映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』の概要:2003年に公開された、ローワン・アトキンソン主演の「ジョニー・イングリッシュ」の続編。ドジなスパイ、ジョニー・イングリッシュの姿を再び描いた。スパイ映画「007」などのパロディも見られる。
映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:101分
- ジャンル:コメディ
- 監督:オリヴァー・パーカー
- キャスト:ローワン・アトキンソン、ジリアン・アンダーソン、ドミニク・ウェスト、ロザムンド・パイク etc
映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』のあらすじを紹介します。
5年前に大失敗をして、MI7のお荷物職員となったジョニー・イングリッシュ。
部長ペガサスの命令で、元CIA職員のフィッシャーから届いた英中会議での中国首相暗殺計画の詳細を聞く事に。
若手エージェントのタッカーと共に香港へ飛んだジョニーは、暗殺集団ボルテックスが首相暗殺を企てており、フィッシャー自身もメンバーだと聞かされる。
だが話の途中で、掃除のおばちゃんを装った殺し屋に殺害されるフィッシャー。
暗殺に必要な3つの鍵のひとつを手に入れたジョニーだったが、飛行機の中で盗まれ、本部に戻ってようやく気が付く。
MI7専属の行動心理学者ケイトの協力で、5年前の大失敗にもボルテックスが絡んでいた事、MI7とKGBの二重スパイだったカルレンコがボルテックスのメンバーだという事実が明らかになる。
だが、鍵と3人目の仲間はMI7内部にいるという情報を残し、彼は暗殺される。
タッカーはジョニーの同僚サイモンが3人目だと気が付くが、まんまと言いくるめられ、鍵も奪われてしまう。
さらにはボルテックスの3人目に仕立てあげられ、追われる身となるジョニー。
ケイトに助けられたジョニーは、フィッシャーとカルレンコの命を奪った殺し屋のおばちゃんに命を狙われながら、タッカーと共に反撃に出る。
映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』 結末・ラスト(ネタバレ)
サイモンを追って、英中会議が行われるスイスへ向かったジョニーとタッカー。
死体になりすまして要塞に入り込んだジョニーは、洗脳薬でペガサスを操り、英中会議で中国首相を暗殺しようとするサイモンを見つける。
ペガサスが飲むはずだった洗脳薬を口にしたジョニーは、サイモンに操られながらも、タッカーの協力で暗殺を阻止。
逃走を図ったサイモンを捕らえる事にも成功。
ジョニーは活躍を称えられ、女王陛下からナイトの称号を与えられることになる。
そこには、女王陛下に変装した殺し屋のおばちゃんと女王陛下本人を間違えるという、とんでもない失敗をするジョニー・イングリッシュの姿があった。
映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
Mr.ビーンだけでは終わらない名物コメディアン
チャップリンの影響を強く受けている、奇妙なキャラクター「Mr.ビーン」シリーズで有名なコメディアン、ローワン・アトキンソン主演のスパイコメディ映画2作目。
ローワン・アトキンソンが演じるからこそ面白い、ドジで間抜けでハチャメチャなスパイ、ジョニー・イングリッシュと周囲のズレた掛け合いは絶妙。
上司ペガサス役に、人気ドラマ「Xファイル」シリーズのスカリー役が有名な、ジリアン・アンダーソンを抜擢したのは見もの。
MI7の新人タッカーの、頭はキレるがジョニーやママに振り回されっぱなしという、情けない役どころは絶妙だし、掃除のおばちゃんに扮した神出鬼没の殺し屋が凄腕だというのも面白い。
スパイ映画好きが楽しめるコメディ映画
チベットの寺院での修行から始まり、香港、イギリス、ロンドン、スイスと飛び回って、MI7だけでなくCIAやKGBといった組織名まで出てくるのは、スパイ映画好きにはたまらない。
全体的にゆるく緊迫感のないストーリーだが、暗殺集団ボルテックスの鍵の奪い合い、信頼していた同僚の裏切りなど、メリハリが多少あるのは好感が持てる。
序盤から鍛える意味が分からない部分を鍛えてみたり、チベットの山奥の寺院にパソコンがしっかり設置されていたりと、お腹を抱えて笑えるシーンも盛りだくさん。
東芝に買収されたMI7も笑いを誘う。
しかし「Mr.ビーン」の印象が強すぎるせいか、饒舌なローワン・アトキンソンには面白味が欠けているように感じられる。
面白おかしく喋るキャラクターにするならば、彼のお馴染みの顔芸は封印した方が良かったと思える。
ローワン・アトキンソンのキャラクターってどの作品でも独特で、好き嫌いが大きく分かれると思うんです。作品の中の脇役的な感じで登場するのなら、作品の世界観に程よいスパイスを加えてくれて面白く見ていられるのですが、彼が主人公となるととにかく濃い。最初から最後まで独特な真面目なのかふざけているのか分からないスタイルを貫いているので、彼のキャラクターがあまり得意でない私は物凄く疲れました。
ローワン・アトキンソンのファンの方なら終始笑って楽しめると思います。(女性 30代)
このシリーズで一番テンポ良く話の展開が進み、腹を抱えて笑うシーンも多かったように思います。老婆のスパイと間違えて、何度も違う老婆を掴み、頭を殴るのですが、最後の終わり方には息が止まりました。ブラックジョークが過ぎますが、やっぱり許せてしまいます。また、ロザムンド・パイクのような容姿端麗な女性とローワン・アトキンソンがカップルとして意外と似合っていたという新たな発見もありました。(女性 20代)
映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』 まとめ
続編という事を知らず本作を最初に見たのだが、それでも十分に笑えるコメディ映画。
「Mr.ビーン」があまりにも有名で、喋っているローワン・アトキンソンのイメージが無かったものの、口を開いても面白いコメディアンだということがよくわかる。
車を運転する時や、エンドロールで料理をする際の渋い表情も、年相応で似合っている。
ジリアン・アンダーソンがコメディ映画、というのには驚かされたが、ジョニー・イングリッシュと完全にかみ合わない女上司役は面白い。
ちゃっかり東芝に買収されていたMI7という組織には、笑いが止まらなくなる。
掃除のおばちゃんに扮した殺し屋の出演シーンがあからさますぎて、予想ができてしまうのだけはもったいない。
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