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映画『神と共に 第二章:因と縁』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『神と共に 第二章:因と縁』の概要:2部作の第2作目であり、前作で怨霊となってしまった弟の裁きへと移行。冥界の3使者は裁きの間、現世にて厄介者と言われる屋敷神の討伐を命令されるが、それぞれの因縁めいた過去が明らかになる。

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映画『神と共に 第二章:因と縁』の作品情報

神と共に 第二章:因と縁

製作年:2018年
上映時間:141分
ジャンル:アクション、ファンタジー
監督:キム・ヨンファ
キャスト:ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、マ・ドンソク etc

映画『神と共に 第二章:因と縁』の登場人物(キャスト)

カンニム(ハ・ジョンウ)
冥界の使者であり3使者のリーダー。優れた弁護士。生前は高麗時代の大将軍。大将軍であった父に蔑ろにされ、義弟のヘウォンメクに恨みを抱えていた。唯一、生前の記憶を保持しているが、自らの罪を千年もの間、悔いており未だに自分を許せずにいる。
ヘウォンメク(チュ・ジフン)
冥界の使者で、警護担当。生前は高麗最強の武将で白い山猫と異名を取っていた。カンニムの義弟として育ち、大将軍である義父の教えをまっすぐに受け継いでいる。武に優れ情に厚い。
ドクチュン(キム・ヒャンギ)
冥界の使者で、補助弁護士。生前は高麗時代、契丹の女真族で戦災孤児を多く養っていた。ヘウォンメクと出会い親交を深めるも、彼が両親を殺した仇と知りつつヘウォンメクを助けようとして亡くなる。努力家で健気。
成主神(マ・ドンソク)
ソンジュ神。屋敷神で寿命が尽きた家主を生かし、守っている厄介な存在。使者としての使命を果たした後、屋敷神となる。実は非常に温和で心根の優しい神。本体は壺に祀られている。生前のヘウォンメクとドクチュンを知っている。
キム・スホン(キム・トンウク)
銃の誤射事件にて死亡し、一時は怨霊になってしまった亡者。死亡した兄の転生時、改心する。検事を目指して法律の勉強をしており、第一試験を通過した実績を持つ。
閻魔大王(イ・ジョンジェ)
冥界を支配する存在であり、親孝行を審判する天倫地獄の主。実はカンニムとヘウォンメクの父であった大将軍。千年毎に交代する先代の閻魔大王からその座を受け継ぎ、容姿を先代と同じにして千年の間、2人の息子を見守っていた。
ウォン・ドンヨン(D.O.)
スホンの部下で、非常に気が弱い。良心の呵責に苛まれ、自殺未遂をして入院中だった。審議に召喚されるも、追い詰められて死亡してしまう。

映画『神と共に 第二章:因と縁』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『神と共に 第二章:因と縁』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『神と共に 第二章:因と縁』のあらすじ【起】

消防士の兄の転生が決定した後。弟のキム・スホンも後を追って地獄へとやって来た。義務付けられている軍役に就いていたスホンは、部下が誤射してしまった銃弾を受け上司の中尉によって生き埋めにされ命を落とした。彼は裏切られたことで怨みを抱え一時は怨霊となってしまったが、兄と母の愛によって改心。兄の使者を務めた3使者の弁護士カンニム、補助弁護士ドクチュン、警護担当ヘウォンメクが引き続きスホンの使者となることに。

改心したスホンもまた転生する可能性が非常に高い亡者、貴人であった。3人の使者は千年の間に49人の亡者を転生させることで、人へと転生が叶う。スホンが最後の1人である49人目である。彼を改心させる際、地獄の支配者である閻魔大王からの意味深な問いかけの答えを得るため、使者のリーダーであるカンニムは閻魔大王がいる天倫地獄へと直接、向かうことにしたのだった。

地獄を守る鬼との戦いを経て、ようやく閻魔大王と面会。閻魔大王は全ての責任をカンニムに負わせると言う。スホンが貴人であるということは、無念の死を遂げたということだ。カンニムは使者の肩書を懸け、スホンの無念の死を証明することに。

更に閻魔大王は条件を1つ加えた。それは、ある亡者を冥界へ連れて来ることだ。その亡者はとっくに寿命が尽きているにも拘らず、屋敷神である成主神(ソンジュ神)が守っている。しかも、ソンジュは下界で姿を現す現身までしていた。使者の間では厄介者と言われており、スホンの裁きの期間である49日以内に目的の亡者を連れて来いとのことだった。

屋敷神の本体は壺に祀られている。生前は高麗の王の顔を描く御用絵師だったソンジュ。そちらの方はヘウォンメクとドクチュンに託し、カンニムはスホンの証明をすることに。彼に関連する裁きは4つの地獄で罪状が上がっている。その場を巡り無念の死を証明しなければ、カンニムのチームは使者としての肩書きを剥奪されてしまう。

深夜に家主を冥界へと迎えようとしたヘウォンメクとドクチュン。ところが、ソンジュはかなりの強者で敗北してしまう。すると、ソンジュは亡者になった2人を冥界へ連れて行ったのは自分だったと明かす。だが、ヘウォンメクとドクチュンは人間だった頃の記憶がない。恐らく、閻魔大王が意図的に消したのだろう。
一家には幼い子供と家主しかおらず、ソンジュは子供を小学校へ入れるために家主を生かし続けているのだった。

裁きの期間は48日間。ソンジュが望む子供が小学校へ入るまで40日。計算上では8日の余裕がある。ヘウォンメクとドクチュンの報告を聞いたカンニムは、子供が入学した後の8日間でソンジュを始末すればいいと言う。2人の使者はその命に従い、ソンジュと交渉。その代わりに生前の記憶を取り戻したいと願った。交渉は成立し、ヘウォンメクが白い山猫と異名を取る高麗最強の武将であったことが分かる。

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映画『神と共に 第二章:因と縁』のあらすじ【承】

スホンとカンニムが向かった先は怠惰地獄。カンニムのお陰で転生ができるはずだが、スホンは転生などしたくないと言い張る。

その頃、ソンジュから一家の事情を聞いた2人の使者。子供を養護施設へと入れようと考えたが、行方不明になっている子供の父親を捜さなければならず、何かと書類が必要だった。
ドクチュンは高麗時代、契丹の女真族で多くの孤児を守っていた。彼女は子供達を養育するため、身を粉にして働いていたらしい。

怠惰地獄を経て嘘地獄へやって来たカンニムとスホン。スホンは無念の死の真相とカンニムの素性を知りたがっていた。スホンの死の真相は現段階において、知らせることはできない。そこで、カンニムは生前の記憶を詳細にスホンへと語って聞かせることにした。

高麗時代、高麗軍の将軍の息子で原理原則主義であったカンニムは、人道主義者の父が理解できずにいた。そんな時、父親が契丹族の孤児を養子に迎え入れる。すると、父親は義弟を可愛がり実の息子を蔑ろにするように。義弟は徐々に頭角を現し、カンニムを苛むようになる。

一方、下界ではスホンの遺体が発見されたとニュースになり、彼の母親が引っ越して行った。近所に住んでいるソンジュの一家は別れを告げて見送る。その様子を見守りつつ、ヘウォンメクとドクチュンは2人の出会いをソンジュから聞いた。山奥で虎に襲われていたドクチュンを助けたのが、ヘウォンメクだった。彼は密かにドクチュンと子供達を逃がし、雪山で過ごす術を授けたのである。

一行は老家主に生活保護の申請をさせようとしたが、耳が遠くて話にならない。事情を知っている役所職員は、子供を海外養子縁組させてはどうかと提案。だが、それには家主が猛反対する。

その頃、スホンは上司と部下のドンヨンによって息の根を止められたが、それを裏切られたとは思っていないと語る。対して、カンニムは大戦を前に父が義弟を連れて出征したことを根に持っており、その戦で父が戦死。朝廷から大将軍へと任命された。そして、カンニムは大将軍になって真っ先に生き残った義弟を追い出したのだ。
同じ頃、ヘウォンメクとドクチュンはソンジュから2人の因縁を聞かされていた。

映画『神と共に 第二章:因と縁』のあらすじ【転】

3つ目の裁きの場、不義地獄へ来たカンニムとスホン。ここでは無念の死の秘密を徹底的に明らかにする。ところが、スホンは自分のことよりカンニムと義弟の因縁を知りたがった。しかし、カンニムはスホンの死が実は画策されたことだったと告げる。

下界ではソンジュが無事、子供の後見人に承認される。その間、ヘウォンメクがドクチュンと子供達を辺境の地で支援し続けたていたことがソンジュによって明らかになる。ドクチュンの両親を殺したヘウォンメクは、彼女達を支援することで罪を贖おうとしたのだ。

スホンの死が画策されたことを証明するため、カンニムが加害者の証人を下界から召喚すると宣言していた頃、ソンジュとヘウォンメク、ドクチュンの留守を狙って地上げ屋が家へ怒鳴り込み、ソンジュの壺が破壊されてしまう。そのせいで、ソンジュが倒れてしまい彼の力で生き永らえていた家主も倒れてしまうのだった。

自殺しようとしたドンヨンを助けたのはカンニムである。入院中のドンヨンを裁きの場へ召喚しスホンを生き埋めにしたことを証言させようとしたが、心身薄弱となったドンヨンは追い詰められ死んでしまう。そのせいで、スホンに新たな殺人容疑がかかり裁判が追加。刑の執行は次の地獄へと持ち越されることになった。

暴力地獄にて裁判の保留を願い出たカンニムは、自らの転生を放棄し証人としてスホンの上司である中尉と閻魔大王を召喚することにする。
その頃、弱り果てたソンジュから生前の生き様を聞いていたヘウォンメクとドクチュン。ヘウォンメクが警備していた辺境の地へ、彼の上司が親衛隊を連れて急襲。ヘウォンメクは罪を問われ狼の餌にされそうになったが、どうにか生き永らえる。彼はドクチュンと子供達を逃がし、自らが盾となることに。そして、逃げるドクチュンへと真摯に謝罪した。

ソンジュは千年もの間、人々の家を巡り屋敷神をしてきたが、産まれながらに悪い人間はいない、悪い状況によって悪になるのだと言う。彼は涙ながらにそう語り、消えてしまうのだった。

映画『神と共に 第二章:因と縁』の結末・ラスト(ネタバレ)

ソンジュが消えてしまったことで、子供が泣き叫び家を飛び出してしまう。ヘウォンメクは少年を追いかけようとして、子供の練習ノートをふと目にする。生前、ヘウォンメクの上司はミロンという名の武将だったが、それを逆さに読むとカンニムと読める。親衛隊を率いて辺境へ急襲した武将は大将軍のカンニムだったのだ。

カンニムは義弟のヘウォンメクを辺境の地へと赴任させたが、ヘウォンメクは女真族のドクチュンと子供達を支援していた。そこで大将軍は義弟を制裁するため、辺境の地へ。カンニムはヘウォンメクの息の根を止めようとしたが、そこへ逃げたはずのドクチュンが戻って来て、カンニムを刺してしまう。彼はドクチュンをも殺害。死を待つばかりとなった。そこへ、閻魔大王がやって来る。カンニムには全ての地獄で多くの罪状が上がっており、救いようのない亡者だった。故に、生前の記憶を残したまま、記憶を消したヘウォンメクとドクチュンを側に置き使者の使命を与えたのだ。

殺人地獄にて、カンニムとスホンの裁きが開始。証人としてスホンの上司である中尉と閻魔大王が召喚される。閻魔大王はカンニムに罪の記憶と許しを求める時間として千年を与えたが、カンニムは千年経ても尚、許しを乞うことができず今もヘウォンメクとドクチュンと共にいる。それほどに、彼の罪は深く未だに自分を許せず、許しを乞うこともできていない。そこで、カンニムは中尉へと問う。だが、中尉は恐怖に苛まれスホンを生き埋めにしたかどうか、確固たる証言をしない。

そこで、再びカンニムは閻魔大王へ事実を問う。カンニムの父は戦死と記録に残されたが、実はカンニムが見殺しにしたのである。彼が戦場へ到着した時、父はまだ生存中だった。だが、カンニムは父を見殺しにすることにした。しかし、彼は退却後に正気へと戻り戦場へ戻ったが、父は既に息絶えた後だった。使者になってから千年。カンニムはその後悔を忘れたことはない。父に許しを乞う手段もなく、救われることもない。

壮絶な後悔を抱えたカンニムの話を聞いた中尉は涙ながらに罪を認め、スホンへと真摯に謝罪し下界へと戻った。そうして、スホンは無念の死を遂げたことが証明され、転生が決定。スホンは満面の笑みを浮かべ光となって消えた。

時間が迫っている。カンニムとヘウォンメク、ドクチュンは条件である亡者の執行猶予をもぎ取り孫が小学校を卒業するまで生かすことにした。
そうして、冥界への入り口で3日も迷子になっているという亡者の元へ。それは証人として召喚され死亡してしまったドンヨンである。彼もまた貴人であった。その前にカンニムはヘウォンメクとドクチュンに謝罪しようとしたが、2人は今更千年前の話をするなと笑うのだった。

映画『神と共に 第二章:因と縁』の感想・評価・レビュー

韓国映画史上、初めて続編と併せて2作同時に制作され、歴代3位となる観客動員数を記録した人気作の第2作目。前作から引き続き、今作では弟の審議と共に3使者の因縁の過去が明らかになる。

前作からの続きと3使者の過去が明らかになる流れだが、前作とは全くストーリー展開が違う。今作では新たに屋敷神が登場し、厄介者と言われている彼が実はとても愛情深く、一家を心配して守っている様子も描かれる。冥界と現世の同時進行で非常に内容が濃く、3使者の深い因縁と、実は閻魔大王がカンニムの父親だったことが、ラストシーンにて明らかになり衝撃を受ける。2部作でストーリー展開が違うのも、人気を得た1つかもしれない。もしも続編があるなら観たい作品。(MIHOシネマ編集部)


3人の使者の過去や因縁が明らかになる今作。前作では死んでしまった主人公が冥界の使者に案内されながら裁判で無罪を勝ち取っていくというストーリーでしたが、今作も始まりは前作同様。第一章が良すぎたために、第二章に期待し過ぎたかなと思いましたが、その期待以上のものを見せてくれました。
マ・ドンソクの登場で一気にコメディ色が強くなり、実際に前作よりも笑えるシーンが多かったと思います。しかし、ストーリーはしっかりと筋が通っていて疑問に思う点は全くありません。
韓国映画には珍しいハッピーエンドとなっているのにも驚きましたが、ストーリー、キャスト共に豪華で大満足の作品です。(女性 30代)

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前作 神と共に 第一章:罪と罰

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