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映画『ジョイフル♪ノイズ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ジョイフル♪ノイズ』の概要:2012年公開のアメリカ映画。不況の世の中で細々と暮らしている住民が多い小さな村での聖歌隊が練習を重ね、聖歌隊コンクールジョイフルノイズで優勝するまでを描いた音楽ドラマ。

映画『ジョイフル♪ノイズ』 作品情報

ジョイフル♪ノイズ

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:音楽、ラブストーリー
  • 監督:トッド・グラフ
  • キャスト:クイーン・ラティファ、ドリー・パートン、キキ・パーマー、ジェレミー・ジョーダン etc

映画『ジョイフル♪ノイズ』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『ジョイフル♪ノイズ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ジョイフル♪ノイズ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ジョイフル♪ノイズ』 あらすじ【起・承】

不況の時代の中で小さな街パカショーの人々は聖歌隊を誇りにしていた。
毎年ジョイフルノイズという聖歌隊のコンクールがあるが、地区大会しかいくことが出来ず半ば諦めていた市民達。
しかも聖歌隊の指揮者であるバーニーが急死したことで、士気も下がってしまっていた。

そんな時、次の聖歌隊の指揮者として委員会から選ばれたのがヴァイだった。
バーニーの妻で支援者でもあり、聖歌隊にも所属しているGGは自分が次期リーダーになるものと思っていたため不満気味だ。
ヴァイは歌はもちろん上手かったが古き良きゴスペルの伝統的な歌ややり方に固執し、中々新しいものを取り込もうとしなかった。
そんなことでは決勝まで行くことは出来ないとGGは思っていた。

ある日、GGの孫のランディが母親から追い出されて尋ねてくる。
GGの教会でのゴスペル練習を見に来たランディは、そこでヴァイの娘・オリビアのソロ歌唱を聴いて一目惚れしてしまう。
しかしGGもヴァイもお互いを良く思っていないため、二人の恋は前途多難だった。

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映画『ジョイフル♪ノイズ』 結末・ラスト(ネタバレ)

だがある日ランディがオリビアの自宅を尋ねたとき、彼女の弟がピアノを弾きたそうにしている様子に気がついた。
オリビアの弟ウォルターはアスペルガー症候群であり、中々人前で音楽をすることは難しかったのだ。
音楽の才能があるランディは、自分が彼にピアノを教えたいと名乗り出る。
ランディとピアノを演奏するウォルターの喜ぶ姿を見たヴァイは、その提案を受け入れた。

オリビアの父は一緒に住んでいない。
ヴァイとの仲が上手くいっていないことでアメリカ軍の基地に戻っていたのだ。
そのことで母親と衝突するオリビアを気遣い、ランディはサプライズで基地まで連れて行きオリビアを父親に会わせた。
父と話し、夫婦の仲が冷めているようだと知ったオリビアは家へ戻ることにする。
しかし勝手にオリビアを連れ出したこととウォルターに喧嘩をさせたことでの怒りが募り、ヴァイはオリビアにもうランディとは会ってはいけないと言う。

落ち込むランディの様子を温かく見守るGG。
だが良いニュースもあった。
何と地区大会で敗退したはずの自分たちの聖歌隊が、トップ隊のイカサマにより繰り上げ出場できることになったのである。
GGは聖歌隊の楽曲を今風にランディがアレンジし、振り付けをし、オリビアが歌ったらどうかとヴァイに提案した。
しかし納得出来ないヴァイはリーダーを降りてしまった。

だがどうしても聖歌隊を優勝させたいGGは、自分のプライドを捨ててヴァイの元へ行く。
そして必死で説得するのだが、ヴァイは中々折れなかった。
しかし娘のオリビアの説得もあり聖歌隊に戻ることになる。

ジョイフルノイズの全国大会に向かう一行。
場所はロサンゼルスだった。
ヴァイは自信を無くしているメンバーの士気をあげると、ステージに立った。
始まった歌唱。
しかし会場は盛り上がらず、いまいち手応えが無い。
ヴァイは歌を中止させて、曲を変更することにした。
それは今風のダンスと歌にアレンジした賛美歌だったのだ。
見事優勝したパカショーの聖歌隊を乗せたバスは、街の歓迎の中帰還した。

1年後、教会で行われていた聖歌隊メンバーの結婚式で歌う彼らの姿がそこにあった。
入り口には任務を終えて戻ったヴァイの夫の姿がある。
ヴァイは近寄ると、二人は抱き合うのだった。

映画『ジョイフル♪ノイズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ジョイフル♪ノイズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

歌唱シーンがメイン

この映画は勿論歌唱シーンがメインである。
ゴスペルのコンクールに出るわけだから、それは当たり前である。
だが何をとっても「天使にラブソングを」シリーズの二番煎じのような感じが否めない。
確かに歌の実力は素晴らしく、その歌唱シーンはトリハダものである。
だがそれだけなのだ。

物語のまとまりがまず無い。
そしてシーンがつぎはぎだらけでぶつ切れ。
見ていてもどこか見逃してしまったのか?と戻りたくなるほど繋がっていないような箇所もある。

そしてコンクールに勝つわけだから表彰される感動のシーンもあって良い物。
確かに時間がかかるし無駄なシーンかもしれない。
しかしあの王道の盛り上がりを期待している観客は多く、むしろそれが醍醐味でもあるのだ。

あれだけの歌を聴かせてくれる映画はそうそう無いが、歌しか見るところが無いと言えばそれまで。
他は全て二流である。
もう少し脚本や構成をしっかり考えて欲しいところである。
少し歌に頼りすぎてはいないだろうか?

GGとヴァイの対立の意味

彼女達が対立して子供達の恋が成就しないのはありきたり。
しかしこの二人のもめ事をもう少し詳しく説明して欲しい。
ゴスペル仲間の無駄な恋愛描写などいらないのだ。

そしてランディとヴァイの関係性も非常に曖昧。
どこから許しを得たのか、いつから聖歌隊に戻ったのか、戻れたのか。
この辺のはっきりしたエピソードが無いため中々ストーリーが頭に入ってこないのがもったいないところ。


音楽をテーマにした作品は、見る人の心を癒し感動や興奮など様々な感情を与えてくれますよね。今作で描かれるのは聖歌隊のゴスペル。これだけ聞くとまず思い浮かぶのが、ウーピー・ゴールドバーグ主演の『天使にラブソングを』だと思うのですが、比較してしまうと今作はかなり勿体なかったです。
テーマを同じにしてしまったことで、嫌でも比較の対象になってしまいます。今作のキャストやストーリーも悪くは無いのですが、物足りなさを感じてしまいました。
しかし、歌声は間違いなくしっかりと心に響いてくるので注目して見てほしいです。(女性 30代)

映画『ジョイフル♪ノイズ』 まとめ

音楽映画は面白い。
歌や音楽を聴いているだけで楽しい気分になるし、なんと言っても歌声の素晴らしさは見所の1つである。

天使にラブソングをではポップ賛美歌の素晴らしさを世界に知らしめたわけだが、その後は何をやっても模倣にしか見えないのも残念である。
実際には本作品の歌唱力の方が上だとしても、あの映画を越えることは中々難しいのだ。
あの作品はストーリーも歌も完璧だったからである。

しかしこのジャンルはこれからも減ることは無く、作り続けられることだろう。
それだけ求めている人も多いのだから。

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