映画『ライフ・イズ・デッド』の概要:アンデッド・ウイルス、通称UDVが世界規模で蔓延しており、赤星逝雄も感染してしまう。UDVは根本的な治療法が未だ発見されていなかった。感染して病気が進行すると、心臓が止まりゾンビになって人を襲うようになる。
映画『ライフ・イズ・デッド』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:コメディ、ホラー、青春
監督:菱沼康介
キャスト:荒井敦史、ヒガリノ、川村亮介、阿久津愼太郎 etc
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映画『ライフ・イズ・デッド』の登場人物(キャスト)
- 赤星逝雄(荒井敦史)
- UDV感染者。看護婦の桜井に恋心を抱く。音楽が好きで、高校生の頃に友人達とバンドを組んでいた。
- 赤星消子(ヒガリノ)
- 逝雄の妹。兄のことが大好き。ポジティブな性格で、暗くなりがちな家族を懸命にサポートする。
- 面井厚紫(川村亮介)
- 逝雄の幼馴染。消子のことが好き。思い込みが激しく、偶に暴走してしまう。
- 矢白祐樹(阿久津愼太郎)
- 消子の同級生。消子のことが大好きで、ストカー行為をしてしまう。
- 蒼木茜(しほの涼)
- 逝雄の友人でセックスフレンド。
- 赤星浩止(小林すすむ)
- 逝雄の父親。パチンコ店で働いている。
- 赤星冥子(円城寺あや)
- 逝雄の母親。懸命に逝雄の治療のサポートを行う。
- 桜井碧(中島愛里)
- 逝雄の担当看護婦。
映画『ライフ・イズ・デッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ライフ・イズ・デッド』のあらすじ【起】
消子が兄の逝雄と歩いている途中、突然警報が鳴り響いた。すると、ゾンビがゆっくりと
歩いているのが見えた。近所のおばさんが“あなた”と叫びながら、ゾンビを家に連れ戻そうと必死に声を掛けていた。消子はおばさんを手伝いに行くが、突然豹変したゾンビに襲われてしまう。必死に抵抗するが、おばさんが気絶してしまい、ゾンビへの対抗手段であるゾンビの名前が分からない。逝雄は足を引きずりながら消子達に近付き、荒木部長や荒木課長など思いつく限り声を掛けた。荒木係長にゾンビが反応した一瞬、警察がゾンビの首を撃ち抜いた。
2年前からアンデッド・ウイルス、通称UDVが世界規模で蔓延しており、日本の感染者数は200万人に上った。医師達が往診に訪れて、家族が見守る中逝雄の診察が始まる。逝雄は採血をされながら、看護婦の桜井の様子をじっと眺めていた。UDVは感染者に噛まれたり、性行為や輸血などの体液から感染してしまう。レベル1~3だと体に緑の斑点が出来て腐臭がする。そして、徐々に運動機能が低下する。レベル4で暴力的になり、レベル5だと心臓が停止してゾンビ状態となる。ゾンビを止めるには首から切り落とすしかなく、治療法も未だ発見されていなかった。医師は検査の結果、逝雄のレベルが3の初期だと告げた。薬の量を増やすことになるが、ストレスが病気の進行を早める為、穏やかに過ごすようにと注意を告げた。
桜井が逝雄を部屋から連れ出している間に、医師は“ボムガン申請書”を家族に渡した。それは、「UDV対策新法」で持つことが義務付けられていた。ボムガンとは拳銃のような形をしており、花火のようなものが発射される。話を聞いて不安そうにする両親に、医師は消火器のようなものでいざとなった時に使えばいいのだと声を掛けた。
映画『ライフ・イズ・デッド』のあらすじ【承】
夜、消子達の家に石が投げ込まれる。父親の浩止は玄関を飛び出すと道路に向かって、家族が病気になった大変さを理解しろと怒鳴った。消子はそれをベランダから聞いており、父に拍手を送った。
母親の冥子は逝雄の為に体にいい料理を作り、散歩の距離を延ばすように勧めた。そこに、友人の茜が訪れる。茜はお金を稼ぐ為に逝雄と2万円でセックスをした。その後、逝雄は法律上1人で外出が出来ない為、茜を連れて散歩に出掛けた。そして、病院に行くように勧めた。逝雄は茜とセックスをしてUDVをうつされたと思っているのだ。だが、茜は逝雄としかセックスをしたことが無いと言い切り、また来ると言って帰って行った。
逝雄が家に帰ると、友人の厚紫が頼んでいたギターを持って訪れた。桜井に聞かせる為に逝雄はギターの練習を行う。消子は学校帰りに神社で逝雄の病気回復を願うと、スーパーへバイトに行った。夜、消子は家に帰ると、逝雄の部屋から流れるギターの音にそっと耳を傾けた。だが、怪我する声が聞こえた為、消子は部屋へと入り逝雄の手当をした。逝雄から手をよく洗うように注意されるが、消子は大丈夫だと胸を張った。そして、間違った知識が差別を生むのだと言って怒った。
浩止はパチンコ店で働いており、部下に閉店の指示を出した。その時、UDV感染者が現れ、部下が噛まれてしまう。浩止は家に帰ると、ボムガンを取り出して鏡に向かって撃つ練習をした。その姿を、トイレから出た逝雄が冷ややかに見て去って行く。
映画『ライフ・イズ・デッド』のあらすじ【転】
夜、両親が逝雄の高額な治療費の請求を見て嘆いていた。消子は両親にバイトを頑張るからと声を掛ける。家族は一丸となって逝雄のことを助けようと声を掛け合う。消子は部屋に戻ると、雑誌のアイドル募集のページを開いた。そこには、賞金100万円と書かれていた。
次の日、消子は家族にUDV感染者がいる為、スーパーをクビになってしまう。退職金の値上げを要求して、仕方なく受け入れる。そして、むしゃくしゃした気持ちを神社の木にぶつけた。すると、同級生の矢白から声を掛けられて、封筒を渡される。消子が中を開けるとお金が入っていた。矢白はあなたを助けたいと叫んで去って行く。
茜は玄関の前で恋人の帰りを待っている途中、脇に緑の斑点が出来ていることに気付く。だが、帰ってきた恋人には言わず、押し切られるままセックスをしてしまう。
新法によってUDV感染者の首にセーフティーバンドが付けられることになる。医師は逝雄の首にセーフティーバンドを付けると、冥子にリモコンを渡した。そのセーフティーバンドは、誤作動によって爆発する危険性を孕んでいた。次の日、消子は神社に行き、アイドルにさせてくれと拝んだ。そして、ポストに封筒を投函しようとした時、男の子達に体を触られてゾンビだと馬鹿にされる。消子が怒っていると、車に乗った厚紫が現れて男の子達を追い払ってくれる。
冥子は家族に内緒でボムガンの射撃練習を行った。その頃、消子は廃墟を訪れて1人の時間を楽しんでいた。
消子は逝雄と厚紫と共に森林浴に出掛ける。そして、逝雄が大声で練習する為にギターを渡すが、電気が無い為ここでは弾けなかった。消子は落ち込んで池に石を投げるが、逝雄は童話の『金のオノ、銀のオノ』の話を持ち出して、石を消子にプレゼントする。消子が喜んでいると、UDV感染者が現れる。厚紫がスコップを使ってUDV感染者を殺そうとするが、それを逝雄が必死に止めた。厚紫はUDV感染者が持っていたDVDに執着しているのに気付き、DVDを池に投げ入れた。UDV感染者がDVDを追って沈んでいくのを、皆黙って見ていた。
映画『ライフ・イズ・デッド』の結末・ラスト(ネタバレ)
大臣が不祥事を起こして辞任した為、セーフティーバンドが外されることになった。逝雄が部屋に居ると、厚紫が訪れてAVを一緒に見ようと声を掛けた。DVDを再生すると、茜の姿が映し出された。逝雄は激しく動揺して、自我を失ってしまう。
消子と厚紫と冥子は警察に連絡することが出来ず、階段に座り込んで途方に暮れた。そこに、浩止が帰ってくる。浩止は念の為にボムガンを用意するように冥子に指示を出すと、家族で逝雄の部屋に乗り込んだ。逝雄は意識を失って倒れており、浩止が心音を確認するとまだ動いていた。家族は逝雄をベッドに寝かせて、医師に連絡をした。医師は逝雄がレベル4になったことを伝えた。施設や拘束をする手段もあると伝えたが、家族は最後まで家で逝雄の面倒をみたいと言って申し出を断る。逝雄は部屋の外でその話を聞いていた。
茜の恋人はUDVの症状が進行しており、自我が無い状態だった。茜は財布に入っている僅かなお金を見て、ため息を吐く。
次の日、厚紫は逝雄に会いに行くが、襲われたことは隠した。それでも謝る逝雄に、厚紫は怒る。そして、心残りがあるのなら一緒に行動に移そうと励ます。すると、逝雄は好きな人の為に曲を作ったことを打ち明けた。厚紫は逝雄の演奏を録画して桜井に送った。そこに、茜が訪れる。逝雄はAVを見たことを話して、自身がレベル4になったことを伝える。茜は逝雄の話を悲しそうに聞いて、お金を受け取ると部屋を出て行く。そして、恋人の家に帰ると、謝罪をしながらその身を差し出した。その頃、消子はUDVに感染した男の子にナイフで脅されて襲われそうになっていた。矢白が助けに来て事なきを得る。消子は家に帰ってお風呂に入った。そして、部屋に戻ると、厚紫がクローゼットに隠れていた。逝雄の為にも仕方なく許すが、厚紫が出て行った後苦しそうに顔を歪めた。
消子が封筒を開けると、オーディション落選の文字が書かれていた。逝雄の部屋に行き、お兄ちゃんのせいだと喚いてギターをベランダから叩き落としてしまう。だがその時、逝雄は桜井から恋愛対象として見ていないという告白の返事を読んでいた。強いショックを受けた逝雄は、レベル5になってしまう。消子は慌てて部屋を出て、家族に助けを求める。必死に逝雄の名前を呼ぶが反応しない為、冥子はボムガンを構える。だが、どうしても撃てなかった。代わりに浩止が撃とうとするが、消子がそれを止めた。逝雄は意識が朦朧となりながらも外に出てギターを拾い、大切そうに抱えた。その姿見て、両親と消子は泣きながら逝雄にボムガンを構えて、首を撃ち抜いた。
1年後。消子は両親と遺影の兄、矢白、厚紫が見守る中、病院でギター演奏を行った。それは、兄を思って作った曲だった。消子の傍には、兄から貰った石が置かれていた。
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