映画『キラー・スナイパー』の概要:クリスは借金で首が回らなくなり、母親の殺害を殺し屋に依頼して保険金を手に入れようと画策する。父親達家族も巻き込み、計画を実行に移そうとするが予想外の出来事が次々と巻き起こる。
映画『キラー・スナイパー』の作品情報
上映時間:102分
ジャンル:サスペンス
監督:ウィリアム・フリードキン
キャスト:マシュー・マコノヒー、エミール・ハーシュ、ジュノー・テンプル、ジーナ・ガーション etc
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映画『キラー・スナイパー』の登場人物(キャスト)
- “キラー”ジョー・クーパー(マシュー・マコノヒー)
- 刑事。裏で殺し屋として活動している。ドティに対して激しい執着心を見せる。
- クリス・スミス(エミール・ハーシュ)
- 謝金の返済の為、母親の殺害を思いつく。基本的に行き当たりばったりの性格で、物事を深く考えることが苦手。
- ドティ・スミス(ジュノー・テンプル)
- クリスの妹。頭が少し弱い。クリスが起こした騒動に巻き込まれる。
- シャルラ・スミス(ジーナ・ガーション)
- クリスの義母。浮気相手がいる。クリスのことを嫌っている。
- アンセル・スミス(トーマス・ヘイデン・チャーチ)
- クリスの父親。元妻のことが嫌いで、クリスの計画に加担する。
映画『キラー・スナイパー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『キラー・スナイパー』のあらすじ【起】
雨が降る夜、クリスは大声で妹のドティの名を叫び、トレーラーハウスのドアを叩いた。義母のシャルラが起きてきて、仕方なくクリスを招き入れる。クリスは父親のアンセルに、6千万ドルの借金の返済を助けてくれと泣きついた。そして、アンセルをストリップバーに連れ出し、母親がコカインを持ち出して売ってしまった為、命が狙われていることを話した。だが、アンセルにはそんな大金を用意する当てがなかった。
クリスは金を手に入れる当てがあった。それは、刑事で殺し屋のジョー・クーパーに頼み、母親を殺すことだった。母親には5万ドルの保険金が掛けられており、その受取人がドティになっていた。アンセルはどこでその話を聞いたのかクリスに確認するが、クリスは誤魔化して話そうとはしなかった。取り分はアデルを含めて4等分に決まるが、さすがに殺人の為、アンセルもすぐには受け入れられなかった。だが、ドティを学校に入れる為に殺害の決行を決める。
映画『キラー・スナイパー』のあらすじ【承】
ドティが家に居ると、クリスに会いにジョーが訪れる。しかし、クリスが約束の時間に遅れていた為、ドティはその間ジョーと他愛のない話をした。ドティはジョーに母親を殺すのか問い掛けた。ジョーがはぐらかすと、ドティは赤ちゃんの頃に、母親に殺されかけたことがあると打ち明ける。そして、他の人より頭は弱いが、そのことを覚えているのだと言って微笑んだ。
クリスの仕事の都合で会う場所が変更になり、ジョーはドティの道案内で廃屋を訪れる。そこで、クリスとアンセルが待っていた。ジョーはクリスに予定を変更するなと注意すると、早速仕事の話をした。2万5千ドルの報酬と対象者のスケジュールを要求して、逮捕されても存在は明かすなと2人に言明する。そして、もし約束を破れば必ず殺すと脅した。だが、支払いが前払いでは無理だと言ってクリスが断った為、交渉が決裂する。ジョーは話を白紙に戻そうとするが、ドティを担保にするなら引き受けると言って去って行く。
シャルラが職場で恋人のジェニーと話していると、ドティが夕食代を受け取りにくる。ジェニーのことを突っ込まれるが、友人だと誤魔化した。代わりにドティの恋愛について話を聞くと、デートにも行かず教室で会うだけの恋人がいたと話した。ドティは口に出すと愛が嘘になると信じていた。シャルラが驚いていると、アンセルが訪れる。シャルラはアンセルを連れ出すと、ジョーと2人きりで会う予定だとドティに伝えた方がいいと詰め寄る。しかし、アンセルは聞く耳を持たなかった。
ドティは家に帰り、シャルラに買ってもらったワンピースに着替えた。着慣れない服に戸惑うが、アンセルはドティを褒めて、ジョーと2人きりで夕食を食べるように伝える。ドティは取り乱して、着替えたいと泣き喚いた。そこに、クリスが現れて、ドティの好きにさせろとアンセルを怒鳴る。だが、ジョーが到着してしまい、クリス達は家を出ることになる。
映画『キラー・スナイパー』のあらすじ【転】
ジョーは部屋に閉じ籠ったドティに優しく話しかけた。すると、普段着に着替えたドティが部屋から出てくる。ジョーは優しく微笑み、花束を渡した。ドティは夕食を食べながら、両親が離婚した時に泣き止むまで傍に居てくれたので兄が好きだと話した。だが、嫉妬をしたジョーは、ワンピースに着替えて欲しいとドティに頼んだ。ジョーは背中を向け、下着を脱いでワンピースを着るように指示した。ドティの動きに合わせて、ジョーは拳銃やバッジを机の上に置いた。そして、ドティの体に手を優しく這わせると抱きしめた。クリスは家の外で電気が消えるのを見てショックを受ける。
次の日、借金の回収の為、クリスは男達に襲われる。そこに男達のボスであるディガーが現れる。軽口を言って笑い合っていたが、2日以内に返さなければ埋めて殺すと脅される。しかもその後、男達にボロボロになるまで蹴られてしまう。
クリスはドティを解放する為にジョーに会いに行き、計画の中止を申し出る。だが、ジョーは何も返答せずに、車の助手席に乗るように命令した。ジョーは店の駐車場に車を止めると、トランクを開けた。そこにはクリスの母親の遺体があった。クリスが呆然としている内に、ジョーは母親を別の車に移動させると、偽装工作を行い火を点けた。
映画『キラー・スナイパー』の結末・ラスト(ネタバレ)
アンセルが保険金を確認しに行くが、受取人は母親の恋人のレックスになっていた。アンセルとシャルラはクリスを非難した。クリスはジョーの話も保険金の話しもレックスから聞いており、嵌められてしまったのだ。アンセル達はアデルの葬儀の為に帰って行く。クリスは途方に暮れながら、ドティと手を繋いで線路を歩いた。そして、一緒に逃げようと誘うが、ドティはジョーに会いたいと叫んで去ってしまう。
クリスはドティを追いかけて、葬式の後にジョーに会いに行く約束をする。ドティはそれを受け入れて、母親の葬式に参列する。だが、クリスは最後まで見届けることが出来ず、フェンスに寄り掛かり泣き崩れた。夜、クリスは男から拳銃を買った。
アンセルとシャルラが家に帰ると、ジョーとドティが居た。アンセル達がクリスの愚痴を零して、レックスに騙されるなんて馬鹿だと話していると、ジョーは何故かシャルラにレックスの特徴を詳しく聞いた。シャルラは詳しくは知らないと誤魔化すが、それでもジョーはしつこく問い掛けた。そして、取り分の計算をしようとシャルラに持ちかける。そこで、シャルラは保険金が10万ドルになることをポロッと零してしまう。事故処理されれば保険金額が2倍に跳ね上がるのだ。ジョーはそれを聞いて、レックスがシャルラの浮気相手だと告げた。そして、レックスから預かった保険金の受取証明書をシャルラ達に見せると、レックスが逃げたことを伝えてシャルラを殴り飛ばした。アンセルは自業自得だと思い、助けようともしなかった。
ジョーはアンセル達にクリスの手助けをするなと脅して、ドティを要求した。その時、クリスが帰って来た。ジョーは皆で夕食を食べようと声を掛け、緊張感がある中で夕食会が始まる。そして、ジョーはドティにプロポーズをしてOKをもらったことを打ち明ける。クリスはそれに反対して拳銃をジョーに突き付けるが、シャルラとアンセルが加勢して、クリスはジョーに捕まり顔面を何度も殴られる。悲惨な状況にドティは動揺して、拳銃を乱射した。それが、クリスとアンセルに当たってしまう。ドティは拳銃を持ったままジョーに妊娠したことを打ち明ける。ジョーは笑顔を見せて喜ぶが、ドティはそっと引き金に指を掛けた。
映画『キラー・スナイパー』の感想・評価・レビュー
男達が馬鹿ばかりで、なんとも言えない後味の悪い作品だった。全員短絡的に動き過ぎではないだろうか。一番の被害者は、騒動に巻き込まれたドティだろう。ジョーに気持ちが向きかけていたのかもしれないが、最悪な結果になってしまって可哀そうだった。
ジョーは刑事をしながら殺し屋をしているだけあって、どこか破綻した雰囲気が漂う人物だった。ドティのことを愛しているならば、足を洗って幸せな生活を送って欲しかったなと思う。(女性 30代)
マシュー・マコノヒーが刑事であり殺し屋のジョーを演じた今作。彼と言えばラブコメに出てくる色男や、一匹狼の弁護士、家族のために宇宙へ向かう勇敢な男などのイメージがありましたが、こんなB級っぽい作品にも出ているのだと驚きました。
出てくる男がみんなバカで、やることなすことみんな悪い方にいってしまうのが面白くもあり、可哀想でもありました。
ラストはまさかの展開で、その後が物凄く気になります。(女性 30代)
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