映画『キラー・エリート(2011)』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「キラー・エリート(2011)」のネタバレあらすじ結末と感想

キラー・エリート(2011)の概要:元SAS隊員のラナルフ・ファインズが書いた小説、『The Feather Men』を実写化した作品。この作品は実話を元に作られており、オマーン族長が息子達を殺害した元SAS隊員への復讐を、暗殺者に依頼したことから物語が始まる。

キラー・エリートの作品情報

キラー・エリート

製作年:2011年
上映時間:117分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ゲイリー・マッケンドリー
キャスト:ジェイソン・ステイサム、クライヴ・オーウェン、ロバート・デ・ニーロ、ドミニク・パーセル etc

キラー・エリートの登場人物(キャスト)

ダニー・ブライス(ジェイソン・ステイサム)
元暗殺者。ある作戦を実行中に、ターゲットの傍にいた少年の姿に心を動かされ、暗殺稼業を引退する。引退後、恋人のアンと共にオーストラリアで静かに暮らしていた。
スパイク・ローガン(クライヴ・オーウェン)
元英国地区軍特殊空挺部隊(通称SAS)の兵士。戦いで左目を失い、現在は義眼を嵌めている。“フェザーメン”(元SAS出身の兵士を守るために結成された組織)の一員。戦いの場でしか生きられない人物。
ハンター(ロバート・デ・ニーロ)
ダニーの友人であり、元相棒でもある。暗殺者。妻と子供がおり、生活費を稼ぐためにダニーが引退した後も暗殺者として活動していた。
デイヴィス(ドミニク・パーセル)
ダニーのかつての仲間。暗殺者。情報収集が得意。ダニー達が仕事を行っているとき、後方で支援に回っていることが多い。
マイアー(エイデン・ヤング)
ダニーのかつての仲間。暗殺者。機械が得意。文学青年のような大人しい見た目だが、冷静に仕事を行う冷酷な一面も持っている。
代理人(アドウェール・アキノエ=アグバエ)
ダニー達暗殺者に仕事を提供している。表向き旅行代理店を経営している。お金のことしか頭にない。

キラー・エリートのネタバレあらすじ

映画『キラー・エリート(2011)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

キラー・エリートのあらすじ【起】

1980年代、石油高騰に伴う経済危機が続き、世界は大混乱に陥っていた。そのため、いたるところで戦争が激化し、革命・暗殺・秘密工作などが行われていた。暗殺者のダニー・ブライスは、メキシコで仲間のハンターと共に仕事を行っていた。車を襲撃し対象者の始末をするが、その車には少年の姿もあった。ダニーは子供に気を取られ、地元警察に撃たれてしまう。ハンターと他の仲間に助けられ何とかその場を逃げ出すが、ダニーは子供を巻き込んだことを気にして、この仕事への意欲を失ってしまう。そして、引退することを決意する。

この物語は実話に基づくものである。1年後。オーストラリアで暮らしていたダニーの元に、1枚の写真と航空券が届けられる。その写真には、ハンターが何者かに捕らわれている姿が写っていた。2日後、ダニーはアラビア半島・オマーンに向かい、代理人に会った。代理人はハンターが長老と呼ばれる依頼人(オマーンの族長)から、仕事を請け負っていたことを話した。だが、その依頼を途中で放棄して逃亡したため、空港で捕まってしまったのだ。ハンターは多額の報酬(6000万ドル)に釣られ、依頼の内容を知らないまま仕事を請け負っていた。ダニーは今更暗殺者に戻りたくはなかったが、仕事を受けなければハンターの死が待っていた。

長老は3人の子供(長男のフセイン・次男のサリム・三男のアリ)が殺されたことを、ダニーに話した。砂漠では“犠牲者の血を殺人者の血で洗え”という掟があった。だが、長老は四男のバヒトを守るために復讐を行わなかった。そのせいで、長老は部族を追放されていた。だが、長老は自分が死ぬ前に、バヒトを部族に帰そうとしていた。それには、犯人への復讐が必要だった。犯人は英国地区軍特殊空挺部隊(通称SAS)に所属する3人の兵士だった。長老は犯人の自白を録画することと、バヒトが狙われないように事故死に見せかけて殺すことをダニーに命令した。

ダニーは長老に頼み、ハンターに会わせてもらった。見張りを撃退して一緒に逃げ出すが、バヒトが部下と共に待ち構えていた。救出に失敗したため、ハンターは再び捕らわれの身となり、ダニーは仕事を受けるしか道が残されていなかった。

キラー・エリートのあらすじ【承】

ダニーはフランス・パリに飛び、友人のデイヴィスとマイアーに協力を持ち掛けた。すると、2人は快く承諾してくれた。ダニーとマイアーは名前が分かっているスティーヴン・ハリスを1人目の標的として、動き出すことにした。そして、デイヴィスには残りの2人の標的について調査を頼んだ。

デイヴィスはSASの溜まり場であるバーを訪れ情報を集めた。だが、不審人物として密かにマークされてしまう。“フェザーメン”(元SAS出身の兵士を守るために結成された組織)は、男(デイヴィス)を探るために元SAS出身のスパイク・ローガンに調査を行わせることにした。

ダニーはデイヴィス達と作戦を立てていたが、遠くから見張られていることに気づき、急いで見張っていた男(スパイクの仲間)を追いかけた。しかし、男は逃走経路を用意しており、逃がしてしまう。ダニーはスティーヴンの始末を早めることにした。スティーヴンを尋問し自白を撮ろうとするが、スティーヴンは他に真犯人がいると話し出した。名前は知らないが、作戦の回顧録を執筆中であるため、それで分かるということだった。だが、ダニーは話を信じず、スティーヴンを浴室に連れて行った。そして、転けた拍子に頭をぶつけて死亡したように見せかけるため、タイルの柄と同じハンマーで頭を殴ろうとするが、誰かが家に来てしまう。ダニーが様子を見に行くと、スティーヴンの愛人だった。愛人は鍵を持っていなかったため、家に入るのを諦めて帰って行った。ダニーがその様子を見ている間に、マイアーがスティーヴンを始末した。ダニーはスティーヴンの遺体を、苦々しい気持ちで見ていた。

キラー・エリートのあらすじ【転】

イギリス・ロンドン。デイヴィスは調査を行い、現在もSASに所属しているクレッグ将校が標的の1人だと知る。ダニーはSAS訓練場でクレッグを始末することにした。そこは1年おきに誰かが死ぬような場所だった。ダニーは確実に始末するため、病院の医師に成りすまして薬を入手した。だが、病院から出たところで、誰か(スパイク)に見張られていることに気づく。ダニーは病院内に誘き出すと、スパイクと戦った。そして、警報器を鳴らして、混乱に乗じて逃走した。

ダニーはショック状態を引き起こす薬をクレッグに飲ませるため、SASの兵士に成りすまして本部に侵入した。そして、クレッグのコップに薬を入れることに成功する。薬を飲んだクレッグは訓練中に意識が朦朧となった。ダニーはそんなクレッグを尋問し、長老の息子の殺害を認めた供述を録画した。

代理人は最後の標的となるマッキャン少佐の情報をダニーに教えた。傍で聞いていたデイヴィスは、口の動きから代理人が嘘を吐いている可能性があることを指摘するが、ダニーは聞く耳を持たなかった。ダニーは一刻も早くハンターを助け、オーストラリアに残した恋人の元に戻りたかったのだ。恋人はダニーが殺し屋であることを知らず、突然行先も告げずにいなくなったダニーに不安を抱えていた。

ダニーがデイヴィスと共にマッキャンを見張っていると、病院で戦った男(スパイク)の姿があった。ダニーはデイヴィスに指示を出し、男の車を尾行させた。そして、男が暮らすアパートの近くで遊ぶ子供に、男の名前を聞き出した。その後、ダニーはデイヴィス達と作戦会議を行った。自白を強要している時間がなかったため、デイヴィスにマッキャンの振りをさせ、自白映像を撮ることにした。一方、とある男がフェザーメンの幹部に接触し、圧力を掛けてきた。男はMFWICと名乗り、“全権を握る野郎”と自己紹介した。フェザーメンの幹部はスパイクに手を引かそうとするが、スパイクは暗殺者を野放しにする気はなく、独自に調査を行うことにした。

マイアーは新しく仲間に入れた男と共に車で移動し、トラックを遠隔操作で操縦した。そして、マッキャンが乗っていた車と追突事故を起こさせた。マイアーはマッキャンの死を確認するために車から降りるが、マッキャンを見張っていた男(スパイクの仲間)に見つかってしまう。マイアーは新人と共に逃げるが、袋小路に追い詰められる。デイヴィスが助けに向かうが、その前に恐慌状態に陥った新人が見張りの男共々マイアーを射殺してしまう。見張りの遺体を確認するが、身分が分かる物は何も持っていなかった。だが、見張りの車の中には無線機があった。ダニーとデイヴィスは友人の死を悼みながら、苦々しい気持ちで仕事の終了を称えあった。そして、ダニーは無線機を破棄するため、デイヴィスとその場で別れた。

キラー・エリートのあらすじ【結】

デイヴィスはスパイクと繋がりがあるホテルと知らずに泊まってしまい、スパイクの仲間に捕まってしまう。ダニーは無線機でそのことを知り、苛立った。デイヴィスは何とか逃げ出すが、道路で助けを求めている内にトラックに轢かれて死んでしまう。スパイクは情報を聞き出すことができなくなったことに苛立ち、部下達を怒鳴りつけた。自宅に帰ると病院で戦った男(ダニー)が待ち構えていた。ダニーはデイヴィスが亡くなったことを知ると、自分を追いかけるなという言葉を残し去って行った。

ダニーはハンターを助けた後、恋人のアンの元へと戻った。だがその夜、電話が掛かってきて、殺した1人が別人だったと告げられる。ダニーは仕事を受けることを嫌がるが、アンの存在を盾に脅される。眠っているアンの様子を見に行くと、首元に弾丸が置いてあった。ダニーはアンをハンターに託し、ロンドンに来ていたバヒトに会いに行った。バヒトはダニーに、元SASが書いた一冊の本を渡し、スティーヴンが犯人ではなかったことを告げた。スティーヴンが犯人だと証言していたのはバヒトだったため、ダニーはバヒトの首元を掴んで非難した。

ダニーは本の著書であるラヌルフ・ファインズの情報を代理人から聞き、本の記念パーティーが行われることを知る。その2人の会話を、スパイクが盗聴していた。スパイクはラヌルフを守り、会場に来たダニーの監視を行うが、ダニーだと思われた男は全くの別人だった。スパイク達が囮役に気を取られている間に、ダニーはラヌルフを襲撃するが、その脳裏にはメキシコで襲撃対象者と共に車に乗っていた少年の姿があった。ダニーはラヌルフの足を撃った後、何発かの銃弾を撃ってラヌルフの姿を写真に収めた。そして、その場から逃げ出すが、スパイクに捕まってしまう。

ラヌルフは殺されてはいなかった。スパイクはダニーに尋問を行い、長老が復讐のために元SASを始末していることを知る。だが、ダニーはラヌルフを殺さなかった理由は言わなかった。スパイクは情報を聞き出した後、ラヌルフの姿を収めたカメラを持って部屋を出るが、そこには男(MFWIC)の姿があった。MFWICはスパイクをダニーと同じ部屋に連れて行き、事の顛末を話し始めた。イギリス政府は砂漠にある石油を狙っており、長老に協力していた。バヒトを帰郷させ、王族との契約で便宜を図ってもらうためだった。ダニーは嵌められ、スパイクはこの計画で邪魔な存在だった。ダニーは隙を突いてMFWICに攻撃を仕掛けた。3人がそれぞれ争った結果、スパイクがMFWICを射殺し、ダニーは外に逃げ出した。代理人は暗殺者と共にアンの命を狙った。しかし、ハンターに阻まれる。ハンターは暗殺者を始末すると、代理人にダニーとアンを追わないよう脅しをかけた。

ダニーはハンターと共に長老に写真を届けに行った。だが、その前にスパイクが長老の元に行っていた。スパイクは写真が捏造であることを告げ、長老を刺殺した。バヒトは砂漠に戻る気がなかったので、殺さなかった。ダニー達はスパイクが長老の手下に追いかけられているのを見て、何かが起こったことを知る。長老の手下の車を動けないようにすると、スパイクを追跡した。

ダニー達はスパイクと相対した。ハンターはスパイクの車から、大金が入ったアタッシュケースを発見する。それは、バヒトから受け取った物だった。ハンターは札束を3束回収すると、残りのお金を逃走資金としてスパイクにあげた。そして、ダニーは戦いの終了をスパイクに宣言した。戦いの中で生きていたスパイクには中々受け入れられなかったが、車で去って行くダニー達を静かに見送った。

ダニーはアンに会いに行き、再会を喜んだ。

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ①物語の展開がわかりづらく混乱する

    物語自体は元になるストーリーがあるため実話としては迫力あるものなのであろう。
    しかし撮影の仕方がわかりづらく、中心となる大型ミッションの全容が前知識無しだといまいち飲み込むのに時間がかかってしまう。
    最初がごちゃごちゃしているために、必死に流れを追おうとしてしまい展開を掴むまで楽しめない。
    敵と味方の区別もつきにくいので、もう少し観客に優しい手法での制作をしてくれたら良かった。

    ②役者陣の演技が光る

    ジェイソン・ステイサムはさておき、仲間になった俳優たちが個性的でとても魅力的である。
    ロバート・デ・ニーロは仕事ができなさそうで穏やかなキャラクターなのに、最後のダニーの恋人を守るシーンでは格好良く銃をぶっぱなす。その意外性は昔のヒートの頃のデ・ニーロを彷彿させてダンディーだった。
    そして忘れてはいけないのがエイデン・ヤング演じる眼鏡キャラクター。
    1番頼り無さそうなのに冷静に暗殺し、淡々とこなしてく様が本当にはまり役。
    この個性的なキャラクターにこの映画は助けられていただろう。

    ③アクション映画としては最後まで飽きずに楽しめる

    この映画の最大の魅力はアクションの迫力である。
    特にJ・ステイサムのビルからビルに移るシーンは、まるでジャッキー・チェン。
    どこかで見たことあるようなアクションではあるのだが、そこがまた面白い。
    最後の椅子に縛られながら闘うアクションシーンは迫力満点。
    スピード感があり息をつく暇もなく、あっという間に次のシーンに移っていくにはさすがである。

    ④リアルさにかける甘さがいまいち

    暗殺集団であるのに極秘ミッションを人前で話したり、新人部外者を簡単に信じたり、裏切り者を殺さなかったりと何かと甘さが目立つ映画。
    そしてダニーがこんな仕事は足を洗うと宣言して引退してしまうことは極めつけだった。
    そんなに簡単に身を引かせてもらえるのだろうか?
    しかも旅行会社と称して傭兵や暗殺者を派遣している会社なら、もう少し厳重な警戒をしても良さそうなものだと思ってしまった。
    もう少し緊迫感を持たせてくれたらリアルな感じが演出できたのでは?

  2. 匿名 より:

    J・ステイサムの映画は昔のA・シュワルツネッガーのように裏切らないというイメージがある。というのも、本人のアクションが魅力的であり映画の内容なんてどうでも良いと思わされてしまうからだ。
    話の内容が大したものでなくても、彼が演じていればそれなりのアクション映画になる。
    そしてやはり暗殺者の映画はいつの時代も人気があるテーマだろう。
    身近に感じることがない世界だからこそ、興味があり激しく格好良いハードボイルドな世界を想像してしまう。
    この手の映画を製作するときはできるだけシリアスなシーンを作ってもやりすぎでは無い。それだけ観客側は勝手に妄想し次のシーンを自分なりに考えて見ているからだ。
    その観客のこうであって欲しい妄想を超える映画を作って欲しい。