映画『KARATE KILL/カラテ・キル』の概要:ケンジは妹のマユミの留学費用を稼ぐために、バイトを掛け持ちして働いていた。だがそのマユミと連絡が取れなくなる。マユミはカルト教団の「キャピタル・メサイア」に捕まり、酷い目に遭わされていた。
映画『KARATE KILL/カラテ・キル』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:アクション
監督:光武蔵人
キャスト:ハヤテ、紗倉まな、亜紗美、デヴィッド・サクライ etc
映画『KARATE KILL/カラテ・キル』の登場人物(キャスト)
- ケンジ(ハヤテ)
- 空手の達人。マユミの留学費用を稼ぐため、バイトを掛け持ちする。幼い頃に両親が亡くなっている。
- マユミ(紗倉まな)
- ケンジの妹。女優を目指し、ロサンゼルスに留学する。
- ケイコ(亜紗美)
- 語学留学のため、ロサンゼルスにやってくる。コカインに嵌り、キャバクラ「シークレット・トレジャー」の店長に借金するが返せなかったので「キャピタル・メサイア」に売り飛ばされる。唯一生きて「キャピタル・メサイア」から逃げ延びた。自衛隊にいたことがある。
- バンデンスキー(カーク・ガイガー)
- 「キャピタル・メサイア」という名のカルト教団の教祖。多額の会費を得て、本物のスナッフ・フィルム(殺人映像)を公開している。
映画『KARATE KILL/カラテ・キル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『KARATE KILL/カラテ・キル』のあらすじ【起】
ケンジは妹のマユミの留学費用を稼ぐために、バイトを掛け持ちして働いていた。だが、そのマユミと1か月ほど前から連絡が取れなくなる。ケンジは仕事を辞め、マユミを探すためにロサンゼルスに向かった。
ケンジはマユミが暮らしていたアパートを訪れた。そこは、あまり治安が良い場所とは言えなかった。マユミが暮らしていた部屋に行くと、既に別の男性が暮らしていた。ケンジはその男を脅し、マユミの居場所を吐かせた。それにより、「シークレット・トレジャー」という名のキャバクラで、マユミが働いていることが判明する。
ケンジは「シークレット・トレジャー」の店に行くが、マユミなんて知らないと追い返される。屈強な用心棒とボーイに殴られ痛めつけられるが、立ち上がってやり返した。そして、もう一度店に戻り、マユミのことを知っていそうな客に声をかけた。他の客や店員達に殴りかかられ乱闘騒ぎになるが、ケンジはたった1人で戦い相手を倒した。マユミのことを知っていそうな客はケンジに恐れをなしてしゃべろうとするが、口封じのため、店長に殴られて殺されてしまう。店長はケンジと戦うがやられてしまう。
映画『KARATE KILL/カラテ・キル』のあらすじ【承】
「シークレット・トレジャー」の店長は、ケンジにマユミがある組織に連れ去られたときの映像を見せた。その組織は「キャピタル・メサイア」と呼ばれるギャングで、狂ったカルト集団でもあった。リーダーの名はバンデンスキー。店長はそのバンデンスキーから大金を借りていた。バンデンスキーは金を返してもらえなかったので、仕返しにスタッフを殺し、マユミともう1人ケリーという女の子を拉致していた。「キャピタル・メサイア」は多額の会費を得て、本物のスナッフ・フィルム(殺人映像)を公開していた。
店長は従順な振りをしてケンジを油断させ、拳銃を取りに行った。その銃でケンジを殺そうとするが、やられてしまう。店長は死ぬ前、マユミがテキサスのフーパーという町にいることを話していた。ケンジはヒッチハイクを行い、フーパーを目指した。
ケリーは「キャピタル・メサイア」の男に何かを注射されそうになる。マユミはそれを見て慌てて男を倒し、ケリーを連れて逃げ出した。だが、「キャピタル・メサイア」のメンバーに見つかり、再び連れ戻されてしまう。
映画『KARATE KILL/カラテ・キル』のあらすじ【転】
ケンジは酒場で「キャピタル・メサイア」について尋ねるが、厄介事は御免だと言われ一触即発になる。ピンチに陥ったとき、女性が現れ助けられる。彼女の名前はケイコ。「キャピタル・メサイア」の監禁から唯一生き延びた人物だった。ケイコは少し前に「キャピタル・メサイア」のアジトに忍び込み、マユミの携帯を見つけていた。その携帯には、ケンジに当てたマユミのメッセージ動画が入っていた。その内容は、ケンジの誕生日のためにキャバクラでお金を稼いでいたこと、プレゼントとしてアメリカにケンジを招待しようとしていたこと、女優になる夢を掴み端役で舞台に立つことが決まったことだった。
ケイコは語学留学のため、ロサンゼルスにやってきた。そこでコカインに嵌ってしまい、「シークレット・トレジャー」の店長に借金することになる。だが、返せなかったので「キャピタル・メサイア」に売り飛ばされる。ケイコは自衛隊にいたことがあり、銃の扱いにも長けていた。ケイコは「キャピタル・メサイア」の幹部であるシモーナとベニング、そして教祖のバンデンスキーを何としてでも殺そうとしていた。ケイコは「キャピタル・メサイア」のせいで右手を無くしていたため、復讐するために協力して欲しいとケンジに頼んだ。ケンジは銃を持った相手との戦闘を想定し、銃についての詳しい説明をケイコに求めた。
映画『KARATE KILL/カラテ・キル』の結末・ラスト(ネタバレ)
ケンジは幼い頃の夢を見た。それは、苛めからマユミを守っているときのことだった。ケンジは空手で強くなり、必ず守ることをマユミに誓っていた。その後、ケンジはケイコと修行を積み、拳銃を持った相手との戦闘方法をマスターした。
ケンジとケイコはアジトを確認し、バンデンスキーが出払ったのを見て忍び込んだ。見張りを手早く始末しながら、マユミを探した。ケンジはマユミを見つけ、一緒にいたケリーも助けた。2人は弱り切っていた。車に乗せようとしたとき、ケリーがナイフを奪ってケイコを殺した。そこにバンデンスキー達が戻ってくる。バンデンスキー達は出かけた振りをしただけだった。ケリーとマユミは既に洗脳されていた。
捕らえられたケンジは、剣豪の男と戦うことになる。2人の戦いはネットで配信されていた。2人が戦っていた場所はトラックの荷台だったため、剣豪が負けそうになると車を揺らすようバンデンスキーが運転手に指示を出した。ケンジは怪我を負うが諦めることなく戦い、剣豪を倒した。そして、荷台から折った刀を投げ、運転手を始末した。
ケンジはアジトに戻り、教団員達と戦った。ケイコの敵としてシモーナを倒し、ベニングの手を潰した。ケンジはケリーに銃を向けられ、持っていた携帯を放り投げた。その携帯はケリーの物で、ケリーが男性と親しげに写る写真が入っていた。ケリーはそれを見て泣き叫び自殺した。バンデンスキーがマユミを人質に取って現れる。ケンジはマユミを救出すると、バンデンスキーを始末した。
マユミはケンジに銃を向けるが、撃つことはできなかった。マユミが自分の頭に銃を向けて自殺しようとしたため、ケンジは優しく声をかけた。マユミはケンジに近寄り、ケンジはマユミを抱き留めて倒れ込んだ。そこにパトカーが駆けつける。
映画『KARATE KILL/カラテ・キル』の感想・評価・レビュー
ほぼ無名の俳優陣が出ているので期待していませんでしたが、ストーリーは意外と面白く想像以上に楽しめました。
ロサンゼルスに留学した妹と妹を溺愛する兄。兄妹愛がとにかく素晴らしく、お互いが相手のことを思い合い自ら「辛い」道を選ぶというストーリーは今作のような「B級」作品では珍しいなと感じました。
アクションやCGだけでなんとか乗り切ってしまおうとする作品ではなく、ストーリーもしっかりと練られているので見て損は無いでしょう。(女性 30代)
オープニングクレジットの長さが印象的です。低予算だったり、美術や演技が間抜けていてもアクションが特殊なので十分満足しました。ジャケットの写真はかなりの筋肉質ですが、主演のハヤテは一見大人しそうな男性です。しかし、やたら強い殺人的空手を披露していて、動作全てが独特なんです。ノースタントの空手は迫力が違います。しかも、彼はパルクールの監修も手がけており、疾走シーンが痛快でした。アクションに対して、本気魂を感じる作品です。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー