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映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』の概要:両親の仇を討つべく武術界の正義の門派である青雲門へ弟子入りした主人公。10年後、ひょんなことから魔境の神器を手にしてしまい、善と悪の壮絶な戦いへと巻き込まれていく。中国の人気Web小説を映画化した作品。

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』の作品情報

ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。

製作年:2019年
上映時間:101分
ジャンル:アクション、ファンタジー
監督:チン・シウトン
キャスト:シャオ・ジャン、タン・イーシン、リー・チン、モン・メイチー etc

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』の登場人物(キャスト)

小凡(シャオ・ジャン)
しょうはん。何者かに両親を殺され復讐を誓い青雲門、大竹峰に弟子入りする。働き者で明るく純粋。故郷に滞在していた武術士から神器とも呼ばれる天音功法とせい血珠を受け継ぐ。霊児に仄かな恋心を抱いている。
碧瑶(モン・メイチー)
へきよう。小凡が手にした至宝、摂魂棒を奪おうと狙っている刺客。実は魔教を統べる鬼王の娘だが、父親からは冷遇されている。
霊児(タン・イーシン)
れいじ。青雲門の師匠の娘。門下生でも紅一点の強く美しい女性。小凡の修行を主に担当している。龍首峰の一番弟子と恋仲にある。
不易(チウ・シンジー)
ふえき。青雲門、大竹峰の師匠。厳しくも深い愛情でもって弟子を鍛えている。不遇な身の内の小凡を弟子として受け入れる。道玄が小凡の村を滅ぼしたことは知らない。
水月(セシリア・イップ)
すいげつ。青雲門、小竹峰の師匠で、師匠の中でも紅一点。仙力の衰えに悩み、一番弟子を次期師匠にしようと考えている。
道玄(デヴィッド・チャン)
青雲門、通天峰の師匠。青雲門の総帥でもある。邪気の源となるせい血珠を奪うべく、小凡の村に滞在していた武術士を秘密裏に襲い、村を滅ぼしてしまう。
蒼松(ノーマン・チュー)
そうしょう。青雲門、龍首峰の師匠。小凡の幼馴染が弟子入りした。幼馴染が逸材であったことから、不易に対して強気な態度を取る。

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』のあらすじ【起】

武術界、正義の門派である青雲門の拠点の一つ。大竹峰の守静堂に弟子入りした小凡(しょうはん)は、まだ見習いで主に炊事を担当している。師匠の不易(ふえき)はとても強い仙力を持ち、7人いる弟子をも凌ぐほどの腕前だった。炊事の合間に師匠の娘である霊児(れいじ)から修行をつけてもらっている小凡は、美しくも強い彼女に憧れと仄かな恋心を抱いていた。

弟子入りして10年。その日は小凡の両親の命日だった。霊児が修行を中断し故郷の村へと連れて行ってくれる。当時、まだ幼かった小凡は幼馴染と芝刈りから帰ると、村が稲妻に襲われている光景を目にする。そして、仮面をつけた魔教の男が村を襲い村人を皆殺しにしたのだ。翌日、大竹峰一派が駆け付けてくれ、小凡は復讐を誓い弟子入りを申し出る。だが、幼馴染は大竹峰へは入らず、龍首峰への弟子入りを決めた。小凡は両親の墓参りを済ませ新たに復讐を誓う。

その頃、青雲門の本拠地である通天峰、玉清殿では青雲門派の師匠会議が行われていた。議題は60年に一度、武を競う武術大会についてだった。

霊児のためにも大竹峰のためにも、これまでよりも修行に励む小凡。ところが、修行中に雑念が入り集中が途切れてしまう。その原因が故郷の村にいた武術士から預かった赤い珠だと気付く。亡き武術士から後継者として見込まれ功法をも受け継いだ小凡は、遺言にて珠を捨てろと言われていたが、未だ捨てられずにいた。崖上から珠を捨てようとした小凡だったが、不意を突かれ野生の猿に奪われてしまう。即座に追いかけ珠を奪い返したが、足を滑らせて湖へ転落。どうにか岸へ上がろうとしたものの水底からの強い霊力に引き寄せられる。その時、珠が赤く光り彼を岸へと引っ張り上げてくれるのだった。

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映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』のあらすじ【承】

ところが、岸へ上がると先ほどの猿が待ち構えている。猿は抵抗する小凡の腕に噛みつき、振り払った小凡によって穴に落ちる。傷を負った彼は傷口から滴る血を珠が吸い取っている様を目撃。すると、水底から何かが飛び出し、珠は赤く強い光を発し小凡を吹き飛ばした。珠は小凡の手を離れ、水底から飛び出した杖と融合。その波動は天を衝くほどの邪気を放った。

空を割るほどの出来事に師匠たちも驚愕。この現象は魔教の至宝が出現した時と同じ天象だった。小凡が持っていた珠は、せい血珠と呼ばれる物で邪気の源となる非常に恐ろしい珠だったのだ。至宝は魔教を統べる鬼王が欲する代物でもあるため、奴らが動き出すのは確実と思われた。摂魂棒(せっこんぼう)と呼ばれる天外の至宝はなぜか小凡の元へ。彼は棒を手にすると穴に落ちた猿を助けたが、その直後謎の女刺客に襲われる。刺客の狙いは棒のようだ。逸早く駆け付けた小竹峰の一番弟子と霊児のお陰で棒を奪われることなく、小凡も助かった。

その後、霊児に事情を話したが、猿に噛まれた傷が腕にないことに疑問を抱く小凡。棒は彼が大切に保管することになったが、その夜再び女刺客が忍び込む。しかし、刺客は棒から返り討ちに遭い、意識を失ってしまう。
翌朝、目覚めた女刺客は小凡を言いくるめて棒を奪おうとしたが、棒は意思を持っているかのように小凡から離れようとしない。女刺客は一人で怒って去ってしまった。その後、小凡は棒が人語を介することに驚愕。

不易から武術大会に数合わせで参加することになった小凡。そこへ、幼馴染と一番弟子の兄弟子が大竹峰へやって来る。幼馴染は小凡が一向に上達しないことに不満を抱いている。龍首峰の一番弟子は総帥から武術大会の開催が早まったことを伝え、幼馴染と共に去って行った。

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』のあらすじ【転】

その後も何かと小凡の前に姿を現す女刺客、碧瑶(へきよう)だったが、彼女の目的は飽くまでも棒を奪うことにあるらしい。そんな中、小凡は霊児が龍首峰の一番弟子と恋仲であることを知ってしまう。人知れず失恋してしまった小凡は、崖上から思いの丈を叫んだことで何者かに追われ慌てて逃げる。そこへなぜか碧瑶も現れ、洞窟へ身を隠した2人はそれぞれに境遇を明かし合うのだった。

そうして、いよいよ武術大会が開催。小凡は数合わせで参加したため、他の門弟たちより力が劣っている。だが、小竹峰の一番弟子の差配により、小凡は不戦で2回戦へと進めることに。小竹峰の一番弟子は門弟たちの憧れの的で高嶺の花であったが、その気性も相まって誰も近づくことができなかった。

その後、試合が開始。1回戦で半数が脱落し2回戦が開始される。小凡の試合にはたった1人しか観客がおらず、人気がまるでなかった。ところが、小凡は摂魂棒のお陰で相手を一撃で撃破してしまう。
翌日は3回戦。霊児と小竹峰の一番弟子が戦う。そして、小凡は幼馴染と対戦することに。それぞれに奮闘し、なんと小凡は幼馴染に勝ってしまう。幼馴染は小凡が強さを隠していたことに失望。小凡は肩を落とし摂魂棒を捨ててしまうのだった。

小凡の勝利に兄弟子たちは大喜びしたが、霊児は試合に負けてしまう。その夜、助けたことに恩を感じて小凡に付いて来た猿に連れられ、近くの池へ向かった小凡。彼はそこで小竹峰の弟子が倒れているのを発見する。月明りで彼女が小竹峰の一番弟子であることに気付いたが、彼女は修行のし過ぎで心臓が弱っていた。小竹峰の師匠の力が衰えてきたこともあり、一番弟子は次代の師匠として望まれていたのであった。

翌日、決勝戦。小竹峰の一番弟子との対戦で師匠からも激励があり、全力で戦うと宣言した小凡だったが、摂魂棒を捨ててしまったために勝負にならない。それでも諦めずに食いついた小凡。相手が剣を抜いたことでやられる覚悟をしたところに、何と棒が戻って攻撃を塞いでしまう。しかも、摂魂棒は小凡の血を吸い取っていくではないか。

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』の結末・ラスト(ネタバレ)

通天峰の師匠で青雲門の総帥である道玄は、その様子を目にして訝しんだ。試合は命の取り合いとなり、ぎりぎりで攻撃をやめた小凡により小竹峰の一番弟子の勝利となった。
その後、青雲山に魔教の者どもが現れたことから小凡が魔教の者ではないかと疑われてしまう。しかし調査の結果、小凡自身の性根は純粋なものであることが分かり、問題は彼が持つ棒だと断定される。

棒はどの師匠が引き寄せようとしても言うことを一切聞かない。龍首峰の師匠、蒼松は棒を持つ小凡が魔教の者と関わりがある可能性があると述べ死罪を望んだが、弟子たちの懇願により小凡は厳重な見張りの元、囚われることになった。

だが、その夜。見張りを眠らせた碧瑶が現れる。彼女は小凡を連れて青雲山を下山。そして、魔教を統べる鬼王が待つ場所へ。碧瑶は何と鬼王の娘であり、小凡を弟子に加えるべきだと言うが、鬼王は容赦なく小凡を殺そうとする。碧瑶は小凡を守るべき戦ったが、鬼王の力に敵うはずがない。小凡もまた奮闘したが、そこへ青雲門の全師匠率いる弟子の軍隊が到着。
空と地上で激しい合戦が展開された。

戦いの中、負傷した碧瑶を庇った小凡は全師匠が力を合わせ、雷撃を放つ様子を目にする。その時の文言と雷撃の様子が故郷を襲ったものと同じだと気付いたが、鬼王の力は凄まじく師匠たちが押されていく。そこで、小凡は師匠たちを助けるべく鬼王の前に立ちはだかった。そして、彼は棒の力とこれまで隠していた天音功法にて魔教を退ける。鬼王は逃走前、天音功法を極め自らの血で珠を目覚めさせ、摂魂棒を手にした。3つの神器を一つの身に宿す小凡は、いずれ青雲門さえも滅ぼすと告げたのだった。

魔教が去った後、村人と両親を皆殺しにしたのが青雲門であることに恨みを募らせた小凡は、仇を討とうと師匠たちの元へ。道玄は脅威である小凡は最早、生かしておいては危険だと言う。師匠たちはやむを得ず小凡と戦うことに。そんな中、不易だけは攻撃ができず躊躇ってしまい、小凡によって殺されそうになる。父を庇ったのは霊児だった。彼女は血塗れとなりながら、小凡を必死に諭し息を引き取る。

正気になった小凡は責任を取るため、青雲門から自ら去ろうとするが、そこへ小竹峰の一番弟子が立ち塞がる。生かしておいてはいずれ魔王となる。水月がそう言って命令したのだ。ところが、小凡を庇って兄弟子と不易が犠牲となる。小竹峰の一番弟子もまた、彼自身に恨みがあるわけではなく、誰にも見つからない場所へ逃げろと言う。小凡は傷だらけの碧瑶を連れ青雲山を後にするのだった。

映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』の感想・評価・レビュー

中国の人気Web小説を映画化した作品。ワイヤーアクションとVFXを組み合わせた壮大な作品となっている。

今作は始まりの物語で、主人公が期せず魔教の神器を手にして戦いに巻き込まれていく様を描いている。VFXはさすがの美しさであったが、始まりの物語でもあるため、主人公を囲む兄弟子たちや姉弟子のやり取りでスピード感を鈍らせるようなシーンも多く野暮ったい感じがあった。終盤になってやっと魔教との戦いになるが、実は両親の仇が道玄であったという事実が判明するシーンは、戦いの真っただ中のせいか衝撃は差ほどでもない。復讐シーンも取ってつけた感があり、今後次回作があるならば期待はできるかと思う。(MIHOシネマ編集部)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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