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映画『壁の中に誰かがいる』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『壁の中に誰かがいる』の概要:スラム街に住む少年・フールには身重の姉と病気の母がいるにも関わらず高額な家賃を家主から請求され、アパートを立ち退かなくてはいけなくなる。フールは姉の友人らと家主の家にある金貨を盗み出そうとするが、そこは恐るべき悪夢の屋敷であった。

映画『壁の中に誰かがいる』の作品情報

壁の中に誰かがいる

製作年:1991年
上映時間:102分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:ウェス・クレイヴン
キャスト:ブランドン・アダムス、エヴェレット・マッギル、ウェンディ・ロビー、A・J・ランガー etc

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映画『壁の中に誰かがいる』の登場人物(キャスト)

フール(ブランドン・アダムス)
貧しい生活を強いられている黒人の少年。まだ幼いが勇敢で行動力がある。屋敷で監禁されていた娘・アリスとの出会いをきっかけにして屋敷に隠された地獄のような惨劇を知っていく。
家主(エヴェレット・マッギル)
フール達の住むアパートの管理人。不当とも言える高額な家賃を請求し、払えなければすぐに立ち退かせてしまう。そして、屋敷の中で「完璧な男の子」を育てるためにあちこちで子供を攫ってきては家の地下で監禁している(もっともその子供達は成長しており、青年であるが)。その上、逃げ出そうとしたり、秘密を話そうとした子供には罰として身体の部位を切り落とす等の行為も働く。また、愛用のショットガンをちらつかせフールらを追い詰める。
アリス(A・J・ランガー)
屋敷にほとんど監禁されている家主の娘。この屋敷で犠牲になった人間のせめてもの弔いにと人形を作る。母からは溺愛されている反面、異常な程の躾を受けることも。両親のせいで外の世界をほとんど知らない。
家主の妻(ウェンディ・ロビー)
その名の通りに家主の妻であるが、こちらも夫に負けず劣らずの狂人。ヒステリックな性格で、周囲には「娘はいない」と言いアリスの存在を隠している。
ローチ(ショーン・ウェーレン)
地下に閉じ込められている「子供達」のうちの1人の青年。舌を切られているせいで喋ることができない。アリスの友人であり、アリスとフールの強い助けとなる。
リロイ(ヴィング・レイムス)
フールに屋敷の金貨を盗み出す話を持ち掛けた青年。他、友人のスペンサーも連れ計画を実行に移すがそのせいで悲惨な末路を迎えることとなる。

映画『壁の中に誰かがいる』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『壁の中に誰かがいる』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『壁の中に誰かがいる』のあらすじ【起】

安アパートで身重の姉と、癌の母を抱えた少年フールは入院費を稼ごうとするが、アパートの家主に立ち退きを命じられる。そんな時、姉の友人・リロイから家主の金貨を盗む計画を持ち掛けられる。姉は猛反対するが、計画にはフールにしかできない役割があるのだという。

早速、家主の家の中に下見に向かうリロイとその知人・スペンサー。フールは先回りしており、屋敷の中へと入りこんでいた。そこで窓の向こう側に1人の少女の姿を見つけるが、すぐに家主の妻が現れる。慌ててボーイスカウトのふりをし、クッキーを買ってくれるよう頼み、何とか取り入ろうとするも妻は一切応じない。しかし、屋敷の外観を知れたフールはその情報をリロイとスペンサーに教える。裏窓は金網が張ってあり、警戒厳重が強いられている。フールの活躍にあまり進歩を望めなかったのか、スペンサーが直接下見に向かうと言い出す。ガス会社の社員になりすました彼は意外とあっさり中へ入ることに成功したようだが、何故か彼を家に置いたまま家主の車が出て行ってしまう。離れて車からその様子を見ていたリロイは怪しみ始める。スペンサーは悪知恵の働く奴だから金貨を独り占めする気ではないか、と言い出しフール達は屋敷へ足を運ぶことに。屋敷の中は異常とも言う程、厳重なロックが幾重にもされており、スペンサーを探しあちこち鍵のされた扉を開いていくリロイ。フールが止めるが気にせず扉を開けると、中から獰猛な犬が襲い掛かってきて彼の喉笛を食い千切らん勢いで飛びついてくる。フールが気を惹いたお陰で何とか窮地を凌ぐもやはり、家の中は気味が悪くフールは帰りたがる。しかし、リロイはスペンサーを探すため2階が怪しいと見据える。フールは怖気づいたため、上へ行かず1階で見張りをすることに。すると、フールは隠し扉を見つけ、明かりのない地下へと降りて行く。そこではスペンサーが既に息を引き取って倒れており、またフールも何者かに抱き着かれ襲われる。振り切って逃げ出そうとしたが、地下の壁の向こう側には大勢の「誰か」がおり、まるでゾンビのように蠢いている。慌てて部屋を飛び出したフールの前に1人の少女――そう、先程窓辺で見たあの少女が姿を現せた。慌てて少女の姿を追うが、同時に家主の車が戻ってきたのでリロイを呼びに2階へ走る。リロイと合流するがリロイは下から異音がすると言う。フールはスペンサーの死と家主の帰還を伝え、すぐにでも脱出するよう伝える。

既に侵入の形跡がばれ、鍵をしフール達を殺しにかかって来る家主達。2階へと戻り、リロイはフールとは別の場所に隠れる。銃を手に上がって来る家主。身を潜めていたリロイだったが、突如、壁の中から現れた人のような姿をした物体を目撃し、驚きのあまり飛び出してしまう。そこを家主に射殺され、家主と妻は狂ったように笑いながらその死体をずり降ろす。フールも怯え慌てて逃げ場所を探していると、先程の少女が壁の中から地下へと繋がる通路へ導いてくれる。お陰で無事に救われるが、少女はフールに、というか他人に怯えたような様子だ。人形を持った少女の名はアリス。アリスは両親に監禁されており、今まで1度も外へ出たことがないのだという。アリスは話す、両親は完璧な男の子を探しているようだが、見つけ出してきた子はどれも「完璧じゃない」。言いつけを破ったり、開けてはいけない扉を開けたり、見てはいけない物を見たり、聞いてはいけないことを聞いたり、秘密を話したり――そういう悪いことをする子は身体の一部を切り取られ地下へ閉じ込められるのだ。それが先程リロイやフールの出会ったあの蠢く「何か」の正体だろう。一応食料は与えられ生活はしているようだが――フールは問う、「君は閉じ込められないの?」。アリスは両親たちの言う「悪い子」ではなく、何かを見たり聞いたりもしない「良い子」だからだそうだ。只、アリスは恐ろしさから「良い子」を演じているようだが。

映画『壁の中に誰かがいる』のあらすじ【承】

その時、どこかから発狂するような人の叫び声がする。フールが一体何かと尋ねると、アリスはその正体を「ローチよ」と話す。ローチとは地下室から抜け出し、壁の中に逃げ込んだ子供だ。家主の獲物でもあり、ローチの叫び声を聞きつけた家主はショットガンを持って家中を発砲しながら徘徊する。逃げ出そうとするよりまず隠れた方がいい、とアリスは壁の中へフールを隠そうとする。身体の大きさのせいか、壁の中に家主は入ってこられないようだ。

フールは何としてでも逃げ道を探そうと奔走するが、途中警察が来たために窓から助けを呼ぼうとする。しかし、防音仕様の施された窓では気付く筈もなく、それどころか警察が来たことでリロイ達の車が発見されてしまう。侵入者がリロイとスペンサーだけでなくもう1人いる、と悟った家主達。同時に、スペンサーの手首を餌として齧っていた番犬もフールを発見し、襲い掛かってきていた。命からがら部屋の中へ逃げ込むも、番犬の声に家主がショットガンを持ってフールの隠れる部屋を襲う。扉を破られるが、フールは木材で応戦し、落ちていたアリスの人形を抱え、次に待っていた番犬に「来るなら来い」と挑発するが、フールはいかんせん武器もなく、所詮は非力な少年だ。どう立ち回るべきか――と、そこへ隠し壁の中から突如現れたのは例の壁の中で奇声を上げているローチだった。ローチはフールを抱え壁の中に隠し、壁の中へ入れない家主は悔しがる。ローチはスリングショットの一撃を家主に浴びせ、家主は怒りの余り番犬を壁の中へけしかけた。しかし、ローチが壁の中に仕掛けていた落とし穴にかかり事なきを得る。アリスの人形を咥えたまま犬は家主夫婦の元へと落下していき、家主はフールがアリスと接触したことを知り怒りに震える。

映画『壁の中に誰かがいる』のあらすじ【転】

ローチの手引きで再びアリスと出会ったフール。ローチは助けを呼ぼうとして舌を切られてしまい、うまく話せない。ローチはアリスにとって友達だと言う。その時、部屋の扉をけ破り家主夫婦が飛び込んでくる。家主にライフルを首元に突きつけられたフール、裏切者!と叫ばれながら妻にベッドに押し倒されるアリス、かろうじてローチは壁の中へと逃げ込んだ。家主の妻は「春の大掃除をする」と言いヒステリックに叫びながらアリスに死体の血の処理をさせ、手作りのドレスを血で汚した罰として熱湯に彼女を沈める。家主はリロイの遺体と共にフールを地下へと手枷をし、廃棄する。地下に閉じ込められた「悪い子」達は皆飢えており、人肉を餌にする。フールは抵抗するがその中に閉じ込められてしまう。

飢えた地下の奴らに襲われそうになるフールだったが、ローチが助けに来る。壁の中へと再び引き返したフールとローチだったが、ローチは先程撃たれた傷が元で瀕死の状態にあった。ローチは金貨を渡した後、血文字で『ALICE (アリス)』と描き、彼女が上の階にいることを伝え、静かに息を引き取る。

一方、上の階ではアリスが家主に責められていた。その時、壁を伝いフールが部屋へと飛び込んでいく。家主の股間を蹴り飛ばし、アリスを連れ壁の中へ逃げる。壁の中は迷路のようになっておりローチしか正しい道順を知らないらしい。音を立てれば家主が壁越しにショットガンで攻撃してくるため、下手に音も立てられない状態に陥る。すると家主はローチの遺体ごと油をかけ火を放ち、更に退路を絶ってくる。そして、再び壁の中に放たれる番犬。壁の中を移動する音を聞きながら家主は2人を追う。やがて、番犬に食いつかれてしまうフール。アリスの悲鳴もあり、家主はどの辺りに2人がいるのか把握し武器をショットガンから西洋剣へと持ち替え、壁へと突き立てた。フールが機転を利かせ番犬を盾代わりにし演技の悲鳴を上げる。代わりに刺されたのは犬であったが、家主はフールを仕留めたと思い、子供のようにはしゃぎ周る。が、妻は「証拠を見せろ」と冷静。壁を破ると、中から出てきたのは番犬の無残な遺体だった。

フールとアリスは光が見える上を目指し梯子を昇り、鍵のされていない窓を見つける。真下は池だから飛び込むように言うがアリスは怖がって拒否してしまう。家主に追いつかれ、フールは池に飛び下り、残されたアリスに「必ず助けに来る」と言い残し地獄の家からの生還を果たすのであった。

映画『壁の中に誰かがいる』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌日、持ち帰った金貨を祖父に見せると姉の入院費も母の治療代も払え、アパートの立ち退きも大丈夫だろうと言われる。しかし、ここで驚愕の事実が明かされる。夫妻だと思われていた家主は兄妹であり、代々おかしくなり金にがめつくなっていっているのだと。フールの姉はもうあの家に近づくなと釘を刺すが、フールはアリスを救うため行動に移る。

早速、警察に児童虐待の電話を入れ警察が屋敷を調べ始める。夫妻は素知らぬ顔で「うちに子供はいない」と何事もないかのように振る舞うが、巡査部長が子供部屋を発見する。妻が「それは数年前に亡くなった娘のものです」と白を切る。警察が去った後、フールはこっそり屋敷に侵入し、火掻き棒を片手にアリスを探す。その途中、潜んでいた夫婦に襲われ抵抗する。アリスは屋根裏で吊るされており、助けに向かうフール。拘束を解いてやり、池のあった窓の前に向かう。その前に、屋敷の夫婦は兄妹であることを明かし、本当の両親ではないと伝える。窓から池へ脱出しようにも、池にはガラスがまき散らされており、それは無理だと言う。ならばとフールは屋根の上を伝い歩く。すると、暖炉の中から声が聞こえすかさずショットガンを撃つ家主。フールは被弾したふりをし、レンガを落とし投げつけ、それからアリスと飛び下り、妻の上に軟着陸する。夫妻がもがいている隙に、フールはアリスを裏口から逃がし、自分は地下の子供達を救うと言う。アリスが裏口を目指している途中、妻がアリスを引き止めようと迫って来るが、アリスは「地獄へ落ちろ!」と言葉を吐き、そしてその足を踏み逃げ出すのだった。酷くショックを受ける妻の傍ら、家主は地下が騒がしいことに気付きフールのせいだと勘付く。すぐさま地下への扉を開くと、家主から奪ったショットガンを構えたフールがいた。しかし、それを奪い返され、更にはハンドガンを持った妻も姿を見せピンチに陥るフール。が、急遽そこへ来客が訪れる。警察かもと警戒するが訪ねて来たのはアパートの高額な家賃と、そして立ち退きに不満を掲げる人々のうちの1人でもある女性が、代表として異を唱えに来たのだ。一笑し扉を閉ざす妻だったが警察を名乗る人物が今度は現れ、扉を開けるとそこにはフールの祖父を始めとし、先程の女性とアパートを不当な理由で追い出された人々で溢れ返っていた。怒り狂い拳銃を掲げた妻の上に、天井からアリスが降ってきてそれを阻止する。そしてこの家には子供がいなかった筈なのに、と人々からは疑惑の声が上がる。

同時に、地下では家主がフールをショットガンで始末しようとしていたが途端に地下の「子供達」が暴れ始めた。比較的正気を保っていた青年にフールは手を引かれ、フールは「君達を助け出す」と言う。すると、青年はフールに何かを見せたいのか部屋へと案内する。部屋の中には数え切れないほどの金があり、恐らく家主達がこれまでアパートの住人達からせしめてきたのであろう大金が詰め込まれていた。

その頃、アリスは逃げ出そうとするも妻に扉をロックされ、更には包丁で襲われる。窮地に陥った彼女を救ったのは地下の子供達、先程フールを助けた青年であった。床を破り、中から出てきた青年に怯え逃げ出す妻だったが家のあちこちから閉じ込められていた子供達が床や壁を破り現れ始め、逃げ惑う妻をアリスは包丁で刺す。母親を刺したわね、と恨みがましく見つめる妻に「本当の親じゃない」と毅然と言い返すアリス。やがて地下から出てきた子供達の手により妻にいよいよ制裁が下る。1人残された家主はフールを追うが、フールは金の山の中にダイナマイトを発見する。そして、家主がショットガンを向けてきた時、フールは銃を降ろすかダイナマイトと共に散るか選ぶよう迫るが家主はショットガンを発砲。金と共に屋敷が大爆発を起こす。爆破に巻き込まれ家主は息絶え、しゃがんでいたフールはその爆撃に巻き込まれず無事に済む。すぐにアリスが助けに来て、2人は再会する。フールは微笑む、「100万ドルの気分だ」――空に舞い散った札束を、アパートを追い出された人々が、夢中になって拾う。こうして、地獄のような屋敷での悪夢は終わりを遂げたのだった。

映画『壁の中に誰かがいる』の感想・評価・レビュー

ホラーではあるが陰惨な感じはなく、むしろボーイミーツガールなどこか甘酸っぱささえ感じさせる。かと言って家族向けかと言われれば際どく、グロい部分もキッチリ描かれているので、そこは要注意。怖いか、と聞かれるとちょっと違う。狙っているのか、怖い筈の家主の戦闘服がピチピチのボンデージで、その姿でショットガンをブッ放したり、屋敷の罠が唐突すぎてドリフのコントみたかったり、主人公がご都合主義で異常に運が良かったりと笑える部分もあるのが良い。(MIHOシネマ編集部)


本作は、家賃滞納で強制退去となった一家の息子が悪人泥棒とともに大家の豪邸に侵入するも、様々な悲劇に遭遇する様を描いたサスペンスホラー作品。
『ホーム・アローン』のような既視感のある設定で、そこに変態鬼畜な大家の仕掛けとホラー要素が加わったようなストーリーだが、あまり怖さは感じなかった。
ホラーが苦手な人でも気軽に鑑賞できるだろう。
壁の中にいるのは幽霊ではなく人間で、それが分かってきてからコミカルな展開に変わっていくところに引き込まれた。(女性 20代)


鬼畜な家主とそれに立ち向かうアパート住人とのバトルの物語。バトルと言ってもかなり「ヤバい」やつでした。悪徳な家主は、貧しい一家にも不当なほど高額な家賃を請求します。そんな家主に立ち向かう少年と、アパートに隠された「謎」はハラハラドキドキの連続で『ホーム・アローン』を彷彿とさせるような仕掛けもあり、本当に面白かったです。
ホラー要素よりも少年少女の「冒険」と言ったアドベンチャー的な要素が含まれているので、あまり怖がらずに楽しめると思います。(女性 30代)

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