映画『ジュラシック・パーク』の概要:もし恐竜がこの時代にいたのなら…。誰もが一度は考えたことがあるであろうそんな空想を、現代の科学技術で何と実現!?しかし、恐竜は人間の想像を超える存在だった。人間の生き残りをかけた大逃走劇、開幕。
映画『ジュラシック・パーク』の作品情報
上映時間:127分
ジャンル:アクション、サスペンス、SF
監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:リチャード・アッテンボロー、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム etc
映画『ジュラシック・パーク』の登場人物(キャスト)
- アラン・グラント博士(サム・ニール)
- 古代生物学の権威である考古学者。ハモンドにジュラシック・パークの視察を依頼され、研究費の為に承諾する。
- エリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)
- グラントの恋人で、古代植物学者。グラントと共にジュラシック・パークへと向かう。
- イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)
- 同じジュラシック・パークに招待された数学者。
- ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)
- ハモンド財団の創始者で、ジュラシック・パークの経営者でもある人物。
- レックス(アリアナ・リチャーズ)
- ハモンドの孫。ティムの姉。
- ティム(ジョセフ・マゼロ)
- ハモンドの孫。レックスの妹。臆病な性格。
- デニス・ネドリー(ウェイン・ナイト)
- システムエンジニア。外部から密かに、研究所にある胚を盗んで来るように依頼を受ける。
映画『ジュラシック・パーク』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ジュラシック・パーク』のあらすじ【起】
古代生物学を専門にしているグラント、古代植物学の権威であるエリーは恐竜の化石の発掘調査に携わっていました。二人は恋人同士で、二人ともにIQの高い学者ではありますが研修費用の捻出に行き詰っていました。そんな彼らのもとに、ハモンドというハモンド財団の創始者である人物が現れました。
ハモンドは彼らのスポンサーでありましたが、実際に対面するのは初めての事です。ハモンドは、自分の持つ島に「ジュラシック・パーク」という動物園を来年オープンしようとしていました。そこで、それぞれの分野の権威である二人の博士に協力を依頼してきたのです。あまりの突然の提案に戸惑うグラントでしたが、ハモンドがこの先三年間の資金を援助すると提案してきた為に承諾しました。
そしてその週末、ジュラシック・パークに向かうヘリコプターには、彼らの他にも数学者のイアン・マルコム博士、ハモンドの顧問弁護士であるドナルドが同乗していました。そしてジュラシック・パークに到着した彼らは、信じられない光景を目にするのでした。
映画『ジュラシック・パーク』のあらすじ【承】
何とその動物園には、既に絶滅したはずである恐竜達が生息していたのです。ハモンドは自らの富と権力を使い、恐竜をこの世に復活させたのでした。そんな光景に感動するグラントでしたが、一方で不安も感じていました。恐竜を人間のコントロール下に置くなど、果たして可能な事なのでしょうか。
マルコム博士もグラントの意見に賛成でした。ハモンドは、DNA操作によりメスしか生まれないように細工をしていました。つまり、人間の知らないところで恐竜の数が増えるという事はないというのです。しかし、100%その条件を保ち続ける事は不可能に近いとマルコム博士は指摘します。
ハモンドは、彼らの意見を流しつつジュラシック・パークの案内を続けました。この夢のような施設を見れば、彼らの考えも変わるであろうと考えたのです。一方その頃、島には巨大な暴風雨が迫ってきていました。しかし折角の視察を中止したくないハモンドは、まだ暴風雨が来るまでに時間があると判断しそのまま視察を続けるのでした。
映画『ジュラシック・パーク』のあらすじ【転】
しかし、広大な土地を嵐の前までに全て見る事はできず、結局視察は一時中断し明日嵐が去った後に再開する事になりました。その頃、他の参加者たちには隠れてシステムエンジニアのネドラーが不審な動きを見せていました。実は彼は外部の人間に買収されており、恐竜を生み出す秘密である胚を盗んで来るように命じられていたのです。
しかしその帰り道、ネドラーは恐竜に出くわしました。とても可愛らしいその姿にネドラーは警戒心を解いてしまいます。しかし、突然本性を見せたその恐竜に食べられてしまいました。一方、暴風雨によって施設全体が停電に陥っていました。
そして、普段は施設を囲っているフェンスの高圧電流も途切れ、何と恐竜達が制限区域から逃げ出してしまったのです。恐竜達は、次々とその施設にいる人間を襲い始めました。結果、ドナルド弁護士が恐竜に丸呑みにされてしまいました。グラント達は、子供達や他の参加者達を守りながら何とか恐竜達から逃げ続けます。
映画『ジュラシック・パーク』の結末・ラスト(ネタバレ)
彼らはひとまず草食獣のエリアに逃げ込み夜を明かします。しかし、そんな時彼らは恐ろしいものを目にするのです。それは野生外では繁殖が出来ないはずの恐竜達の、孵化した卵の残骸でした。彼らはDNA操作の途中で、何とメスからオスに性転換する能力に目覚めていたのです。
ハモンドは、こんな危険な施設を作り上げてしまった事を反省していました。しかし、反省していても現状は変わりません。彼らは何とか電気を復旧させ、外部にSOSの連絡を入れました。ここにいる恐竜達は、施設から人工的に注入されるアミノ酸がないといずれ生き絶えるといいます。つまり、脱出さえ出来れば後は恐竜達は自然と絶滅するのです。
大きな犠牲を払いながらも、何とかグランド達は救援のヘリコプターまで辿り着きました。結果、生き残ったのはグランド、エリー、ハモンド、レックス、ティム、マルコムのみでした。グラントはハモンドに、この施設を推薦することは絶対にないと告げました。ハモンドも当たり前だ、と答え、彼らはジュラシック・パークを後にするのでした。
映画『ジュラシック・パーク』の感想・評価・レビュー
こんなにもワクワクさせられた作品は他に見たことがありません。初めて恐竜と遭遇するシーン、草原を悠々と歩く姿に、息をするのを忘れました。今見てもCGのレベルの高さ、恐竜の皮膚感、迫力がすさまじいです。残酷なまでに人を襲う姿も映され、恐竜という種の強さにゾクゾクします。
SF映画なのに色褪せない名作。当時スクリーンで観れた人たちが羨ましいです。やや雑なストーリーで、人間の欲や弱さに腹が立ちますが、悪役は全員恐竜に成敗されるのでスッキリ。(男性 20代)
当時観た時は臨場感に驚いたものだが、今再び観てもリアリティに恐怖を感じる。
地響きや鼻息など、まさに目の前にあるものとして感じられ、見たことも無い恐竜が、こういう生き物だったのだろうと思われる。
重そうな巨体が滑空する姿には感動だ。
もう随分昔の映画で、技術が段違いに低かったはずなのに、時代を経ても見劣りすることなく鮮やかに躍動する。
ストーリーよりも映像に引き込まれる作品だと思う。(女性 30代)
新シリーズの二作目がこの夏公開されたので、オリジナルシリーズの一作目を観返してみた。やはり、名作と言われるだけある名作。
CGを使っているのだろうか?恐竜の表情、質感、改めて細部まで丁寧に作り込まれていることに感心する。
心優しい草食恐竜ウルトラサウルスと人間が心が通じ合うシーン。テーマソングが流れ出す。お気に入りのシーンである。
小学生の頃、この映画を観て、自分はキャストたちのように勇敢な行動はできないと思い落ち込んだことを思い出した。(女性 20代)
何年経っても色あせない名作だと思う。
ハラハラドキドキのストーリー、迫力のある映像、興奮を煽る音響、どれをとっても素晴らしかった。あらゆる年代に愛されるのは、意外と深いテーマを感じられるからだろう。ただ恐竜が襲ってくるだけの映画ではなく、命を扱う最先端の技術の副作用という、意外にも考えさせられる映画なのだ。
最初から最後まで、途中弛むことなく、飽きずに鑑賞できる。スピルバーグ監督のセンスやこだわりに圧倒される120分だった。(男性 20代)
スティーブン・スピルバーグ監督のSFアクション作品。科学技術の発展により現在によみがえった恐竜が暴走し生き残るために逃げ惑う人々の姿を描く。
科学が発展することで人間は難だって出来るようになるというメッセージと共に逆にそのもろさを表現しているように思える作品。
物語の展開としては非常にスリリングで最新の恐竜研究により恐竜の生態をリアルに表現している点も評価できる。
今作でVFXによる視覚効果が見直され映画製作が一変した歴史的作品である。(男性 20代)
スティーブン・スピルバーグ監督による大人気モンスター映画。
恐竜時代にタイムスリップするのではなく、白亜時代の恐竜の血を吸った蚊のDNAを解析し、そこから恐竜を再現したという、この設定が素晴らしい。リアリティーがあり、現実に可能なのではないかと想像をかき立てられてしまう。
さらに恐竜の王様であるティラノザウルスも登場し、逃げるしかないという状況が、主人公たちをよりピンチに追い込んでいる。
ファンタジーとリアルが融合したエンターテイメント映画である。(男性 40代)
1993年に映画化された作品。恐竜たちのテーマパークという夢のような世界のはずが、危険な場所に一変してしまう。クローンの技術で蘇らせた恐竜は研究の対象にもなったが、トラブルによって安全が保証されなくなってしまった。暴走し始める恐竜、肉食恐竜が次々と人間を襲っていく。素晴らしい技術のはずが、恐怖に変わってしまった世界は、とても悲しい気持ちが残る。ハラハラ、ドキドキ、感情が昂る映画だ。ジュラシック・パークシリーズの第1作として、いつまでも記憶に残る。(女性 30代)
この題名を聴くと、自然と音楽が脳内で再生されます。最初は子どもの頃に観て、その後も度々観る機会のある映画です。恐竜パークをテーマに開園前の島に来た恐竜学者たち。最初は生きた恐竜に会えた喜びを感じます。大人しくて可愛い草食の恐竜もいるのですが、肉食の恐竜たちはどんどん野生化し人間が抑制できる園ではなくなってしまいます。
子どもを対象にした映画のように感じていましたが、結構残酷な場面もあります。でも、興味をひきつけるところや、間の取り方、音楽などとてもよく作られた映画だなと改めて思いました。アドベンチャー&パニック映画という感じでしょうか。子どもから大人まで楽しめる作品です。(女性 40代)
みんなの感想・レビュー
初めてこの作品を見た時の感動は一生忘れることが出来ないし、今後どんなに素晴らしい作品が出てきたとしても、この感動を超えることは無いでしょう。恐竜は怖いもの、悪いものと考えてきた私にとって大草原の中を走り回る恐竜たちと、知識が豊富な博士たちの様子は本当に夢のようなストーリーでした。この作品を見た全ての人が「ジュラシック・パーク」に行きたいと思ったことでしょう。続編も出ていますが、やはり私はこの1作目が1番好きです。
スピルバーグの大ヒット作。大ヒットしただけあって、隅々まで娯楽作品として隙がない。そもそも恐竜自体に夢やロマンがある。そしてDNA抽出云々という、なさそうでありそうな理屈で恐竜を現代に蘇らせてテーマパークを作るだなんて、この原作の設定だけでも大勝利だろう。
そしてスピルバーグによる映像化の最大の功績は、劇中のテーマパークのロゴの見事さにある思う。そのテーマパークのロゴをそのまま映画のロゴにしているところが憎すぎる。まさしくテーマパークのような映画だ。
20年以上前の作品とは思えない程の映画のクオリティとストーリー。今見ても充分楽しめるほど素晴らしい作品だ。音楽を聞くだけで、作中のハラハラ感や感動が蘇る。CGとロボットを使用した恐竜の姿は、本当に実在するのではないかと思い込んでしまう。敢えて捕食する姿を見せなかったり、音と建造物の破損だけを見せる事によって、こちらの想像力をより引き立てる所もこの映画の見どころだ。
続編が今でも沢山出ているが、これは原点にして頂点と言っても良いだろう。是非とも子供と一緒に見て欲しい作品だ。
何度見ても面白い。恐竜がもともと好きな人は絶対に楽しめる作品です。パークの客としても楽しめるし、物語にも入り込める。ストーリーも分かりやすく、シンプルである。常にわくわく、どきどきするだろう。
とても30年前の映画とは思えない。90年代の映画でありながら、アニマトロニクスやCGを駆使して恐竜の動き・迫力が伝わってくる映像である。そのため、最新映像に慣れている人でもきっと見入るだろう。
「恐竜」という題材は、一見子供向けのイメージがあったが、そのイメージを覆した代表作だと思う。この作品ほど、恐竜によるリアルな恐怖や緊迫感を楽しめる作品はない。恐竜の色や声、しなやかな動き、CGの精密性、全てにおいて違和感の無さに驚きを隠せなかった。また、いい意味でキャストの存在感が強すぎず、しっかりと恐竜がメインとしてストーリーを楽しめるのも素晴らしい。
この作品を初めて観たのは小学生のときだが、大人になった今も、必ず釘付けになって観てしまう作品だ。
初めてこの作品を見た時に、樹液に封止された蚊から恐竜の血を取り出して、そのDNAから恐竜を作り出すという技術に感動しました。現実でもそういうことができるのではないのかって期待を持ってしまうくらいでした。
6500万年前に絶滅したはずの恐竜が、目の前の草原に悠々と活動している姿を目にした時のアランとエリーの反応が、とても印象的で、きっと自分も本物の恐竜を見ることがあったら、同じような反応をするだろうと共感したのが強く印象に残りました。
今になっても質の良い映像美と迫力を兼ね備えた色あせない作品。あり得ないと分かっていながらも、本当にできるかもしれないと思わせるリアルさがあり、童心に戻ったようなワクワク感があった。程よい悪役と非常に賢いラプトルによって徐々に追い詰められていく感覚、そして一難去ってまた一難の繰り返しはかなりの恐怖だった。
聴くと自然と盛り上がってくるような、興奮するような音楽も本当に良くて、大好きだ。
ワクワクが止まない!そして、このCG技術が30年近く前のものとは思えないクオリティの素晴らしさ。さすが、スピルバーグ作品。あの音楽を聞くと冒険が始まるぞ!という気分になれる。ハラハラするシーンとクスッとなるシーンが程よく入っており最後までずっと楽しめる。後半の暴れ回るティラノザウルスの咆哮と共に「When Dinosaurs Ruled the Earth」の幕が落ちて来るところは、あっ!このシーンだ!となるはず。迫力満点で夢とロマンが詰まった映画。
ジュラシックパークシリーズの第一作目。誰もが、「たられば」の話として想像していた恐竜の存在を見事に描ききっている夢を現実化したような作品。図鑑で見た事のある恐竜達がとてもリアルに表現されていて、恐竜が実際にいた世界は、こうなのかもしれないと思わせてくれる作品である。そして、恐竜といえばの代名詞である、ティーレックスは恐怖の対象として登場するが、肉食らしい暴君のような振る舞いに、誰もが凍りついたと想われる。続編も含め、まずはここから始めて欲しい。
CG技術とオーディオアニマトロニクスで生まれた恐竜達は、何度見てもクオリティが高く、1993年の映画だとは思えないほど、リアルな質感を有しています。
ジュラシック・パークを観る度に、いつもワクワクするのは、恐ろしくも魅力的な恐竜達の存在があるからと言っても過言ではありません。
映画の中では、特にティラノ・サウルスが印象的でした。恐竜達の中でも一番残酷に人を食らう彼らは、人間に恐怖を抱かせますが、その強さに憧れも感じます。
ジュラシック・パークは、非日常的なドキドキ感をもたらしてくれる良作映画です。
スピルバーグはこの恐竜シーンをいかにリアルに見せるかに相当なエネルギーを注いだらしく、それにより他のアクションシーンをはしょったという思い入れも画面から窺える。後に友人であるジョージ・ルーカスもこの映画に触発され、スターウォーズ新三部作への制作意欲が奮い立ったという話もある。架空の生き物だけにリアルさを表現するというのが相当困難な作業であったという、現場の苦労がまざまざと垣間見える映像技術である。
この原作は前後編併せて1000ページを超える内容であるが、これほど小説の中でスリリングな展開を見せてくれる作品も少ないだろう。映画を観る前に二度ほど読み通し試写会へ臨んだが、試写会のサイズが一回り小さかったのでさほど迫力を感じられなかった。というか原作の緻密な描写に、映画が負けてしまっていたというのが正直な感想である。読了感も相当よい小説だったゆえに頭の中でほぼ満足してしまっていたので、スピルバーグがどう料理するのか期待し過ぎていたというところもあったのだろうか。古今東西、原作がありそれを読んでしまった脳内のイマジネーションに勝てる映画はないというのが正直な意見である。しかし、今となってはその特殊効果よりストーリーの面白さの方が残っており、年に一度くらいDVDの棚から出して当時の想い出に浸っている。
マイケル・クライトンの想像力の賜物という作品の内容であり、前評判も相当高かった映画なので、どうやってスピルバーグがその世界観を表現したのかと期待を抱いて観に行ったが、正直、その前に小説を読むんじゃなかったと後悔した。しかしその小説を読まなければ科学的根拠の裏付けの凄さも解らないだろう。映画のシーンでは、恐竜が生まれるまでのプロセスを館内に来た客に解りやすいような、アニメーション仕立てで紹介しているのだが、その辺も物足りなさの原因だったかも知れない。恐竜出現までのプロセスの描写がもっと欲しかった感はあるが、映画をヒットさせるという商業的背景の中では限界だったのだろう。
今でこそ普通になってしまった生々しい恐竜を最初に見せた衝撃のSFX。
この映画で使用された「アニマトロニクス」という技術はSFXの一種で、本物のモデリングを使い撮影する技術と、CGアニメーションを融合したものである。
コンピュータ制御のロボットを人工皮膚で形成し、滑らかな動きのある生物を骨格や筋肉、顔の表情などを機械で表現する。人間が入った着ぐるみでは表現できない生物や俳優との共演が重要となる場合に使用されてきた。近年はVFX(コンピュータグラフィックス)により衰退傾向にあるが、リアルさを表現するためにはなくてはならない技術である。