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映画『神と共に 第一章:罪と罰』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『神と共に 第一章:罪と罰』の概要:火災現場にて亡くなった主人公の前に冥界の3使者が現れる。彼らに促され地獄へとやって来た主人公。転生するには裁きを受け、全てにおいて無罪を得なければならない。主人公はこれまでの人生を振り返り、偉大なる母の愛情を知る。

映画『神と共に 第一章:罪と罰』の作品情報

神と共に 第一章:罪と罰

製作年:2017年
上映時間:140分
ジャンル:アクション、ファンタジー
監督:キム・ヨンファ
キャスト:ハ・ジョンウ、チャ・テヒョン、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ etc

映画『神と共に 第一章:罪と罰』の登場人物(キャスト)

カンニム(ハ・ジョンウ)
冥界の3使者のリーダーでやり手の弁護士。非常に思慮深く、人間だった頃は一国の将軍だった。千年で47人の亡者を転生させた実力の持ち主。
キム・ジャホン(チャ・テヒョン)
消防士だったが、ビル火災にて死亡。ろうあ者で重い病を抱える母と判事を目指す弟のために必死に働いて送金しているが、幼い頃に一家心中を企てたことを悔やんでいる。非常に正義感に厚く、情愛の深い人格者。
ヘウォンメク(チュ・ジフン)
冥界の3使者で警護を担当している。武力に優れる武人ではあるが、口が軽いところがありムードメーカーでもある。転生したくないと思っているが、実はカンニムに頼りにされていることを密かに喜んでいる。
ドクチュン(キム・ヒャンギ)
冥界の3使者で補助弁護士。亡者の過去を透視して情報を得る能力がある。か弱い女性だが、非常に優秀。カンニムと同調することができ、裁きの場にて身体を貸すことがある。
閻魔大王(イ・ジョンジェ)
天倫地獄に座する最後の審判を下す大王。冥界の支配者でもある。カンニムへと下界に介入することを何度も問い、何かを変えようとしているようでもある。厳格ではあるが、公明正大。
キム・スホン(キム・ドンウク)
ジャホンの弟。最高裁判所の判事になることを夢見ている。現在は義務により軍役に就いているが、非常に心優しく上を敬い、下を励ます素晴らしい人格者。銃の誤射により上司の裏切りに遭い死亡。怨霊になってしまう。
ウォン・ドンヨン(D.O.)
スホンの部下。気が弱く体力もないため、落ちこぼれている。何かと気にかけてくれるスホンを兄と慕っている。

映画『神と共に 第一章:罪と罰』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『神と共に 第一章:罪と罰』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『神と共に 第一章:罪と罰』のあらすじ【起】

2017年4月28日、消防士のキム・ジャホンはビル火災にて幼い少女を助けた折、脱出に失敗し死亡してしまう。そうして亡者となった彼の前に冥界の3使者と呼ばれるヘウォンメクとドクチュンが現れる。ジャホンは約400年振りの貴人であるらしい。

自分が死んだことすらよく分かっていないジャホン。ヘウォンメクは警護担当で、ドクチュンは補助弁護士だと言う。亡者は冥界にて49日間、7回の裁きを受けるが、その間の警護と弁護をするのが3使者である。ジャホンは自分の遺体を目にして、ようやく自分が死んだことを理解したが、母親に別れを告げることもできないまま有無を言わせず冥界へと連行されてしまうのだった。

冥界の入り口、初軍門(チョグンモン)にて3使者の最後の1人であるカンニムと相対。カンニムは千年で47人も亡者を転生させたやり手の弁護士で、3使者のリーダーであった。門での審査にて正義の亡者であることが証明される。正義の亡者は最も裁きを通過する可能性が高く、カンニムもヘウォンメクも余裕の表情であった。

殺人地獄と呼ばれる火湯霊道(ファタンヨンド)。現世の罪は裏切り、暴力、天倫、殺人、怠惰、嘘、不義の7つに分けられ裁かれる。正義の亡者であるジャホンがいきなり殺人の罪に問われるとは考えにくいが、裁判の順序は閻魔大王が亡者に合わせて決めている。審議の結果、最終判決では未必の故意による殺人容疑を晴らすことができた。

そうして、三途の川へと無事に到達。3使者は千年で49人の亡者を蘇らせたら現世へ復活できるらしい。ジャホンは48人目だった。次は怠惰地獄だが、ジャホンに罪はなく裁判ではこれまで必死に働いてきたことを朗読するだけで済む。一時、有罪になる危機があったものの最終判決では無罪が宣告された。

3つめの裁きは嘘を審判する嘘地獄で剣が茂る剣樹林(コムスリム)へ。ヘウォンメクとドクチュンは転生が決定した暁には、夢枕に立って最後に挨拶ができることを教える。母親に別れを告げられなかったことが心残りだったジャホンは、夢枕に立つために奮起。ようやくやる気を漲らせるのだった。

しかし、裁判所へ向かう際、突如として剣の林が牙を剥き鬼が発生。これは肉親の誰かが怨霊になった証拠である。カンニムとヘウォンメクが攻防を繰り返し、どうにか事なきを得た。これは家族の誰かが死んだということでもあり、怨恨を抱えて怨霊になってしまったということでもある。そのせいで冥界に影響が現れているのだ。

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映画『神と共に 第一章:罪と罰』のあらすじ【承】

そこで3使者はジャホンに目隠しをして、カンニムが下界へ降り怨霊と対峙することに。このままでは鬼が絶えず発生し、時間が早まり49日の間に裁判を突破することができなくなる。裁判は補助弁護士のドクチュンが行うことになった。

下界へ向かったカンニムはジャホンの弟スホンとろうあ者である母親がいる家へ。母親と弟の記憶を遡った。現在、スホンは義務により軍役に就いていたが、そこでスホンが怨霊になっていることを突き止める。逃走するスホンを追ったカンニムだったが、隙を突かれて奴の姿を見失ってしまう。

その頃、鬼の群れに囲まれてしまったジャホンと使者たちの前に閻魔大王が現れる。どうやら怨霊となったスホンのせいで、冥界が荒れていることを危惧してジャホンの元へやって来たらしい。ジャホンは怨霊になった者が母親かもしれないと考えており、閻魔大王は怨霊を早々に消滅させろと憤っていた。

カンニムが軍でスホンの死の真相を探っている頃、嘘地獄の裁きが開始される。私文書偽造の罪である。危うく舌を抜かれそうになったところで、カンニムが下界からドクチュンを通じて最終弁論。ジャホンの嘘の手紙によって、病に苦しむ母や父を失った少女が生きることに前向きとなったことを明かした。このことにより、裁きは無罪判決で通過。

次の地獄へ向かう前、カンニムは下界からジャホンへと母親とスホンが無事であることを告げたが、仲間の使者にはスホンが怨霊になってしまったことを明かした。
スホンは軍役にて気の弱い部下ウォン・ドンヨンの面倒を良く見ていたが、2人で夜間警備任務へ赴いた折、ドンヨンが誤って銃を発砲。スホンは腹部に銃弾を受けてしまう。彼は上司の中尉へと極秘裏に通信をするようドンヨンに伝え意識を失った。駆け付けた中尉は翌月に大尉への昇進を控えていたため、空の薬莢を隠してスホンを山に埋め、この不始末を隠蔽したのである。ところが、この時スホンはまだ生きていたのだ。

映画『神と共に 第一章:罪と罰』のあらすじ【転】

不義地獄を無事に通過しその後、次の地獄へ向かう際、過去の記憶についてドクチュン、ヘウォンメクと会話をしていたジャホン。その時、ヘウォンメクが口を滑らせスホンが怨霊になってしまったことを明かしてしまう。だが、ジャホンは母親の夢枕に立つことを願い、2人の使者に助けを求めるのだった。
その後、裏切り地獄である天地鏡へやって来た一行だったが、正義に生きたジャホンはこの裁きも通過を許された。

一方、下界にて中尉から強制的に休暇を言い渡されたドンヨンを追っているカンニム。ドンヨンには怨霊となったスホンが纏わりつき、事ある毎に殺害を企てていた。カンニムはスホンを追ってようやく捕縛。カンニムはスホンの深い恨みを知ったが、反撃されて奴を逃がしてしまう。

スホンの話によるとジャホンは高校を卒業後、15年間実家に帰省していない。必死に働いて母と弟のために送金していたようだ。冥界へ戻ったカンニムだったが、ジャホンから弟を救って欲しいと頼まれる。亡者の復活を願うことはできるが、そのためには怨霊を消滅させなければならない。

良心の呵責に苛まれたドンヨンが、スホンの遺体を埋めた場所に印をつけた地図を母親の家へ投げ入れた頃、暴力地獄である真空深穴(チンゴンシミョル)へ到達した一行。カンニムは再び下界へと向かいスホンや関係者の動向を調査。真空深穴は罪質によって深さが決まる。ジャホンは貴人であるため、すぐに底へ着くと思われた。

地図を投げ入れたドンヨンはその後、軍の倉庫にて首を吊って自殺を図ってしまう。だが、そこでスホンがドンヨンを助けて欲しいとカンニムへ頼み込む。冥界が下界へ介入することは許されていなかったが、スホンが言うことを聞くと言うため、やむなくドンヨンを助けることにした。

そのせいで、冥界ではジャホンが大変なことに。どうにか穴の底へ到達したジャホンだったが、裁きの場にて栄養失調だった弟を無暗に殴ってしまったことが明らかになる。母親は重い病でほとんど寝たきりで、幼い子供達では満足に生活もできなかった。ジャホンは罪を問われ有罪の危機に晒されるが、カンニムは合算処罰で勝負しろと言う。

この件に関しては天倫地獄とも関連しているため、そちらでの裁きも影響してくる。ジャホンの罪が天倫地獄で無罪とならなければ、罪が合算され加重処罰を受けるというものだ。加えて弁護を引き受けた使者もまた全ての資格をはく奪される。よほど自信がなければできない方法だった。

映画『神と共に 第一章:罪と罰』の結末・ラスト(ネタバレ)

スホンを遺体へ一旦、戻し魂の修復を行ったカンニム。一方、ジャホン一行は親不孝の罪を問う天倫地獄がある千古砂漠を進んでいた。兄が弟を殴った理由。それは病気の母を殺そうとしていた兄を弟が止めたことにある。カンニムは下界にてスホンからそのことを聞き、千古砂漠ではドクチュンがジャホンの過去を透視していた。

あの日、ジャホンは母を殺し弟に睡眠薬を飲ませ、自らも命を絶つという一家心中の計画を立てた。だが、計画は弟によって阻止されてしまう。正気に戻ったジャホンは自分がやろうとしていた事の重大さに気付き、家出を決行。そうして、母と弟のために必死に働いて送金していたのだった。

その頃、下界ではドンヨンから地図を受け取った母親が軍へ。現在、スホンは軍から脱走し行方不明ということになっている。しかし、母親は中尉によって押し返され意識を失ってしまう。その場面に遭遇したスホンは中尉への怨みを募らせ再び怨霊化。下界での騒動が発生中、冥界へも影響が発生。カンニムは慌ててヘウォンメクを下界へ呼び寄せたものの、そのせいで時空に穴が開きジャホンも引き寄せられてしまう。

そのことに気付いたスホンをカンニムが即座に捕縛した。しかし、そこへ天倫地獄が現れる。裁きの場へと召喚されたジャホンは閻魔大王により、有無を言わず有罪を言い渡される。だが、ドクチュンは必死に言葉を募り浄玻璃の鏡にて真相を垣間見た。当時、意識不明だと思われていた母親が実は覚醒しており、全てを受け入れていたのだと。ジャホンは膝をつき泣きながら罰を受けると告げた。

ところが、そこでカンニムは一計を案じる。スホンを母親の夢枕に立たせたのだ。スホンは夢だった判事となって天国へ向かうため、もう会えないと告げる。そうして、幼い頃にあったことを涙ながらに話した。すると、母親は2人の息子へと生まれて初めて言葉をかけ、どちらも心から愛していると告げるのだった。
その光景を目にした閻魔大王は、有罪の書簡を破棄してジャホンを無罪とし転生の許可を与える。光に包まれたジャホンは3人の使者に礼を述べて天国へと向かった。

下界では残されたスホンについてカンニムとヘウォンメクが口論。スホンもまた貴人であった。カンニムは閻魔大王がいる天倫地獄へと直接赴くことにする。その前にジャホンから母への最期のプレゼントと手紙を届けた。
スホンを連れて天倫地獄へ。奇しくもスホンで49人目である。カンニムはヘウォンメクと共に地獄を守る鬼どもへと立ち向かうのだった。

映画『神と共に 第一章:罪と罰』の感想・評価・レビュー

韓国映画史上、初めて続編と併せて2作同時に制作され、歴代3位となる観客動員数を記録した人気作の第1作目。亡くなった亡者を転生させるため、地獄巡りと現世にて奮闘するという内容。

日本でも古来より地獄巡りの詳細が歴史書に残されているが、韓国でもほぼ同じ流れなのだと驚いた。今作はもっと現代風にアレンジされており、戦闘シーンも素晴らしく迫力がある。内容も濃くキャラクターそれぞれの懊悩を描き、家族の愛の深さを描いている。人気を得るのも頷ける大作。(MIHOシネマ編集部)


韓国の大人気Webコミックが原作である今作。前・後編同時公開され、本国では大きな話題となった作品です。
近年韓国のWebコミックが映像化されヒットすることが多くなってきたため漫画も注目され始めましたが、死後の世界や転生と言ったテーマを描いたファンタジーな今作はウェブコミック界でも異彩を放っています。
死んだ人間は49日間に7つの裁判を受け、全てで無罪を勝ち取った者は生まれ変わることができるという設定なのですが、違和感や宗教的な要素は全く感じずすんなりと受け入れることができました。
かなり骨太なストーリーであの世とこの世での物語が分かりやすく描かれているので140分と言う長めの作品ですが、あっという間に感じました。(女性 30代)

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