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映画『風の電話』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『風の電話』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『風の電話』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0067970

製作年 2020年
上映時間 140分
ジャンル ドラマ
監督 諏訪敦彦
キャスト モトーラ世理奈
西島秀俊
西田敏行
三浦友和
製作国 日本

映画『風の電話』の登場人物(キャスト)

ハル(モトーラ世理奈)
9歳の時、東日本大震災で両親と弟を失い、現在は広島に住む叔母と2人で暮らしている。高校3年生だが進路は決まっていない。優しい叔母に支えられ、安定した生活を送っているが、常に喪失感を抱えている。
公平(三浦友和)
広島の、豪雨による土砂災害の被災地で認知症の母と2人で暮らす中年の男性。自宅は災害から逃れて残ったが、妻は子供を連れて出て行き、妹と父は既に亡くなっている。口調はぶっきらぼうだが、親切で心優しい。
森尾(西島秀俊)
福島県出身の元原発作業員。現在は車中生活をしている。ヒッチハイクで広島から岩手県大槌町を目指すハルが、休憩に立ち寄った道の駅で男たちに囲まれているところに偶然通りがかり、ハルを助ける。言葉は少なく、不愛想。

映画『風の電話』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『風の電話』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『風の電話』のあらすじ【起】

2011年3月11日、東日本大震災が発生したとき、岩手県大槌町で生まれ育ったハルは9歳だった。
ハルは津波で家族を失い、ひとり生き残った。

現在17歳になったハルは、広島県呉市で叔母と二人で暮らしている。
叔母が朝食を作り、ハルが紅茶を淹れる。
登校前のいつもの朝の食卓で、叔母は「次の連休、大槌に行こうと思う。一緒に行こう」と言った。
ハルは返事をすることが出来なかった。

登校前、ハルは家を出る前に叔母に抱きしめてもらう。
しっかりと抱き合い、叔母が「行ってらっしゃい」と言うと、やっと家を出ることが出来る。

その日ハルが帰宅すると、叔母が倒れていた。
病院に搬送された叔母は、一命は取り留めたものの昏睡状態に陥っていた。

ハルは制服のまま、豪雨による土砂災害で壊滅的な被害を受けた山道に入った。
立ち入り禁止区域に侵入したハルは、父と母を呼ぶ。
「どうして全部奪うの。嫌だ」と泣き叫び、孤独と喪失感に打ちひしがれたハルは、山道に崩れ落ちるように倒れ込んだ。

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映画『風の電話』のあらすじ【承】

土砂災害の被災地で、認知症の母と二人で暮らす公平は、車で山道を通りがかり、倒れているハルを見つけた。

「大丈夫か。どうした」と声を掛けても何も答えないハルを心配した公平は、自宅に連れて行って休ませることにした。

公平の家は災害から逃れて残ったものの、妻は子供を連れて出て行った。
10年前に妹が自殺し、父も他界した。
公平はハルを見つけたとき、妹と同じ目をしていると感じたという。

公平の母は、ハルを亡き娘と思い込み、ハルの手を握ってなかなか放そうとしなかったが、ハルはそれを嫌だと感じなかった。
公平の作った夕食を3人で食べながら、公平の母は広島原爆の思い出を語った。

翌日、公平はハルを駅まで送り、みかんを渡すと「死ぬなよ」と言った。

ハルは家に向かわずに、ヒッチハイクを始めた。
妊婦の女性と、その弟が運転する車に拾われ、昼食をご馳走になった。

妊婦の女性は、周囲の反対を押し切って、一人で生み育てる決心をしたという。
女性は胎動を感じる喜びをハルに伝え、ハルは女性のお腹に触れて胎児の鼓動を感じると、自然と笑顔がこぼれた。

映画『風の電話』のあらすじ【転】

ハルが姉弟の車を降りる際、弟はハルに5千円を渡し「返しに来いよ」と言った。

日が沈み、ハルが道の駅でパンを買って休憩していると、ガラの悪い男たちが「遊ぼうよ」と声を掛けてきた。
ハルが無理矢理男たちの車に乗せられそうになっているところを、偶然居合わせた森尾という男が助けた。

森尾の車の中で、ハルが大槌を目指していると話すと、森尾は埼玉までなら乗せてやると言った。
森尾は福島の原発作業員だったが、震災で妻と子供を失い、その後辞職して現在は車中生活を送っているという。

道中、森尾はハルを連れて、トルコ料理店に入った。
そこで森尾は、メメットという男の写真を店員や客に見せ、その男の所在を聞いて回った。

メメットは被災地ボランティアとして森尾と知り合い、森尾は再会を望んでいたが、メメットは入国管理局に拘束され、目下拘束が解かれる予定はないという。

森尾とハルは、メメットの家族を訪ね、歓迎を受ける。
メメット一家とハル、災害に見舞われた家族の絆や想いに触れた森尾は、震災と向き合うべく故郷の福島へ向かうことにした。

映画『風の電話』の結末・ラスト(ネタバレ)

森尾はハルを乗せた車で、福島の自宅に向かった。
妻子を失い、家を出たときのままになっている自宅に佇む森尾と、「ただいま」「おかえり」を交わす家族と自分の幸せな情景を想起するハルは、理不尽に得た喪失感を持つ者として共通する部分があった。

ハルは森尾に、死にたいと思ったことはあるか、死ねば失った家族に会えるのではないかと考えたことはあるかと訊ねた。

森尾は「ある」と答えたが「ハル、お前が死んだら、お前の家族のことを思い出す人がいなくなっちゃうだろ」と続け、車でハルを大槌町まで連れて行った。

土台だけが残されたハルの家で、ハルは家族を呼び、慟哭し、倒れ込んだ。
森尾はハルの身体を起こし、車で大槌駅まで送り「大丈夫」と繰り返しハルを励ました。

ハルが駅のホームで出会った少年は、浪板海岸の丘の上にある「風の電話」のことを話した。
線の繋がっていないその公衆電話は、天国に繋がっているという。
ハルは少年と共に「風の電話」を訪れた。

ハルは受話器を取り、家族への変わらぬ愛情と、ここに来るまでに触れた人々の善意について語った。

映画『風の電話』の感想・評価・レビュー

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映画『風の電話』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『風の電話』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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