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映画『獣道』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『獣道』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『獣道』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『獣道』の結末までのストーリー
  • 『獣道』を見た感想・レビュー
  • 『獣道』を見た人におすすめの映画5選

映画『獣道』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0032615

製作年 2017年
上映時間 95分
ジャンル コメディ
監督 内田英治
キャスト 伊藤沙莉
須賀健太
アントニー
吉村界人
製作国 日本

映画『獣道』の登場人物(キャスト)

愛衣(伊藤沙莉)
主人公。宗教の施設で育ち、そこからはいくつかの家を転々とする。
亮太(須賀健太)
愛衣の同級生。彼女と共に街を出たいと考えている。
堅太(アントニー)
地元の不良。玲花という女性と出会い、徐々に生き方を変えていく。
佑二(吉村界人)
堅太の右腕。
愛衣の母(広田レオナ)
宗教に依存する女性。愛衣よりも信仰を優先している。

映画『獣道』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『獣道』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『獣道』のあらすじ【起】

愛衣は幼い頃に、カッターナイフで自分を傷つけた。
宗教に依存していた母親の気を引くためだ。
しかし母親は、シリウス星との交信を妨害されたとして激怒。
娘を矯正するために、富士山麓にある教団の施設に預けるのだった。

愛衣は施設では「アナンダ」と呼ばれ、そこで育つことに。
しかし警察の捜査が入り、教祖や幹部が逮捕されてしまう。
愛衣にとっては平穏な日々だったのだが、施設での暮らしは終わりを告げるのだった。
久しぶりに帰宅すると、母親はまた妙な霊感商法に夢中になっていた。

愛衣は、初めて「学校」に通った。
編入先のクラスで教師に自己紹介を促され、彼女は自分のことを「アナンダ」と呼ぶ。
のちに愛衣が仲を深める佐久間亮太とは、ここで出会っていた。

ある時、亮太はちょっとした行き違いで不良グループの人間を殴り倒す。
そんな彼を不良たちは気に入り、亮太は不良グループとつるむように。
そのグループのトップは堅太、ナンバー2は祐二だった。

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映画『獣道』のあらすじ【承】

高校生になると、愛衣はヤンキーになっていた。
亮太は道端で愛衣に出くわし、彼女の恋人・ハルキとも知り合う。
ハルキは、自分の家に亮太を誘った。
愛衣は宗教依存の母親に愛想を尽かし、ハルキの家で暮らしていたのだ。
ハルキにはミハルという妹がいた。
彼女は軒先で、彼氏のタツヤとシンナーを吸っている。

家に入ると、ハルキの兄・カズハルがいた。
彼は女を侍らせていた。
女性の名前は「チーちゃん」
派手な見た目をしているが、まだ中学3年生とのことだった。
ハルキたちの母親は、カズハルを14歳で産んでいた。
現在は生活保護を受給しているが、全てパチンコに使っているらしい。

無茶苦茶な家族だったが、愛衣はこの家に身を寄せて初めて連帯感を感じたという。
家族総出で協力し、コンビニ万引きで生計を立てているからだろうか。
やがて、ミハルの同級生のユカが家を訪ねてくる。
愛衣が応じたので、ユカは彼女に『学校に来て』と伝言を頼むのだった。

堅太は、湖で水中カメラマン・玲花と出会う。
その後は、繋がりがある地元ヤクザの喜田に説教されるのだった。

映画『獣道』のあらすじ【転】

チカと、その親友のマナミがハルキを訪ねる。
どうやら、ハルキがチカを振ったようだ。
マナミの恋人は、悪名高いシュミケンだった。
さらにチカは、シュミケンの妹だったのだ。

ハルキは全ての責任を愛衣に擦りつけ、『煙草買ってくる』と言ったまま帰ってこなくなった。

その後、愛衣はシュミケンやマナミによって穴に埋められる。
しかし亮太と堅太と祐二がシュミケンを倒し、愛衣を助けるのだった。
その帰りに愛衣は、ユカやユカの家族と出くわし、ピクニックに同行した。
やがて愛衣は、ユカの家で暮らすようになる。
彼女の両親は海外赴任をしているので、ユカにとっても嬉しいことだった。

亮太たちは愛衣と仲を深める。
堅太は地元の風呂屋で玲花と再会し、彼女から写真を貰った。

ユカは『家族を愛衣に取られる』と思うようになる。
さらに自分が想っていた亮太は、愛衣が好きだった。
愛衣が両親の結婚記念日に御馳走を作ったので、思わずユカは『この女を追い出して』と言うが、父親に叩かれてしまう。

その後、ユカは繁華街を歩く愛衣を尾行した。

映画『獣道』の結末・ラスト(ネタバレ)

愛衣はキャバクラでバイトをしていたのがバレて、家から追い出されてしまう。
そして亮太の前からも姿を消した。

亮太は自暴自棄になり、喜田に隠れて危ない小遣い稼ぎを始める。
なるべく早く、この街から出るためだ。

愛衣がデリヘル嬢になっていた頃、2人は再会した。
亮太は愛衣に『一緒に街を出よう』と言うが、彼女はそれを断る。

一方、街の中では祐二たちはチンピラに見下され始めていた。
堅太が玲花に入れ込んでいるのが原因だ。
それに激怒した喜田は堅太を袋叩きにして、祐二に玲花を拉致させた。
さらに玲花に覚醒剤を打ち、性奴隷にするのだった。
そんな喜田を、堅太が殴り殺した。

祐二は喜田の死体を処理する中、亮太と出くわした。
そして、祐二が亮太が貯めた金を使い込んでいたことが発覚。
亮太は彼を殴り、立ち去るのだった。

その後、亮太は大学へ進んだ。
愛衣は「アナンダ」という名前で売れっ子AV女優となる。
堅太は精神を病んだ玲花の世話を見つつ、彼女の代わりに水中カメラマンに。
やがて愛衣のサイン会に亮太が訪れ、彼女に謝るのだった。

映画『獣道』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

『獣道』は、主人公・愛衣の壮絶な人生を描いた作品で、観終わった後も心に残る重厚なストーリーでした。幼少期に宗教施設で育ち、社会の片隅で生きる彼女の姿は、現代社会の闇を映し出しているように感じました。伊藤沙莉さんの体当たりの演技が光り、特にAV女優としてのシーンでは、彼女の覚悟とプロ意識を感じました。ラストで愛衣が自分の居場所を見つける姿には、少しの希望を感じました。(20代 女性)


この映画は、愛衣の波乱万丈な人生を通して、社会の歪みや家族の在り方を問いかけているように感じました。宗教に依存する母親や、居場所を求めてさまよう愛衣の姿は、現代の若者が抱える孤独や不安を象徴しているようでした。須賀健太さん演じる亮太との関係性も切なく、2人の未来を応援したくなりました。全体的に重いテーマでしたが、考えさせられる作品でした。(30代 男性)


愛衣の生き様は、私のような普通の生活を送っている人間には想像もつかないものでした。しかし、彼女の中にある純粋さや、居場所を求める気持ちには共感できました。伊藤沙莉さんの演技は圧巻で、特に終盤のシーンでは涙が止まりませんでした。社会の片隅で生きる人々のリアルを描いた、心に残る作品でした。(40代 女性)


『獣道』は、愛衣という一人の女性の人生を通して、社会の闇や家族の問題を浮き彫りにした作品でした。彼女の選択や行動には賛否あるかもしれませんが、彼女なりに必死に生きている姿には胸を打たれました。伊藤沙莉さんの演技力には脱帽で、特に感情を爆発させるシーンでは鳥肌が立ちました。観る人によって感じ方が変わる、深い作品だと思います。(50代 男性)


この映画は、愛衣の過酷な人生を描きながらも、彼女の中にある希望や強さを感じさせてくれました。宗教に依存する母親や、社会の中での居場所を見つけられない彼女の姿は、現代の若者が抱える問題を象徴しているようでした。伊藤沙莉さんの演技は素晴らしく、彼女の成長を見守るような気持ちで観ていました。心に残る作品でした。(20代 男性)


愛衣の人生は、まさに波乱万丈で、観ていて胸が苦しくなるシーンも多々ありました。しかし、彼女が自分の居場所を見つけようとする姿には、強さと希望を感じました。伊藤沙莉さんの演技はリアルで、特に感情を爆発させるシーンでは涙が溢れました。社会の闇を描きながらも、希望を感じさせる作品でした。(30代 女性)


『獣道』は、愛衣という一人の女性の人生を通して、社会の問題や家族の在り方を問いかける作品でした。彼女の選択や行動には賛否あるかもしれませんが、彼女なりに必死に生きている姿には胸を打たれました。伊藤沙莉さんの演技力には脱帽で、特に感情を爆発させるシーンでは鳥肌が立ちました。観る人によって感じ方が変わる、深い作品だと思います。(40代 男性)


愛衣の生き様は、私のような普通の生活を送っている人間には想像もつかないものでした。しかし、彼女の中にある純粋さや、居場所を求める気持ちには共感できました。伊藤沙莉さんの演技は圧巻で、特に終盤のシーンでは涙が止まりませんでした。社会の片隅で生きる人々のリアルを描いた、心に残る作品でした。(50代 女性)


この映画は、愛衣の過酷な人生を描きながらも、彼女の中にある希望や強さを感じさせてくれました。宗教に依存する母親や、社会の中での居場所を見つけられない彼女の姿は、現代の若者が抱える問題を象徴しているようでした。伊藤沙莉さんの演技は素晴らしく、彼女の成長を見守るような気持ちで観ていました。心に残る作品でした。(60代 男性)


『獣道』は、愛衣という一人の女性の人生を通して、社会の問題や家族の在り方を問いかける作品でした。彼女の選択や行動には賛否あるかもしれませんが、彼女なりに必死に生きている姿には胸を打たれました。伊藤沙莉さんの演技力には脱帽で、特に感情を爆発させるシーンでは鳥肌が立ちました。観る人によって感じ方が変わる、深い作品だと思います。(60代 女性)

映画『獣道』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『獣道』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ミッドナイトスワン

この映画を一言で表すと?

孤独と愛のはざまで生きる人間の、静かで力強い希望の物語。

どんな話?

トランスジェンダーとして生きる凪沙と、親から見放された少女・一果。社会から孤立した2人が出会い、互いを必要としながら少しずつ絆を育んでいく。歪な親子関係が、切実で深い愛情に変わっていく過程が心を打つ。

ここがおすすめ!

草彅剛の渾身の演技が、凪沙という複雑なキャラクターに深みを与えています。静かに展開する中で、言葉にならない感情が押し寄せてくる作品。『獣道』と同様に社会の中で生きづらさを抱える者の叫びが胸に響きます。

愛のむきだし

この映画を一言で表すと?

狂気と愛、信仰と背徳が交錯する、衝撃的で壮大なラブストーリー。

どんな話?

敬虔なキリスト教信者の父の影響で告解を強いられる青年・ユウが、盗撮や変態的な行動を繰り返しながらも、本当の愛を見つけようとする物語。宗教、家族、暴力、恋愛などが詰め込まれた異色の4時間映画。

ここがおすすめ!

園子温監督による圧倒的熱量とエネルギーが詰まった作品で、正気と狂気の境界を軽々と飛び越える展開が魅力。宗教や家庭崩壊をテーマにする点で『獣道』とも通じる。人間の“むきだし”の姿に震える一本です。

さよなら歌舞伎町

この映画を一言で表すと?

新宿・歌舞伎町の片隅に生きる人々の、苦くも優しい群像劇。

どんな話?

ラブホテルの支配人を務める男と、歌手を夢見る恋人を中心に、歌舞伎町で働く様々な人々の一日を描く。裏社会に生きる人々の孤独や希望を、淡々としたタッチでリアルに映し出していくヒューマンドラマ。

ここがおすすめ!

人間の見せたくない部分にも光を当てながら、静かに寄り添うように描く演出が秀逸。『獣道』と同じく、社会の片隅で生きる登場人物たちのリアルな葛藤が胸を打ちます。日常の中にある切なさが沁みる作品です。

パラダイス・ネクスト

この映画を一言で表すと?

孤独な男たちが夢を求めて彷徨う、儚く美しい逃避行。

どんな話?

犯罪に手を染めた2人の男が、台湾で出会った女性とともに“楽園”を目指して旅をする物語。過去に縛られたまま生きる彼らの、ほんの一瞬のやすらぎと自由を描く、静謐でビターなロードムービー。

ここがおすすめ!

豊川悦司と妻夫木聡が演じる寡黙な男たちの空気感が魅力で、会話よりも空気で語るような美しい演出が光ります。『獣道』と同様、救いの少ない人生に希望を求める姿が描かれていて、心に余韻を残します。

万引き家族

この映画を一言で表すと?

“家族とは何か”を問う、深く切実な社会派ヒューマンドラマ。

どんな話?

社会の底辺で暮らす“家族”が、万引きなどで生計を立てながらも、互いを支え合い生きていく姿を描く。ある事件をきっかけにその“家族”の真実が暴かれていく。是枝裕和監督が描く、衝撃と感動の傑作。

ここがおすすめ!

貧困、家族崩壊、児童虐待など、現代日本の問題をリアルに描きながらも、温かく人間的な繋がりを描いています。『獣道』に通じる“居場所のなさ”を感じる人にこそ観てほしい、深く考えさせられる作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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