映画『ジャングル・ジョージ』の概要:同名のディズニー・アニメーションを実写化した作品。主人公のジョージが非常に親しみやすいキャラクターで、ストーリーも子供向け。言葉を話せるゴリラや、犬のような象、さらに軽快な音楽を奏でるゴリラのグループなど、ゆるい雰囲気の動物たちも可愛い。
映画『ジャングル・ジョージ』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:アドベンチャー、コメディ、ラブストーリー、ファンタジー
監督:サム・ワイズマン
キャスト:ブレンダン・フレイザー、レスリー・マン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、リチャード・ラウンドトゥリー etc
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映画『ジャングル・ジョージ』の登場人物(キャスト)
- ジョージ(ブレンダン・フレイザー)
- 赤ちゃんの時に飛行機事故でアフリカのジャングルに取り残され、そこでたくましく育つ。人間の言葉を話せるゴリラに育てられたため、ちゃんと会話もできる。ジャングルの王として動物たちに愛されているが、かなりドジなため、よく失敗もする。常に前向き。
- アースラ・スタンホープ(レスリー・マン)
- サンフランシスコ在住の女性。実家が大富豪で、何不自由なく育ったお嬢様。アフリカでライオンに襲われた時、ジョージに助けてもらい、しばらく彼の世話になる。父親は温厚で理解があるが、母親はプライドが高くて心配性。
- ライル・ヴァン・デ・グルート(トーマス・ヘイデン・チャーチ)
- アースラの婚約者。アースラと同レベルのお金持ちで、かなりわがままな性格。アースラを迎えにアフリカへやって来て、ジョージを撃ってしまう。その罪で、刑務所に収監される。
- ゴリ(声の出演 / ジョン・クリーズ)
- ジョージの育ての親のゴリラ。人間の言葉も話せるし、読書もできる。見世物にするため、密猟者が彼をさらおうとする。のちに、ラスベガスで人気スターになる。
映画『ジャングル・ジョージ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ジャングル・ジョージ』のあらすじ【起】
アフリカの心臓部と言われるブクヴ地区は、象やキリンやゴリラなどが暮らす野生動物の楽園だ。ある日、その地区のジャングルに旅客機が墜落する。幸い、乗客はみんな無事だったが、ジョージという名の赤ん坊だけが行方不明になってしまう。
それから25年後。ジャングルで育ったジョージは、たくましい若者に成長し、ジャングルの王になっていた。ジョージは、喋れるゴリラの「ゴリ」に育てられたため、人間の言葉を話せる。ペットには、子供の頃から育てた象の「ポチ」と、バナナのような嘴を持つオニオオハシの「トゥーキー」がいて、ジョージの周りはいつも賑やかだ。しかし、現地の人々は、ジャングルの奥には恐ろしい白ザルがいると噂していた。
そんなある日、サンフランシスコで暮らすアースラ・スタンホープが、このブクヴ地区に観光へやってくる。彼女の実家は大金持ちで、彼女は「シスコの女王」と呼ばれていた。アースラは、似たような育ちのライル・ヴァン・デ・グリートと婚約しており、近々結婚する予定だった。アースラは現地ガイドたちと楽しくやっていたが、ライルは彼女のことが心配で、頼んでもいないのに彼女を迎えにくる。ライルは道案内として、2人組の密猟者を雇っていた。
翌日、アースラが「ゴリラを見るまでは帰らない」と言うので、一行は危険な山へ入る。しかし、ライルが吊り橋の上でふざけて、ガイドに怪我をさせたため、一行はキャンプへ引き返す。一刻も早くシスコへ帰りたいライルは、アースラを連れて、2人だけでジャングルへ入る。途中で巨大なライオンに遭遇し、ライルはアースラを置き去りにして逃げ出す。ライオンに追い詰められ、ピンチを迎えたアースラを救ったのは、蔦のロープでやってきたジョージだった。ジョージは、気絶したアースラを抱きかかえ、ジャングルの奥地にある自宅へ連れて帰る。
映画『ジャングル・ジョージ』のあらすじ【承】
キャンプへ戻ったライルは、「白ザルに彼女をさらわれた」と嘘をつき、ガイドたちとアースラの捜索を始める。一方、木の上にあるジョージの自宅で目を覚ましたアースラは、ゴリが話をするのを見て、再び気絶してしまう。人間の女性を初めて見たジョージは、美しいアースラに恋をする。
ジョージは、目を覚ましたアースラに状況を説明し、ポチや仲間たちを紹介する。アースラは、ライルが心配しているだろうと考え、ポチに乗ってキャンプへ帰ろうとする。しかし、ジョージと大自然を満喫しているうちに、ライルのことがどうでもよくなる。そして、再びジョージの家に戻る。
アースラと時間を過ごすうち、ジョージは経験したことのないモヤモヤとした気持ちに襲われる。ゴリはジョージに、ゴリラ方式の求愛の仕方を教えてやる。ジョージは、早速ゴリラ方式でアースラに求愛してみるが、彼女には伝わらない。
その夜、ジョージとアースラは、お互いのお守りを見せ合う。ジョージは、幸運のお守りとして、抜歯してやったワニの虫歯を首からかけており、アースラはおもちゃの指輪をしていた。アースラはジョージに、お守りの指輪をくれる。
翌日、アースラの捜索を続けていたライルは、ジャングルの中で彼女の笑い声を聞く。ライルと2人組の密猟者は、銃を持って声のする方へ近づいていく。密猟者は、立派な象牙を持つポチを見て、銃を構える。異変に気付いたゴリは、人間の言葉でジョージに危険を知らせる。密猟者は、言葉を喋るゴリラを見て驚き、麻酔銃を使ってゴリを生け捕りにしようとする。ジョージは、銃を構えた男たちに向かって突進していき、ライルの流れ弾に当たってしまう。
映画『ジャングル・ジョージ』のあらすじ【転】
ジョージの怪我は額を擦りむいた程度だったが、心配性のアースラは、最新の治療を受けさせるため、彼をシスコに連れて帰る。ポチとゴリを狙った2人組の密猟者は刑務所に収監され、後日追放処分となる。ライルは、ジョージを撃った罪で逮捕される。
シスコに到着したジョージは、初めて見る大都会に興奮していたが、あくまでマイペースを崩さない。ジョージは、アースラが暮らす高層マンションのベランダでも、ジャングルと同じように雄叫びを上げる。
アースラは、一連の事情をどうやって両親に説明するか悩んでいた。ライルは刑務所行きになってしまったし、自宅にはジョージがいる。しかも、明日はライルとの婚約パーティが開かれることになっていた。
アースラは、洋服を持たないジョージのために、デパートで高級スーツを買ってやる。車で走行中、娘と見知らぬ男が親しげに歩いているのを目撃したアースラの母親は、「あの男は誰なの?」と、しつこく電話をかけてくる。アースラは、まず父親に事情を話すことにして、父親の会社を訪ねる。しかし、娘の帰国と婚約を祝うサプライズパーティで歓迎されてしまい、何も話せなくなる。
アースラの留守中、ジョージは家を抜け出し、勝手に街へ繰り出す。ジョージはあちこちでひと暴れした後、ベイ・ブリッジを見て興奮し、橋のてっぺんに登る。ちょうど橋には、パラセイラーの男が上空150メートルで引っかかってしまうという事故が起きており、その模様がテレビで生中継されていた。ジョージは、蔦のロープで移動する要領でパラセイラーに近づき、彼を助けようとする。その様子をテレビで見たアースラは、現場に駆けつけ、船を出してもらう。ジョージはパラセイラーを無事に救出し、パラシュートでアースラの乗る船に不時着する。アースラはジョージに抱きついて、彼の無事を喜ぶ。
一方、追放された2人組の密猟者は、まだゴリのことを諦めておらず、再びジャングルに入っていた。2人組は、麻酔銃でゴリを撃ち、オリに入れて移動を開始する。トゥーキーは、ゴリのピンチを知らせるため、シスコを目指して飛び立つ。
映画『ジャングル・ジョージ』の結末・ラスト(ネタバレ)
アースラは両親にアフリカであったことを説明し、「ライルとは結婚しない」と打ち明ける。父親は理解を示すが、母親はライルとの婚約破棄に大反対で、婚約パーティを決行する。
刑務所に収監中のライルの姿はなかったが、実家の大豪邸には大勢の招待客が集まり、盛大なパーティが開かれる。ワイルドな魅力を放つジョージは、アースラの女友達に大人気だった。アースラは、彼のことをどう思っているのか、自分でもよくわからなかった。
アースラの母親はジョージを呼び出し、娘のことを諦めるよう説得する。自分がアースラには似つかわしくない男であることは、彼にも何となく理解できた。その夜、思い悩んでいるジョージの元へトゥーキーがやってきて、ゴリがさらわれたことを知らせる。ジョージは、眠っているアースラにワニの歯を握らせ、黙って姿を消す。
翌日、母親がジョージに身を引けと言ったことを知り、アースラは母親と口論になる。母親に「そんな愛、あっという間に冷めるわ」と言われ、アースラは初めてジョージを愛しているのだと自覚する。そして、迷うことなく、ジョージのいるジャングルへ向かう。
ゴリをさらった密猟者は、ずっと道に迷っており、最終的にジョージの家へ戻ってしまう。家に到着していたジョージは、ゴリを救うため、2人組と戦う。ポチやトゥーキーもジョージを援護し、2人組をやっつける。ちょうどアースラも帰ってきて、ジョージに愛の告白をしようとする。
ところが、そこへ、脱獄してカルト教団に入っていたライルが、屈強な兵隊を引き連れてアースラを奪いにくる。ジョージは兵隊に捕まってしまい、アースラはライルに連れ去られる。しかし、仲間のゴリラたちが兵隊をやっつけ、ジョージを助けてくれる。ジョージは、蔦のロープでジャングルを猛スピードで移動し、急流に流されていたアースラを救い出す。そのまま流れていったライルは、メスゴリラに気に入られ、羽交い締めにされていた。
後日、ジョージとアースラはめでたく結婚式の日を迎え、ジャングルで結婚式を挙げる。シスコから来たアースラの両親や友人とジャングルの仲間たちは、賑やかに2人の結婚を祝う。ジャングルで暮らし始めた夫婦は、可愛い男の子を授かり、3人で幸せに暮らす。ジョージは、アースラと息子を抱きしめ、幸せの雄叫びを上げるのだった。
映画『ジャングル・ジョージ』の感想・評価・レビュー
ジャングルで育った男性ジョージと、貴族の娘であるアースラが出会い、結ばれる物語となっている。ジョージはハムナプトラなどにも出演したブレンダン・フレイザーが演じている。いわゆる男女における格差と、それに伴う障害を乗り越えた末結ばれるという展開は、ディズニー映画の王道であるが、期待通りの満足感を得られる事だろう。破天荒なジョージをしっかりと実写で表現されており、多少チープな部分はあっても、全体的には良く出来ている印象。(男性 30代)
密猟者とライルが逮捕されたところで物語が終わるのかと思いきや、その後もうひと騒動あったのがおもしろかった。ジャンルグルでも都会でも自由を失わないジョージの明るさが素敵で、元気をもらえる作品だった。ジョージとアースラの二人がお似合いで、ハッピーエンドで物語が終わって良かった。
動物達のコミカルな動きもおもしろい。子供が一緒に見ても楽しめる作品だと思う。特に人間の言葉を話せるゴリラのゴリが、良い味を出していた。本当に存在していたら、自分も話してみたい。(女性 30代)
ハムナプトラのブレンダン・フレイザーがジャングルで育った人間ジョージを演じた今作。下ネタやグロテスクなシーンもなく、ナレーションでは「安心して、この映画では誰も死なないから」なんて教えてくれるとにかく優しい映画で大人も子供も一緒になって楽しめます。
世間知らずでかなりおバカなジョージの行動にはびっくりしてしまいますが、それもなんだか可愛いです。続編もあるので続けて見るのも面白いかもしれません。(女性 30代)
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