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映画『嫌われ松子の一生』あらすじネタバレ結末と感想

映画『嫌われ松子の一生』の概要:2006年公開の日本映画。山田宗樹原作の小説の映画化で、監督は下妻物語の中島哲也である。ある一人の女性の壮絶な人生を描いたヒューマンストーリーで、中谷美紀はじめ、キャストの豪華さが話題を呼んだ。

映画『嫌われ松子の一生』 作品情報

嫌われ松子の一生

  • 製作年:2006年
  • 上映時間:130分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:中島哲也
  • キャスト:中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介、香川照之 etc

映画『嫌われ松子の一生』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

映画『嫌われ松子の一生』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『嫌われ松子の一生』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『嫌われ松子の一生』 あらすじ【起・承】

一人の女性が殺され、遺体となって発見された。
名前は松子(中谷美紀)と言い、53歳のおばさんだ。
甥の笙(瑛太)は彼女のアパートに遺品の整理にやってきて、不可解な彼女の死と人生を追うことにした。

松子は福岡の生まれである。
真面目な性格で学校を出た後は中学教師となった。
しかし教え子の不祥事のせいで松子も辞職に追い込まれてしまう。
このことがきっかけとなり、実家を出ることになった松子。

彼女には八女川(宮藤官九郎)という恋人がいた。
彼と同棲し暮らしていたのだが、小説家志望の八女川が自殺。
それも松子の目の前で電車に飛び込んだのだ。

その後、岡野(劇団ひとり)という男と出会う。
岡野は死んだ八女川の友人であった。
松子は岡野を愛するようになるが、彼には妻子がいた。
結局遊ばれただけだった。

行き場を失った松子だったが仕事はしなくてはいけない。
そこで彼女は風俗嬢になる。
必死に働いたおかげで店ではトップになり、人気者に。
しかし店の経営方針でその店を去ることになった松子は、あるとき同棲相手の浮気を知る。
その男を喧嘩の末思わず刺して締まった彼女は、自殺をしようと川に向かう。
その川では死ぬことは出来なかった松子は理髪店の店主・島津と知り合った。
彼は優しく、久しぶりに穏やかな時間を送ることが出来た。

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映画『嫌われ松子の一生』 結末・ラスト(ネタバレ)

殺人を犯した松子は警察に追われている身である。
ついに彼女は逮捕された。
島津はそんな松子を待っていると言ってくれた。
しかし8年の刑務所生活を終え島津の元へ戻ってみると、彼には既に家族がいたのだ。
また居場所が無くなった松子。

そんなある日、松子にも友人が出来た。
彼女はめぐみといい刑務所仲間だった。
彼女がいたおかげでずいぶんと救われ、また楽しい日々が戻る。

松子最後の男は、中学時代の教え子・龍だ。
彼は学生時代から松子に恋心を募らせていた。
ヤクザになった龍だがその純粋な愛にほだされ、彼女は龍といるように。
しかし龍が逮捕され、またひとりぼっちになった。

めぐみは新しい仕事先を紹介すると名刺をくれたが、松子はすぐさま捨ててしまう。
龍のことでやる気を失った松子は家に引きこもり、どんどん太っていった。
しかし仕事をしてみようと思い直し、捨てた名刺を探しに公園へ行った時だった。
居合わせた不良に暴行をうけ、殺されてしまう。
これが松子の人生である。

映画『嫌われ松子の一生』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『嫌われ松子の一生』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

観る側により感想が変わる映画

本作品はかなりのネガティブ映画である。
何せタイトルが「嫌われ松子の一生」なのだ。
その通り、「嫌われ松子」と近所から呼ばれているほど評判の悪い松子という女性が、殺害されるまでの一生を描いた作品と言えばわかりやすいかもしれない。

冒頭は病弱な妹のことばかり心配する父親にかまって欲しいという、松子の寂しい過去から始まる。
この父親は松子のことはまるで眼中に無い。
松子は何とか笑って欲しいとひょっとこ顔をしてみると、父が吹き出す。
このことが最高の喜びに変わった松子は、父に笑ってもらえるようにということが主になる幼少期を過ごす。
このことは松子の人生を大きく歪めてしまうことになった。

その後の人生は男で苦労することになる。
知り合う男は皆、たちが悪くどんなに愛しても報われることは無い。
そんな松子は結局殺人まで犯し、刑務所に行くことになるのだが全くどこまでもついていない。

ラストでは友人の言うとおり就職を考えるため、捨ててしまった仕事先の名刺を探していた。
その時関係ない不良に面白半分で撲殺されてしまう。
ようやく少しだけ前向きになれたと思ったら、殺されて人生を終わらされてしまうのだ。

最初から最後まで、全くいいことの無かった松子を見せられるだけの映画と言っても良い。
しかし人は残酷なものである。
人の不幸を綴った映画は面白い以外の何者でも無い。
この作品は不幸が好きか、嫌いかで感想が大きく変わる作品であると言っても良いだろう。


他人の不幸は蜜の味なんて言いますが、この作品を見て気持ちが明るくなる人はかなり珍しいと思います。
ただ普通に生きて、ただ男に愛されたかった、ただ家庭を築きたかっただけの松子が次から次へと不幸な目に合い、最終的には見ず知らずの他人に暴行を加えられ殺されるというなんとも救いようの無いストーリー。
松子の生き方が間違っていたとは思いませんが、もう少し自分を大切に、誰かの気持ちよりも自分の気持ちを尊重して生きられたら、こんなにも悲しい結末にはならなかったのかなと感じました。(女性 30代)


冷静に振り返れば実に悲しいお話だ。
しかし中谷美紀の熱演や鮮やかな色使い、いよいよ深刻な部分はミュージカルパートにしてしまう等数々のワザにより、深刻になることなく最後まで駆け抜けるので何故か面白くすらなってくる、不思議な作品となっている。
因数分解をすれば、父の愛情が娘に伝わらなかったことに全ての端を発するが、松子は決して生涯を通じて「嫌われ」者だったわけではない。転落人生といえばそうかもしれないが、なんだかんだその先々で生きぬく力があったから、この主人公の話は悲しくても魅力があるのだろう。(男性 40代)

映画『嫌われ松子の一生』 まとめ

この作品のように音楽を前面に押し出して、一風変わった作品というのは近年のブームだ。
中島哲也監督というのは、不幸話に面白おかしくエンターテインメント性を持たせるのが上手である。
しかし好みが二分する作りであることは間違い無い。

嫌われ松子の一生はその代表例である。
人の不幸な人生を音楽ガンガンに鳴らし、ミュージカル形式にして一見明るいネガティブ映画に仕上げている。
内容は衝撃的であるけれども面白く、キャスティングの豪華さをとっても個人的にはオススメである。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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