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映画『ミスト』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ミスト』の概要:怪物が潜む謎の霧に包まれたショッピングモールで、極限状態になった人々の姿と怪物への恐怖を、主人公のデヴィッドを中心に描いた。原作は、スティーヴン・キングの小説。

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映画『ミスト』の作品情報

ミスト

製作年:2007年
上映時間:125分
ジャンル:ホラー、ヒューマンドラマ
監督:フランク・ダラボン
キャスト:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン、アンドレ・ブラウアー etc

映画『ミスト』の登場人物(キャスト)

デヴィッド・ドレイトン(トーマス・ジェーン)
映画のポスターなどを描いているアーティスト。妻ステファニーを家に残し、息子ビリーと、車が壊れてしまったブレントと一緒にモールに買い出しに行くが、そこで霧に閉じ込められてしまう。感情的になる事が多いが、オリーやアマンダ、レプラーから信頼され、モールの中で頼りにされる。
アマンダ・ダンフリー(ローリー・ホールデン)
赴任してきたばかりの、優秀な小学校の女性教師。出張の多い夫から、護身用にと銃を持たされている。子供はいない。ビリーから好かれ、モールの中ではビリーの世話をすることになる。
ミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)
妄信的なキリスト教信者の女性。あまりの妄信ぶりから、住民たちからは心を病んでいると嫌煙されていた。閉鎖されたモールの中では、その妄信的な考えによって教祖となる。
ブレント・ノートン(アンドレ・ブラウアー)
ドレイトン家の隣に別荘を持つ、やり手の黒人弁護士。デヴィッドとは、境界線のことが原因で裁判で争った事がある。デヴィッドとは不仲だったが、嵐の片付けがきっかけで、関係が改善されつつあった。車がダメになったため、デヴィッドとダニーの車に同乗してモールへ向かい、閉じ込められる。
オリー・ウィークス(トビー・ジョーンズ)
モールの店員。射撃の腕は一流で、州チャンピオンになったこともある。モールに閉じ込められた後も、感情に飲まれず正常な考えができている数少ない人物。
ウェイン・ジェサップ(サム・ウィットワー)
10日間の休暇をもらったばかりの若い軍人。2人の同僚と共に偶然モールに立ち寄り、そのまま閉じ込められてしまう。サリーとは高校時代の同級生で、両想いだったが結ばれることは無かった。霧の正体について、噂話レベルでなら知っていた。
アイリーン・レプラー(フランシス・スターンハーゲン)
学校の校長を勤める老女。不動産会社のハティと一緒にモールに来ていて、閉じ込められてしまう。レプラー校長先生としての広い人脈を持つ。

映画『ミスト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ミスト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ミスト』のあらすじ【起】

小さな町に、大きな嵐がやって来た。
翌朝、ドレイトン家は買い出しに行こうとしていた。
車が壊れた隣人ノートンは、デヴィッドの車に同乗させて欲しいと頼む。

デヴィッド、ビリー、ノートンは、モールに買い出しに行った。
妻に電話をしようとするが、携帯も公衆電話も通じない。

モールは混雑していた。
やがてサイレンが鳴り響き、霧の中に怪物がいると叫びながら、鼻血を出した1人の男性が逃げ込んでくる。
地震が起こり、モールは霧に包まれた。
幼い子供を家に残したままの女性は、周囲が止めるのも聞かず、モールを出て行った。

小学校の校長のレプラーとハティにビリーを任せ、倉庫にある毛布を取りに行くデヴィッド。
倉庫用の発電機が壊れていて、それを止めたデヴィッドは、シャッターを押すような音を聞く。

オリー、マイロン、ジム、ノームと共に倉庫に戻るデヴィッド。
発電機の故障を直すために、シャッターを開けて外へ行こうとした青年ノームは、霧の中から出てきた触手に襲われ命を落とした。
ノームを助けようとしたデヴィッドは、触手の一部を切り落とした。

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映画『ミスト』のあらすじ【承】

正常な判断ができる店員オリーとデヴィッドは相談し、モールの中の人々に怪物の存在を伝えようとする。
弁護士のノートンにそれを頼もうとするが、ノートンは信じない。
仕方なくデヴィッドが説明するが信じる人は少なく、切り落とした触手を見た店長バドたちは、ようやく信じた。

多くの人々は、バリケードを作ってガラス窓を塞ぎ、夜に備えた。
ノートンを中心に、怪物の存在を否定して助けを呼ぶ相談をする人々が集まっていた。
カーモディは、妄信的な考えを話して嫌煙される。

ノートンたちは、外に助けを呼びに行った。
老人の車の中にあるショットガンを取りに行くため、屈強な男性が腰にロープを結んで、駐車場へと向かった。
しかし途中でロープが引っ張られ、戻ってきたのは体の一部だけ。

夜になり、ガラス窓を割って、虫に似た巨大な怪物が襲ってきた。
たいまつの火や、手にした武器で怪物を殺していくが、女性店員のサリーは虫に刺されて死んでしまう。

カーモディは、なぜか虫に刺されなかった。
そしてカーモディに心酔する人々が現れる。

映画『ミスト』のあらすじ【転】

怪物が去った後、たいまつの火で火傷を負ったジョーは、危険な状態になっていた。
ハティはいつの間にか、薬を大量に飲んで自殺していた。

翌日、隣の薬局に薬を取りに行く計画を立てるデヴィッドたち。
その後、デヴィッドの車でモールを出て、エンジンが続く限りそのまま逃げようと考えた。

デヴィッドとオリーは相談し、薬の場所を知るレプラー、ジョーの弟ボビー、賛同した面々と軍人ジェサップの協力を得て薬局へ向かう。
カーモディと信者たちは反対したが、押さえつけられた。

薬局で薬を手に入れたデヴィッドたちだったが、薬局は蜘蛛のような巨大な虫の巣窟になっていた。
虫の卵を産み付けられていた軍のMPは、自分たちの責任だと言い残し、小さな虫をまき散らして死んだ。
何とかモールに戻るが、ジョーは救えなかった。
カーモディは教祖になり、薬局でショックを受けたジムも心酔してしまった。

薬局でのMPの言葉が気になったデヴィッドは、軍人から話を聞き出そうとする。
しかし軍人2人は自殺していた。
残されたジェサップは、異次元を観察する窓を作ろうとした科学者の話をする。

映画『ミスト』の結末・ラスト(ネタバレ)

カーモディと信者たちは、ジェサップを責め立て、店の外へと追い出した。

翌朝、デヴィッドたちは外へ逃げる計画を立てていた。
計画を知っていたカーモディと信者たちは、デヴィッドたちを止めようとする。
そしてビリーを、生贄として渡せと暴れ始める。

オリーはカーモディを撃ち殺し、モールを出てデヴィッドの車へと急ぐ。
途中でオリーは巨大な怪物に襲われ、銃だけが残った。
途中ではぐれた3人も、怪物に殺されてしまった。
危険を冒して、ボンネットに落ちていた銃を手に入れたデヴィッド。

デヴィッド、ビリー、アマンダ、レプラー、ダンを乗せた車は走り始める。
自宅の前を通ると、ステファニーの死体が見えた。
やがてガソリンが尽きた。
そこでの全員の考えは同じだったが、弾は4つしか無かった。

4人を撃ち殺したデヴィッドは、自ら怪物に襲われて死ぬために外に出た。
だがそこにやって来たのは、軍の助けだった。
そこには最初にモールを出て行った女性の姿もあった。
デヴィッドは絶望した。

映画『ミスト』の感想・評価・レビュー

とにかく絶望感を味わいたければ、この作品を見てみると良いだろう。全体的に謎が多く、なぜ霧が立ち込め、モンスター達が地球に蔓延し始めたのか、そもそもモンスターという存在がいるのかなど、疑心暗鬼になる内容が8割を占める。正直いうと途中まではだれてしまったのだが、少しずつ周囲の人間が死に絶えていき、本当に成す術が無くなった時の決断から、その後のオチはとても苦しい気持ちになる。大前提として絶対に前向きにはなれないとは思うが、そこまで振り切ったからこそ、人に話したくなる映画なのである。(男性 30代)


嵐の翌日に突如霧が発生し、街全体を包み込む。デヴィッドは懸念を抱きつつも、息子と共にスーパーへ行くが、霧の中に怪物がいると鼻血を出した男性が助けを求めに駆け込んでくるところから物語が始まる。
スーパーの中で窮地に立たされた人間たちの本性や、霧の中の人食い怪物に恐怖を抱いた。息子を守るために仲間と協力して怪物と戦うデヴィッドは逞しかった。
しかしラストは絶望中の絶望で、微塵も希望を残さない、とても後味の悪い作品だった。(女性 20代)


スティーブン・キング原作の小説を映画化したこの作品。映画史に残る「胸糞作品」としても有名な今作ですが、精神的に参っている時には絶対に観ないでください。憂鬱な気持ちに拍車がかかり、最悪の事態も予測してしまうほどこの作品は暗く、重く、報われません。
ある日街に現れた濃い霧。その霧の中に進んだ人間は皆、何者かに殺されてしまう。霧を抜けられず、スーパーマーケットに閉じ込められた人達の精神が徐々に壊れていき、善悪の判断ができなくなってくる様子が本当につらく、惨いです。
先に言っておきますが、文句無しのバッドエンドです。観終わったあとの胸糞の悪さに観たことを後悔するほどでした。(女性 30代)


思わず“こんなのあり!?”と言ってしまうくらい衝撃的なラスト。後味が悪いどころではない。だがそこが面白い。
得体の知れない怪物に襲われてパニックになる人々の姿がこれでもかというくらい丁寧に描かれている。というかこの物語の大半がそれ。未知の怪物たちは結局何だったのかよくわからなかったので、ぶっちゃけ相手はなんでも良いのかもしれない。ただただ絶望に直面した人々の人間模様とその迫力に引き込まれる。
こんな状況には死んでもなりたくないが、自分だったらどうするだろう、とつい想像してしまう。(女性 30代)


「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」の心温まる傑作をポスターに載せてしまったが故の、本作を見ての衝撃・絶望は大きかった。突然霧に包まれ、人を殺すモンスターたちの出現、考える間もなく追い詰められ次々と犠牲になる。極限状態の人間たちの心理描写の描き方が非常に上手で、怖さと絶望が倍増します。この手の作品では主要人物以外は助からないですからね。からのラスト…この作品はオチを知ってから見るべきです。トラウマです。(男性 20代)


とにかく怖い。謎の霧や謎の生物といったものもさることながら、隔離され何が起きているか分からない状況に置かれた人々が少しずつ狂気に囚われていく様が怖い。そしてその状況がコロナ禍に置かれた今の世界の縮図のようで、スティーブン・キングの人を見る目に改めて唸らされる。
衝撃のエンディングはスティーブン・キングっぽいなぁ、と思ったらここは原作とは違うと聞いて驚いた。ある意味より作品の怖さを際立たせていて見事だと思う。(男性 40代)


この映画を観たのは10年近く前のことだが、今でも深く心に残っている映画の一つである。
得体の知れない何かが霧の中にいる、そんな恐怖に襲われた人間の精神状態を鮮明に描いており、非現実的な内容ではあるもののどことなくリアルで惹き込まれてしまう。
そして、何よりこの映画といえばその結末の残酷さだ。観ている人の心を締め付ける程あまりにも衝撃的な結末は、今後も忘れることはないだろう。もしも自分が彼の立場だったら、そんなことすら考えさせられてしまう映画であった。(女性 20代)


後味の悪い映画と言えば、これがすぐに頭に浮かぶほど印象の強い映画。

ただし、ただただ理不尽な展開の映画かと言われるとそうではなく、あの結末にたどり着くのに主人公が数々の選択ミスを繰り返している。「普通主人公の選択なのだから間違いないはずだよね。あのモブキャラたちは救われないなあ」なんて思っていたら、主人公サイドがモブキャラで最悪の結末を迎えるという衝撃のオチ。

もう一度この衝撃を味わうために記憶を消してもう一度見たい作品。(男性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    S・キング原作の映画は衝撃のラストを誰もが期待してしまう。
    どんなにそれまで酷い内容だったとしても、その15分が才能溢れる素晴らしいものであるならば心に強く残り印象的なものになる。
    「終わりよければすべてよし」という言葉があるように、映画もラストのシーンが1番大事なのだ。
    どんなラストになるのか期待が高まったその時、霧が晴れて一人だけ生き残ってしまう。
    もちろん主人公以外が死んでしまうというのは衝撃的なものである。
    しかし見ているものはそんな絶望のまっ只中で悲しくないのだ、それくらい主人公と共感できるシーンが少ない。
    諦めるのが早すぎてこちらの気持ちが付いていけなかった。
    映像を想像しながら読む小説であればとても恐ろしく、恐怖にかられることだろう。
    息子を殺すということは最後の最後の最後まで絶対に選択しないはずである。
    そのどうしようもない絶望をもっと共感させてくれたらと思わざる追えない瞬間だった。

  2. 匿名 より:

    ホラー映画は大体呪われるきっかけがある。
    呪いをいたずらに解いてしまったり、遊び半分で廃墟を訪れたり写真を撮影したり。
    しかしこの映画は全く理不尽な世界観を表現している。
    化物を作ったのは人間のせいなのか、簡単に戦うことを諦める人間が悪いのか。人の弱い部分に刺さる狂信的な信者の終末論を解く女性もイライラするが、実際あの場面ではそういうことも起こりうるのかもしれない。
    ラストも最後までどうなるのかわからない自分たちの行く末を、勝手に終わりにした結果が絶望的なものであった。
    もう少し待っていれば、でも待っていても実は助からなかったのかもしれない。
    何が正しいのか、間違っているのか観客に託すストーリーである。

  3. 匿名 より:

    感想としてはS・キング原作の映画化はやはり面白い。
    ラスト15分をオリジナルなものにした監督のアイデアも斬新であり素晴らしい。
    描き方はさておき、ストーリーはとても新しく絶望的なのだ。
    ラストの感想にバラツキがあるのは映画製作者としてはシメシメといったところではないだろうか。
    それだけ問題提起することが多く、観客は自分の頭で考え映画を見ているのだから。
    ただのホラーで終わらせずに、精神的描写が多いのもキングならでは。
    人間が1番恐れているのは視覚的ホラーよりも、実は追い詰められていく精神的な行き詰まりなのではないか。
    これがただのモンスターホラーだったとしたなら、面白くない映画として決定づけられていたことであろう。