映画『INFINI/インフィニ』の概要:遠くの惑星まで転送する技術「スリップストーム」にて他の惑星の鉱山地帯で働く時代。ウィット・カーマイケルも働くために転送するが、転送先では想像を絶する状況に巻き込まれてしまう。
映画『INFINI/インフィニ』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:SF、アクション
監督:シェーン・アビス
キャスト:ダニエル・マクファーソン、グレース・ファン、ルーク・ヘムズワース、ブレン・フォスター etc
映画『INFINI/インフィニ』の登場人物(キャスト)
- ウィット・カーマイケル(ダニエル・マクファーソン)
- 惑星インフィニへ行く人間。感染した人間から逃げ続け一刻も早く地球へ帰還することも目的とする。妻は妊娠中。
- クレア(グレース・ファン)
- 惑星インフィニにて消息不明となったカーマイケルを救出するメンバーの一人。衛生兵。
- チェスター・ハンティントン(ルーク・フォード)
- 惑星インフィニにてカーマイケル救出の任務に当たる男。任務に対しあまりやる気は見られずカーマイケルとは性格的にあまり合わない模様。
映画『INFINI/インフィニ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『INFINI/インフィニ』のあらすじ【起】
23世紀、人類の大半は資源難に陥っていた。そのため、生きている人類で働ける人達の多くは他の惑星への探検や調査する仕事に赴任する。
他の惑星への探索については、人類が生み出した近代的技術「スリップストーム」にて転送し資源を確保しに行くのであった。
ある日、惑星探査に行くメンバーの一人、ウィット・カーマイケルは勤務先へ行く身支度をする。妻のリサは妊娠していた。家計を支えるだけでなく生まれてくる子供のためにも生活費を稼がなければいけないカーマイケルは、安全に戻ってくることを妻に約束し職場へ向かうのであった。
勤務先の基地に着いたカーマイケルは、「スリップストーム」へ転送されるための準備をする。だが、その直後基地にて警告を知らせるサイレンが鳴り始める。
カーマイケルとは異なる惑星探査に行ったチームは、惑星インフィニの基地へ行っていた。だがそのチームが帰還した後、様子が変わっていた。突如暴走を始めた帰還チームによって基地の防衛システムが作動する。基地にガスが流れ始めたため、このままでは死んでしまうカーマイケルは仕方なくインフィニへ転送するのであった。
映画『INFINI/インフィニ』のあらすじ【承】
一方、インフィニへ転送された先遣隊の全滅に関する情報は別チームに連絡された。インフィニに行ったカーマイケルだけは生存しているとの情報をキャッチしていた「スリップストーム」の指揮官は、事態の収拾に取り掛かる。
インフィニからは揮発性の高いオーパスが地球へ転送されており、止める必要もあった。よってオーパスの転送停止とカーマイケルの救出作戦が決行される。
救出作戦に選ばれたチームは、惑星インフィニへ転送される。インフィニに着いた一行は、死体の山になっているインフィニに驚愕する。チームは詳細を知っていると思われるカーマイケルの居場所を捜索するのであった。
インフィニの熔炉制御室にて一人生きていたカーマイケルを見つける救出チーム。彼らはカーマイケルから事情を聞き、まずは地球に転送されるオーパスを止めるべくペイロード転送の転送停止をカーマイケルに急がせた。プログラミングスキルを保有するカーマイケルは転送を止めるため作業を行うのであった。
映画『INFINI/インフィニ』のあらすじ【転】
ペイロード転送を止めるべく作業している中、カーマイケルはインフィニで起きている事象を説明する。インフィニでは謎の感染症が流行したことでカーマイケル以外の人間が死んだことを説明する。感染経路は感染した人間の血を浴びることで感染する。チームは感染しないよう身を引き締めるのであった。
ペイロード転送の装置を止めたカーマイケル。だが突如、感染した人間が救出チームに襲い掛かってくる。チームの一人が感染者を銃で射殺した結果、返り血を浴びた複数のメンバーは感染し暴走してしまうのであった。
カーマイケルは感染から逃れるためその場から逃げ、体制を立て直す。医薬品を探すカーマイケルであったが、その先で研究施設を発見する。研究データを見るとかつてインフィニにいた人間による寄生型の知的生命体の実験を行っていたことが証されていた。人間を宿主として寄生するこの生命体こそが今回の元凶であることをカーマイケルは突き止めるのであった。
映画『INFINI/インフィニ』の結末・ラスト(ネタバレ)
カーマイケルは救出チームの一人メンジーズと合流する。メンジーズは地球への帰還方法はハンティントンのみ知っていることを聞きだす。だが、その途中で再び感染者に襲われた結果、メンジーズも感染してしまいカーマイケルは一人でハンティントンを探すのであった。
ハンティントンも感染はしていたがギリギリの状態で正気は保っていた。一緒に行動する中で救出チームの一人、衛生兵のクレアも見つける。だが、彼女も感染していた。カーマイケルは感染を止めることはできないかクレアに聞くが、死ぬこと以外ないと告げクレアは息を引き取る。
その後正気を保っていられなくなったハンティントンと交戦するカーマイケル。仕方なくハンティントンを殺し、カーマイケル以外誰も生きていない状態になった。
カーマイケルは姿の見えない知的生命体に向かって、敵意はなく協力し合えるはずだったことを告げ自殺をする道を選択する。
自殺したはずのカーマイケルであったが目が覚める。そこには感染し死んだはずの救出部隊も生存した。時間も救出チームがカーマイケルと会ったところまで戻っており記憶も曖昧になっていた。
地球へ帰還する瞬間、人間のような形をした半透明の知的生命体がカーマイケルを見ていた。カーマイケルが自殺した瞬間、敵意がないことを理解した生命体はカーマイケル達を蘇らせていたのであった。
地球へ帰還したカーマイケル達は普段の日常を取り戻すのであった。
映画『INFINI/インフィニ』の感想・評価・レビュー
典型的なスリラーSF作品。感染することで暴走するのはバイオハザード等ゾンビ物でも描かれているのであまり目新しさはない。所謂B級作品として鑑賞するくらいの気持ちで観ておくと良い。それにしても本作で一番怖いのは感染ではなく人間だと思う。血液感染するのであればなぜ防護服を脱いだまま行動するのか。救出部隊として選抜されているはずなのに揃いも揃って知的能力が低すぎることに別の意味の恐さを感じた。でもそれを言ってしまうと作品が進まないのも分かっているので仕方ない…。(MIHOシネマ編集部)
宇宙に潜む未知の生物と戦うお話。その未知の生物がなんなのかよくわからず、ストーリーの説明もイマイチ分からないまま進む展開。このまま進んで大丈夫なのかと心配になり、何度か戻ってセリフを聞き直したりしましたがそれもあまり役に立たず。結局ラストまでよく分からないまま「ああなるほど」と無理やり納得させられてしまうような作品でした。
未開の地で未知の生物と戦う作品はたくさんありますが、ここまで説明がない作品も珍しいなと思いました。(女性 30代)
未知なる生命体、地球外探索、テレポーテーションなど話がユニークかつ難解です。設定は相当凝っています。意味不明だったり、雑な点がちらほら目につきますが、細かい事は気にしなければ大変楽しい作品です。特に、冒頭とラストが素晴らしい出来です。テーマは至ってシンプルで、生きるとは何かという哲学的なものだと感じます。価値観の違う者同士が共に生き、繁栄していくには、協力し合うことが重要だと優しく諭されている気がしました。(女性 30代)
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