父親を殺めてしまった過去を持つ青年。真面目な分、抱え込みやすく過去に背徳感を抱いている。目標を達成し、距離を取っていた故郷に帰る決断をする。

今日子と修一の場合のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『今日子と修一の場合』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

今日子と修一の場合のあらすじ【起】

修一は刑務所から出所したが、田舎には戻らないという。引き取り手となってくれる男性と食事をしながら先の話をしていた時、大きな地震が起こった。勤め先に着いた修一の目に、津波の被害を受ける田舎の様子が飛び込む。必死に母親に連絡をするが繋がることはなく、不安に煽られるのだった。

その頃、今日子は恋人・トオルと暮らす自宅で食事の用意をしていた。ヒモ状態のトオルからお金をせびられている最中に、同じく地震に見舞われたのだった。調理中だった今日子は手に持っていた包丁でトオルを刺してしまっていた。現実を受け止めきれず、何もできずに座り込んでしまった今日子は以前働いていた生命保険会社での出来事を思い返していた。

夫と子供を抱え、稼がなければならない状況だった今日子は業績の代償として上司に身体を求められていた。さらに営業先でも同様の手段をとるしかなかった今日子。結果的に夫に気付かれてしまい家から追い出されてしまったのである。

今日子と修一の場合のあらすじ【承】

修一は浪人しながら、リストラされた父親の八つ当たりに耐えていた。我慢の限界に達した時に、鈍器で父親を殴り殺してしまったのである。背徳感から母の元には戻らないと決断し、就職をすることにしたのだった。刑期の間、手紙だけでやり取りしていた母とは再会しないまま、津波により行方不明になってしまった。

地震ではなく自分の手でトオルを殺してしまった今日子は、遺体を浴室でバラバラにし始めた。二人の出会いは、家を追い出された今日子が大きな荷物を抱えて歩いているときに、スカウトマンをしていたトオルに声をかけられたことだった。その時に財布を落としてしまった今日子。トオルの手下が拾っていたため二人は再会し、デリヘルの仕事も紹介してもらうこととなった。関係が発展しても何か隠している様子のトオルは、徐に電話でタケシと名乗っていた。疑問を持ちながらも深くは問い詰めない今日子だったが、ある日帰宅すると傷だらけで横たわっているトオルを発見する。それは職場で裏切り行為を図ろうとしていたことがバレてしまった報復だったという。そんな思い出に浸りながら、名前も知らない恋人の血で染まった今日子はただ立ち尽くすのだった。

今日子と修一の場合のあらすじ【転】

勉強熱心な修一は順調に仕事を覚え始めていた。保護監察官と社長の配慮で田舎に戻る機会を与えてもらえるが、修一は東京に残ることを選んだ。しかし、人目に隠れて何も残っていないであろう田舎町と母親を思い返し、泣き明かすのだった。

そんなこととは知らず、職場の先輩は優秀な修一を良くは思っていなかった。同僚のミキが修一に好意を寄せていることも原因の一つである。この時には修一が父親を殺めてしまったことは同僚たちに知れ渡っていた。修一の過去は、家族経営の小さな会社内ではすぐにミキの耳にも入ってしまった。露骨に動揺するミキは自分の気持ちを言葉にしながら夜道を彷徨った。しかし、修一の人柄は揺るがないと確信し、しっかりと話し合う時間を取るのだった。

ミキとの関係に前向きになっている中で、職場の先輩の嫌がらせは悪化する。嫌味に耐えかねた修一は手を上げそうになるが、仮釈放中であるためぐっと堪え直すのだった。寒々しく雨が降りつける中で、修一は一方的に殴られ続けた。

今日子と修一の場合の結末・ラスト(ネタバレ)

母親の死が確実になり、一人泣き明かす修一にミキが声をかけた。空っぽだという修一に対して、ミキは一緒に居ることを誓う。人として向かい合ってくれたミキに感謝する修一は、それまでの悲しい涙から嬉しい涙へと変え泣き明かすのだった。

もう一度大学受験に挑むことを決めた修一は、ミキの支えの元希望の大学を受験した。見事に合格を掴み取った修一の祝賀会では、嫌がらせを続けた先輩も労いの言葉をかけるのだった。長年の目標を叶えた修一は一度帰郷することにした。出発する日、修一はあくまでいつも通りに過ごし、ミキとは別れの言葉を交わさずにしばし離れるのであった。

一方で息子によく似た子供を見て、家族を思い返した今日子は硫化水素を使って自殺を試みたが失敗に終わった。徐に大きな荷物を抱え出かけた今日子。実は今日子の故郷も東日本大震災の被災地なのである。悲惨な状況をニュースで目の当たりにし、離れ離れとなった家族を想い故郷を訪ねることを決意したのであった。

同じ地に足を踏み入れた二人。今日子は夫と子供を捜すために情報を求め歩く。仮設のプレハブで息子の姿を見つけたが、声をかけることができないまま引き返すのだった。その道のりで修一と今日子はすれ違った。修一もまた、過去を求め故郷を歩き回るのである。

今日子と修一の場合の感想・評価・レビュー

仄暗いトンネルをただひたすらに歩いたような気分になった。単館系の邦画によく出てくる、くだらなく幼稚な存在がより鬱々しい空気に拍車をかける。今日子・修一共に人を殺めてしまっている共通点を抱えるだけでなく、過去に縛られ続けていた点も繋がる。しかし二人の時間は重なり合うことはない。それぞれに帰郷し、個々に思いを馳せるのである。少し古典的とも思える演出が多いが、主演二人の空気感により物語は成り立っていた。(MIHOシネマ編集部)

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