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映画『呪怨 黒い少女』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『呪怨 黒い少女』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『呪怨 黒い少女』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『呪怨 黒い少女』の結末までのストーリー
  • 『呪怨 黒い少女』を見た感想・レビュー
  • 『呪怨 黒い少女』を見た人におすすめの映画5選

映画『呪怨 黒い少女』の作品情報

呪怨 黒い少女

製作年:2009年
上映時間:60分
ジャンル:ホラー
監督:安里麻里
キャスト:加護亜依、瀬戸康史、中村ゆり、高樹マリア etc

映画『呪怨 黒い少女』の登場人物(キャスト)

横田芙季絵 / 黒い少女(松本花奈)
小学生の少女。生まれることができなかった双子の片割れの一部が体内に残り、嚢腫になるという珍しい病気が見つかる。その双子の片割れの霊も、悪意の塊として芙季絵の中に存在していた。
横田季和子(高樹マリア)
芙季絵の母で真理子の姉。真理子のような霊能力は無い。夫とは仲が悪い。
横田(勝村政信)
芙季絵の父。妻とは仲が悪い。綾乃が務めている会社の社長。
徹也(瀬戸康史)
裕子の住んでいるアパートの隣の部屋に住む若者。裕子に想いを寄せている。
裕子(加護亜依)
芙季絵の担当看護師。芙季絵にとても懐かれているため、担当を変わってもらえず悩む。
真理子(中村ゆり)
季和子の妹。夫、息子と3人で暮らしている。霊能力がある。
綾乃(中園友乃)
横田の部下で若い女性。

映画『呪怨 黒い少女』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『呪怨 黒い少女』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『呪怨 黒い少女』のあらすじ【起】

徹也

世間を騒がせている一家惨殺事件の現場を見て、徹也は興奮気味に電話していました。
その日の夜、アパートの隣人、裕子の部屋から聞こえる甲高い声で目が覚めます。
片思いしていた裕子が彼氏と過ごしているのだと思い、がっかりして壁にクッションを投げつけると、異様な物音と揺れが起こります。

翌日、友人カップルに部屋の留守番を頼むと、徹也はバイトに向かいます。
しかし途中で様子がおかしな裕子を見かけ、部屋まで追いかけました。
すると、徹也の足に黒い手が伸び、裕子の部屋に引きずり込まれてしまいました。

裕子

看護師の裕子は、小学生の入院患者、横田芙季絵の担当になりました。
しかし芙季絵の周囲では奇妙なことがたびたび起こり、裕子の日常生活にも支障が出てきます。
やがて、ベッドで寝ている芙季絵の横にいたシーツを被った何かを見てしまいます。
それは部屋までついてきて、声をかけてきた徹也を部屋に引きずり込んで、頭を壁に打ち付けて殺してしまいました。
そして裕子に手を伸ばすのでした。

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映画『呪怨 黒い少女』のあらすじ【承】

綾乃

家まで送るとしつこい社長の誘いを振り切り、綾乃は自宅マンションまでの夜道を急いでいました。
しかし、途中で背後から聞こえる足音に気付き、社長がついてきたのだと怒ります。
ですが振り返った先には黒い少女が立っていました。
それは芙季絵でした。

芙季絵

小学生の芙季絵は、放課後の学校で倒れてけいれんを起こしました。
保険の先生からは貧血だと言われます。
ですが、家に帰って不仲な両親が喧嘩をしていると、奇声をあげて倒れてしまいます。
心配して近寄った父の腕を掴むと「この手で女を殺す」と予言めいたことまで言います。

その後、病院で検査を受けますが、異常は見つかりません。
結局、両親の不仲が原因の精神的な問題だと診断されて、心の治療を受けることになります。
ですが、治療してもパニックを起こすだけでした。

再検査をすると、芙季絵の双子の片割れの一部が腫瘍になって体の中に残っているという珍しい病気が見つかります。
芙季絵の母は、妹に相談することを思いつきます。

映画『呪怨 黒い少女』のあらすじ【転】

横田

社長の横田は、無断欠勤が続く藤井綾乃の家に向かいました。
ですが、ぼんやりとしていた綾乃に突然首を絞められます。
娘の芙季絵が倒れた時に言った「この手で女を殺す」という言葉を耳にしながら、意識を失ってしまいました。

気が付くと、自分のベルトで首を絞められてベッドの中で死んでいる綾乃がいました。
横田は薄暗い森のような場所で穴を掘り、綾乃の死体を遺棄しようとします。
ですが埋めたはずの綾乃の死体は埋まることがなく、死んでいるのに不気味な声を発していました。

真理子

芙季絵の母は、生んであげられなかった双子の片割れの呪いだと信じ込んでしまいました。
そして、不思議な力を持つ妹の真理子に相談をします。
一度は医者に任せるべきだと言った真理子でしたが、自分にも息子がいるので考えなおします。

しかし病院で芙季絵の担当の裕子を見ると、今日は無理だと言い張ります。
3日後に再び訪れる事を約束して、その間に家の中にお札を張ったり、準備をしました。

映画『呪怨 黒い少女』の結末・ラスト(ネタバレ)

そして3日が過ぎ、真理子は芙季絵の中にいる双子の片割れの除霊を開始します。
芙季絵のお腹が膨らみ、不気味な声と共に人間の顔が現れますが、真理子はそれを除霊して家に帰りました。

その日の夜、真理子の自宅に芙季絵から「今から行く」という電話が。
玄関の外にいた芙季絵と、背後に立っていた芙季絵の霊を見て、真理子は驚きます。
彼女は芙季絵と双子の片割れが入れ替わっていた事に気付かず、芙季絵を除霊してしまったのです。
芙季絵の体を乗っ取った双子の片割れによって、真理子と夫、息子の3人家族は殺されてしまいました。

季和子

真理子が除霊をしてから、目覚めなくなった芙季絵に付きっきりの母、季和子。
芙季絵の幽霊はそばにいますが、体の中にいるのは双子の片割れなので一向に目覚めません。
季和子が病院の屋上で洗濯を干していると、シーツに人影が浮かび上がります。
それは真理子の霊でした。

すべてを知った季和子は、目覚めない娘の芙季絵と一緒に、病院の屋上から飛び降り自殺します。
季和子が最期に見たものは、真っ黒に染まった芙季絵の姿の幽霊でした。

映画『呪怨 黒い少女』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

呪怨シリーズのスピンオフ作品ですが、全く怖くなくてテレビでやっているホラー番組を見ているようでした。双子の片方だけが生まれ、生を受けることのできなかったもう片方の霊が取りついてしまった女の子のお話。双子って物凄い繋がりがあるので、こうやって片方の魂が乗り移ってしまうというのは分からなくもないのですが、あまりにもやりすぎと言うか関係ない人まで巻き込みすぎな気がしました。
『呪怨 白い老女』の方も見てみようと思います。(女性 30代)


前作とはまた違った呪怨の恐怖が楽しめました。特に、佐伯伽椰子ではなく“黒い少女”・アリサを中心に据えたことで、物語に新たな怖さが加わっています。胎児の中に“もう一人”いるという設定が本当に気味悪く、日常の中に忍び寄る恐怖がじわじわと効いてきます。終盤の病院でのシーンは、視覚と音の演出が絶妙でゾッとしました。(20代 男性)


ホラー映画としての怖さというよりも、人間の業や因縁の深さを感じさせられる作品でした。特にアリサの存在がどんどん不気味に変化していく過程が怖くて、妊娠をめぐるエピソードが独特な不安感を煽ります。伽椰子と俊雄がほぼ登場しない分、違う形での「呪い」の本質を見せられたような気がしました。音響効果も秀逸でした。(30代 女性)


シリーズの中でも異色の一作。呪怨といえば伽椰子と俊雄のイメージが強かったので、全く違うアプローチで攻めてきた本作は正直びっくりしました。黒い少女アリサが生まれるまでの不穏な空気、誰も助からない絶望感、どこまでも救いのない展開が、まさに“呪怨”らしい。シリーズファンには一度は見てほしい作品です。(40代 男性)


妊娠・出産という本来は祝福されるべきテーマに、これほどおぞましい恐怖を乗せてくるとは…。ホラー好きとしては設定が秀逸だと思いました。とにかく「お腹の中のもう一人」という存在が生理的に怖い。母体が恐怖の源になるという展開は、女性としてぞっとせざるを得ませんでした。後味も最悪で、まさに呪怨。(20代 女性)


個人的には、呪怨シリーズの中で最も“得体の知れない怖さ”を感じた作品でした。音や影、わずかな視線の動きなど、派手さのない演出がじわじわと効いてきます。黒い少女の存在が徐々に明かされていく過程も秀逸で、真相に近づくにつれて空気がどんどん重くなっていく。静かな恐怖が好きな人におすすめです。(50代 男性)


同時上映の『白い老女』と対になるような構成が面白かったです。黒い少女は、視覚的なインパクトよりも“概念的な怖さ”が強い印象でした。母と娘、姉妹、胎児といった「女性のつながり」がキーワードになっているのも興味深く、男性視点では気づきにくい恐怖の形が表現されていました。じわじわ来る恐怖でした。(30代 女性)


ストーリーのつながりが分かりづらいという声もありますが、私はむしろその“断片的な怖さ”が良かったです。病院、家、学校と場所が変わるごとに違うタイプの恐怖が用意されていて、常に緊張感が途切れませんでした。黒い少女の正体が明かされたときはゾッとしたし、ラストも不気味すぎて頭から離れません。(20代 男性)


ホラーというよりサスペンス的な要素が強く感じられました。真相が徐々に明らかになっていく構成で、観る者の好奇心を刺激しながらも、逃げ場のない恐怖へと導いていく手法が秀逸。誰か一人でも助かるかと思いきや、そんな希望すら与えないのが『呪怨』らしくて逆に清々しい。黒い少女の目の表情がとにかく怖かった。(40代 女性)


伽椰子や俊雄の呪いとはまた違った、“静かな地獄”が広がっていたように思います。特に印象に残ったのは、アリサが登場するシーンの「気配」の表現。何かいるのに見えない、気づいたときにはもう遅い、という絶望感がリアルでした。演出も過度にならず、音と暗がりだけであれほどの怖さを出せるのは本当にすごい。(30代 男性)

映画『呪怨 黒い少女』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『呪怨 黒い少女』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

回路

この映画を一言で表すと?

ネットの“向こう側”から死がやってくる、じわじわ系ホラーの傑作。

どんな話?

ある日突然、人々が次々と姿を消していく怪現象が発生。それと呼応するように、インターネット上に「幽霊」が現れ始める。孤独と死が静かに伝染していく世界で、人々はなす術もなく呑み込まれていく。

ここがおすすめ!

霊の登場が少なくとも、“気配”や“空間”の使い方で深く心に刻まれる恐怖が体験できます。『呪怨 黒い少女』のように、不穏な空気が画面全体に広がる静かなホラーが好きな方に強くおすすめです。

仄暗い水の底から

この映画を一言で表すと?

水とともに忍び寄る、母娘にまつわる切ない恐怖。

どんな話?

離婚調停中のシングルマザーと幼い娘が、新居のマンションで不可解な現象に遭遇する。上の階からの水漏れ、赤いバッグ、そして少女の幽霊──やがて恐怖は、ある悲しい真実へとつながっていく。

ここがおすすめ!

“母性”や“孤独”といったテーマをホラーで包んだ、心に残る作品です。呪怨シリーズの持つ女性的な恐怖や、母と子の因縁を描く本作とは非常に相性が良く、感情的な余韻を味わいたい方にぴったり。

リング0 バースデイ

この映画を一言で表すと?

貞子の“人間だった頃”を描いた、悲劇の原点ホラー。

どんな話?

伝説のホラー『リング』で恐れられた貞子の過去を描くスピンオフ。舞台劇団に所属する少女・山村貞子が、自身の異能に悩みながらも平穏な日常を手に入れようとする。しかし周囲の偏見と恐怖が、彼女の人生を狂わせていく。

ここがおすすめ!

“呪いの始まり”という視点で見ると、『呪怨 黒い少女』と通じる要素が多い作品。ホラーでありながらも哀しいドラマとして成立しており、悲劇的な女性の運命に共感する方には強く響く内容です。

女優霊

この映画を一言で表すと?

フィクションが現実に侵食する、恐怖の原点的ジャパニーズホラー。

どんな話?

映画撮影中、スタッフが記録映像の中に“見覚えのない女”を発見する。そこから次々と異常現象が起こり始め、撮影現場は得体の知れない恐怖に包まれていく──。現実と虚構が曖昧になるサスペンス・ホラー。

ここがおすすめ!

不意に現れる“静かな恐怖”の演出が秀逸で、説明のない怖さが好きな方には刺さります。『呪怨 黒い少女』と同じく、理屈ではなく“感じる恐怖”を追求した名作。Jホラー初心者にもおすすめです。

エコエコアザラク -WIZARD OF DARKNESS-

この映画を一言で表すと?

女子高生魔術師が挑む、黒魔術と呪いの黙示録ホラー。

どんな話?

転校してきた黒井ミサという謎めいた少女。彼女は実は黒魔術の力を操る“魔女”だった。学校で起こる連続殺人と奇怪な事件の裏には、闇の儀式と呪いが隠されていた…。

ここがおすすめ!

呪いや儀式といったオカルティックな要素が、『呪怨 黒い少女』と親和性の高い世界観。学園ホラーながら、ただのスプラッターに終わらない不穏さと美しさを備えており、異色のジャパニーズホラーとして楽しめます。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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