「キック・アス」(Kick-Ass)は、マーク・ミラーとジョン・ロミータ・Jrによる同名のコミックを原作とした、2010年公開のヒーロー映画。主演はアーロン・ジョンソン。ヒロインのヒット・ガールにミンディ・マクレイディ。その父ビッグ・ダディにはニコラス・ケイジ。監督は「レイヤー・ケーキ」「スターダスト」のマシュー・ヴォーン。
映画『キック・アス』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:117分
- ジャンル:アクション
- 監督:アーロン・ジョンソン
- キャスト:クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、マーク・ストロング etc…
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映画『キック・アス』 評価
- 点数:90点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★★
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『キック・アス』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『キック・アス』のあらすじを紹介します。
主人公のデイヴ(アーロン・ジョンソン)は、アメリカン・コミックのスーパーヒーローに憧れるオタクな高校生、皆がヒーローになろうとしないことに疑問を持つ彼は、無謀にも自らヒーローになろうと思い立ち、ネットショッピングで買ったコスプレの間に合わせ衣装でヒーロー活動を始める。妄想だけでなったヒーローはあまりにも虚弱で、暴漢に刺された上、車にはねられ病院送りとなる。しかし、その治療で体中に金属を埋め込み、神経の損傷で痛みに鈍感になったデイヴは打たれ強さを手に入れる。その後も懲りずにヒーロー活動を続ける彼は、路上で暴漢に襲われていた男を救い、その模様を撮影していた見物人から名前を尋ねられ”キック・アス”と名乗る。その動画はネットにアップされ話題を呼び、デイヴはキック・アス名義のアカウントまで取得する。
懲りずにパトロールを再開したデイヴだが、キック・アスの活躍を知った地元マフィアのボス”ダミコ”(クリストファー・ミンツ=ブラッッセ)が、組織内で起こったトラブルを彼の仕業だと思い込み、キック・アスの抹殺を計画する。しかしその裏ではキック・アスとは別のヒーローが存在していた。それはダミコへの復讐に燃える元警官の“ビッグ・ダディ”(ニコラス・ケイジ)と、彼が育てた恐るべし実の娘、“ヒット・ガール”(ミンディ・マクレイディ)だった。そして物語は、ヒットマン親子の復讐劇にキック・アスが巻き込まれる展開へと進んでゆく。
映画『キック・アス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『キック・アス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
主人公のキック・アスよりヒット・ガール!
タイトルは「キック・アス」でも、話題になるのはどうしてもヒット・ガールだろう。華奢でも強いし、可愛いし。情けないキック・アスは最後でちょっといいところを見せたが、最初からオタクで冴えないキャラクターなので、子供向けのコメディかと思いきや、このヒット・ガールの登場でストーリーが180度転換してしまうのだ。そしてビッグ・ダディの包容力と強さ、武器に関する半端のない知識は正しくスーパーマン。
ヒット・ガールは敵をボコボコにして倒すのではなく、殺人マシーンとしてビッグ・ダディに育てられ、恐ろしい武器を駆使して敵を殺しまくるのだが、マスクの下のちょっぴりタレ目と笑顔が凄くキュートなのである。そしてストーリーが、この親子の戦いからやたらハードボイルドな方向へと展開してゆくところも見どころである。
ハードボイルドな「ドラえもん」
主人公のキック・アスは例えれば「のび太」くんであろうか。情けない「のび太」くんが強いヒーローに憧れてはズッコケるところを、ヒット・ガールという「ドラえもん」に助けられて成長してゆくという縮図にも当てはめることが出来るだろう。ギャングのボスは「ジャイアン」で、その息子も「スネ夫」的なイメージとして考えれば、コミックが原作というところでも納得が出来る。ヒット・ガールの存在があまりにも特殊なので、漫画を見るというくらいのニュアンスが丁度いいのかも知れない。
クロエ・グレース・モレッツ演じるヒット・ガールが最高に可愛く、カッコいい。何がすごいって、彼女がほぼアクションシーンを自分でこなしたというところ。勿論CG部分もあるが、演技、アクションができるまさに天才子役。
可愛くて庇護欲を掻き立てる彼女だが、大人の何倍も強いというギャップに痺れる。対して主人公は冴えない男だが、懸命に諦めない姿は好感が持てた。
見た後に「あー。すっきりした」という気分になる痛快娯楽作品だ。ただし、なかなかエグいシーンもあるので注意。(男性 30代)
幼い頃のクロエ・グレース・モレッツの魅力が詰まった映画。子供ながらバタナイフや拳銃を使いこなしどんどん敵を殺していく、放送禁止用語も使いまくりというぶっ飛んだ役をまだ13歳前後で幼さの残る彼女が演じていたのは衝撃だったが、彼女が主役と言わんばかりに魅力的だった。アクションシーンは爽快だがかなり残虐な部分もあるので注意が必要。ド派手なバイオレンスアクションとゆるいコメディのギャップがまたおもしろい。(女性 20代)
オタクが作った手作りオリジナルヒーローだと思っていたので、もっと緩いストーリー展開を想像していましたが、かなりハードな世界観でものすごく楽しかったです。
クロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガールがとにかく可愛くて、キック・アスよりも彼女が主人公と言っても過言ではありません。父親のビッグ・ダディを演じるのはニコラス・ケイジ。どんな役でも引き受けることで有名な彼ですが、娘に殺しを教える鬼畜なパパのキャラクターは素晴らしかったです。(女性 30代)
映画『キック・アス』 まとめ
ヒーローものという設定だが、スーパーマンやバットマンのようなポジションでもなく、リアルな人間社会に密着しているヒーローという部分に親近感が湧く。人間でも鍛えれば習得できるといったニュアンスギリギリのラインで戦っているところが良いのだろう。そうでなければ主人公の「キック・アス」はヒーローとして成長できないのだ。スーパーマンみたいな人間でないヒーローには人はなれないのだから、デイヴを主人公にして、ヒット・ガールのようなヒーローならば、なれないことはないという希望を繋いでいるところにタイトルの意味がある気がする。
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